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永遠の0



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【この小説が収録されている参考書籍】
永遠の0 (ゼロ)
永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0の評価: 3.96/5点 レビュー 2076件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.96pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2076件 1741~1760 88/104ページ
No.336:
(5pt)

中国の友人に薦められた

この本は中国の友人から薦められた。
いろいろなゴタゴタがあるけれども、
そんなものは関係ないんだよと。
それだけで泣きそうだったが、
読んだら涙が止まらなかった。

平和に読書が出来る時代に感謝。
永遠の0 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の0 (講談社文庫)より
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No.335:
(5pt)

日本の問題点

太平洋戦争を見つめ直すことで当時から今にわたる日本の問題点を浮き彫りにさせている。
日本人は「臆病」なために痛い目にあってきた事が何度もあると思う。「臆病」さは甘えた環境で育つことによって身についてしまうと思う。皆が正しいと思う事を勇気をもって主張し合い行動に移すようになれば。互いに磨かれて日本はもっといい国になると思う。
非常に考えさせられた。
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No.334:
(1pt)

日本人として残念

日本の戦後教育の恐ろしさを改めて実感した。本書を通じて共通する思想は、「軍上層部が悪であり全ての悲劇の現況」である。こうした思想は、現代において先の戦争を語る際の典型的な視点であり、なんら目新しさはない。作者は、一体何を伝えるために本書を執筆したのか疑問に思う。「特攻はテロ」などという極端な発想に対して、それを思い込みだと指摘する以前に、作者自身が囚われている洗脳について考えるべきであろう。例えば、文庫本408ページ、BAKA−BOMBの件りである。アメリカで桜花がBAKA−BOMBとして展示されているとして、作者はそのようなBAKAなものを作り出した当時の軍上層部に対する批判へと繋げる。日本を命がけで守ろうとして桜花に乗り込んだ日本人に対してそのような侮蔑的な名称を付す米国に対する反発は一切感じられない。これがまともな日本人の感覚であろうか。作者及び本書の内容に対して何ら疑問を持たずレビューする人達に関して残念に思う。当時の日本を「戦争」しか選択肢のない状況にまで追い込んだ米国を中心とする国際社会、その中で勝てるはずのない強大な相手に勇敢に立ち向かった日本国民という視点を、何故我々日本人が持つことが出来ないのか。当時の軍上層部は、本書に書かれているような、ほぼ全ての人間が現実を見ることが出来ず、ただ自己保身を考えるだけの人間の集まりであったのだろうか。本書はその理由を「官僚組織」と言う一言で片付けようとするが、そんなことが現実的に起こり得るだろうか。もう少し、日本人という人種に対して冷静に考えてみて欲しい。当時の日本がそうせざるを得ないほどに追い込まれていたと考える方がよほど自然ではないか。そうした発想に至らないのはまさに戦後教育のなせる業であろう。我々現代の日本人は、全てを犠牲にして自分の家族と今ある日本国のために戦った兵士達を尊敬し、感謝するべきではないか。彼らを一種の「犠牲者」として、哀れみの対象とするような本書の視点には、同じ日本人として怒りを禁じ得ない。
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No.333:
(4pt)

誰が為の戦争か

戦争の過酷さをまざまざと感じさせられた。
天皇を神格化し、それの為ならば命を捨てることも厭わないという考えが一般的な時代。
しかし、その考えを否定する人間もいた。
彼らにとっては戦争は地獄以外の何物でもない。
作者の悲痛な叫びが聞こえてきそうな一冊。
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No.332:
(4pt)

読みやすい

読書世界の入り口として、是非!!…本作品は読みやすい小説で、戦争体験の話を通じて色々と考えさせられました。 戦時中の日本を知る事は、現代人にとって非常に有意義だと思います。 普段読書をしない人・戦争の話に興味なかった人も、 この作品を読んだ事を機に読書が好きになったり、戦争について調べたりするようになる事、請け合いです。…最後に、小説としての出来ですが、他のレビュアーの方々が仰る通りです。題材も手法も真新しい物ではありませんが、完成度は高いです。
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No.331:
(5pt)

久しぶりに読んで泣けた本です

難しい文章ではないのでとても読みやすく、半分くらいからは一気に読んで
しまえました。

久蔵さんには生きてて欲しかった。

感動と言うよりも、悲しい悔しい涙が止まりませんでした。
もちろん、読み切った後は感動もしましたが、でもやっぱり複雑でした。

たくさんの人に読んで欲しい本です。
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No.330:
(5pt)

今まで知らなかった自分が申し訳ないです

この本を読んで、飛行機隊の皆さんの話、特攻隊の皆さんの話、第2次世界大戦の話に初めて身近に接し、感動で涙無しでは読めませんでした。通勤途中で読んでいて、涙が出てくるので、読み休む事何度・・・
こんな素晴らしい日本人がいた事、戦後の教育の中で、私たちの為に死んでいった方々に十分に感謝することも無く、振り返ることもなく、忘れてしまっていたことを、心から申し訳なく思います。この人たちは、自分たちが残した未来が今のような世の中であることをどう思うでしょうか?自己中心的な人々、腐敗しきった政治、素晴らしい日本人は、どこへ行ったのでしょうか?

低い評価をつけている方々がどうして低い評価なのか、読んでみました。
どうも、史実を十分に伝えてないとか、自伝のCopy & Pasteに近い程写してしるだけじゃないか、とか、語りの内容が現実の語りとして不自然、説明し過ぎる、とか、それぞれ納得いきます。
確かに、戦争体験の部分を除くと、プロットとしては弱いかもしれません。
でも、この本の素晴らしさは、今までこの分野に足を踏み入れなかった、この史実を知りえなかった人たちに、広く、知らしめた、ということではないでしょうか?
参考文献や、低評価の方々の絶賛されている本を次は読みたいと思いましたし、慰霊祭にもちゃんと敬意を示そう、靖国神社へも行こう、と思いましたもの。
それだけの影響力を駆使できるということは素晴らしい事です。
一部の人だけが読んでいる専門書的書籍の内容を、一般大衆に知らしめたのは素晴らしい事です。
この本がもっともっと読まれることで、日本人が少しでも、良くなれれば、と思います。
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No.329:
(5pt)

戦争系が苦手な方にこそお薦めです

今まで少なからず太平洋戦争に係わる書物を読んでまいりましたが、
本書はそのいずれとも異なる異色のフィクションでありながら、ドキュメンタリーのような切り口でストーリーが展開されます。
そのため長編ではありますが、とても読みやすい内容ですので、戦争ものが苦手な方にこそぜひお薦めしたいです。

私の祖父も同じく太平洋戦争で特攻隊として出撃し、負傷しながらも奇跡的に生還し終戦を迎えました。
その祖父の影響もあってか、宮部久蔵の戦争を生き抜き、生きて妻子のもとへ帰る事に執念を燃やし続けた生き様に深く感動するとともに、
特攻隊としての最期の姿に言葉にできない感動を覚えました。

そして、普段の生活では考える事のない、生きるという事実について改めてみつめ直すきっかけを頂きました。

かつて日本人が持ち合わせていた、はかなくも美しい姿が本書にはあると思います。
戦争を知らない私たちの世代を含め、すべての方にぜひお薦めしたい一冊です。
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No.328:
(5pt)

2011年最高の文庫です!

文句無しに良書です。
これを読まずして「本読み」を語れないと思います。
騙されたと思って皆さん読んでください。
必ず数箇所涙します。
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No.327:
(4pt)

実に惜しい

読んでまず思ったのは、小林よしのりの『戦争論』の影響をかなり受けているな、ということです。
あれは3冊160万部売れたので影響を受けた人は多いと思います。読み比べてみてください。

発想・構成ともにすばらしく、「これ、ラストどうするんだろう?」と思いながら読みすすめま
したが、ちょっと驚かされましたね。

少し残念なのはリアリティに欠ける部分が結構あったことです。

新聞記者の高山が「戦前の過ちを検証し、戦争と軍隊を否定したのです。そして人々の誤った愛国心
を正しました。平和のために」と言っていますが、これはたぶん朝日新聞ですね(笑)。
こういうジャーナリストは「特攻隊員は一種のテロリストだったのです」などとは言わないです。
彼らが言うことは「検閲があったので特攻隊員は本音が書けなかったはずだ→特攻隊員の遺書は
嘘だ→本当は死にたくなくてしょうがなかったはずだ→軍部はなんてひどいんだ」みたいなことです。

また、元特攻要員の武田が「我々の中には天皇陛下のために命を捧げたいと思っているものなど
一人もいなかった」と言ってますが、これも違和感を覚えますね。
洗脳と言ってしまえばそれまでですが、「天皇陛下のために」というのは当時徹底されていた思想です。
天皇は今も昔も日本の象徴ですから、当時としてはそれほどおかしな思想ではないと思いますが。
私の祖父は赤紙で無理矢理召集され、今は「軍国主義にだまされていた」と言っている人間ですが、
赤紙が来たときの気持ちを聞くと「天皇陛下のために死ぬしかない」と答えました。
「バンザイ突撃」という言葉はアメリカから輸入された言葉で、日本兵が「天皇陛下万歳」と叫び
ながら突撃したことを意味しているわけですが、人は死の直前にまったく信じていない言葉を叫びませんよ。

まだまだ書きたいことはあるのですが、長くなりすぎるのでのでやめときます。
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No.326:
(5pt)

70年・・・

真珠湾攻撃から70年たちました。
「正義」を前面に押し出してくるオバマ大統領の真珠湾での演説を見て違和感を覚えました。

なるほど確かに旧日本軍のやり方・思想は悪だ。正義ではないです。
アメリカにも。死んでいった旧日本軍兵士にとっても「悪」です。
この本を読んでもらえれば「鬼畜日本」といわれた理由も理解できるし、
その作戦内容の酷さ・稚拙さも分かると思います。

互いに相容れぬ正義をぶつけた。それを話し合いで相互理解することで回避出来なかった。
それが戦争です。

この本を手に取った方は、
「なんて悲しい話なんだろう」「旧日本軍総司令部は酷いな」といった感想で終わらないで欲しいです。
なぜ戦争は起きたのか?を考えて欲しいです(私も勉強中ですが・・・)。

すいません。全然レビューになってないですね・・・・・。(^^;)

最後に・・・。
戦争のない日本で育った私。
この平和を日本国民全員が享受できるのは、なぜなのか?ということを
真剣に考えさせられ、且つ、これまでの人生を振り返ってみた時、
戦争でなくなった方に本当に申し訳ないなと感じました。
そして、こんな感情抱いた自分に驚きました。

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No.325:
(5pt)

日本人として生まれてこられて良かったと思える一冊です。

零戦と零戦パイロットが世界でいかに強く勇敢だったかということが
ドラマティックに描かれています。

日本人として生きていく為に先人達がどういう思いで戦死されていったかを
感じる為に絶対読んだほうが良いです。
是非映画化して欲しいです。
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No.324:
(5pt)

読んでみてほしい本

戦争ものは苦手で、この本も買ってすぐには読み始ませんでした。 現代部分の描写は主人公の孫がニートだったり金髪の少年が出てきたり「わかりやすい今時の若者」を描けばいいという感じがしたり、戦争を体験したお年寄り達があまりに詳細な話を語るのも違和感がありました。が、それを差し引いても余りある面白さ、読み応えだと思います。 読み進めるうちに宮部の人物像に惹かれていきます。同時に、結末がわかっているだけに最後まで読むのが辛い。宮部の最期、短いエピローグですが悲しく切ない。あれだけ生に執着した人が死を選ぶのが戦争なのか。 ただし宮部が死ななくても他の誰かが死ぬ。そんな状況がフィクションではなかったという事を知らされた気がします。 ぜひ読んでみてほしい本です。
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No.323:
(5pt)

主人公の人となりもさることながら

戦争について言及する知識も薄いのではずかしながら
この小説で戦争の現実の一端を知った。
その程度の認識でも 十分読書を楽しめる作品。
天才パイロットであり 完璧なリーダーであり
臆病者である主人公の生きざまはさることながら 
戦友の話から浮かぶ 周囲の人間模様に泣かされた。 

レビューが賛否両論であると同様 人に対する認識も同じなんだと感じ
自分に置き換え 自分は人にどんな記憶を残してきただろうか?と
呆然とした数日を過ごしてしまった。
まさに男子に読んでもらいたいと感じた作品でした。

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No.322:
(5pt)

読んで得しました

深く心に残りました。
ページが終わりに近づいていくのが、もったいないと思うくらいの作品です。

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No.321:
(5pt)

敬遠せずに読んでみて

戦争物のような悲しい物語はなるべく敬遠していましたが、皆さんの評価があまりにも高いので、購入しました。結論から言うととても感動しました。文中にジャーナリズムや官僚批判があるので、これからも文部省推薦やマスコミに取り上げられることはないでしょうし、低評価の方が言われるように、作品的にはプロの作家たちから見れば「文学」的価値は高いとは言えず,文学賞も受賞されないかもしれませんが、その読者を飽きさせないストーリーの面白さは特筆すべきものがあります。この作品に述べられていることは多少小説的脚色がされているとは思いますが、概ね事実でしょう。戦争の悲劇を再認識させられました。中高校生に読んでほしい本です。
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No.320:
(1pt)

うーーーーん・・・好きでない。

正直評価されている理由がわかりません。あるとしたら、読みやすい、ご都合主義、くらいでしょうか。

現代を生きる孫2人の感情や行動がチープ過ぎ。

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No.319:
(1pt)

あくまでも「達者な二次創作」にすぎない

多少なりとも本を読んできた人なら一読して気づくだろうが、この本は、『壬生義士伝』の手法で『大空のサムライ』をリライトした二次創作のようなものだ。

『壬生義士伝』は浅田次郎氏がフィクションとしての新撰組を、独特の構成の美をもって追求した意欲的な作品である。語り手が、さまざまな人物に取材を重ねて実相に迫っていく、という手法はほぼそのままである。話者によって評価が揺れ動くところもそっくりで、『壬生義士伝』を読んでいれば既視感を覚えること必須である。
また、『大空のサムライ』は、本書にも登場する日本のエース・坂井三郎の回想記である。他にもパイロットの回想記は多くあるが、本書はかなりの部分を『大空のサムライ』に依拠している。坂井三郎の愛読者であれば、あの戦場に、いまだ知られざるエースパイロットが割り込んでくる時点で違和感以外のものは覚えないだろう。

そんなわけで、種明かしが分かってしまうと(特に読みはじめていくらも立たないうちに)、本書は小説としては実にお粗末であることが分かるだろう。
先行する作品の核をプライドなく換骨奪胎する着想は、逆に見上げたものだが、あくまでも上手な二次創作であり習作にすぎない。無知な読者を騙す手法は、放送作家の面目躍如と言ったところか。

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No.318:
(3pt)

ディティールに現実感のないのが残念

卑怯、臆病と周囲にののしられながらも生き残ることに執着した特攻隊員の祖父。

彼の子孫が特攻で亡くなった自分の祖父を、当時の彼を知る人々を訪ねて話を聞くことで、徐々にその人物像に迫っていく。
その過程で戦争の悲惨さと特攻隊員たちの生き様が語られていく。

とても読みやすく、戦争を知らない世代には当時の状況を知る良い作品だと思う。

ただ以下の内容で、いまひとつ物語に入り込むことができなかった。

・当時を語る80才をこえた人達が、そんなにも矍鑠として当時の様子を語れるとは思わない。
 私は職業柄、ご老人と接することが多いが、この年代の方々は大なり小なり認知症があるのが普通だ。
 また語る内容として、普通の感性ならば胸に秘めて置きたい事実を、知人の孫だからといって洗いざらい打ち明けるだろうか。

・戦争史を誤解する代表として登場する新聞記者も、あまりにも偏りすぎた見解に固執しているのも妙な感じがする。

・ストーリーテラーである姉弟の物事に対する見識の浅さや安直な感情の発露もどこか白々しい。
 戦争を知らない「あまりにも無知な世代」の相似形として彼らを描きたかったのだろうが、逆にシンパシーが持てない。

・物語の描かれ方は「壬生義士伝」を真似ている。というかほとんどいっしょ。

とはいえ実際に、親兄弟の未来を思い、死を覚悟して飛び立っていく隊員たちの姿に胸が詰まる思いがした。

私はへそ曲がりなので、細かいところが目について、純粋に感動はできなかったのかもしれない。それでも心が揺さぶられるシーンはいくつかあった。

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No.317:
(5pt)

喜界島は特攻基地だった。

今年(2011年)93歳で亡くなった母が、私の小さいころよく話をして聞かせてくれました。当時、奄美地区で唯一の飛行場を持つ喜界島は、B29の爆撃やグラマンの砲火を殊更激しく受けたようです。特に飛行場は、集中砲火を浴びて2度とそれが離着陸できないくらいに破壊されたそうです。それでも、その都度、島の人たちも一緒になって手伝い、夜の間に見事復旧した飛行場には、また、0戦など戦闘機が離着陸するのだそうです。母は「女子支援隊」のような組織に入っていて、“飛行機乗り”たちを近くで見ることも多かったと言います。母の話では、喜界島からの特攻隊が実在していた様に聞いています。喜界空港の滑走路の傍には、いまだに花を咲かせている“特攻花”がまるで、当時のことを忘れないで、と言わんばかりに目に入ってきます。“飛行機乗り”は大学生が多かったようで、「あたらさよ」(島の方言で“もったいない”)とよく言っていました。特攻隊として飛び立つときは、首に巻いたとりどりのマフラーをなびかせて、格好よく散るために旅立っていったということです。この本を読み進むうちに、突然“喜界島”の文字がとても印象的に映り込んできました。今は横浜にいる私は、島には年に何回か帰るのですが、空港に降り立つ際には強く思い出されることになるでしょう。
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