■スポンサードリンク


ももか さんのレビュー一覧

ももかさんのページへ

レビュー数170

全170件 121~140 7/9ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
 閲覧する時は、『このレビューを表示する場合はここをクリック』を押してください。
No.50:
(7pt)

オーストラリアが舞台なのに、アメリカ深南部的な?雰囲気

この小説はオーストラリアが舞台なのに、私の大好きなアメリカ深南部風の匂いがして、まさに好みでした。
物語自体は、まあーよくある内容で、それほど事件自体に目立つ?「売り」的なものはありませんでしたが
干ばつの続く土地なのに(とにかく暑い!)全体としては温度が?(或いは体温が)低く、淡々と進められる切り口はある意味新鮮でした。

作者はこの本がデビュー作らしいので、これからが楽しみです!
下手に?熱くならずに、これからも淡々と進めて欲しいものです。



渇きと偽り (ハヤカワ・ミステリ)
ジェイン・ハーパー渇きと偽り についてのレビュー
No.49:
(7pt)

ミステリーなのだけど、ミステリーらしくない?

淡々とした始まりから淡々と流れて、行き着いた先にあったのは淡々とした仕舞い方。
だからといって、面白く無いわけではなく、読む者を飽きさせない内容でした。
こういうのって、好きなのですが、発表された小説は多々あるのに、翻訳がそこまで追い付いていってないという、勿体ない感が。
この独特の感じは日本人にも?受けると思うので、どんどん翻訳して欲しいなあ~。
それと、表紙は抜群に良いですし、題名も原作よりも出来が良いですし、もっともっと売れて欲しいなあ~。

主人公のいわゆる?恋愛物語は、他の(他の作家の)本にも見られるので、こういうのって、北欧の方はお好きなのかしら?
(謙虚を装いながらも、結構肉食的な)
私も嫌いじゃないかな~。


晴れた日の森に死す (創元推理文庫)
カリン・フォッスム晴れた日の森に死す についてのレビュー
No.48:
(7pt)

ヴァルガス作品2作目。

「死者を起こすな」の方が先に書かれているのですね。
最初に読んだ「彼の個人的な運命」が2作目になるようです。
「彼の個人的な運命」がユーモアたっぷりで面白かったので、ユーモアを期待して読んでみたら、此方は最初の小説ということもあるのか、ユーモアというよりも人間模様の方に重点が置かれていました。

ミステリーとしては、どちらも完成度が高く、色々想像しながら読む楽しさもありました。
ヴァルガスの小説、私は好きです!



死者を起こせ (創元推理文庫)
フレッド・ヴァルガス死者を起こせ についてのレビュー
No.47:
(7pt)

独特の世界観

風景描写がいいですね!
まるで筆者と同じ道を歩き、同じ物を目にしているような、繊細な表現が好きです。
独特の世界観があるので、ゴダード作品をまだお読みでない方に是非お薦めです。
千尋の闇〈上〉 (創元推理文庫)
ロバート・ゴダード千尋の闇 についてのレビュー
No.46:
(7pt)

タイトル良し!表紙も申し分なく!

英語のタイトルよりも、「出口のない農場」の方が断然いいですね!
淡々と読み進めると、こちらが想像していた内容とは段々違ってきて、あとは追い掛けるのが精一杯?
こういう風に「このミステリーについてこい!」とばかりに、読者を置いてきぼりにする感じも悪くないですね~。
ミステリーではあるのだけど、推理だけに終わらず、ちゃんと人間ドラマにするところが、この作者の強みかもしれません。
残りの小説も是非読みたい!
出口のない農場
サイモン・ベケット出口のない農場 についてのレビュー
No.45:
(7pt)

キング氏の作品としては物足りなさもあるが

キングの世界に浸るには十分でした。
しかし!長い!途中飽きちゃいそうでした。
「ニードフルシングス」ほどぶっ飛んでなく、「IT」ほど現実離れしていることもなく
ほどほどにアチラの世界の物語でした。
これ読むと、また「シャイニング」を読みたくなるなぁ~。
ドクター・スリープ 上 (文春文庫)
No.44:
(7pt)

力作だと思います!

主人公の行動は別として、ミステリーとしては力作だと思います。
ただ、難点というか、分かりにくかったのが、お互いの会話の掛け合いがイマイチ自然に思えなくて
これがこの国では普通のことなのか、それとも翻訳がマズイ?のか・・・。
もう一冊読んでみて、果たしてその答えは出るのか?近々また挑戦します!

子守唄 (創元推理文庫)
カーリン・イェルハルドセン子守唄 についてのレビュー
No.43:
(7pt)

すごーく長い小説ですが

最後まで頑張って読むと・・・。

初めてのオコンネル小説でしたが、思っていたよりも私好みで、読みやすかったですね。
主人公のルージュのイメージがなかなか掴めませんでしたが、シックスセンスの子役ハーレイ君がハンサムに成長した感じ?
その他の人物像は一人一人丁寧に書き上げてあったので、割と分かりやすかったですね。
今後オコンネル小説が楽しみです。
クリスマスに少女は還る (創元推理文庫)
No.42:
(7pt)

悪くはないのだけど、ちょっとね。

ミステリーがお好きな方にはちょっとお薦めはできないかな~。
途中までは、というか、最終局面を迎えるまでは面白かったのですが
(食事の風景とか、会話の面白さとか、読み応えはありました)
最後がアレなら、最初から読まない方がいいのかもしれません。

中盤まで痛快だったので、どうしてこのミッチェルスミス氏が人気ないのだろう??と、不思議に思うほどだったのですが
最後まで読むと、これが小説といえるのか?!

スミス氏の小説を読むことは、もうないのでしょうけど、いいものを持ってるだけに、残念でした!

沸点の街 (新潮文庫)
ミッチェル・スミス沸点の街 についてのレビュー
No.41:
(7pt)

日本語でいうと、simpleは簡単なという意味をまず考えると思いますが

この本の場合は、「簡単な」というより、「愚かな」と考えた方が合うと思います。
話は単純で皆が皆そうするだろうという、何の変哲もない進み方で、
登場人物の心理描写は確かに上手いと思います。でも、それ以上の魅力がない!

ただ、今までの経験からいうと、こういう本って、数年経っても忘れないんですよね。
パッとしなかったけど、妙に印象に残ってしまう・・・。
たぶん、それは主人公の深ーーいところまで此方の気持ちが入り込んでしまうから?
もう一度読むと、その答えが出るのかもしれない。


シンプル・プラン (扶桑社ミステリー)
スコット・スミスシンプル・プラン についてのレビュー
No.40: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

長い!ここまで読むと、現実味がなくなる?

メキシコの麻薬カルテルについては、なんとなくニュースで知っていましたが
ここまで殺人や遺体損壊、バラバラなどの描写を読むと、現実に起こっているようには思えず
まるで全部が夢(あるいは、想像の世界)のような(小説そのものは、フィクションで、現実のニュースを題材にしているのですが)
感じになってしまう。
良く出来た小説だとは思うのだけど、私的には、ウィンズローは無理!
「フランキーマシンの冬」も全く好みじゃなかったけど、読者と作者の相性って、やっぱりあるんですよね。

ザ・カルテル (上) (角川文庫)
ドン・ウィンズロウザ・カルテル についてのレビュー
No.39:
(7pt)

一見、グリシャム風

上巻と下巻に分かれています。
上巻は途中止めようかと思うくらい退屈で、流し読みしたところもありました。
下巻に入ると段々と面白くなってきて、半ば過ぎからは、ジェットコースターものみたく、最後まで一気に読んでしまいました。
雰囲気はちょっとグリシャム風ですが、グリシャムよりも、男性向きかもしれません。

「熊と踊れ」もそうでしたが、この作者(作者たち?)は、凝り性というか。あまりにも練りすぎる感があるので
途中のだらけてしまう点をもっと違うものにして欲しいなぁ~。
着眼も良いし、ちょっと人情っぽいとこもあるので、もっともっと良い小説が書けるんじゃないかなぁ~、
もっとミステリーを書いて欲しい!

三秒間の死角 上 (角川文庫)
アンデシュ・ルースルンド三秒間の死角 についてのレビュー
No.38: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

フィンランド特有の

面倒くさい主人公だな~と、思っていた点も、読み進むにつれて理解出来るようになりました。
物語としては面白かったのですが、途中のフィンランドの歴史?に関しては、頭が痛くなってきて
ザッと読むだけになってしまいました。


凍氷 (集英社文庫)
ジェイムズ・トンプソン凍氷 についてのレビュー
No.37:
(7pt)

設定は少し古さを感じますが

今なら突っ込みどころ?ありと思われるとこも、まあーお愛想ということで
全体的には面白いミステリーでした。
多少犯人側に立ちすぎかな~と感じる点もありましたが、でも、昔のミステリーって
犯人側に立つ・焦点を合わせる本が多かったようにも思います。


ダイヤル911 (ハヤカワ・ミステリ文庫―カウフマン警視シリーズ)
トマス・チャステインダイヤル911 についてのレビュー
No.36:
(7pt)

期待していたほどではなかったけれども!

時間に余裕のある方にはお薦めです。
途中、まどろっこしいところも?ありますが、おっとりと読む分には楽しめます。
主人公の「偽のデュー警部」がイメージしにくくて、昔でいうと「ポールニューマン」みたいな感じかな~っと、想像してみました。

偽のデュー警部 (ハヤカワ・ミステリ文庫 91-1)
ピーター・ラヴゼイ偽のデュー警部 についてのレビュー
No.35:
(7pt)

たまには重厚感のある本でも!

たまーに(月に二回ぐらい)長編で内容もズッシリと重いものを読みたくなります。
結末が知りたいというよりも、場面場面の描写が素晴らしくて、読んでいるという行為だけで満足でした。
こういう本に(たまにですが)出会うと一生忘れられないですね。
作者の表現力は、文句なしなのですが、事件の内容がイマイチで
そのせいもあるのか、主人公や準主人公には全く魅力を感じませんでした。
筆者の腕を信じて、別の本を読みたい!


罪の段階〈上〉 (新潮文庫)
No.34:
(7pt)

はじめてのピータースンもの

期待せずに読んだ方がいいのかもしれない。
はじまりで、読者のハートをつかみ(俄然興味が湧いてくる)
中盤で「これからどうなるのだろう」と、またもやハートをつかみ
最後になると、「参りました!」

ずば抜けた構成力と、個性的かつ魅力的な登場人物。
素晴らしい本というのは、あとがきにも書いてあるように、主人公が酒を飲めば此方も飲みたくなり、煙草を吸えば此方も無性に吸いたくなる・・・これに尽きると思う。


裁きの街 (創元推理文庫)
キース・ピータースン裁きの街 についてのレビュー
No.33:
(7pt)

探偵はこうあるべき!

通常運転?の探偵さん。
(でも、やっぱり恋愛話は必要ないと思うのだけど)
最後まで全然ブレないところは、またまた高評価です。

探偵小説と思って読んでいくと、途中登場人物が多くて(それに話がだいぶ込み入ってきて)よく分からなくなるので
一つ一つのプロットを大事に読み進めたい方には、登場人物のメモを作ることをお薦めします。

オススメ度が、8にならなかったのは、表紙のせいです!

季節の終り (ハヤカワ・ミステリ文庫)
マイクル・Z・リューイン季節の終り についてのレビュー
No.32: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

犯罪小説というよりも人間ドラマ?

最後まで飽きさせないように、よく構成されているな~というのが、感想です。
ところどころ(こういうことって、ほんとにあるのかな?)と、思う個所もありましたが、
終わりまでブレナイ主人公に好感が持てましたね。

久々に七里さんの本を読みましたが、やっぱり面白いですね!

テミスの剣 (文春文庫)
中山七里テミスの剣 についてのレビュー
No.31:
(7pt)

新しい視点から

あまり期待をしないで読む方がいいのかもしれません。
意外と面白いですよ!

主役は首席警部と警部の2人ですが
準主役といってもいい彼女・アメリーは、私の中では「ミレニアム・ドラゴンタトゥーの女」リスベットの印象でした。

こういう小説にいつもついてまわる(主人公の恋愛話)は必要ないと思うのですが
陰湿な内容ばかりよりも、ちょっとだけ読み側の視点が変わるので飽きさせない効果もあるのかもしれませんね。
(私にとっては、恋愛話ってどうでもいいけど!)
あと一冊は、読みたいなぁ~例えば、「深い疵」とか!



白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫)