渇きと偽り



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    ミステリ→

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    ↓幻想的

    初公開日(参考)2017年04月
    分類

    長編小説

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    渇きと偽り (ハヤカワ・ミステリ)

    2017年04月06日 渇きと偽り (ハヤカワ・ミステリ)

    一家惨殺の犯人は旧友なのか? デビュー作にして〈ニューヨーク・タイムズ〉ベストセラー。灼熱の町のフーダニット。 「ルークは嘘をついた。きみも嘘をついた」……意味深な手紙を受けとった連邦警察官フォークは二十年ぶりに故郷を訪れる。妻子を撃ち、自殺したとされる旧友ルークの葬儀に出るためだ。彼は手紙の送り主であるルークの両親から、息子の死の真相を突き止めてほしいと頼まれる。生まれ育った町での捜査は、フォークの脳裏に苦い記憶を呼び起こしていく。かつて、彼がここを離れる原因となった、ある事件の記憶を……。灼熱の太陽にあえぐ干魃の町で、人々が隠してきた過去と秘密が交錯する。オーストラリア発のフーダニット。(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.33pt

    渇きと偽りの総合評価:7.40/10点レビュー 10件。Bランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全3件 1~3 1/1ページ
    No.3:
    (8pt)

    心まで干上がってしまったオーストラリアの田舎の悲劇

    オーストラリアの女性作家のデビュー作。大干ばつに襲われたオーストラリアの田舎町を舞台に、現在と過去の事件が複雑に絡み合う犯人探しミステリーである。
    経済事件専門の連邦警察官フォークは、幼なじみのルークの葬儀のために二十年ぶりに故郷を訪れた。大干ばつに見舞われて農場経営に行き詰まり、妻と息子を道連れに無理心中したとされたルークだが、自殺にしてはつじつまが合わないことがあるとして、フォークはルークの両親から事件の真相を探るように依頼された。気乗りはしなかったが、幼い頃から自分を可愛がってくれたルークの両親のために、フォークは地元の警官と一緒に捜査を進めるが、疑惑が深まるばかりで真実は一向に見えてこなかった。さらに、二十年前にフォーク父子が故郷を追われる理由になった忌まわしい出来事が原因で、フォークは地元住民から様々な嫌がらせも受けるのだった。大干ばつの影響で崩壊しかけた田舎町では、過去と現在が影響しあい、人々は互いを傷つけながら生きていた。そんな中、苦労に苦労を重ねてフォークが解き明かした真相は、新たな悲劇につながる悲惨なものだった。
    数年ぶりに帰郷した警官(探偵)が事件に巻き込まれ、昔の出来事の真相を発見するというのはよくあるパターンだが、決して陳腐な作品ではない。舞台設定の上手さと伏線になるエピソードのリアリティが物語に躍動感を与え、謎解きミステリーとしても、ヒューマンドラマとしても完成度が高い。本作の成功を受けてシリーズ化が決まっているというのもうなずける。
    良質なエンターテイメント作品として、幅広いジャンルのミステリーファンにオススメできる。

    iisan
    927253Y1
    No.2:
    (7pt)

    渇きと偽りの感想


    ▼以下、ネタバレ感想

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    氣學師
    S90TRJAH
    No.1:
    (7pt)

    オーストラリアが舞台なのに、アメリカ深南部的な?雰囲気

    この小説はオーストラリアが舞台なのに、私の大好きなアメリカ深南部風の匂いがして、まさに好みでした。
    物語自体は、まあーよくある内容で、それほど事件自体に目立つ?「売り」的なものはありませんでしたが
    干ばつの続く土地なのに(とにかく暑い!)全体としては温度が?(或いは体温が)低く、淡々と進められる切り口はある意味新鮮でした。

    作者はこの本がデビュー作らしいので、これからが楽しみです!
    下手に?熱くならずに、これからも淡々と進めて欲しいものです。



    ももか
    3UKDKR1P
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.7:
    (4pt)

    最高ではないが面白い

    各国のミステリ作品を読むとその国の文化、歴史、社会が分かってきて面白いです。メルボルン(豪)では環境問題(干ばつ)が大きな問題のようです。ストーリーはかつての友人が死んでしまった原因の捜査と、その友人たちの過去、そして悲しい事件が絡み合って面白かった。ただ、内容自体は環境問題以外は特に大きな特徴はないと思います。面白かったのは、大人になった視点で捜査が進むことと、子供自体の視点や思い出が同時に語られている事とその内容。特に若い頃の恋愛なのか、友情なのか、微妙な感情が語られるシーンや、その友人が亡くなっている原因は何なのか、が徐々に明らかになっていくこととと小説の終わり方。総じて良く出来ている小説で続編もきになる。
    渇きと偽り (ハヤカワ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:渇きと偽り (ハヤカワ・ミステリ)より
    4150019185
    No.6:
    (3pt)

    脇役の方が魅力的

    オーストラリアの田舎(メルボルンから車で5時間)の町が舞台です。

    主人公はある出来事が原因で 少年時代にこの町を離れましたが、元親友の葬式に参加するために再び町に足を踏み入れます。

    主人公が経験する数々の嫌がらせには心底うんざりしました。嫌がらせのレベルが低過ぎます。

    主人公と行動を共にする地元の警察官には好感がもてました。主人公よりも正義感が強く、魅力的なキャラクターです。

    物語の伏線は全て拾われています。全体の八割くらいのところで犯人が判明し、犯行の数日前から犯行の瞬間までが犯人目線で詳細に描かれています。

    なるほどね、と納得はできるのですが、他のレビュアーの方が書かれていた通り、いかにも小説講座の受講生が書いた小説でした。

    続編も出るようです。
    渇きと偽り (ハヤカワ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:渇きと偽り (ハヤカワ・ミステリ)より
    4150019185
    No.5:
    (4pt)

    ただ仲がいいだけではない男同士の友情

    忙しい年末に二日で読了。とても新人の作品だとは思えない。舞台となるのは旱魃が続き極限まで渇ききったたオーストラリアの大地。旱魃が家畜、作物を襲い人の心まで蝕んでいく様子がとてもよく伝わってきた。厳しい自然の描写がただの飾りではなくストーリーにも大きく関わってくる。

    文章はハードボイルドっぽく短く簡潔でリズミカル。アーロンとルーク、二人の友情に実に真実味があったので解説を読み女性作家と知り驚いた。ラスト近く、墓の描写でアーロンの苦労が全て報われた事を知りグッときた。このミス2018年版で7位というのも納得! の良作。
    渇きと偽り (ハヤカワ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:渇きと偽り (ハヤカワ・ミステリ)より
    4150019185
    No.4:
    (4pt)

    探偵じゃないけど帰郷する

    最近チャンドラーの村上春樹訳「プレイバック」を文庫版で再読した。
    で、とても面白かったんですこれが(当たり前かな)。
    なので最近のミステリも読んでみたくなり、この本を文庫で見つけました。
    (ちなみに今トレンドの北欧のミステリとかを含めて、昨今のミステリはほとんど読んだことがありません)

    裏表紙にあるあらすじを読んで、”お、いいかもしれない”と思った。スティーブン・グリンリーフという作家が、タナーという探偵の帰郷にまつわる過去と事件を、ノスタルジイとともに書き記した「探偵の帰郷」というミステリというよりは極めてブンガク的な小説があったけど、それを思い出したんですね。
    で、探偵ではないけど、連邦警察官である主人公フォークが、かつて暮らした土地に友人の死にまつわる事件と友人と共有した自身の過去の事件(というか事故)とに向き合いつつ、知らなくてもよかった過去と知る必要のあった今とに揺れ動きながら、事件の真実にたどりつくという、ま、そういう話です(かなり大雑把ですが)。
    なので、ミステリとしての謎ときではなく、様々な葛藤を抱えながら、よろよろと真実と思えるものにたどり着く、主人公のおかれた状況とその心の揺れに共感できるかが、これの楽しみ方になるかと思います。

    この作家は本作がデビューになるらしいけど、いろんなエピソードを重ねながら飽くことなく読ませる巧さは見事だと思いました。オーストラリアというとグレートバリアリーフやエアーズロックくらいしか自分は思いつかないんだけど、「渇き」という諸相をもつつ地柄に知識があれば、主人公の心象と帰りきた思い出の土地との「渇き具合」を一層切実に感じるかもしれないね。
    ホント、フツーに面白い小説でした。
    渇きと偽り (ハヤカワ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:渇きと偽り (ハヤカワ・ミステリ)より
    4150019185
    No.3:
    (4pt)

    軽妙なのに、読み応えとのバランスよし

    読み出しは重いのだが、直ぐに引き込まれる。難しい謎解き推理小説ではなく、軽く読めるがオーストリアの暑さの描写のせいか、ちょっと焦り気味で先がきになる。絶妙なバランスが最後まで保たれていて、読了感も悪くない。

    長さもかんじないし、秋の夜長にはオススメ
    渇きと偽り (ハヤカワ・ミステリ)Amazon書評・レビュー:渇きと偽り (ハヤカワ・ミステリ)より
    4150019185



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