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夜行観覧車



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【この小説が収録されている参考書籍】
夜行観覧車
夜行観覧車 (双葉文庫)

夜行観覧車の評価: 3.44/5点 レビュー 239件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.44pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全40件 21~40 2/2ページ
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No.20:
(3pt)

好みの問題?(若干ネタバレ)

湊かなえ作品は、初めてです。

自分が元々「イライラ系」の内容が好きではないためかもしれないが、とにかく登場人物のほぼ全員が「なんだこいつ」という印象ばかりでした。

彩花は他の方も書かれている通りでだいたい同じなのですが、同時に彩花目線で読むと真弓にもイライラさせられる。
自分の母親がこんな人間だったら、やっぱりイライラすると思う(彩花のような行動には走らないが)。
父親もしかり。
最後でちょっとだけ「いい人」を感じさせているが、全然いい人ではない。
最後の鈴木家での行動はやはり「作り話なんだな」と実感させられる出来事で、それまでリアルに感じていた世界観から一気に目が覚めた。

鈴木家にも、共感できる人なんていない。
言いたいことを言えず、悶々としている人間たちばかり。
現実世界でも、表面上にこやかに取り繕っている人間ほど腹の中は真っ黒であるが……。

あの結末の文面から想像すると、やっぱり鈴木家の人間たちはこの後も取り繕って生きてゆくのだろう。
物事の本質を見ないふりしてさっさと蓋をかぶせ、何も解決しないままで。
人間がどこまでも腐っている。

気になったのが、「俊介くん」の扱い方。
どの家族の目線でも出てくるが、そんなに使う必要があったのだろうか?
彩花の目線での「俊介くん」に慎司を重ねる、なんてあり得ないと思った。
志保が慎司を彼氏にしたら云々……という内容があったが、そちらの方がまだ現実的だと思う。

そこまでして、物語に重要な関わりがあったとも思えないうえに、ここだけ「くん」付けだったのが目立ってくどい印象がした。

ラメポに関しても違和感。
ああいうおばさんが、結末でああなるとは到底思えません。
そこもさめた瞬間でした。

某小説サイトの批評をした作者の言葉に「登場人物の、欠点も描いて欲しかった」というようなことが書かれてあったのを思い出した。
確かに、人間いいところばかりではない。
だが、悪いところをさらけ出し過ぎるとこんなにも嫌な感じになるものかと思った。

誰か一人でいいから、共感できるような穏やかな人間が欲しかった、と思ってしまった。
(湊作品初体験だから、まだ免疫がないのでしょうかね)

小説は、突飛な出来事や設定よりも、リアルに感じられる背景や設定などの方が好きな自分ですが、
こんなに身近な世界を取り扱っているのにもかかわらず終盤で一気に「作り話」になっていたのが残念だと感じました。

他の湊作品を読んでみるか?と聞かれたら、わかりませんと答えます。
もしかしたら、一作目に読むべきではなかったのかもしれませんね。
夜行観覧車Amazon書評・レビュー:夜行観覧車より
4575236942
No.19:
(3pt)

驚きが足りなかった

高級住宅地で起こった殺人事件をもとに、ここ住む家族たちのそれぞれの事情を、それぞれの立場から鮮明に描いており、アプローチの方法としてはおもしろい。
ただ、誰にも焦点をあてられないもどかしさが、ちょっと深みに至らなかったかなと思う。
もう少し驚きなのか、心への刺さり方なのかが加わったら極上となったと思えるのが残念である。
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No.18:
(3pt)

ミステリーではありません

文章は軽く読みやすい。無精な私でも一気に一冊読めてしまった。ただし、結末はサプライズなし。中心人物の中学生の娘が、なんでもかんでも親のせいにして「あんた」呼ばわりする最低な人物なので、その不快感からマイナス☆☆。
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No.17:
(3pt)

ドラマ版の方が面白いかも

先週から始まったドラマが面白かったので、早く結末を知りたくて原作を読みました。
過去に「告白」は読みましたが、一つのストーリーをいろんな登場人物の目線で
描くところや、時間軸が過去と現在を行ったり来たりする手法は「告白」と同じです。
本を読まない私でもスラスラと読めるところや、先の展開が気になって睡眠時間を
削って一気に読み干してしまったのも「告白」のときと同じでした。

(ここから先はネタバレ。結末を楽しみにされる方は読まないでください)

読後の感想ですが、私は消化不良な感じがしました。というのも、ラストは加害者とされる
高橋淳子の目線から何か語られるのだと期待していたのにそれがなかったからです。
結局、殺害動機は第三者による推測のままで、何かモヤモヤしたものが残りました。

ドラマ先行で読んだ影響もあり、それぞれの登場人物をドラマに出てくる女優・俳優に
重ねながら読みました。小島さと子はドラマの方がキャラがたっていますね。単なる
お節介好きの嫌味なオバサンで終わらず、どこか憎めないというか、行動も滑稽で
面白いので、夏木マリさんの演技力の賜物だと思いました。
 小説のイメージと違ったのは淳子(石田ゆり子)です。ドラマの中の淳子は、
気さくで、真弓が困っているときに助け舟を出すような優しい母親として描かれています。
でも小説の淳子は、心根の優しい女性という印象はなかったですし、真弓と淳子が
ママ友になるエピソードすらないです。ドラマ第二話では、家族ぐるみで釣りに出かけるシーン
があるんですが、これも小説にはなかったですね。
 なので、ドラマと原作は別物として楽しめそうだなぁと思いました。まだ第一話しか
観ていないのですが、私はドラマ版の方が好きです(登場人物の描き方がこっちの方が好き)。
小説はコンプレックスや嫉妬心など、人間の内面の嫌な部分を赤裸々に描写しているので
読んでいて気が滅入ってしまいました。
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No.16:
(3pt)

親ってね〜

同じ年頃の娘がいる私には理不尽に感じたり、共感できたり、不思議な気持ちで読みました。 大人の私からしたらこの小説の子供の世界感なんてバカみたいに狭いじゃん!って思いましたが、自分が若い頃を思い出せば時代は変われども同じくらい狭かったのかも…と。 事件は我が家ではないものの、もう少し子供の目線に立ち戻って、子供達と向き合ってみようかと思った小説です。 家族って楽して家族でいるわけではないんですね、だって個々違う人間で違う立場なんだから。 少し年頃のお子さんに疲れた時に読むといいかも。
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No.15:
(3pt)

女性への警鐘か、男性へのアドバイスか

家族の在り方を通じて女性の特性を描いている。女性への警鐘であろうか、男性へのアドバイスであろうか。
列車は旅立ち・独立・逃避。観覧車は上に行ったり下に行ったり。家族はともに行動する観覧車か。
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No.14:
(3pt)

黒い好奇心を喚起されます

湊さんの作品を読むのは「告白」についで2作目。もしこの2作に共通するものが作風だとすれば、それがだいたい分かったような気がする。
読者の野次馬根性を喚起して小説に引きつけることが、非常に上手い。
各家庭・人間関係の暗部を、醜さをこれでもかと見せつける。こういう人間とこういう人間の関係は確かにこうなるだろうな、と思わせる絶妙の現実味。それがこちらの、小説にでもならなければ決して他人には分かることのないものをのぞき見ているような、ワイドショー的好奇心を引っ張り出す。登場人物は一様に人間的欠陥があり、利己的。その事も、「こいつよりは俺はマシだろう」という優越感を起こさせる。
特に遠藤家の彩香の描写が秀逸。このいかれた娘が切れた母親に首を絞められた時は、黒い爽快感さえ感じてしまった。
遠藤家の隣家のおせっかいなおばさん、ええと小島さんでしたっけ、の腹黒い言動に顔をしかめながら、読んでいるいるこっちもおばさんと同じ興味で読んでしまっているという矛盾。苦笑させられるが、本当に上手い小説だと思う。
以下、不満。やはりあの結末には満足できない。この小説が単に読んでて面白いだけでなく、すごい小説と言われるためには、あれではいけないと思う。
彩香が口にした「坂道を転げ落ちる」(だったっけ)という言葉にみな目から鱗が落ちたような印象を受け、何となく解決を与えられたような雰囲気になってしまう。この言葉、大層なことを意味しているわけではない。単に、「不満が蓄積して切れる」を別の表現にしただけだ。こういう少々詩的な表現をしただけのことで、そのことを正当化し免罪してもらったような気になってもらっては困る。しかもそれを言うのが、3日に1回ほど「坂道を転げ落ち」ている彩香だ。お前が何でしたり顔で分析してんのか、という話である。
最後の小島家での会合以来、主要登場人物達は良心に目覚めたようになり、おこないを改める。これまで発生してきた問題の根本的な解決方法を与えられたわけでも何でもないのに、である。
我々読者が――と言って悪ければ、僕が――彩香に対して延々とためこんだストレスは解消されることなく、うやむやのうちに話は終わる。母親が首を絞めたことは、確かにある程度のストレス解消になった。しかし彩香のふてくされた態度は直らず、それどころか「おまえらみな坂道病だ」と他人に説教をする存在になってしまう。遠藤家母親の無力、父親の臆病、小島のおばさんの腹黒さ――それらのもの全てに対するストレスは行き場を失う。
こういう終わり方をするぐらいなら、希望のない結末であった方がよかったと思う。例えば、母親が彩香を殺して終わる。そうすれば、高級住宅街の住人が抱える空虚なプライドをもっと浮き彫りにできただろう。残酷だが、そう思う。
夜行観覧車Amazon書評・レビュー:夜行観覧車より
4575236942
No.13:
(3pt)

期待したほどではなかった

湊かなえ氏の最新刊です。湊氏の著作は全て読んでいるのですが、特に「Nのために」がとても良く出来ていて、初期の頃の作品から比べて随分上達したなぁと思い、本作も期待して読みました。・Nのために兄弟・家族をテーマに、事件を二つの家族とお節介な隣人の側から多面的に描き出す手法は、湊氏らしいスタイルです。なのですが、一つの家族の章の中に複数の主体が入り乱れ、時系列も行ったり来たりとなっているため、スムーズに頭の中にストーリーが入ってきません。これは章立てをもっと細分化して主体毎に分けた方が良かったのではないかと思います。また、ミステリー的にはオチが非常に弱く、かといって家族愛を描いた純文学的な要素は乏しく、どっちつかずの中途半端な仕上がりに感じました。初期作品に見られたような感情移入しかねるキャラクター設定も鼻につきます。期待値が高かっただけに残念です。多面的な表現手法というのにこだわり過ぎているのかなと思いました。もちろん、それが湊氏らしさではあるのですが、どこかでその殻を破らないと、マンネリになってしまうでしょうし、本当に書きたいことが書けないジレンマに陥るのではないかと危惧します。そろそろ新しい表現手法で新たな一面を見せてくれることを、読者として、ファンとして期待します。
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No.12:
(3pt)

期待したほどではなかった

湊かなえ氏の最新刊です。
湊氏の著作は全て読んでいるのですが、特に「Nのために」がとても良く出来ていて、初期の頃の作品から比べて随分上達したなぁと思い、本作も期待して読みました。

・Nのために

兄弟・家族をテーマに、事件を二つの家族とお節介な隣人の側から多面的に描き出す手法は、湊氏らしいスタイルです。なのですが、一つの家族の章の中に複数の主体が入り乱れ、時系列も行ったり来たりとなっているため、スムーズに頭の中にストーリーが入ってきません。これは章立てをもっと細分化して主体毎に分けた方が良かったのではないかと思います。また、ミステリー的にはオチが非常に弱く、かといって家族愛を描いた純文学的な要素は乏しく、どっちつかずの中途半端な仕上がりに感じました。初期作品に見られたような感情移入しかねるキャラクター設定も鼻につきます。期待値が高かっただけに残念です。

多面的な表現手法というのにこだわり過ぎているのかなと思いました。もちろん、それが湊氏らしさではあるのですが、どこかでその殻を破らないと、マンネリになってしまうでしょうし、本当に書きたいことが書けないジレンマに陥るのではないかと危惧します。そろそろ新しい表現手法で新たな一面を見せてくれることを、読者として、ファンとして期待します。
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4575515523
No.11:
(3pt)

最後まで読ませるけれど

この三つの「家族」の行動。自分は全くリアリティを感じませんでした。「人間、こんな単純じゃないだろう」と思うか「追い詰められた人間てこんなもんかもしれない」と感じるか。評価はわかれると思いますが、自分は前者。筆が早い著者ですが、「告白」の第一章を超えられないまま来ているような気がします。凝ったプロット、すっと入る文章は好きなのでこれからも読み続けますが、そろそろ「おっ」と思わせる作品を期待したいです。
夜行観覧車Amazon書評・レビュー:夜行観覧車より
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No.10:
(3pt)

最後まで読ませるけれど

この三つの「家族」の行動。

自分は全くリアリティを感じませんでした。

「人間、こんな単純じゃないだろう」と思うか

「追い詰められた人間てこんなもんかもしれない」と感じるか。

評価はわかれると思いますが、自分は前者。

筆が早い著者ですが、「告白」の第一章を超えられないまま来ているような気がします。

凝ったプロット、すっと入る文章は好きなのでこれからも読み続けますが、そろそろ「おっ」と思わせる作品を期待したいです。
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4575515523
No.9:
(3pt)

注文はありますが、家族皆で読める貴重な作品

「告白」と同じく、大変読みやすく構成も巧みで次へ次へと引っ張っていく展開も楽しめるのですが、
読後に手応えがありません。「告白」は出だしと最後の衝撃度と関係者の証言を一定間隔で繋いでいく
手法の斬新さが大ヒットの要因だと思います。
本作は残念ながらその路線を中途半端に継いでしまったように感じました。
前半の展開は登場人物の時間の交錯が事件の鍵となる真相を少しずつ浮き彫りにさせていくという、作者
ならではの筆致に引き込まれていきます。中盤から後半、ここで方向が変わります。いくつかのレビュー
にも書かれていましたが、ここで一気に"告白的衝撃性”へいってしまえばおそらく評価が大きく違って
いたのではないでしょうか。後半から終盤へはとても薄く感じます。
しかし、「告白」もそうでしたが、一冊の本を家族全員で共有できる本当に貴重な作品であることは
素晴らしいことであり、今後の活躍に期待したいと思います。
夜行観覧車Amazon書評・レビュー:夜行観覧車より
4575236942
No.8:
(3pt)

一気に読ませるのは、さすが!

告白ほどの衝撃ではないですが、秀作の感じです。どうなるのかという、一気に読ませるパワーはさすがです。同じくらいの娘がいるので、身につまされました。
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No.7:
(3pt)

一気に読ませるのは、さすが!

告白ほどの衝撃ではないですが、秀作の感じです。どうなるのかという、一気に読ませるパワーはさすがです。同じくらいの娘がいるので、身につまされました。
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4575515523
No.6:
(3pt)

まだまだ勢いを感じるので次回作にも期待

テーマも結論も古臭く(が、永遠の主題ではある)カビだらけではあるが
かなえタン得意の独り語りで押し切った感じ。
相変わらず10代少女のドロドロしたの書くのが巧すぎて娘を育てる身としては鬱になるわ!
「告白」から思ってたんだけど、本人がちゃんと意識して「ブラック・コメディ」な部分を書いてるんだとしたらやっぱり天才だと思います。
終盤の「そっちにダッシュかよ!」のシーンでは思わず爆笑しました。
少しずつ新しい文体を模索しているところだと感じたし、多作な人ですのでこのままどんどん行っちゃってほしい!
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No.5:
(3pt)

まだまだ勢いを感じるので次回作にも期待

テーマも結論も古臭く(が、永遠の主題ではある)カビだらけではあるが
かなえタン得意の独り語りで押し切った感じ。

相変わらず10代少女のドロドロしたの書くのが巧すぎて娘を育てる身としては鬱になるわ!
「告白」から思ってたんだけど、本人がちゃんと意識して「ブラック・コメディ」な部分を書いてるんだとしたらやっぱり天才だと思います。
終盤の「そっちにダッシュかよ!」のシーンでは思わず爆笑しました。

少しずつ新しい文体を模索しているところだと感じたし、多作な人ですのでこのままどんどん行っちゃってほしい!
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No.4:
(3pt)

小説を超えた現実への作者からの解釈に過ぎない

「事実は小説より奇なり」という言葉がありますが、現実に超えられてしまった小説のひとつにこの小説もなるのでしょう。
残念ながら、小説を超える現実への作者なりの解釈、解説に過ぎないように思います。
それであれば、現実の事件に対するドキュメンタリーを読んだ方が衝撃的ですし、より闇に迫れるでしょう。
かと言って、作り物の世界として、物語のおもしろさで読ませるには、一歩も二歩も物足りない感じがしました。
女性の感情のひだの描写にはうまさを感じるところはありますが、特別な感じはしません。
「告白」以来、作品を量産されていますが、なぜ?という気もします。
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4575236942
No.3:
(3pt)

小説を超えた現実への作者からの解釈に過ぎない

「事実は小説より奇なり」という言葉がありますが、現実に超えられてしまった小説のひとつにこの小説もなるのでしょう。
残念ながら、小説を超える現実への作者なりの解釈、解説に過ぎないように思います。
それであれば、現実の事件に対するドキュメンタリーを読んだ方が衝撃的ですし、より闇に迫れるでしょう。
かと言って、作り物の世界として、物語のおもしろさで読ませるには、一歩も二歩も物足りない感じがしました。
女性の感情のひだの描写にはうまさを感じるところはありますが、特別な感じはしません。

「告白」以来、作品を量産されていますが、なぜ?という気もします。
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No.2:
(3pt)

リアルな家族小説で怖いけれど引き付けられる1冊です。

「告白」の著者湊かなえさんの新刊です。
父親が被害者で母親が加害者。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。
遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。
と言う今回は家族をテーマしたお話です。
高級住宅地・ひばりヶ丘を舞台に遠藤家・高橋家・近所に住む小島さとこ、の視点で話が進んで行きます。
とにかく人間の嫌な面がこれでもか!と言うくらいにリアルに描かれています。
家族より自分の事しか考えない親であり子供
自己保身の為に考える言い訳、親切めいた好奇心でありお節介
中でも一番、見苦しく嫌悪感すら感じたのは癇癪持ちの遠藤彩花
しかしここまでこの本に感情移入出来るのは著者の人物描写の巧みさ故だと思う。
この本の中での唯一の救いは中傷ビラを剥がす鈴木弘樹とその姉、歩美の行為だけだった。
とにかく読んでいて不快感すら感じる内容なのだけど、一旦読み出すと閉じれない、
そんな引き付けられる1冊でした。
夜行観覧車Amazon書評・レビュー:夜行観覧車より
4575236942
No.1:
(3pt)

リアルな家族小説で怖いけれど引き付けられる1冊です。

「告白」の著者湊かなえさんの新刊です。

父親が被害者で母親が加害者'。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。
遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。
と言う今回は家族をテーマしたお話です。

高級住宅地・ひばりヶ丘を舞台に遠藤家・高橋家・近所に住む小島さとこ、の視点で話が進んで行きます。

とにかく人間の嫌な面がこれでもか!と言うくらいにリアルに描かれています。
家族より自分の事しか考えない親であり子供
自己保身の為に考える言い訳、親切めいた好奇心でありお節介

中でも一番、見苦しく嫌悪感すら感じたのは癇癪持ちの遠藤彩花

しかしここまでこの本に感情移入出来るのは著者の人物描写の巧みさ故だと思う。

この本の中での唯一の救いは中傷ビラを剥がす鈴木弘樹とその姉、歩美の行為だけだった。

とにかく読んでいて不快感すら感じる内容なのだけど、一旦読み出すと閉じれない、
そんな引き付けられる1冊でした。
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