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数えずの井戸
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数えずの井戸の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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怪談物のお話ですが、ベースになっているメッセージは、 人でも物でも測って比べて、それによって振り回されたり、満たされないでいる事への疑問、 上手く事を運ぶために計算し考え過ぎてしまう事が、一体何を生み出すのか、 主要な登場人物6人を通して問いかけています。 無心でいることが、生きる上でどれだけ難しい事か。 手に入れれば手に入れるほど、無心からは遠ざかっていくような、 虚無感とか嫉妬とかネガティブな感情の中心に、”菊”がいます。 あの有名な皿屋敷のお菊さん、という事を完全に忘れてしまうほど、 ただそこにいるという描かれ方で、物語に幽霊としてではなく”人間”として溶け込んでいます。 カバーデザインと、菊のキャラクターがぴったりで、読みながら何度かカバーを見つめて菊を想いました。 ただ、全体的に数える数えないにこだわりすぎて、内容がちょっと単調な感じがしたのと、 登場人物の感情にところどころ共感できる部分はあっても、 人物として共感できるキャラクターがいなかったのが、味気なかったです。 菊も魅力的なキャラクターではあるけど、書かれ方が大雑把というか、 菊の描写に何度も同じ表現が多様してあったり、それが本書の終盤の言葉で”性質(タチ)”という事に なるのかもしれませんが、なんとなく全体的にピントがもう一つ合わない、という印象でした。 | ||||
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ラストは悲しくも面白かったです。☆はラスト部分に。 このラストの舞台を構成するための、ラスト手前までの話の流れが、私は疲れてしまった。 又市が登場することは又市ファンにはたまらないのですが、ちょっとこの本は入り込めなかったです。 伊右衛門がすばらしかったので、あの物語を想定して読むとつらいかも。 | ||||
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『嗤う伊右衛門』での四谷怪談の解釈が印象深く、番町皿屋敷はどうなのだろう?と興味津々で読みました。 物事のとらえ方は京極さんらしく面白く、ただ内容自体にそれほど惹かれず。 | ||||
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