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永遠の0



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【この小説が収録されている参考書籍】
永遠の0 (ゼロ)
永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0の評価: 3.96/5点 レビュー 2076件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.96pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2076件 1721~1740 87/104ページ
No.356:
(2pt)

普通です、読みやすい戦争もの

帯に「号泣必至」みたいに書かれていたので期待しすぎました、普通でした。

戦争体験を老人が語って行くんですが、伏線としてもう少し最後で収束するしかけがあると面白かったです、
いくつかの伏線が収束するので余計に伏線ではなかったエピソードがある事が気になっちゃいます。

文章は読みやすいんですが長いです、ほぼ戦争体験の文章ですが主人公の姉弟の描写が薄いのでそっちにもう少し比重を置けよと思ってしまいます。2人の人間性があまり入ってこないので老人から戦争体験聞き出す体のいいキャラにしか思えず今一物語り全体に感情移入出来ませんでした。

最後のしかけもイマイチかな〜・・・
そっちではなく別方向で途中から「もしかしらあの人が・・・」って思わせているので(狙いかどうか分からない)裏切るならもっと驚きの裏切りじゃないとスッキリしない、このオチなら思っている通りの方が良かった。

あと恋愛事の描写が年配的でイマイチ、全体的に文章が描写が弱く軽い読みやすい文章だけど若い世代には共感出来ない文章、

総合的には普通、損したとは思わないレベル。
戦争資料ものを軽い文章で分かりやすく読めると言った利点もあると思います、海軍の評価制度や零戦のスペックなどタメになりました。
永遠の0 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の0 (講談社文庫)より
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No.355:
(5pt)

戦争小説が初めての人にも読みやすい

日本人として戦争のことを知っておきたい、でも戦争小説は難しいという人にも、この本なら読みやすいと思います。かたくなまでに生に執着していた主人公が何故、何故、何故、、、その答えを知りたくてどんどん読み進んでしまいました。
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No.354:
(1pt)

なぜ、戦争に美談や感動を求めるの?

フィクションとノンフィクションの違いが分かりにくいですね。

実際に起こった戦争を、お涙頂戴の感動創作物として扱うことはリスクが大きいと思います。
戦争の知識に乏しい人が読んだら、宮部久蔵のエピソードを実在のものと勘違いしそうで怖い……

世界中で多くの命が犠牲になった戦争が実際にあったのです。
その悲劇は人類の過ちであり、感動すべきことではありません。

戦争に関して私たちは、美談や感動に惑わされずに、正しい事実を知ることが大切です。
ですから、フィクションとノンフィクションをごちゃまぜにし、感動話で都合よくまとめる書き方に不快感を覚えました。
永遠の0 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の0 (講談社文庫)より
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No.353:
(2pt)

主題がわからない

人に面白いと勧められて読み始めた本書だが、あまりの文章の稚拙さに一章目を読み終える前に放り投げた。これはプロの書く文章ではないというのが正直な意見だ。それでもまた読み始めたのは人に本の感想を言わなければいけないと思ったから。

はっきり言って、何章読んでも物語は進展せず、堂々巡りのような感じだった。それでも最後まで読めたのは、戦時中の状況が細かに描写されていて勉強になると思ったのと、それを経験した人たちの(おそらく)生の声(だろうと思われる)に心に迫るものがあったからだ。

もしこれを小説とするならば、そのノンフィクション(だろうと思われる)戦況や元兵士の証言をもっと簡潔に書いてほしかった。そして、登場人物の内面のもっと掘り下げて書いてほしかった。そして、主人公を宮部とするのか、証言をした宮部の周辺の人々とするのか、はっきりさせてほしかった。そうすれば、最後の用意されたような落ちにがっかりするようなこともなかったと思う。
永遠の0 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の0 (講談社文庫)より
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No.352:
(5pt)

ひとりの人間の『生き方』が、じわぁと『人』を動す。

出張の時、「のぞみ」の車中で読みました。
涙を堪えるのがたいへんでした。

こまかいことを言えば...、
慶子と健太郎姉弟の口を使って官僚主義の批判やマスコミ批判をしなくてもいいんじゃない。
だって、百田さん 緻密な調査を積み重ねただろうインタビューを連ねるストーリーだけで、
十分にこれを伝える『力』を持ってますよ、...って言いたくなるところもあります。

きっと、『ホタル帰る』を、しっかりと小説にするとこうなるんだろうなぁ、とも思います。 

プロローグとエピローグの対応のさせ方もいいし、
ゼロ戦に後継機がなかったことと宮部久蔵の後継者がいなかったことを重ねるところもいい。

わかってしまいそうだと言ったら、そのとおりのストーリーなのでしょうが、
そんな評論家的な見方をしていても、引き込まれてしまう魅力がありますね、この本には。

なんといっても、宮部久蔵の『生き方』がいいです。
この『生き方』に触れた人間が、感じて、変わっていく姿。
これがいいですね。

これがあるから、
慶子と健太郎の祖母と二人の祖父の出会い、
祖母を守ろうとする久蔵の想い、この想いの沿って動く人たち、
エピローグで、敵からも敬意を表されて葬られる宮部久蔵、
これが生きてくるんです。

久蔵に限らず、「 ひとりの人間の『生き方』が、まわりの『人』を動す 」...
これに、泣かされちゃうんですよ。
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No.351:
(5pt)

胸を突き動かす激しい感情を覚えました

私は映画でも本でも「人が死ぬ」という描写に強い悲しみを覚えます。
なぜなら、誰にでも家族があるからです。天涯孤独の身だとしても、友人が、知人が、その人を知る人が必ずいます。
あらずじに惹かれて購入しましたが、買ってよかった読めてよかったと、心の底から思います。
何度もボロボロに泣きました。最後は声を上げて、しゃくりあげて泣きました。
幼いころによく父に連れられて知覧の特攻平和会館に何度も足を運んだこともあり、胸をかきむしるような思いで読み終えました。
最初は主人公と同じでまったく得体のしれない、まるで影のようだった宮部という男のことが断片的にわかるようになるにつれ、嗚咽が止まりませんでした。
ぜひいろんな方に手に取っていただきたいと思います。
これは本物の名作です。
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No.350:
(1pt)

泣けたけど良いとは思えない

妹が「泣ける!!」と言ってたし、書店でも「何故特攻へ自ら行ったのか!?」などと魅力的な紹介文に惹かれ購入。

宮部を知る為に会いに行ってるのに「余り宮部の事は知らない」
「キライだった。興味がなかった」そんな人ばかりで、
結局は戦争中どれだけ自分たちが悲惨な状況だったかを延々と語るだけ。

肝心の宮部の話は「腕が確かだが臆病で礼儀正しい人」ソレ以外目新しい宮部像は書かれていないし、
結局特攻へ志願した理由も語り手の推測に過ぎない。

それなら宮部自身を語り手にしてくれた方が良かった。

1番最悪なのは何の伏線もなくサブキャラの新聞記者が
突然元特攻志願兵へ喰って掛かるシーン。
その割には あっけなく自分の意見を引っ込め退散。
作者は何が言いたいのか意味不明。

人物描写より戦闘描写の方が丁寧に書かれていた印象しか残らない小説だった。
永遠の0 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の0 (講談社文庫)より
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No.349:
(1pt)

まるでスーパーのお惣菜を詰め込んだ弁当のようだった

少々辛口のレビューになりますが、戦史・戦記に関心がある者の感想として書かせて頂きます。
この本は作中の主人公の青年のように戦中の事について興味も予備知識も無かった人が読む娯楽作品としては良いと思います。
しかしながら、多少の予備知識なり戦争の実態について考えたりしたことのある方には、残念ですが全く読むに値しない作品だと思いました。
他の方もレビューしていますが、作中で戦争体験者の口を通して語られる一連のエピソードは全てコピー&ペースト、受け売りのオンパレードでしかも長い。
このコピー&ペーストが作品の5割以上を占めています。
しかもそれらは、あたかも真実のように語られ作られた質の低い俗説が目立ちページをめくり乍らイライラするほどでした。
フィクションとはいえ、作中で戦争実体験者の口を用いてこういった内容の語りをさせることには軽い嫌悪感を覚えました。
官僚的で実は無能でひ弱な軍中枢、無責任で恥知らずなマスコミ、犠牲になったのは有能で純粋な国民。
戦争に限らず世の不条理を描く定番手法は漫画的で、全く捻りも無くその分わかり易いのですが子供じみた印象しかありません。
タイトルに書きましたが、どこのスーパーでも見かける安い惣菜をただ弁当箱に詰め込んだだけの味気の無さ、といった感じです。
特別に現代に限らず、自分の親や祖父母などの人生や人間そのものを感じ理解することは成長の過程で大きな意味があります。
親を始め先祖を一人の人間として理解して初めて大人に近づくものだと思いますが、それでも年齢と共にその理解も変化します。
拙いながらも作中でそいうった事の重要性が描かれている一点だけは評価できるかと思います。
☆は、その一点のみとさせて頂きます。
永遠の0 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の0 (講談社文庫)より
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No.348:
(5pt)

戦争を人の内面から描いた名作

始めから最後まで、戦争の語り手が一人ずつ登場し、主人公の祖父と戦争について昔話を語るだけの単調な展開。それにも関わらずページをめくる手が止まらないのは、SFかアクション映画を見ているかのようなスピード感で話が流れてゆくから。それこそゼロ戦のように。

人の内面から描写される戦争は、史実を並べた教科書の中で学んだそれよりもはるかにリアリスティックに感じた。

本書は戦争の悲惨と残酷だけでなく、その時に常識とされている考え方を批判的に見ることの重要性も教えてくれる。しかしパラダイムを変えるのは容易ではないが、それを疑うことはもっと難しいのだろうとも思った。
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No.347:
(5pt)

これは女の子でも読めます!

私は20代前半の女です。
これは、女の子でも怖がらず読めます!
むしろ、若い子が読むべきです。

戦争中の話にある、女の子は避けがちになるような怖い話はありません。
怖いのは、こういう事実を知らずに、日本人として生きることではないでしょうか。

私はこの本をきっかけに神風についてもっと勉強しようと思い、アメリカの友人にアメリカの子どもが勉強のために読む本を紹介してもらおうと聞いてみました。

本を買おうかどうか、なやんでいる方、ぜひ読んでください!
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No.346:
(4pt)

一読の価値あり!

他の方のコメントと同じく登場人物の性格がかなりステレオライプだったのが残念ですが、その点を除けば「大西洋戦争が日本人にとってどんな戦争だったのか?」知るには最適の素材ではないかと感じました。
軍部の上層と実行部隊の関係性や心理、ゼロ戦の性能、日本とアメリカの資源力の差、戦中の戦後の国民の反応の変化。
この本を通して多くの事が学び感じる事ができます。

聞く所によると、最近の10代の子は日本が過去にアメリカと戦争をしていた事さえ知らない子も多いらしい。
そんな子にほど読んでもらいたい一冊である。
永遠の0 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の0 (講談社文庫)より
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No.345:
(1pt)

圧倒的な筆力のなさ

「おじいちゃん」とぼくは思い切って言った。
「今、宮部久蔵さん(特攻で戦死した実の祖父)のことを調べているんだ。。。(略)
臆病者だったらしい。ぼくにガッツがないのも久蔵じいさんの血が入ってるかもしれないね」
「馬鹿なことをっ」
祖父は叱りつけるように言った。

これが主人公26歳司法浪人生と義理の祖父(弁護士)の会話だそうだ。

小学生とおじいちゃんか。

あまりの筆力のなさと稚拙な設定(主人公の姉はフリーライターだそうだ)、
そのくせ、くどくどしい戦況・戦闘機・戦闘シーンの描写故に
3分の1程度しか読む事が出来ませんでした。

児玉清さんも本屋さんもおかしいぞ。
永遠の0 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の0 (講談社文庫)より
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No.344:
(3pt)

平和で有り続ける努力は現代世代の勤め

平凡な毎日を得るために壮絶な覚悟で死んでいった世代が本当にあった事に
改めて平和の尊さを知るとともに、英霊に感謝したいと思います。

特攻隊だけじゃなく、アメリカ兵も仲間のために自己を犠牲にして
亡くなった人が沢山いたことなども知り
戦争はどんなことがあっても起こさない努力をするべきだと
改めて考えされられました。

登場人物の大半が実在しないのでストーリーに感動するより
大勢の人間が死ぬ戦争であっても、ひとりひとりの死は
周りの大勢の人が悲しみ、そして人生が変わったことを思うと
非常に胸が痛みました。

本としては非常に内容の濃いモノで
是非読むことをお薦めしたいと思います。
永遠の0 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の0 (講談社文庫)より
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No.343:
(3pt)

日本人という狂気

本書は旧日本軍の特攻隊員の真実の心情を描きだそうとしている。
特にイスラム教徒の自爆テロとの相違については考えさせられた。
イスラム教徒はアラーの神への信仰のために自爆テロを行う。
しかし特攻は決して天皇陛下のために狂信的に行ったわけではなく、
特攻隊員は自らの死を避けられない運命として誇り高く受け入れた人間だ。
信仰でなければ、なぜ特攻隊という狂気の思想が生まれたのか?
現実を直視できない日本軍上層部、軍部におもねり戦争を煽るだけのジャーナリズム、
その報道を安易に信じてしまい、自らも戦意発揚に奔走する国民。
一人ひとりの個人の心情では特攻や戦争そのものすら否定しても、日本人としては一億玉砕に突き進むしかない、
という狂気にとらわれてしまった集団。
巷間よく言われていることだろう。
だが私はいまだにこの集団の狂気を生み出す日本人、日本文化の元凶がいったい何であるのか、
それを本当には理解することができない。
しかも、この日本という国が本質的に持つ狂気は決して過去のことではない。
日本の経済的な破綻がこれほど明らかになっても、自分の組織の利益にのみ固執している官僚と政治家たち。
そしてそれをどうしようもないことと受け入れ、自らも自己の所属する組織の利益に固執している大多数の日本国民。
私たち日本人は今また太平洋戦争下と同じ狂気の集団に成り下がっている。
本書を読み終えて、私にはそう思えてならなかった。
永遠の0 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:永遠の0 (講談社文庫)より
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No.342:
(5pt)

特攻隊員の真実の姿に感銘

戦争中の航空隊の隊員達の生き様を描きつつ、特攻隊員の真実の姿、負け戦を繰り返した軍指導部の無能さ、軍に追従して世論を戦争に導いた新聞報道の姿勢などを鋭く批判した好著である。
小説としても面白く、とくに最後に驚くような結幕を迎えており、グイグイと引き込まれて読みふけることができた。
人間性が無視される航空隊の中で、唯一人間的な感情を忘れなかった主人公の苦悩には深く感銘を受ける。だからこそ、愚かな作戦を指導し多くの兵士達を無駄死にさせた軍指導部の将校達にはよけいに怒りを覚える。特攻の真実の姿を詳細に描写して、特攻をテロリストと考える最近の報道記者達にも痛烈な批判を浴びせており、心地よいとさえ思われた。
単なる戦争批判では本当の戦争の姿は伝わってこない。このように戦争中に必死に生きた当事者の苦悩を描いてこそ、戦争の本質が伝わってくると実感させられた。
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No.341:
(5pt)

永遠の…

私は別の作品「風のなかのマリア」という本を読んでこの作家を知り、「永遠の0」を手に取りました。
始めは『0 ゼロ』の意味が零戦のゼロを指していたとは気付かず恥しいと思う気持ちと、平和な時代に
生きていることに感謝しました。

そんな事を言う事を許されない環境にいながら、妻と娘の為に生きて帰ると言い続けた男が
何故特攻で死んだのか?物語は進みます。

本当に月並みな言葉ですが、涙が止まりませんでした。
この本に出合えて良かった。

「彼は亡くなったが、彼の生き様は皆の心の中に永遠に行き続けるのだ。」

よく聞きそうな言葉ですが、これがこの本の感想としてはもっともふさわしいような気がします。
「永遠の…」とのタイトルはこれなのかな?と私は感じました。
平和な時代ですが、誰彼無く尊敬を受けられる様な立派な人になりたいと思います。
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No.340:
(5pt)

警告?自戒?それとも?

長い間、売れているので、読んでみました。
 戦争関係の小説は殆ど読まない、基本的に好きではないので、戦争関係と
わかって、ためらいがありましたが、読んでみました。

 お話はとても上手で、分かりやすかったし、最後まで引き込まれました。

 詳細は、他の方達が、知識も豊富で、コメントも参考になります。
知識も無いので、私のコメントは参考にならないと思います。
 しかし、こんなに格好のいい、敵も恐れるゼロ戦乗りを、わずか3世代の差で、
何の因果かその孫達は正しく知らなかった。この舞台設定自体が、全ての人に
共通した環境である。そのことが、とても恐怖でした。

 戦争に負けたとたん、神様は人になった。何が正しいのか分からなくなった。
色んな事情で、情報整理がなされていない? 情報伝達が十分でない?
 従軍慰安婦の問題とか、何でいまさら?って感じもするのは当然ですが、
戦争が起こった理由とか、戦争を継続した理由とか、もう一度正しい解釈と、
次世代の正しい教育が必要かもしれません。
 そうでないと、死んだ人たちが報われません。
 警告は、薄れるばかりです。

 当然お勧めです。85点かな。
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No.339:
(5pt)

空戦の描写が上手く、戦闘シーンに思わず熱くなる

第二次大戦に限らずSFなども含めて、普段から戦記物語系の本はほとんど読まないんですが、友人の「感動した」との感想により手に取った本作。

現代を生きる青年が、戦時を生きた祖父のことを元戦友たちの話を聞きながら、なぜ祖父は特攻したのかを明らかにしていくというストーリーなので、戦闘機や戦艦はもちろん海外地名や当時の政治情勢などし小難しい単語がたくさん出てくるんだろうなあ、楽しめるかなあ、大丈夫かなあと心配しつつ読み始めました。

慣れない戦記モノとあって最初はまごついたんですが、元戦友の証言が2人目に入った辺りから小難しい単語も気にならなくなり、すいすい読み進めることができました。

その一助となったのが、零戦による戦闘描写の面白さ。急旋回や宙返りを駆使して広い空を駆けまわる戦闘機の姿が目の前に浮かんできて、ある種少年マンガを読むような手に汗握る感覚を覚えました。もちろん物語の本線は人間ドラマであり、勝った負けたでやったね! という話ではないんですが、こういう部分をお座なりにされるといかにリアリティがあろうと読むのがしんどくなっていたと思うので、その点において作者のエンタメ小説家としての力量は確かであると言えます。

もちろん、本線である「生きて帰りたい」と言っていた祖父が十死零生の特攻に至るまでのドラマも、大きな「なぜ?」を読者に抱えさせて最後に驚きの真実を提示するというミステリ風の構成になっており、十分に読ませてくれます。

ややもすると政治色に染まりそうな第二次大戦を題材に、よくもここまで面白い小説に仕上げたな、というのが読後の正直な感想です。
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No.338:
(2pt)

これはない

600ページに迫る長編だが、遂に感情移入できないまま終わった。不快感さえ残った。

問題の一つは、戦記を多数読んでいる自分にとって既知の話や、言わずもがなの説明が長いこと。
訪ね歩いた戦友の口を借りて語らせているが、80歳前後の老人のセリフとしてはあり得ないほど長く、馬鹿丁寧に過ぎて興ざめする。これはまあ仕方がない。

許容できないのは、実話の戦記をふんだんに織り込み、史実に沿う形で物語を展開していながら、肝心の主人公=宮部久蔵にリアリティーがないこと。抜群の飛行技術、慎重に過ぎる機上の振る舞い、軍人とは思えない馬鹿丁寧な物言い…。それらの設定は認めるとしても、異常なまでに「生」に執着した理由が、最後まで浮かび上がらないのは致命傷だ。

見合い結婚した妻や幼子がいる境遇は、他の兵隊だって同じ。密かに「生きて帰る」と約束した者も、少なくなかっただろう。それでも、他の兵隊と同様にやむなく死を覚悟せず、何が何でも生きようと決意したのはなぜか。揺るがない意思を抱き、貫くことができた背景、理由は何か?最後まで、それが描かれていない。というか、どうやら著者は描いたつもりのようだから、たちが悪い。

「娘に会うまでは死ねない。妻との約束を守るために」。同じ思いで戦地に赴いた兵隊は幾万といたに違いない。それでも、あきらめ、死を覚悟し、受け入れざるを得ないほど、かの戦争は苛烈だったはずだ。

期待を次第に細らせながら、ようやくたどり着いた最終盤の展開も陳腐で興ざめした。実話を盛り込まず、徹頭徹尾フィクションで固めていたならまだ納得できたのだが。


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No.337:
(5pt)

この本に出会えて良かった

生まれて初めてパプアニューギニアへの行き方を調べた。
ラバウル、ガダルカナル・・・そこで散っていった何十万という日本人に
手を併せずにはいられなくなる。

主要参考文献だけでもかなりの数である。
その事からも分かるように、話の内容はかなり詳細に書かれている。
旧日本軍の作戦にまで詳細に及んでいる。

この本に出会えて本当に良かった。

百田尚樹氏、ありがとう。
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