■スポンサードリンク
永遠の0
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
永遠の0の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2076件 2061~2076 104/104ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今井雅之さんの演劇「WINDS OF GOD」や「ホタル帰る」など特攻隊をテーマとしたものをいくつか見たり、読んだりしました。 直接嘗て特攻隊に所属していた方々がら話を聞いたこともあります。 少しは特攻隊について知識はありましたが、それでもこの作品は深い印象を与えてくれました。 日本がなぜ戦争に負けたのかも理解できます。 そして国を、家族を守るために死ぬとはどういうことなのか、考えてしまいます。 現在何のために生き、働いていくのか 目的が見いだせない若者に是非読んでほしいと思います。 今そういうことに悩んでいられることが、どんなにありがたたいことなのかを。 この作品はいろいろな人がすれぞれのスタンスで、ある人物を語る形式を取り、それがその人の生き様をも語ります。 角度を変えて語られる人物像と戦争の実際が効果的に描かれていると思います。 なぜ家族のために生きたいといっていた祖父が特攻で死んだのか、興味に引きづられ読み進みます。 そして最後には、強い愛の姿に感動せずにはいられません | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本を読むにつれて、私の今の悩みがとてもちっぽけに思えました。 自分の意思をしっかり持って、時に周りから批判を浴びようとも自分らしく、もっと寛大に、もっと人を愛したいと思いました。 物語は、戦争話を祖父母に聞くような感じなので、戦争語の独特な難しさがなく、読みやすいのですが、内容の重さ・濃さは十分でした。 あと、物語の焦点は一人の青年に当てられていますが、 その青年を取り巻く人達にも感嘆させられました。 久しぶりに泣きながら読みました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
絶対のお勧め作品です。 まず、零戦を中心とした太平洋戦争を分かりやすく概観できます。 知っているものからすれば若干退屈ですが、初めての人が読むには、これ以上のものはないでしょう。 そして何よりも、戦闘機乗り、特攻隊員の思いを身近に感じることができます。 戦後世代の評者にとって、この手の話は、遠い昔の戦争、或いは別世界の物語といった、 所詮フィクションの世界になりがちなのですが、本書は違います。 もし、自分がその立場だったらどう考えるだろうという思いが、常に駆け巡ります。 今現在の世界で、生存したゼロ戦パイロットに昔話を語らせるという設定が、抜群の効果を上げているのでしょう。 そして最後は感動の嵐です。 オチもバッチリで、感動に浸ったまま読了できます。 恐らく、評者が今年読んだというか、ここ数年間で読んだフィクションNo1となること間違いいありません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
フィクションはまず読まないのですが、児玉清氏がNHKラジオで絶賛していたので読んでみました。こんなに面白い小説は、過去にも読んだことがありません。 舞台は太平洋戦争。零戦パイロットの話です。(基本になる背景は事実です。) 「必ず生きて帰る。」という妻との約束を優先させるあまりに、「あいつは臆病者だ」というレッテルまで貼られてしまう零戦パイロット 宮部久蔵。(空戦の腕は超一流。) その男が終戦1週間前に、特攻に志願する。その理由とは・・・・。 是非、沢山の方々に読んでほしいです。歴史から学ぶことも、大変多いかと思います。 最後は涙で、読み進めなくなります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の今は亡き祖父を知ることは、あまりにも遠い昔話を聞くことでもあり、教科書で学んで知っていると思っていた戦争の話を聞くことでもあった。逸作なこの本は、主人公の祖父を知る様々な元軍人から話を聞くことで、現実の戦争も、当時の日本人も、男が女を愛する気持ちも、じわじわ伝わっていく所にある。搭乗員の命は消耗品で、整備兵は備品として扱う人命軽視の日本軍の思想は、今の私達が置かれている官僚組織の仕打ちに重なる。人間は、歴史は繰り返してしまうものなのか、なら、男が女を愛する気持ちは非日常のあの頃にもあったのか、同じ日本人が玉砕覚悟で戦っているのを見捨てておけるのか。「妻のために死にたくない」は、この世代には「愛している」という言葉と同じ。そんな世代の男たちが闘っていた戦争は、死にたくない本音を隠し、残された者に対する限りない愛で一杯だ。しかし、表面的には狂信的な愛国心しか許されない、逃れることが出来ない命令だった。 戦争ものと片付けず、この本を多くの人に読んでもらいたい。 男同士の絆、男が女を愛する気持ち、絶望的な状況でも戦ってきた本音。全て、魂を揺さ振る逸本だから。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
父が海軍航空隊の飛行予備学生だったので、小さい頃からその頃の話はよく聞かされて いましたが、この本を読んでみて改めて太平洋戦争の現実ををまるでドキュメンタリー 映画を見ているかのようなリアルさで体験させていただきました。 現在の日本の姿とその当時の姿が、物質的にも精神的にもあまりにも違う事を再認識する と同時に、現在今ある自分達が数多くの人々の支えの上に成り立っていると感じました。 小説の形をとっていますが、それは戦争を知らないより多くの世代へもこのことを知らせ たいという作者の情熱から出た、非常に細心の注意を払った手法ではないかとも思いました。 この本ではこの手法が非常に有効にかつ非現実性を最小減に抑制した形で読者へのインパ クトとして結実していると思います。 このような至難なお仕事をされた作者の情熱に心から敬意を表します。 私の娘のような、何も知らない世代にぜひ読んでもらいたい一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本の中に、現代日本の官僚についての批判と受け取れる部分があったのですが、官僚だけではなく現代企業の体質も戦時中の軍隊並びにそのときの日本とよく似ていると思いました。 人間(社員)を大切にせず使い捨てにする点とか、失敗に対して異常なほどあってはならない事のように考え、失敗は体制とか方法・ルール会社などが原因ではなく、その兵士(社員)個人のせいであり、上官(上司)には責任が無く、当然責任も無い! といたっところです。 それに比べてアメリカは人を大切にし、失敗を分析し、その後に生かしさらに強くなる。 アメリカと日本の大きな違いはここだと思います。 戦争とか、兵器に関する用語などもそのつど解説されているので、知らない人にも読みやすいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人間の命の大切さ、戦争の不条理、そんな世界でも自己を失わずに生きていく「宮部」さんの人間としての美しさに何度も何度も涙が流れました。又、不条理の中で亡くなった戦死者の方々を悼む気持ちと命を大切に平和に生きることの大切さをひしひしと感じました。100年後に日本が健在しているとして、この「永遠の0(ゼロ)」も読み継がれていてほしいと、強く思いました。 日本の為に前線で戦った戦死者や傷ついて帰国した軍人を暖かく労わり迎えることの出来なかった日本人の悲しさ。作者は戦争に負けるまでは戦争を賛美し、戦争に負けてからは民主主義にあっさり乗り代わり、戦争に関わったもの全てを否定するような世論をあおった新聞社も痛烈に批判しています。 負けると分かっていて若者に特攻をさせた日本国家。それが間違っていたことは今なら誰でも分かるでしょう。でも現代において、正義の存在しない法律やニュースは存在します。私利私欲だらけの日本の政治家、視聴率さえ取れればよいのかと思えるようなニュース番組を作るマスコミ。この国はどうなってゆくのだろうと時々思います。 正義感を持ち、家族友人だけでなく日本はじめ全世界が平和で暮らすことをとても大切に思います。たくさんの人にこの本を読んで欲しいと思います。又、罪も無く戦争や特攻で亡くなった方々や日本の戦後復興の為に身を粉にして生活された方々に、誤解を恐れずに言えるならば、悼みを持ってありがとうございましたと言いたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
二時間ドラマにして見たくなる作品である。しかし「映画」の原作としては物足りない。 作者のゼロ戦/特攻に対する精密な知識・情報を元にシナリオが描かれているし、終盤に 向けて切れ味良く物語が進行していく。最後まで読者を飽きさせないことには敬服する。 戦記物/特攻物に慣れ親しんだ者にも充分に読破出来る(読める)内容である。 しかし?しかし何か「小説」としては物足りないものを感じるのは私だけであろうか。 どこかで既に読んだ/聞いたことのある「ステレオタイプ」なストーリー/発想の所以か? 私は泣くほどの感動も無く読了した。 やはりこの作品は、放送作家の作品であって、「二時間ドラマ」のシナリオには成れても、 「映画」の原作には成れない、そう言う位置付けの読み物であると感じた。 二時間ドラマになれば是非見てみたい良いシナリオである、という意味で星3つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
戦争を知らない私には、書いてある言葉の中にわからない単語もいくつかありましたが、正直..ショックの連続でした。。平和ボケしている私に、平和の大切さと命の大切さを改めて教えてくれた1冊です。 夫を愛し、母となった私には悲しすぎるお話でしたが、多くの方に読んでもらいたいです。 夫も泣きながら読みました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
個人的な話で恐縮だが、私はこの小説を読む前、仕事や人間関係のことで悩んでいた。そんな折、この小説を手に取った。特攻隊員と自分を照らし合わせていたのかもしれない。 一読、たちまちのうちに引き込まれた。 そして読み終えた時、深い感動と共に、私の悩みはすべて吹き飛んでいた。 「自分は何というちっぽけなことで悩んでいたのか!」 自分を特攻隊委員になぞらえていたことが恥ずかしくてならなかった。 小説で感動したことは数多くある。 しかし「生きる勇気」を与えられる小説というのは多くない。 私はこの小説の主人公に「生きることの素晴らしさ」と「家族の素晴らしさ」を教えられた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私の祖父は、特攻隊員でした。予科練です。戦争がもう少し続けば特攻に行くところだった、祖父の友人たちは何人も特攻で死んでいったと話してくれたことがあります。祖父はラジオでこの本を知り、私がAmazonで注文しました。祖父は普段、涙など見せたことが無いのですがこの本を読みながら泣いてました。私は戦記は苦手でしたが祖父の様子を見て、何気なく読み始め、ズルズルと物語の世界に引き込まれていました。何なんでしょうか・・・。鳥肌が立ちました。悲惨な戦争映画を見て涙するという感情とは、また違う、何か不思議な感動がありました。それまで知らなかった戦争のこと、特攻のことをたくさん知ることもできました。 多くの人に読んでもらいたいと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
六十年前の戦争と現代を交錯させて書く必要があったのか。 宮部の人生を描きたかったのなら二人の孫(狂言回し)を使わずに戦争中の話だけにすればよかったのではないか。 私には著者がミステリー仕立てにしたいがためにそうしたとしか思えない。 またミステリー形式をとりながら全編はノンフィクションのように綴られる。真珠湾攻撃から始まって沖縄特攻にいたる戦記記述はまるで太平洋戦争史だ。ミステリーとは相容れない。 もう一つ、ミステリーとしては致命的な欠陥がある。ラストで宮部の死が解き明かされたかのように書かれているが(正直に言うとこのどんでん返しには驚かされたが)、読み終えた後、よくよく考えてみると、宮部がなぜ死んだのか依然謎が残っていることに気付いた。つまり宮部の死は究極的には解明されていないのだ。 矛盾に満ちたミステリーと言わざるをえない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
推理小説仕立てで「真面目に向き合うべきこと」を書くとこうなってしまうという見本です。作者の言わんとすることには賛同します。私も20年以上も昔ですが、知覧の基地へは行ったことがあり、遺品の背後にある若者たちの無念さを感じたことがあるからです。しかしこの小説を書く作者の筆には迷いがない、いや、なさ過ぎる。声高に、特攻を美化する者・特攻を排撃する者、両者に共通するのは迷いと言い淀みのなさです。私は作者のようには言えない。第一、「感動を読者に与える」ことが、特攻を描く者に許されるのでしょうか?敢えて言うならば、未消化でやりきれなくて刺々しいもの、それこそ彼らの死の上に生きている我々が感じるべきことではないのでしょうか。この本もまた、登場人物である新聞記者のディティール同様、浅はかな印象を持ってしまいます。人の痛みで感動することは人として避けるべきです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最後の数章は大泣きした。 意地悪な目で見れば、この物語に弱点はたくさんあると思う。 登場人物はステレオタイプ気味だし、ストーリー展開もどちらかといえばありきたりだし、なにより綺麗ごとすぎる。 また、それぞれの章が高齢の戦争体験者の「伝聞」という形をとっているため、過去を語る部分は、物語としては読み進めにくい。 それでも、『宮部』という天才的な飛行機乗りの生き様を通して見た「太平洋戦争」は胸にきた。 物語は、司法試験に連続して落ち続けて半ばニート化している青年と、 ジャーナリストの姉が、自分たちの祖父が特攻隊員として死んでいたことを知り、 祖父について調べよう、とすることから始まる。 祖父・『宮部』のかつての戦友や部下から彼の生前について聞くにつれ、 臆病者と罵られるほど「生還すること」に執着し続けた天才パイロットの姿と、 迷走していた時代に生きるしかなかった日本人の姿が見えてくる。 桜花という人間が考え出したとは思えない兵器のおぞましさ、バカボムという言葉、当時の戦局と指揮者の行動。 読み進めていて、自分は戦争のことをまるで知らない、と思った。 もちろん、この物語の内容や考え方がすべて正しいわけではないし、鵜呑みにしていいとも思わない。 ただ、それを否定、あるいは肯定する材料としての知識を自分は正しく持ち得ていないのだと思い知った。 「特攻隊」というものが何かはわかっても、その正確な背景は知らない、というように。 この本を読んだからといって、さあ戦争について考えよう!とか、 行動しよう!ということではないけれど、 ただ、単純な私は、ちゃんと毎日をやっていこう、いろんなことに目を向けよう、という、 前向きな気分になった。 物語の完成度を考えて☆を4つとしたけれども、これだけ何かを考えさせてくれる、というその力は凄い、と心から思う。 いろんな人に読んでもらって、どんな風に思ったか、聞いてみたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
お勧めです!この夏最高のプレゼントでした!最初はよくある戦時中へのタイムスリップ物かと思っていました。しかし読み進むうちに、自分の愚かさに気がつきました。話の渦の中にぐいぐい引き込まれ何も手につかない状態になりました。魅力溢れる登場人物たち。臨場感溢れる空中戦描写、私は何度もあるはずもない操縦桿を握りしめ、敵機を追い掛け、あるいは逃げまどい、その度に急旋回するゼロ戦のGに耐えていました。でも戦記ものでも戦争ヒーロー物でもありません。張り巡らされた伏線。胸のすくどんでん返し。最後は鮮やかに感動の波となって結集します。ラストは決して人のいるところで読まない方が良いですよ、涙で顔がぐしゃぐしゃになりますから。あ〜面白かった。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!