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Kの日々
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Kの日々の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.87pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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エンタメ小説ゆえ、どうでもいいっちゃどうでもいい事ですが冒頭の数ページでストーリーが底割れ。 暴力団組長誘拐の絵図を画いたのは組長の息子であろうし、実行犯の李の白骨死体は別人かも、と容易に推測できるプロット。 黒川博行氏の作品に構成は似ていても中身は段違い。探偵に対する腐れ刑事や極道のやりとりはまだるっこしくヒリヒリした緊迫感もなし。 敢えて言えば「K」も全体を生ぬるくするだけで邪魔。どうでもよい付け足し感が芬々で大沢在昌作品としては駄作。 己の都合と金がすべてに優先する中国人のメンタリティの片鱗が描かれている事が唯一の救いです。 | ||||
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「この人、こんなにつまらない本を書く人だっけ?」 読み終えて最初に思った。昔読んだ本は、もっと面白かったはず。 なんだろう、すれた都会のおとぎ話みたいな雰囲気。 最後100ページなんて、韓国ドラマのドタバタのようだった。 半分読み終えるころには、なんとなく流れも分かってしまい、「生きてるだろ」と思ってしまったし。 うーん、心理描写が浅いのかな。 というか、ご都合主義過ぎて、心理描写も何もないのかな。 面白い本を書く人なのに、もうちょっとどうにかできなかったのかなぁ、と、そういう意味で切なくなった。 | ||||
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お得意の過去のある男が主人公。登場人物はクールな女、 やくざ、死体処理業者、そして中国人。 執筆期間が「新宿鮫Ⅸ 狼花」と近接しているそうだ。 「新宿鮫」は楽しめた。 あのシリーズで大沢在昌を知った。 しかし他の作品となると、当たり外れが大きい。 「取り合えず中国人出しとけ」的な考えがあるのか、 話はパターン化してきている。 主人公の調査の仕事をしている「木」、これは 佐久間公を彷彿させるし、ストーリーは大沢作品の どこかで読んだような既視感。 筆致力は、新宿鮫の底力があるんだからがんばって ほしい。 | ||||
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作者は大好きな作家の一人で、今までどの作品を読んでも大きなハズレはなかったが、今回の作品はハズレの部類に属してしまう。 まず、大沢作品独特のハードボイルドさが欠ける。かと言って軽快なテンポで迫るウィットにも欠けてしまっている。 今までの作品なら、主人公はもっと苦労して読者もその苦しみを共有する形があったと思う。 巨大な組織悪に、身も心もボロボロになるまで戦い、時には自分の心が萎える思いをしながらも、敢然と立ち向かっていくのが大沢 作品の主人公だったはず。 組織から疎んじられながらも、少数の仲間に励まされながら最後まで戦う姿に読者は感動する。 それらを期待して大沢作品を読む読者にとって、この作品は少し残念だ。 | ||||
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とりたてて特長のない、普通の作品だった。作品の雰囲気としては、初期の「佐久間公シリーズ」に近い印象を受けた。 1.三年前の誘拐事件が起きた、2.その身代金を持った中国人が東京湾に浮かんだが身代金が消えた、3.身代金の行方を追ってその中国人の恋人をマークする、という内容なのだが、これだけ読んでも、ミステリーを読み慣れた人であれば、結末が容易に想像できるのではないだろうか? とにかく、この内容で500ページ級というのは、無理矢理ふくらませた感じで、読んでいてつらかった。大沢氏には、他に数多くの優れた作品があり、もし未読の作品があったら、そちらを先に読むことをおすすめしたい。 | ||||
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最近の大沢在昌さんにはがっかりし続けています。 社会的な悪を小難しく書かなかった分、この作品はまだマシな気もしますが…。 李さんの死体を見ただけで、勘のいい人には先が見えてしまう。 悪人たちの間抜けさも、間抜けすぎる。 大沢在昌さんの作品にありがちな、ヒロインが男目線でしか書けていない点にもフラストレーションがたまります。 昔の新宿鮫はおもしろかったのにな〜。 小難しく考えていない、スカッとおもしろいハードボイルドを望みます。 | ||||
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いまいち盛り上がりに欠け、人物の動きが見えてしまうのが残念。 主人公は、作者が得意の良くある雰囲気を持ち合わせているのでその点でも少し飽きる。 大沢作品をあまり読んだことのない人には入門としていいかもしれないが 大沢作品をたくさん読んだ人には、読後感がとても物足りなく感じると思う。 狼花ともども、イマイチで残念。 | ||||
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読み終わった後何も残らない本でした。 重苦しさ、やりきれなさ、せつなさ、 その辺がこの人の持ち味だと思っていましたけど。 新宿鮫以外にも好きな本はあるけど、これは今一ですね、シリーズ化なんてしないで下さい。 | ||||
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週刊大衆連載の単行本化。 「狼華」執筆の一方で、こんなのも連載していたんですね。 主人公は木(もく)という呼び名の裏稼業探偵。 3年前にヤクザの組長を誘拐し身代金8000万を隠したまま死んだ中国人・李。 消えた金のありかを探るため、李の恋人だった女・Kの身辺調査を依頼された木。 依頼人は組長誘拐犯だった元組員の坂本と花口。 調査をすすめる段階でKと親しくなり惚れてしまった木。 Kと木のまわりには、誘拐された組長の息子の丸山が現れ、闇の死体処理会社の二代目・畑吹も顔を出す。 さらに悪徳刑事鬼塚も加わって、大人数での真相究明が始まる。 いわゆる「薮の中」のように、一人一人が知る事実が少しずつ、ジグソウパズルのピースのように提供されながら、物語は進んでいく。 全編、推測と推理のしずくめで、登場人物たちは疑心暗鬼のしっぱなし。 本当にヘンテコな小説だ。 まあ、最後の最後に種は明かされるんだけれど、ちょっと釈然としない結末だし。 連載媒体を軽く見て、最初からB級でいこう、と書いたのかもね、大沢先生。 笑っちゃうのが、西麻布で張り込みをする木にニューズウィーク日本版を持たせて、西麻布に「少年ジャンプならまだしも週刊大衆では絶対似合わない」などと書くあたり、確信犯だろうし。 とても暇という方と、超大沢ファンという方以外には、おすすめいたしません。 | ||||
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