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永遠の0
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永遠の0の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2076件 1781~1800 90/104ページ
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これがデビュー作?!素晴らしい作品だと思います。平積みされていたにも関わらず、なぜか今まで読まなかったのか後悔です。私の中で「白夜行」、「テロリストのパラソル」、「私という運命について」という大好きな作品に並びました。一人のひとが生きていくうえで、様々な感情を持ち、多くのひと共に生きていく。ただただ誰かのために、宮部久蔵の惻隠の情、武士道に感服しました。これが日本人の強さなんだと思います。この夏に知覧に行こうと思っていたのですが、また違った想いをもって行けそうです。 | ||||
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太平洋戦争での重要な戦闘が順番に語られていくので前半はちょっと長いなという気もしましたが、後半は祖父の人生がどんどん明らかになり引き込まれます。信念をもって戦争を生き延びようとした祖父の最期の真相。知りたいけれど彼の死を見たくないもどかしさのまま読み進め、エピローグは涙で1行進むのも大変でした。読み終わると良質な映画を観たような深い余韻と感動。戦争もの・特攻隊ものというだけで毛嫌いせずにぜひ読んでいただきたい作品です。 | ||||
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戦争物しばらく読んでいませんでした。 だんだんと明らかになっていく祖父像、 そこに盛り込まれていく、真実 日本の政治って根本的に昔と変わってないんじゃないか? 官僚も戦時中と体質同じなんじゃないか? そのなかで賢明に家族を人を愛し、生きていく一般の人たち。 よい小説でした。 | ||||
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この本を読み始めたときはストーリーが戦争物と知らなかった。 読んでいるうちに世界大戦2に活躍した零戦の話だと分かって、タイトルに納得。ものすごく読みやすくて、歴史の教科書もこのように書けてあったらもっとまじめに読んだのにと思った。 ページ数の多い本だが、面白すぎて「読み終わりたくない」と、感じてしまった。 なのでちょびちょび読みながら、読んだことを考えながら進んだ。 読み終わったときには大きな感動。 日本人なら一度は読むべき本だと感じた。 | ||||
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百田作品を初めて読んでみました。 特に、本屋でもとても薦められていたので かなり期待が大きかったのもあるかもしれません。 ただ、割と早くに結末が見えてしまったところが残念でした。 零戦の活躍ぶりは聞いていたのですが、 戦争後半における状況は知らなかったので とても勉強になりました。 | ||||
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1941年12月に始まり、1945年8月に終わった太平洋戦争を描いた小説が「永遠の0(ゼロ)」です。一航空兵の闘いの軌跡を、生き残った人間に語らせていきます。 憶病者と謗られつつ、自分に正直に生きた主人公。あの時代に兵士たちは何を考えていたのか。特攻作戦は昭和のテロリズムだったのか。小説なのに、小説のように読めません。ドキュメンタリー、あるいはノンフィクションのように感じてしまいます。それほど迫真に満ちた描写です。海軍航空兵の訓練と戦闘、考え方、日米の航空機、日米軍幹部の兵士に対する考え方の違い、当時の新聞の責任、などが記述されており、とても参考になります。 ただし、この作品は太平洋戦争の通史を知っているかどうかで、理解度がかなり違うと思います。筆者は中学生のときに第二次世界大戦ブックスを図書館で50冊くらい読破したおかげで、おおよそのできごとの順番が掴めています。本書も各章は戦史の時系列を崩さずに作ってあるので、理解はしやすいのですが、背景のできごとを掴めていないと、少し分かりづらくなるかも知れません。 注意すべきなのは、太平洋戦争の戦史をほとんど知らずに、本書を読んだ場合です。これを読んだだけで終わらせることは絶対に避けてください。必ず、太平洋戦争の戦史を学び、日中戦争を含めた一通りのできごとを知識として得てください。本書が描いているのは、当時の社会の一面です。感情的に没入しやすい傑作だけに、本書のトーンに引き摺られないようにしてください。 | ||||
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とにかく面白くて読み出したら止まりません。徹夜です。 戦争で亡くなった祖父がどんな人だったのか、戦場で祖父といっしょだった人を訪ねて話を聞いて回ります。最初の人に「あの人は卑怯者だった」と言われてショックを受けますが、それでも次の人、次の人と話を聞いていく内に、おじいさんはゼロ戦の恐ろしく腕の立つベテランパイロットであり、命を大切にする優しい人だったことが少しずつ分かってきます。しかし当時は「命を大切にする」という事が当たり前ではなかったために「国の為に命を捨てる覚悟のない卑怯者」と言われていたのです。最後の最後は涙無くしては読めません。主人公のゼロ戦パイロットのような気持ちで亡くなっていった人がたくさんいたと思うと、二度と戦争をしてはいけないと、あらためて考えさせられました。それにしても泣きました。次の日顔が腫れてました。 | ||||
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航空戦をリアルに描き出すだけでなく、太平洋戦争の日本軍の失敗を分かり易く描いており、ある程度当時のいろいろな本を読んでいる自分でも勉強になった。 また、20代の前半で悲壮な覚悟をせざるを得なかった戦闘機乗り、特攻隊員達の方々の話は、「きけわだつみの声」を読んだときも思ったが、今我々がここに生きていることの多くを彼らに負っていること、そしてそれがあってこそ、今我々がここにいることの尊さを感じざるを得なかった。戦後、生き残った特攻隊員、飛行機乗りが非常に苦労したことなど、初めて知る話もあった。 ただ、一人の人物に語らせているものとはいえ、戦争に突き進んだ理由を新聞社(とりわけ朝日新聞を連想させる)が世論を煽ったことに求め、また、戦後のメディアの変節が人々から愛国心を奪ったという記述があるが、このあたりは、賛否両論あるとは思うが、あまりに紋切り型過ぎて共感できなかった。 何故、日本があの無謀な戦争に突き進み、そして組織的に特攻という人命を一方的に損耗する戦争史上最悪の作戦に至ったのかというのは、同じ轍を決して踏まぬために、より深い視点で着目して欲しかった。 総合的に見て、戦争の話を非常に分かり易く、感動巨編に”翻訳”し、普段あまり感心を持たない読者層に訴えたことは評価できる。 ただし、戦争の不合理、背景の事実は描いているものの、その分析・解釈はあまりに深みがなく紋切り型に過ぎるため、ここのレビューにあるような レベルで感動は出来なかったことも事実である。 読者を短絡的な結論に陥らせてしまう危険性があるという意味で、星は3つとした。 このレビューを読んだ方には、この本を入り口として、様々なこの時代を描く本を読んで、多角的にこの時代をみて頂きたい。 「昭和史」半藤一利 「きけ わだつみのこえ」 この二つはぜひ読んで欲しい。私も再読しようと思っている。 | ||||
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ラジオでさる読書家がこの本をとてもお薦めになっていたので購入し、一気に読みました。期待以上の感動でした。特に最後にはあっと驚かせられました。 | ||||
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なんだか読んでいてとても辛かった。 戦争モノっていうとドロドロしてて敬遠したくなるような物がおおいけれど、 すごく読み易くはあった。 とても丁寧に書かれていたし、 まるでその場で体験談を聞き、 また見たかのような臨場感もあった。 それゆえにやはり平和とは尊く、 大変に幸せなことなのだと実感。戦争は怖い、悲しい。 | ||||
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すばらしいの一言です。古き良き時代の男のロマンです。悲劇ですがとても心が温かくなりました。 | ||||
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実は、私は戦争ものの小説や映画はあまり好きではないんです。 ハリウッド作で戦争を描いた映画は、脚本もさることながら映像技術が優れているだけあって観ていて生々しいものが多くわざわざ観る物ではないと思っちゃうのです。それに最後にはやっぱりプロパガンダ的な綺麗な終わり方になってると言いたいことがぼやけてしまうなぁと。 もう一つの理由としては、戦争は過去のもの、という気持ちがあり、歴史を学ぶことの重要性よりも現在をどう生きるか、ということのほうが大切に思えてしまうんだよね。 この作品との出会いは、たまたま友人が強く薦めてくれて、本当に読む気があるのならばプレゼントしますよ、ってことで第2作の「輝く夜」と一緒に送ってくれたのです。「輝く夜」の方はページ数も少ないし読みやすかったのでさらっと読んでしまい、文体も引き込まれるし読み終わった後の心の軽さもいいな、と思ってこの「永遠の0」を読み始めたんです。 途中まで読んでそれが太平洋戦争の航空機の零戦を描いた作品とわかったときには、正直楽しんで読めるかな、と思ったの。 ただ、読み進めていくうちに軍人であり生を大切に、国のためよりも家族のために死ねない、と考える宮部久蔵という人物がどういう人だったのか、なぜそれほどの強い生きる意思を持ち、かつ神業とまで言われる腕を持った宮部が神風特攻隊で死ぬ運命になったのか、無償に知りたくなってきてしまうのです。 ジャーナリストの卵の姉と無職で司法試験に4回も不合格して挫折感を味わっている弟が、宮部と共に戦った数少ない生き残りの戦友たちにインタビューすることで明かされる宮部久蔵という人物像。戦争と命について、いかにして多くの尊い命が何千人も死んでいったのか。愛とは何か。戦争を知らない私たちの世代は、もしかしたらこの本を読んでも架空のフィクションのようで真に受け止められないかもしれない。でもこの本は戦争についての話よりも、命、生きること、愛、についてのお話です。 戦争や歴史が苦手という人でもすごく分かりやすく描かれているので、その点については問題ないはずです。どの世代の人にもお勧めの小説です。 | ||||
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「探偵!ナイトスクープ」の構成作家、百田尚樹のデビュー作。 ニート生活をだらだらと送っていた健太郎は、ライターの姉の頼みで、見知らぬ祖父の過去を探ることになる。やがて、祖父を知る人の話を聞くうちに、祖父ががかつて零戦のパイロットであり、多くの人に思い出を残していた事実がわかり……。 上手いなぁ、と思いました。これでデビュー作なんてまったくもって信じられません。企画も構成も、ラストへと至る流れも、人物描写もすべてが新人離れしています。上手い。 まるで戦争体験者のインタビュー集のようでありながら、それでいて、一人の零戦パイロット「宮部久蔵」の姿を浮き彫りにしていく様子は、ミステリーであり、かつ人間ドラマであり、歴史小説でもあります。そのすべてがちょうどいい感じで絡み合っている物語なのです。 そして、そういう作品の出来とは別に、戦争の現実が見えてくるというのもすごいなぁと感心しました。 僕は戦争を知らない世代ですが、それでもこれを読むと、いやでも戦争について考えてしまいます。 あの頃、日本で何が起こっていたのか。日本人は何をしていたのか。 読ませて、考えさせて、感動させる。 繰り返しになりますが、よく新人作家がこんなすごいもの書き上げたなぁと思います。 ラストに用意された仕掛けも素晴らしい。 傑作だと思います。 | ||||
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父から何度となく戦争の話は聞いていました。 あのころの日本人は純粋に自分の大切な人を守るために戦っていたのです。 百田さんの文章力に引き込まれ、一気に読み、何度も涙しました。 宮部さん、安らかに・・・それが読み終わった時の感想です。 父はいつも亡くなった部下のことを考え、靖国神社に碑を建てました。 私の七五三のお祝いは、もちろん靖国神社です。戦後GHQの洗脳により、靖国は戦犯を祭る神社とされました。 あの8月15日から日本は変わってしまったのです。平等をよしとし、みな平均的な人間、大前研一さんは 愚民政治だったと言っています。たいした総理大臣がでないのは当たり前のような気がします。 史実に忠実に基づき、部下たちを死に追いやってしまうことになる宮部さんの気持ちは私の父なら気持ちがわかると思います。 ジャーナリズムを批判した姿勢は共感します。今の世の中は官僚、企業、マスコミの癒着に よってできている。原発しかりです。 | ||||
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戦争の話は正直、好きではありませんが・・この本は一生大切にしたいと思いました! そして自分の子供が大きくなったらプレゼントしたいです。 この本に出会って、私の死んだおじいちゃんは、どんな思いで戦争に行っていたんだろう、という思いが湧き出てきました。 もっとおじいちゃんが体験した話を聞きたかったなと・・・。 話に出てくる登場人物のほとんどは、20代だったと思います。 私はが26歳ですが、20代でこの本に出会えたことに、とても感謝しています。 ストーリーやオチなどの内容も読みやすくて良かったですが、それとは別に学べる所がたくさんあったなと思います。 「生きる」ということや、人間は生きていく中でやりきれないことや解決しないことがたくさんあり、それに折り合いをつけて歳を重ねるんだなと、今さらながら改めて実感しました。 また、「歴史は繰り返す」という言葉がありますが、この本を読んで、まさに今日本が抱えている政府の問題に当てはまるなと思いました。(原発など、戦争の時と何も変わってないじゃん!と思いました) 今の若い世代の日本人は、日本の歴史や政治に興味がなさすぎです。 忙しいから選挙の投票に行かない!とか、無責任すぎる気がします。 今ある自由や20歳を超えたら誰もが持っている選挙権は、私たちの先祖たちが苦しい生活や悲惨な思いをして手に入れたものだということを、もう少し理解するべきだと思いました。 このような本が世の中にたくさん出て、日本という国の歴史や今後を客観的に見たり考えたりする人が世の中に増えて欲しいと思います。 他の方のレビューで、ストーリーが読めてしまうという方が多いですね。 確かにオチは、普通でした。 私が着目して欲しいのは、ストーリーというよりも、その時代に生きた人達の生きざまのようなものを感じ取って欲しいです。 ちょっと偉そうになってしまいましたが、本当に素敵な本に出会えて、百田さんに感謝しています! | ||||
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皆さんが書き込んでいる通り、傑作には違いないと思います。 ストーリーも素晴らしいです。 いい点はすでにみなさん書いていらっしゃるので、あえて不満な点を挙げさせていただきたいと思います。 元特攻隊員の語りですが、これはいくらなんでも長すぎるのではないでしょうか。 これではドキュメンタリーです。 これが小説である以上、もう少し短く纏める(あるいはドラマとして描く)べきだと思うのですが……。 その部分は少し読み飛ばしてしまいました。 しかし、ラストにかけての展開は見事で、涙を禁じえませんでした。 あまりにも前評判が高く、期待しずきてしまったかも知れません。 何も知らずに読んだら、五つ☆だったかも。 | ||||
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百田作品は2作目でしたが(1作目は風の中のマリア)、作者の作風?通りに、 時代背景等を説明するような形式をとっています。 いろいろな立場の語り部たちが、同じように語るので、違和感がある人もいるかもしれませんが、そういった手法で情報を補う事で、知ってそうで知らなかった太平洋戦争当時の 男たちの姿が、くっきりと浮かび上がってきます。 フィクションとはいえ、事実(といわれている一説含む)と実名も多く、 特に当時の士官たちの・・・ぶりには、現代の政治家たちの・・・と、思ってしまいます。 そういった状況の中で、最後に飛び立った時の思いは、どういうものであったか! 同じ飛行機乗りを描いた、ノンフィクション"大空のサムライ"を過去に読んでいたので、理解できたシーンがありますが、未読だと伝わりにくい部分もあります。 本作の参考文献にもなっており、一読をおすすめします。 | ||||
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364〜365ページを読んで目から鱗が取れるような気持だった。誰も書けなかった真実が書かれていたからだ。レイテにおける謎の反転の理由が、はじめて私の中で解決した。大本営の参謀は、自分が死ぬ心配がないと、人間の命をゴミクズのように扱う無茶な玉砕作戦をすぐに考えるが、いざ自分が最前線で指揮をとることになると、急に弱気になったのである。国民の命はどうでもいいが自分の命は惜しい。この弱気が詰めの甘さとなり、パールハーバーで南雲長官は空母艦隊を逃がし、珊瑚海海戦の井上長官、第一次ソロモン海戦の三川長官も同様に勝機をのがした。極めつけは、レイテ海戦の栗田長官の謎の反転である。「自分の出世が最優先で命が惜しかった」などとは言えなかったから、栗田長官は死ぬまでこの反転の理由について沈黙したのだ。彼らエリートは、国民には平気で「死ね」と言うが、自分の命を危険にさらすことはない。相手の責任を追及すると自分も危険なので、エリート同士お互いをかばって責任をとらない。この官僚体質は、今もまったく変わらない。まるで東京電力だ。 ラストの展開にはびっくりした。児玉清氏の解説も素晴らしい。 | ||||
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姉弟が、自分の 祖母が別れた夫に関して調べる。 過去の彼を知る人たちの回想で物語は進んでいきます。 彼の生き様、ポリシー、 生涯をかけて守り抜いたもの そんな彼の姿を知っていくにつれ、 調べていた姉弟の人生にも影響を及ばせていく。 彼の部下や妻を守ろうとする 強いという言葉だけでは表現しきれない堅固な意志。 そして、それがゆえに、迎えてしまったエンディング。 もう涙なしには、読むことができませんでした。 人は、ここまで、 他の人を守り抜くことが出来るのか、 読んでいる人にも問いかけてくる一冊でした。 | ||||
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本屋さんでレビューが良かったので、あらすじを見たら戦争中の話だったので、 最後まで読めるか心配だったが、読み始めたら止められず、一気に読んでしまった。 久々に内容のある読み応えのある本だと思った。 実は学校の日本史では太平洋戦争のあたりはもう3月になりいつも授業ではカバーしきれず、 先生から自分で読んでおくようにいわれてもやらず、恥ずかしながらそのあたり、もちろん 特攻についても良く知らなかったので、この本で終戦への日本軍の無謀な戦いが良く理解できた。 物語は特攻で亡くなった宮部の孫が戦友のインタビューを通して人物像を明らかにしていくのだが、最初 に会った戦友が「宮部は臆病だった」と言い、この先どのような展開になっていくのか、心配になったが、実は優秀で多くの信奉者もいて魅力的な人物なのだが、最後はあっという予想外の結末となる。 読み終わって思ったのは、いつの時代でも日本という国はトップはだめだが、その下でがんばっている 国民は立派だ、ということだ。 今起きている福島の原発と特攻とダブり、原発で惨事を沈静化しようと前線で命の危険を賭して働いている作業員はまるで太平洋戦争中の特攻隊員のようだな、と思った。 | ||||
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