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永遠の0
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永遠の0の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2076件 1861~1880 94/104ページ
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初詣は靖国神社へ。これは十数年前からの慣習になっている。お参りを済ませ、遊就館へ行く。普段、閑散とした館内には、正月ということもあって、さすがに人は多い。桜花やゼロ戦の展示は迫力がある。それを目の当たりにして、人の思いはそれぞれであることだろう。ただし展示品はあくまでも展示品に過ぎない。「永遠の0」を読んでもいれば、これらただの展示品が、当時の息吹とともに、やけにリアルに見ることができること、請け合いだ。以下、個人的な感想。まったく当時の日本人は馬鹿げたことをした。あたら若い命をまるでゲームの駒として安易に散らせた。その罪は、万死に値することだろう。それなのに、ぬくぬくとした大本営で、愚かな作戦を立案した参謀本部の面々は、誰も責任を果たさないばかりか、戦後ものうのうと生き抜いている。生き抜いていやがる。そうした輩が自分たち本位に歴史を捻じ曲げ、馬鹿げた大東亜戦争を賛美した。そうした輩が特攻で若い命を散らせたのに関わらず。無能な参謀たちに鉄槌を喰らわす名著、百田尚樹の「永遠の0」や浅田次郎の「終わらざる夏」は、しかし遊就館の本売店には置かれていない。そこには、戦争の本質が描かれているからに他ならない。太平洋戦争を平易な文章と、現代の視点から分かりやすく描いた「永遠の0」は、まごうことなき名作だ。 | ||||
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この本はかなり面白いです。「娘に会うまでは死ねない」と言っていた祖父がなぜ最後は特攻で亡くなったのか。姉弟が祖父の部下や同僚などと話しをしていくうちに明らかになっていく祖父の姿や、関係者の話などは読んでいてワクワクしていきます。帯にも宣伝されている通り、自分もラストは泣きそうになりました。ただ、面白いからこそ、同時にこの本は危ないかなっと感じました。というのは、この本では戦争の悲惨さよりも勇ましい描写がかなり目立ったからです。祖父である宮部さんの誰よりもうまい飛行技術や、零戦の速さが当時世界一であったこと、「撃墜王」や「ラバウルの魔王」など搭乗員の凄腕の描写などは、読んでいて華やかな世界を感じました。逆に、この本は華やかな部分に力を入れすぎていて、戦争の悲惨さや恐怖、地獄のような日々の描写を疎かにし過ぎているのではないかとも感じました。下手をすると、この本に影響されて戦争を肯定的に見てしまう人が増えてしまうのではないか、と懸念を抱きました。現在、すごく人気のある本だからこそ、もっと戦争の地獄のような面に力を入れた方が感じました。この本を読む人は戦争について、良く考えながらこの本を読んだ方がいいと感じました。 | ||||
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この小説を読んで、自分が日本人であると実感させられました。戦中、戦後も含めて、今の時代にもありますが、国を率いるトップの人たちの保身の姿勢にはほとほとあきれます。事実、戦後の今の時代になっても何ら変わる事が無いのが悔しい。主人公のような、或いは、劇中の中の真の男達が今の世の中を率いているのならば、もっと違った日本になっていたのかもしれません。フィクションであり、ノンフィクションでもある物語。いくつかの物語が絶妙に絡み合い、そして一つの結末へ。くだらない小説を実写化するのならば、例え多くの人に支持されなくとも、こういう物語を実写化して貰いたい。いい本です。ぜひ、読んで頂きたい。 | ||||
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32歳、婚活中の女が聖夜に読むにはどうかと思うけど、読んじゃったものはしょうがない。昨日アートメイクしたばっかりで本当は泣きたくなかったけど、とめどなく涙が流れてどうしようもなかった。何度も号泣してしまった。文字通りわんわんと。どうしてこの本を手にとってしまったんだろう。多くの人に支持されているのは知っていた。きっと良書だろうとは思っていた。まさかこんなに心を揺さぶられるとは予想していなかった。すばらしい物語に出会ったとき、途中でふとわれに返り、読み終わるのが惜しくなることがある。しかしこの本ほど、序盤で、それを感じた本はない。この本に出会えたことに心から感謝したい。きっと読み返せば読み返すほど、そのたびにいろんな視点で考えさせられる本だろう。でも、今はただこの余韻に浸り、ここにレビューを入力した人たちと、そしてそれ以外の読者のみなさんと感動を共有していたい。とりあえず婚活がんばりますよ。何も遺せないかもしれないけど、自分の人生を精一杯生きたいと思う。くじけたら、あと、変な方向に行きそうになったら、この本を読み返そうと思う。乾杯。 | ||||
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戦争、特攻を経験した人たちの様子がリアルに伝わってくる。その背景の歴史背景もわかり易い。不合理を押し付ける参謀を描いた辺りは、現代社会の不合理さにも似通ったものがあり、小説を通しての現状風刺みたいな描き方がとても上手。戦争を取材する司法試験浪人、30歳のフリージャーナリストの姉という現代の登場人物が戦争を知り、いろいろなものを発見して行くという設定も戦争を知らない私にしては同化しやすく、物語の中に引き込まれてしまった。 | ||||
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分厚くて読むのに7時間くらいかかったと思う。史実を詳細に調べて書いてあるのだろう、巷にあふれているような軽めの小説ではないと思った。ただ、祖父の謎が明らかになる最後の部分が着想がいいだけに急ぎ足で書かれているのがとてももったいなく感じる。そして文章が平坦なため読者を引き込む力に欠けているとも思う。着想のよさと大変苦労したであろう調査の緻密さを買って☆3としたいと思う。 | ||||
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やはりデビュー作だからだろうか。キャラクターの心情の変化が丁寧に描かれていなかったり、あれほど死ぬのを拒んでいた宮部が死ぬのを受け入れるまでの過程が物足りなかったりと、小説としてのレベルはそれほど高くなかったように思う。 ただし、個人的にはよい作品だった。戦時の細部が徹底的、かつ詳しく書かれており、とてもためになる。調査における著者の手抜きのなさがうかがえた。戦闘機のアクションや操縦テクニックもうまく描かれている。作品を楽しみながら、なおかつ戦時中のできごとを学ぶのに最適な一冊である。 それにいつ死ぬかわからないという戦闘機乗りの苦しみや、軍部によって捨て駒のように扱われる兵士の怒りも、しみじみと描かれている。「生きて囚人の辱めを受けず」という言葉より、戦時中の兵士は決して死を恐れないという印象を、我々は持っている。しかし実際は違っており、やはり生きたいという願いや死への恐怖といった、人間らしい感情をきちんと持ち合わせていたのである。戦争を語る上で大事なことを、本書は我々にわからせてくれた。 戦争を忘れないためにも、本書には一読する価値はある。 | ||||
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すごい小説だと思う。95%くらいはノンフィクション。主人公の宮部は架空の人物だと思うけれど、名前は違えどこういう人は必ずいたはずだと思うので、その意味では100%ノンフィクションとも言える。 日本の伝統と生来の性向を踏まえた、縄文人以来1万年に亘る営々とした日本人の生の精華といえる本です。 そしてここに書かれていること、日本の軍司令部の無謬性など現代の官僚の無謬性と何ら変わっていない。下々の人達が命がけで守ろうとしているものを、この人達は自己の保身と出世のために自らは血も汗も流さずに使い捨てる。企業社会もこの時の軍と何ら変わりないなあというのが実感。日本ってすごい国なのに、かえすがえすも残念。この本を読むと現代日本の光と陰が強烈に照射されます。 | ||||
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友人にススメられて購入しました。なかなかまとまった読書時間が確保できず、進むのがおそかったけど美容院でストパーをかけるときに持参し、まとまった時間読むことができ、一気に読み進みました。途中からは他のお客さんや美容師さんの目があるのに、気付けば涙を流しながら読んでました。子供にも読ませたいです。歴史のあやふやな所も理解できました。戦争ものだからな・・・って最初から決めつけずぜひ読んでみてもらいたいです。 | ||||
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いろんな意見があるこの本ですが、フィクションだろうがノンフィクションだろうが、現代人である主人公がいまいちだろうが、文章がつたなかろうが、この本は一生に一度は読む価値のある本です。どのページを読んでも戦争で死んでいった普通の人間のやりきれない思いが行間にこめられています。正直読むのがつらかった部分もありました。めくることが惜しくて、どのページを繰りながら涙が出てきてしょうがなく、その涙の理由がかわいそうとか悲しいとかではなく「やるせない、やりきれない、国という巨大な力に無理じいさせられた行く場や逃げ場のない兵士の心情」にシンクロするからだとわかったとき、この本は日本人である上で必読だと感じました。この本や作者がいいわけではありません。書かれている内容が必ず後世に伝えていかなければならない事柄だから必読なのです。また、この本のすごさの一つは、零戦乗りの本当の姿や本音が、わたしたち戦後を普通に生きてきた人間にもわかるように書かれているところにあります。賛否両論ありますが、今の現代を生きることの意味も一緒に考えることができるノンフィクションに近いフィクションです。 | ||||
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百田直樹さんの本、初めて読みました。普段、読書で感動したり泣いたりなんてまず、無いのですが、この作品には胸を打たれました。主人公、宮部氏の苦悩や生きることへの執念を感じ、最後、切なすぎる結末・・・一冊の本にこれだけの衝撃と感動を得たのは、初めてです。人生観まで変わりそうなくらい、心に影響を受けました。この本がおもしろかった!って、人にあまり言う方ではないですが、この「永遠の0」だけは、読書が好きな人みんなにお勧めしたいと思っています。1000円弱しますが、絶対に価値、あります!!!! | ||||
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40代の会社員です。久々に読み応えのある小説でした。特攻隊はテロリスト?戦争を、特攻隊を美化するものや批判する本は数多いですが、本書はそのどちらにも当てはまり尚且つ話の中に読者を引き込む手法もいかんなくちりばめられている。最期はややフィクションぽい部分もあるが、それを感じさせないくらいの戦争記でもある。とにかく 読めば判ります。いや読むべきです。特に戦争を親の世代から聞いていない人は。 | ||||
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分厚い本を読むのが苦手な私が、こんなにも集中して読んだ本は初めてなくらい、内容に引き込まれました。そして、じわじわと流れ出てくる涙を押さえるのが大変でした。。。喫茶店や、電車で読んでいても、涙が止らず、溢れ出します。特攻隊の話というキーワードだけを聞いて、読み始めたのですが、まさかと思う展開ばかりが続き、読んでみた人にだけわかる、ドキドキ感やじわじわ感があります。友達にも勧めているほどです。 | ||||
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読み終えたときに、「生きて家族のもとへ帰る」という一言がどんなに愛情に満ちた言葉だったのかが窺えます。戦争に勝つのが最優先で自分の意見を言うのを臆する時代において、回りから臆病者と陰口を言われながらも、「家族のもとへ生きて帰る」という想いを暴露するのが、どんなに勇気が必要で、家族に対する愛情がないと言えないかが読み取れるからです。そして、彼の家族への想いは特別な出来事から生じたのではなく、戦場から開放されて妻と娘と過ごす、現代では当たり前の日常から生まれたのだと思うと、いかに今の自分の生活が恵まれているのかに気付かされます。宮部久蔵の人生を通して戦争に対する憤りを感ぜずにはいられません。彼は家族の下へ生きて帰るために、卓越した飛行技術を身に付けて、戦場でも自分の技術に慢心することなく細心の注意を払って臨みます。その結果、熟練した飛行機乗りとなった彼に待ち受けていたものは、特攻兵を育てる飛行教官でした。誰よりも命を重んじる彼が死ぬためだけの飛行機乗りを育てる話は戦争に対する不条理を覚えます。終戦直前の特攻機の護衛の任務では、目標に近づくことも出来ずに撃墜される仲間の死を見続けます。命を軽んじる特攻という作戦に対する憤り、仲間を守ることが出来ない無力感、そして他人の命を犠牲にして生き残ることに対する罪悪感。これらの複雑な想いによって、「生きて帰りたい」という彼の家族への想いも擦り切れてしまったのだと思います。この本との出合いで、戦争当時の日本人も様々な想いや悩みを抱いて生き抜いていた同じ日本人であり、戦争は現代では当たり前の、「家族と過ごしたい」という願いも無残に砕いてしまう悲惨なものであることに改めて気付かされます。戦争に向き合ったことのない若い人達に、最初の一冊としてお勧めしたい本です。 | ||||
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評判が良いのは知っていた。同著者の〔box〕は、青春小説 感動と読後感のすがすがしさ に満足して他の著書を探していたが 永遠の0は 評判は良いが 戦争もの ということで敬遠していたが 読んでみて この本に出会えて本当に感謝したい。生きる悦び 他人への愛情 人生の深さ をあらためて考えさせられた。間違いなく次世代 さらにその次のの人々に受け継がれるべき本だと思います。この私の投稿文を読んでいただき この本を読むきっかけになれば大変嬉しい。 | ||||
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我が国の歴史や戦争への入口としてお薦めできると思います。どういう話なのかは他のレビューで散見されるのであえて触れませんが、評価点と問題点を簡単に列挙したいと思います。評価出来る点・戦争小説や戦記等のノンフィクションは手が出し難いというユーザーの為にはこういう小説があることは望ましい。・歴史認識として比較的中立で書かれていることは評価出来る。第二次世界大戦や戦前日本に対しては、書籍、教科書やメディアの論調含めある方向へ一方的に偏っていることが多いので、そういったものに触れるのであればこの本を読む方が良い。・海軍航空部隊に焦点を絞り散漫にならずに掘り下げている。課題点・他のレビューにもありましたが、本書に書かれていることが正しいという認識はせず、これを切っ掛けに自分で調べるべき。・メロドラマ風の演出が少々くどい。(ただし、これが売れる切っ掛けとなり間口を広げている点は上記の評価の通り)・人間の描写や表現力が足りない。上記から総合的にみて、私は4としました。課題としてメロドラマ風と挙げながらも、涙腺の緩い私は恥ずかしながらも泣いてしまいました。問題点を差し引いてもそれなりの評価が出来ると思います。 | ||||
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と言わんばかりの台詞回しにうんざりで、戦争のことを勉強したばっかの小学生がかきそうな作文ぽかった。内容の大半は参考文献から学んだ事実をつぎはぎして、宮部さんを知る人に語らせるというもので、小説といえるのはほんの一部分だけでした。戦争(しかも、特攻隊)というマジで重い内容を題材にするのなら、今日つかわれる「命懸け」は言葉だけだと景浦さんが作中でいってたけど、作者こそ必死の覚悟でかいてほしかった。あと、最後の流れ星の描写えっ??それでしめますか!!でした。 | ||||
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戦争の顛末に関する記述が多すぎ感情移入できませんでした。あれほど生に固執していた主人公が、なぜ特攻したかについての描写が弱く消化不良です。この小説を読んで感動した人は,大空のサムライも読むことをお勧めします。 | ||||
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物語の展開とそれぞれのエピソードが重なり合い1つに収束していく様は、いかにもフィクションのまとまりがあるが、全く不自然に感じない程の圧倒的おもしろさがある。臨場感のある文章が、戦争を知らない私達にも一端を感じさせる、また想像することが出来る点も、すばらしい。正に、お勧めの1冊。 | ||||
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最近は薄っぺらい内容の小説が多く、なかなかこれだ!と思うものに出会えないと思っていた矢先に読んだ。 私的に、「嗤う伊衛門」以来の出会い。戦争の流れも改めて知ることができて勉強になるし、話も深く、感動も深い。巡り合わせとはこういうことか、と思った。人物像がだんだん明らかになり、そのことによって主人公たちの心理も変わっていく描写が良かった。一読の価値ありです。 | ||||
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