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数えずの井戸



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【この小説が収録されている参考書籍】
数えずの井戸

数えずの井戸の評価: 4.42/5点 レビュー 26件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.42pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

番町皿屋敷の新しい見方

怪談物のお話ですが、ベースになっているメッセージは、
人でも物でも測って比べて、それによって振り回されたり、満たされないでいる事への疑問、
上手く事を運ぶために計算し考え過ぎてしまう事が、一体何を生み出すのか、
主要な登場人物6人を通して問いかけています。

無心でいることが、生きる上でどれだけ難しい事か。
手に入れれば手に入れるほど、無心からは遠ざかっていくような、
虚無感とか嫉妬とかネガティブな感情の中心に、”菊”がいます。
あの有名な皿屋敷のお菊さん、という事を完全に忘れてしまうほど、
ただそこにいるという描かれ方で、物語に幽霊としてではなく”人間”として溶け込んでいます。
カバーデザインと、菊のキャラクターがぴったりで、読みながら何度かカバーを見つめて菊を想いました。

ただ、全体的に数える数えないにこだわりすぎて、内容がちょっと単調な感じがしたのと、
登場人物の感情にところどころ共感できる部分はあっても、
人物として共感できるキャラクターがいなかったのが、味気なかったです。
菊も魅力的なキャラクターではあるけど、書かれ方が大雑把というか、
菊の描写に何度も同じ表現が多様してあったり、それが本書の終盤の言葉で”性質(タチ)”という事に
なるのかもしれませんが、なんとなく全体的にピントがもう一つ合わない、という印象でした。
数えずの井戸Amazon書評・レビュー:数えずの井戸より
4120040909
No.2:
(3pt)

ちょっと疲れた

ラストは悲しくも面白かったです。☆はラスト部分に。
このラストの舞台を構成するための、ラスト手前までの話の流れが、私は疲れてしまった。
又市が登場することは又市ファンにはたまらないのですが、ちょっとこの本は入り込めなかったです。
伊右衛門がすばらしかったので、あの物語を想定して読むとつらいかも。
数えずの井戸Amazon書評・レビュー:数えずの井戸より
4120040909
No.1:
(3pt)

久しぶりに京極さんの本を手に取りました

『嗤う伊右衛門』での四谷怪談の解釈が印象深く、番町皿屋敷はどうなのだろう?と興味津々で読みました。
物事のとらえ方は京極さんらしく面白く、ただ内容自体にそれほど惹かれず。
数えずの井戸Amazon書評・レビュー:数えずの井戸より
4120040909

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