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土の中の子供



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【この小説が収録されている参考書籍】
土の中の子供
土の中の子供 (新潮文庫)

土の中の子供の評価: 3.45/5点 レビュー 86件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.45pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全20件 1~20 1/1ページ
No.20:
(2pt)

読書って楽しいものでは?

少なくともこの作品を読んで楽しい気分、充実感などは感じなかったし、もちろん感動もなかった。自分語りを延々と聞かされている感覚で、何のために読んでいるのか分からなかった。短いので読了はしたけれども、長編なら最後までは読んでないと思う。
 
細かいことを言うと、タクシーであれだけ喋らない主人公が、同居の女性とは筋道の立つ文できちんと会話ができることに違和感を感じる。登場人物のセリフではなく、作者の言葉にしか聞こえない。人物を描くとは、あらゆる場面でその人物が吐くであろうセリフを、喋らせることだ。そこにそう言う人がいて自分の意思で喋っているように描き、そこに作者の作為を感じさせてはいけない。登場人物にそれぞれのセリフを用意できない作者の作品では、全ての人物が作者の分身に見えてくる。(この同居の女性も作者が言いそうな言葉を喋っている)
あと蛇足だが、この主人公が城を読み続けている設定にも大いに違和感を感じる。
 
要するにPTSDの若者がうつ傾向になっている独白と行動を聞かされている訳だけど、誰しもがそういう人に過剰な興味を持っているわけではないし、メッセージ性云々にしても何か明確なものがある感じもない。この作品の存在意義は、近い境遇にある人が共感を感じることができる、ということだろうか?
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4101289522
No.19:
(2pt)

小説のための小説か?

○ 虐待を受けた子供はどのような人間になるのか。虚無的でいながら、強さを感じ、投げやりではなく、将来への意欲を感じさせる。美しく描きすぎではないか。

○ 作者にこの小説を書く必然はあったのだろうか? 小説に仕立てやすいからこの題材を選んだのではないだろうか。
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No.18:
(2pt)

暗い

物語全体が暗い。
この作家の特徴なのでしょうか。
読んでいて暗い気分になってしまい、落ち込みます。
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No.17:
(2pt)

時代は変わりますね

読んでて死にたいのか死にたくないのか?自分にひたってるだけでちょっとつまらない。
フラフラしてるだけでちゃんと働きもせず虐待の事とか書いてあるけど、今は仕事場でもパワハラとか色々ある。
それをどうにかしないといけない時代になってるんだなぁと思いました。
進められて読んでみたけど私でさえ小学生の時に虐待されてましたしこんな風には考えなかったですね。
私はいらない子とか考えましたが死んだら負けの様で嫌でした。
時代は変わりますね。。
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No.16:
(1pt)

終始暗い話で面白くない

主人公の一人称視点で書かれた小説。生まれた境遇が特殊すぎて共感が出来ない。伏線の張り方と回収はまあまあ。心理描写もまあまあ。最後に少し希望が見えるくらいで終始暗い話で読んでいて面白くはありません。
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No.15:
(1pt)

日本文学の悪いところの寄せ集め

こういうの昔から日本では評価されているけど、
この作品に至っては文章力がなさすぎる、
生命力もなく「小説らしく」するために頑張った感じ。

辻仁成、宮本輝、この二人も悪しき日本文学感ぷんぷんだけど、文章で中村文則さんより楽しませてくれるからたまに読む。同系統。
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No.14:
(1pt)

芥川賞

芥川賞受賞?ウソ!全然、、、いや、やめておこう。内証的な散文です。
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No.13:
(1pt)

つまらないです

申し訳ないですがつまらない本でした。一時間程度で読めてしまい、よくある内容だなという感想です。なんとなく図書館でチョイスしたのですが失敗でした。後で知りましたが賞を得ていたとは驚きです。
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No.12:
(2pt)

僕は、この人が評価される理由がわからない。

主人公が苦しむ描写を見ると、もしかしたら作者は本当に苦しみ、悩み、真に葛藤し、死にたいと感じたことがないのではないかと思えてしまう。
薄いんです。とにかく薄い。そのくせ長々と描き、意図的に『純文学』を感じさせようとしている節がある。
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No.11:
(2pt)

リアリティなし

そういう仕事をしていますが、虐待(と、それに伴う予後)があまりにステレオタイプであるように感じました。

なにゆえ、虐待というテーマをとりあげようと思ったのか。
自分にとって虐待というモチーフはなんなのか。

そういった、作者自身のテーマを深めていく方がいい気がします。

また、女性にまつわる描写(白湯子という名前も含め)がとても薄く感じました。
登場人物=作者、ではないと思いますが、実体験の乏しい作者が観念の中だけで膨らませたイメージで書いたのでは…と感じてしまいます。

のどごしの良い、だけど味がよくわからないものを食べたような印象です。
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No.10:
(1pt)

受賞作必ずしも面白からず

こんな作品が何で受賞作なのか。駄作と言わざるをえません。皆さまにお勧め出来ません。
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No.9:
(1pt)

もし私小説でないとするならば零点ですね。

誂えた臭いがしました。私小説であるならば、作者の筆力及ばずと云ったところ。どっちにしても駄目です。
阿部和重にしてもそうなのですが、なにか行間から作者の人間性の悪さを感じるのです。
悪いなら悪いになりきってしまえばよいのに、そこに何か自己弁護が入っているようなところがあるのが鼻につきます。
物語として厭な気分なのではなく、作家の人間性をみて僕は嫌な気分がしました。
何かのメタファとして本主人公を使ったならば失礼に過ぎると申し上げておきます。
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No.8:
(2pt)

なんだかなあ…

純文学がダメだダメだといわれて久しいが、なんでダメになってくのか
その原因がよくわかったような気がします。
この作品が芥川賞でしょう?
いったい何十年前の作品ですかって感じじゃないですか。
もういい加減やめようよ、こういういかにもブンガク風ブンガク。
こういうの書かないと賞もらえないんじゃないかとか、
こういうんじゃないとブンガクって思ってもらえないんじゃないかって
勘違いして後追いするヒトがたくさん出てきて、それでますます純文学がダメになっていく。
その縮小再生産の様子を見る思いがした。
この小説を読んで。
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No.7:
(2pt)

うーん?

まず、文体としては内容の重さに反比例してするすると読めました。
でもそれがいいことなのかどうか…。私には違和感が。
ときどきキラリとする言葉もあるのですが、物事の表現がどうも
ステレオタイプな印象です。
これらの作品の内容が中村さんご本人の経験とどれほど
関わっているのかは知りませんが(調べたらわかるのかも)
深く関わっているのだとすれば、こうやって世の中に出すにはなんだか
まだまだいろいろしなくてはいけないことが多いように思いますし
関わっていない、完全なフィクションであるとしたら
ずいぶん失礼なというか…。結局何をしたいのかしら?という感じ。
創作というものが、悩んで悩んで、考えて考えて、それをアウトプットする
ということだけだとは思いませんし私はあまり好きではないですが
本人がそれを望むなら、もっと色んな分解の方法を試してみるべきでしょうし
そうではないのならもっと明るい主題を選んだほうが、本人も周りの人間も
ハッピーなのではないかと思います。個人的には。
受賞がどう影響するかが微妙ですが、うまく働くといいですね。
何年か後にすごいものを書いていたらいいなぁ。
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No.6:
(2pt)

生ぬるくて共感できない

主人公の悪癖を直そうと賢明になってくれた友達のセリフを借りれば、まさしく「これこそ”奴ら(社会)”の思うつぼじゃないか。」(この友達を意味もなく若くして自殺させているのは、どうも嫌な感じだ。)
ヒロインの名前が、このストーリーの生ぬるさを象徴している。死産の経験があり、セックスを楽しいとも思っていないのに、主人公のセックス人形になっているこの女のことを、主人公は、「少なくともあなた達よりもいい人なんだ」などと言っているが、「いい人」ではなく「都合のいい人」と言ったほうが正確だ。やすやすとお金を貸してくれる施設長も、どうかと思う。(研修医とか言う)精神科医は論外だ。
それから、主人公に話しかけてきた同業者について、「同業者というだけで話しかける権利があると思っている」などと思っているシーンがあるが、これは、過去に人から散々酷い目にあってきた人間の感情としては、微妙だ。そんな風に感じるだろうか。人から物のように扱われた経験を持ち、そのあと心から親切にされることも体験してきたら、人から話しかけられることは、とても嬉しいと思うのだ。
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No.5:
(2pt)

なぜこの作品が芥川賞?

選考評は読んでないが、僕にはこの作品の“意味”が正直わからない。著者がどんな不幸な境遇に育ち、それを克服したか、なんて“リアル”の部分に評価の比重が置かれている訳ではないだろうが。 
  この本に描かれていることは作中の言葉を借りれば“自分とは関係のない世界”である。そしてそうした“世界”に想像力を働かせることが読書の楽しみだと思うが、一方で重要なのは“世界”を提示する作者の世界観であり表現方法だろう。不幸な生い立ち、それに対する自虐、自閉、無力感、弱者が弱者を叩くネガティヴ・スパイラル、そして崖っぷちの転機によって人生に光明を見出す...いかにも文学的な主題と起承転結な展開。メディアの中の社会事件や欺瞞的な幸福の情景と自分の境遇をパラレルに対比させる手法なんて30年前の井上陽水やられてもなぁ。“潰れたヒキガエル”“薄汚れた軍手”“狂ったように吠える犬”といったメタファーの頻出も鬱陶しい。さらに主人公だけでは飽き足らず“男に捨てられ孕んだ子を死産”なんて70年代女流作家的ネガティヴモチーフな相方の女を登場させて物語を補強、それって“群れから離れた男と女が子羊みたいに肌寄せ合って”森進一「東京物語」ですか?
 なんと言うか一々古くて、大昔の文学をトレースしているようにしか思えない。時折ハッとするような表現もあるだけに全体としての陳腐さが惜しい。
  あとがきの「僕は小説というものに、随分と救われてきた。世界の成り立ちや人間を深く掘り下げようとし、突き詰めて開示するような物語、そういったものに出会っていなければ、僕の人生は違ったものになっていたと思う」といったおめでたい文学観の披瀝は勝手だけど、そういう文脈でこの小説が評価されているんだとしたら、今ってほんとに救いようのないほど暗い、重い、余裕のない、被害妄想で不幸な時代なんだろうな。考え方次第だと思うけど。
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No.4:
(2pt)

わずかに見える光

子供の頃に両親に捨てられ、養父母のもとで育った主人公。しかし、そこでは激しい虐待を受け、挙句の果てには山の中へ生き埋めにされたという過去を持つ主人公がそのトラウマと自分の存在価値に悩み苦悩しながら生きていく様を描いています。芥川賞の受賞作です。土の中のひんやりとした冷たさが伝わってくるかのよう。暗く、とにかく重たい作品。読んでいてあまり気持ちのいい本ではなかったかも。そのせいか140ページ程度の短い本なのに、読むのにとても時間がかかりました。希望なく生きていく主人公はある事件に巻き込まれます。皮肉にもそれが“ショック療法”ともなり、ラストでは彼にわずかながらも光が見え始めます。それが唯一の救いでした。
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No.3:
(1pt)

主題に真摯に向き合ってほしい

この人はいったい、何を書きたかったのだろうか。すでに使い古されつつあるモチーフを扱うなら、せめて他を凌駕する独自の迫力が求められてしかるべきなのに、この作品はすべてにおいて甘い。子供時代に虐待を受けた成人というより、ただ他者との関係を作るのがヘタなモラトリアム真っ盛りの、ニヒリストを気取った身勝手な青年の身辺雑記に見えてしまう。志賀直哉的な退屈でアナクロな写生的描写にも閉口させられる。同棲している女の存在意義も不明だし、特にエンディングの甘さにはしばし唖然とさせられた。この作品がなにごとかを描きおおせているとは、申し訳ないがとても思えない。それらしいモチーフを扱い、もっともらしい「雰囲気」を持たせれば、「現代社会の歪みを鋭く切り取った秀作」ができるとでも思っているのだろうか。この作者は、主題への向き合い方それ自体を根本から見直すべきだ。
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No.2:
(2pt)

芥川賞っぽい、面白くない小説。

著者はきっと、青春時代の全てを小説に捧げたんでしょうね。小説を読むのが何よりも好きで、部屋にこもって小説ばかり書いて生きてきた人、っていう感じがします。だから、この人の小説には現代感覚が無い。そしてセンスも無い。だから、面白くない。けっこう皆言ってるけど、白湯子って名前、ありえないでしょう。白湯子って。これ見た瞬間、センスねぇ~っつって笑ってしまった。わざとらしいにもほどがある。おめえ、俺をなめてんのか?と著者に詰め寄りたくなる。僕ははっきり言って読む価値の全く無い作品だと思います。でもまあ、作品自体の質で言えば割とちゃんとしてる方だと思うので、星2つ。
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No.1:
(2pt)

いかにも純文学だが・・

この人は、なんか芥川賞っぽい(選考委員に好かれそうな)作品を書いていたので、いつか受賞するだろうとは思ってたけど、今回ので受賞か・・・って印象。細かな描写等、文章はなかなか。けれど、主人公と同棲する女性にリアリティや必然性を感じないし、テーマもアダルトチルドレンの再生と凡庸か、と。暴力というテーマに溺れて主人公の内面を描ききれていない。
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