オイディプス症候群

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評判

オイディプス症候群の評価:

4.12/5点 レビュー 33件。 B ランク

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平均点4.12pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全57件 41〜57 3/3ページ
No.17
(4pt)

笠井潔ならではの快作

 テロやプレイグ等の様々な事件をメタファーとして織り込み、ギリシャ神話をモチーフにした物語を語って行く。孤島をテーマにした綾辻作品や、英国女流作家の複数の作品を彷彿させるモチーフを複合構築させて、俗にいう新本格推理小説は進んでいく。「外論」など、途中執拗に繰り返される哲学的な記述は、後半、密室トリックの文学的な位置付けに取り組んだ著者の姿勢が判るようになっているところも評価したい。探偵小説の評論も著す笠井独自の世界を堪能できる作品になっている。ずしりと感じる本の重さに背かない、重厚な作品といえよう。最後、犯人が**するところだけ、唯一不満を感じた。
オイディプス症候群 Amazon書評・レビュー: オイディプス症候群より
4334923577
No.16
(3pt)

むうう・・だが次こそは

楽しく読まれた方も多くいらっしゃるようですし、その意見を否定する訳ではないのですが、私的な感想としてはカケルシリーズの中では最も完成度の低い作品になってしまった感が否めません。その理由は、この作品に否定的なレビューを書かれてる方々とほぼ一緒なのですが、豊富な材料が詰め込まれたものの煮込み切れなかった野菜スープという感じで、エピソード同士の絡み合いが不自然に終わってしまったと思えるのです。素材一つ一つは美味しく読めるだけに、それらが総合したひとつの話として上手く溶け合っていないのが残念です。ただ他のレビューを書かれた方々も同様だと思うのですが、この作品に対しての否定的な意見はむしろ「笠井氏の力量はこんなものではない」という信頼と期待の裏返しであるのでしょうし、10作品を目指すと宣言されているカケルシリーズに「バイバイ」や「哲学者」で与えてくれたあの興奮がもう一度甦る事を私も切に期待、そして信じています。
オイディプス症候群 Amazon書評・レビュー: オイディプス症候群より
4334923577
No.15
(5pt)

現象学の光と影

密室と化した孤島、複雑な間取り、ギリシャ神話、正体不明のウィルス菌の増殖と、本格ミステリーファンが触手を伸ばさないはずがない。おまけに容疑者はそれぞれに当てはまるとくれば、ここは笠井潔の真骨頂。分厚い単行本とともに脱帽である。
 ただ、身近に犯人がいるにもかかわらず、その恐怖心が表現出来てなかったり、心理状態には多少の難はあると思うが、極力こうした叙述的部分は廃して、状態の結果と探求に徹したところはさすが笠井潔である。
 『哲学者の密室』を凌ぐ大作となった本書。それよりは物語の展開を追い易い作品となっているが、いずれにせよ今世紀を代表するミステリーであるのには間違いない。本格推理ものはかくあるべしと世に問いかけた一大傑作。これを読まずに日本のミステリーは語れない!!
オイディプス症候群 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: オイディプス症候群 (創元推理文庫)より
4488415113
No.14
(5pt)

現象学の光と影

 密室と化した孤島、複雑な間取り、ギリシャ神話、正体不明のウィルス菌の増殖と、本格ミステリーファンが触手を伸ばさないはずがない。おまけに容疑者はそれぞれに当てはまるとくれば、ここは笠井潔の真骨頂。分厚い単行本とともに脱帽である。 ただ、身近に犯人がいるにもかかわらず、その恐怖心が表現出来てなかったり、心理状態には多少の難はあると思うが、極力こうした叙述的部分は廃して、状態の結果と探求に徹したところはさすが笠井潔である。 『哲学者の密室』を凌ぐ大作となった本書。それよりは物語の展開を追い易い作品となっているが、いずれにせよ今世紀を代表するミステリーであるのには間違いない。本格推理ものはかくあるべしと世に問いかけた一大傑作。これを読まずに日本のミステリーは語れない!!
オイディプス症候群 Amazon書評・レビュー: オイディプス症候群より
4334923577
No.13
(5pt)

フーコーがエボラ出血熱と戦う

フーコーが主人公とともに謎のウイルスが絡んだ殺人事件に巻き込まれるという意味でネタとして面白かった。哲学者のキャラが推理探偵に変身するわけだが、ウィトゲンシュタインを使ってもなんか書けるだろうなと思った。そういえばずっと前のヴァンパイヤーウォーズではマイケル・ポランニーや栗本慎一郎とおぼしきキャラが出てたっけ。
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4488415113
No.12
(5pt)

フーコーがエボラ出血熱と戦う

 フーコーが主人公とともに謎のウイルスが絡んだ殺人事件に巻き込まれるという意味でネタとして面白かった。哲学者のキャラが推理探偵に変身するわけだが、ウィトゲンシュタインを使ってもなんか書けるだろうなと思った。そういえばずっと前のヴァンパイヤーウォーズではマイケル・ポランニーや栗本慎一郎とおぼしきキャラが出てたっけ。
オイディプス症候群 Amazon書評・レビュー: オイディプス症候群より
4334923577
No.11
(5pt)

メタフィクションあるいは推理小説

「嵐の山荘」あるいは「途絶の孤島」を舞台とするミステリに対するメタフィクション。よくできたメタフィクションはその分野の名作になりうるという例。このタイプのミステリに一般的な難点は「犯人が限定される状況であえて犯行に及ぶ」という犯人の行為の不自然さですが、「オディプス症候群」はこの問題に対して説得力のあるモデルを提示します。この作品の結末は十分すぎるほどフェア。犯人を同定する論理が魅力的です。犯行の構成自体はある新本格派作家(... 今となってはひどく懐かしい言い方ですね)の作品に類似しているのですが、私はこちらの処理のほうが好みです。事件と並行する思想的な論争は今回は「外部と権力」をテーマに進展しますが、「アポカリプス殺人事件」や「哲学者の密室」ほどには、事件自体と深い関係を切り結ぶところまではいかなかったように感じられました。しかしとにかく凡百の推理小説からは屹立した傑作です。
オイディプス症候群 Amazon書評・レビュー: オイディプス症候群より
4334923577
No.10
(3pt)

破綻の多い失敗作

矢吹駆ものファンの私としては待望の一作。しかも、某有名作品の世界を明らかに意識した孤島もの・館ものである。いやが上にも期待は膨らむ。
 しかし、読み進むうちにアレレとなってしまった。矢吹駆ものの魅力のひとつである哲学論議にいつもほどの冴えがないのだ。読み進めるのに苦痛を感じる。
 ミステリとしての結構も破綻だらけ。真相はアンフェアそのものだし、肝心なところに偶然を多用するのも興ざめだ。そして何と言っても、“見立て”の不自然さは致命的だ。殺人現場で被害者を放置して登場人物が長々と推理談義をするのにも違和感を覚える。
オイディプス症候群 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: オイディプス症候群 (創元推理文庫)より
4488415113
No.9
(3pt)

破綻の多い失敗作

 矢吹駆ものファンの私としては待望の一作。しかも、某有名作品の世界を明らかに意識した孤島もの・館ものである。いやが上にも期待は膨らむ。 しかし、読み進むうちにアレレとなってしまった。矢吹駆ものの魅力のひとつである哲学論議にいつもほどの冴えがないのだ。読み進めるのに苦痛を感じる。 ミステリとしての結構も破綻だらけ。真相はアンフェアそのものだし、肝心なところに偶然を多用するのも興ざめだ。そして何と言っても、“見立て”の不自然さは致命的だ。殺人現場で被害者を放置して登場人物が長々と推理談義をするのにも違和感を覚える。
オイディプス症候群 Amazon書評・レビュー: オイディプス症候群より
4334923577
No.8
(4pt)

やはり「フェア」な推理小説

17歳の時、カケル&ナディアと出会ってから、早22年。前作『哲学者の密室』が出た時は本当にうれしかった。それ以来のシリーズで、わくわくして読んだ。3200円で買ったことを後悔はしていない。しかし、同じ値段だった前作や、当時1000円弱で手に入れた『バイバイ』『サマー』『薔薇』を越えるかというと、疑問である。ただ舞台となった時代の雰囲気や、現在へもつながる問題を巧みに折り込んでいるところはさすがである。何より一気に読めたし、初めて犯人を当てることが出来た!(完璧ではなかったが)と言うことは、やはり「フェア」な本格的推理小説と言えると思う。
オイディプス症候群 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: オイディプス症候群 (創元推理文庫)より
4488415113
No.7
(4pt)

やはり「フェア」な推理小説

17歳の時、カケル&ナディアと出会ってから、早22年。前作『哲学者の密室』が出た時は本当にうれしかった。それ以来のシリーズで、わくわくして読んだ。3200円で買ったことを後悔はしていない。しかし、同じ値段だった前作や、当時1000円弱で手に入れた『バイバイ』『サマー』『薔薇』を越えるかというと、疑問である。ただ舞台となった時代の雰囲気や、現在へもつながる問題を巧みに折り込んでいるところはさすがである。何より一気に読めたし、初めて犯人を当てることが出来た!(完璧ではなかったが)と言うことは、やはり「フェア」な本格的推理小説と言えると思う。
オイディプス症候群 Amazon書評・レビュー: オイディプス症候群より
4334923577
No.6
(4pt)

やっぱりカケル。

フーコー哲学、ギリシャ神話が実は本筋にあまり関係ない・・・というご意見をいくつか拝読しましたが、邪道かもしれないけど本編とは別に勉強になったし楽しかった私。はい、素人です;ミーハー駆ファンとしては、今回彼の存在感がちょっと薄かったのが淋しい!でも女の子としてはナディアちゃんの探偵振りも応援したいので、その点では満足かな?日本が誇れるシリーズだと思うので、ますますお元気で書き続けて頂きたいです。
オイディプス症候群 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: オイディプス症候群 (創元推理文庫)より
4488415113
No.5
(4pt)

やっぱりカケル。

フーコー哲学、ギリシャ神話が実は本筋にあまり関係ない・・・というご意見をいくつか拝読しましたが、邪道かもしれないけど本編とは別に勉強になったし楽しかった私。はい、素人です;ミーハー駆ファンとしては、今回彼の存在感がちょっと薄かったのが淋しい!でも女の子としてはナディアちゃんの探偵振りも応援したいので、その点では満足かな?日本が誇れるシリーズだと思うので、ますますお元気で書き続けて頂きたいです。
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4334923577
No.4
(5pt)

本格への挑戦

島田荘司氏が龍臥亭事件を書いた時、あえて本格推理のコードにこだわったとありましたが、笠井氏の今回の作品も本格への挑戦なのでしょう。(龍臥亭よりも数段上のできばえです。)心理モノやハイテクモノが多い現在のミステリーの中にあってこの直球、頭が下がります。矢吹駆に会えるのも次はまた10年後かと思うと、何となく寂しいです。評論だけではなく、是非本格への挑戦を作品として続けて欲しいものです。
オイディプス症候群 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: オイディプス症候群 (カッパ・ノベルス)より
4334076416
No.3
(5pt)

本格への挑戦

島田荘司氏が龍臥亭事件を書いた時、あえて本格推理のコードにこだわったとありましたが、笠井氏の今回の作品も本格への挑戦なのでしょう。(龍臥亭よりも数段上のできばえです。)心理モノやハイテクモノが多い現在のミステリーの中にあってこの直球、頭が下がります。矢吹駆に会えるのも次はまた10年後かと思うと、何となく寂しいです。評論だけではなく、是非本格への挑戦を作品として続けて欲しいものです。
オイディプス症候群 Amazon書評・レビュー: オイディプス症候群より
4334923577
No.2
(5pt)

本格への挑戦

島田荘司氏が龍臥亭事件を書いた時、あえて本格推理のコードにこだわったとありましたが、笠井氏の今回の作品も本格への挑戦なのでしょう。(龍臥亭よりも数段上のできばえです。)心理モノやハイテクモノが多い現在のミステリーの中にあってこの直球、頭が下がります。矢吹駆に会えるのも次はまた10年後かと思うと、何となく寂しいです。評論だけではなく、是非本格への挑戦を作品として続けて欲しいものです。
オイディプス症候群 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: オイディプス症候群 (創元推理文庫)より
4488415113
No.1
(5pt)

矢吹シリーズ最高作!

10年ぶりに発表される矢吹シリーズ最新作。ギリシアの孤島を舞台にして、本作ではミシェル・フーコーの思想との対決があります。ミステリーとしても読み応え充分の大作。笠井ファンでなくとも必読です。
オイディプス症候群 Amazon書評・レビュー: オイディプス症候群より
4334923577