対岸の彼女

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対岸の彼女の評価:

4.24/5点 レビュー 357件。 A ランク

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平均点4.24pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全575件 501〜520 26/29ページ
No.75
(5pt)

対岸の私

私は1969年横浜生まれで、ちょうどこの主人公の葵という女性と同じような時代と場所を過ごした事になる。現在の私たちがどのような生活を送っていようとも過去の時間は決して流れはせず、自分の中に留まり、時にその痛みや暗闇が顔を出す。しかし、どんなにボロボロに傷つこうとも裏切られようとも打ちひしがれようとも、自分と世の中や人を信じて前進しようと決めて頑張る人がいる。この小説はそんな人達に送られた心優しいラブソングのようである。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.74
(4pt)

納得

独身女性と子持ち女性、その2人がどう絡んでいくかを興味深く読みました。実際自分の周りにいる(私は子持ち主婦)独身女性と私の間にはなにか温度差のようなものを感じていたので、この本はそのところをよく描いてくれたように思います。リアリティのある、また読んでみてがんばれ女の子!と思える本でした
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.73
(4pt)

味わい深い小説です。

著者と同じ歳で現在子育て奮闘中の身にはあまりにも等身大な内容で面白く読ませていただきました。公園デビューや保育園非難など”どうでもいいなあ”と思うほうなので”うん、うん、そうでなくちゃ”とうなづく場面も多かったです。小説的にはナナコさんの人物描写が秀逸でこの物語の核であると思います。出来のよい友情小説であり青春小説であり、読み終わった後になんか”自分の信じる道を行けばよい”みたいな勇気をもらいました。(ありきたりな感想ですが)いたって平明な文章ですが、一庶民である自分の人生を考えさせる奥深い味わいのある本です。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.72
(4pt)

You're another!

構成が巧いので、さらに内容に奥行きが出ている。女性は必読といえる1冊。自分の生き方に迷いが生じ、自信を失くしても、読後には、何とか生きていこうと思える。人づきあいの難しさと、その反面、人と分かり合える嬉しさ楽しさが丁寧に描かれているからだ。「無理をしなくてもいいんだよ」と背中を優しく押してもらうような気分。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.71
(5pt)

女同士の確執

とてもやさしい文章で綴られているにもかかわらず、言葉には表せないような心の奥底の気持ちまで丁寧に表現されていて驚きました。そして古典文学やロングセラー作品とは一味違う「旬」なテイスト。現在社会に生きる女性たちは身近に感じること間違いなし。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.70
(3pt)

女の友情、バンザイ!

直木賞を受賞された角田光代さん著の「対岸の彼女」を読んだ。女の友情について、最近いろいろ考えていた私だったのでぴったりだった。結婚して、生活環境が変わり、今までつるんでいた女友達たちとの、微かなずれみたいなものを感じていたところだったのでこの本は、ちょっとしたヒントになりそうな感じがした。「女の友情」って永遠のお題のひとつだと思う。女の友情は、甘くてやさしくて温かいものだけど、反面、嫉妬や妬みなんかのドロドロとした感情など、危険もいっぱいはらんでいるモノだと私は考えている。この「対岸の彼女」は、生活環境の違う女同士、微妙なずれみたいのを感じながらも惹かれ合って、嫌悪して、最終的にポジティブな面もネガティブな面も全部ひっくるめてオッケー!やっていきましょう!みたいな、とっても肯定的な結末で良かった。読み終わったあとのすっきり感も良かった。明るい。女の友情、バンザイ!
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.69
(5pt)

最近本を読み始めた自分、の感想。

この本に受けた衝撃は大きいです。 書店では「勝ち犬と負け犬」と、テーマを掲げていましたが実際はそれだけがメインとはなっていません。根本的なものはそこにあるとは思うのですが、それが土台となって物語が形成されていきます。 あまり参考になることが書けなくてすみません。でも読んでいくにしたがって没頭してしまうこと請け合いです。読んでみれば分かります。どうぞ是非!
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.68
(4pt)

生きることの意味

なぜ人間は生きているのか?人と出会い関係を持ちながら生きていることを考えさせられた作品でした。たぶん無駄に人と出会うことはないんだろう。タイトルの意味は最後にわかります。過去の自分について考えさせられ、現在と未来に期待したくなりました。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.67
(5pt)

久々の

大人になったら、何かを選択できるの?しっとりとした雰囲気で進められていく話です。私はまだ働いていないし、結婚してもいません。しかし、登場人物の感情はリアルに伝わってきました。どうしようもなく終わっていく友情。別々の世界をつくっていく。それが大人になるということ。成長していくということ。久々に泣いてしまいました。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.66
(5pt)

葵の高校生時代にのめり込む

主人公小夜子の迷いより、また女社長葵の人間性よりも多く書かれている描写は葵の高校時代です。女子校特有の雰囲気の中で、3人目の主人公ともいえるナナコと一緒に楽しく過ごしている場面は、とてもきらきらして実際の映像が浮かぶようです。高校時代あんな友達がいたらな、と誰もがうらやましく思うはず。そして物語を読み終えると不思議なことに小夜子や葵のことよりも「ナナコは今どうしているのだろう」と思います。そして「きっと幸せになっているはずだよね」と思わせてくれるのです。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.65
(5pt)

これぞ女流。 (長文失礼)

素晴らしい。この作品の圧倒的な日常から生まれる深いカタルシスを少しでも多くの人に味わって欲しくてたまらない。思春期からオバサン(失礼!) へと突入していく主人公の今に至る人生の切片が一斉に甦って色づくようで、ぞくぞくした。強烈。ただしそのためにラスト前にばらされるネタと展開は多少ご都合主義を含みはするが、この作品らしく深奥ながらささやかなものなので、それほど気にはならないだろう。単純な浅ましさや嫌らしさが不思議と臭ってこないのもいい。安易に読者の欲求や願望を刺激する装置が配置されていないせいだろうか。ソープドラマ臭さも逆に水商売臭さも芸能界臭さもラウンジ臭さも薄く、作品世界と問題が極めて女性的であるにも関わらず、誤解を恐れずに書けば男らしいすっきりとした内容である。桐野夏生の「OUT」と合わせて現代オバサン小説の二大巨頭と私は勝手に称したい。描かれるテーマ――歳を重ねることであったり友情であったりその葛藤と成長であったり――は、女性特有のモノと受け止められるかもしれないが、そう単純でないようにも思う。私は作者の思想や考えをよく知るわけではないのであくまでこの作品についてだが、舞台装置が女性周辺の環境であるだけで、浮かんでくる焦点は誰にも通じる深みを持っていると感じた。(まあ昨今の男性の場合はそれどころでないハードルが多すぎて目を向けていられないかもしれないが……)もちろん、勝ち組だとか負け犬だとかの香ばしい話では決して決して決してない。女流作家が苦手な男性にも、あるいは想像力豊かな男子高校生や女子高校生にもオススメしたい。だってオバサン(三度本当に失礼) だけのものにしちゃうなんて、勿体なさすぎる。しかし「対岸の彼女」ってほんといいタイトル。カッコよすぎ。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.64
(5pt)

軽やか

 帯に書かれていた煽りの文章を見たときには、もっとドロドロとした物語を想像していたが、それとは違い、軽やかに物語が進んでいくので、良い意味で期待を裏切られました。 エピソードを考えてみれば、そんなにも軽いものではないはずなのに(特に葵の過去)、軽く読ませてしまうのは、角田さんの文章が巧く、読ませる文章を書くことが出来るからではないでしょうか?その反作用として、全体的に重厚感というものがかけてしまっているのが少し残念な気もします。 しかし、読ませる文章と言うのは読んでいて心地よく、言葉の意味を咀嚼する前にダイレクトに響いてくる説得力と言うものがあります。そういった意味でもこの作品は良書として薦めることの出来る本だと思います。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.63
(5pt)

お薦めします

閉鎖的な人間関係の中で社交的であることが求められる女性独特の付き合いのわずらわしさに同感。現代女性の特性をそれぞれデフォルメしたような登場人物の言動は、とにかくリアルだ。そつなく周囲にあわせようといっぱいいっぱいになっている私に、深呼吸を教えてくれたような本だ。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.62
(5pt)

負け犬・勝ち組の話しではない

私たちは,なぜ,年齢を重ねるのか? ということを,深く考えさせられる作品です。細やかな表現によって,主人公たちの歩んで来た道を,自分のことのように感じ,考えます。そして,これから先,生きていこうとする力を与えてくれます。それは明確な答えではないかもしれないけれど,それぞれに見つけられれば,いいかな,と思います。
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4163235108
No.61
(4pt)

大切じゃないものを知る、大切さ

どこに属するか、どこのグループに属するか?これは女性特有のいくつになってもついてまわる問題ではないだろうか?この本では少女達の心の動き、大人になった女性の諦めや心の葛藤、また成長が見事に描かれている。世知辛い(特に)女性の小さな社会の中で心寂しさを感じている時には、この本が一つの答えを出してくれるだろう。何が大切で、何が大切じゃないか?そして歳を重ねる意味を。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.60
(5pt)

年を重ねていくということ

角田光代さんの作品に出てくる人物の多くはすごい人ではない。自分自身のようにも思えるし、今まであった人たちの中に必ずいそうな・・・。ただ、日頃なんとなく思うことを見事に文章化し、読むほうはぐいぐいと引き込まれる。これぞ小説の真髄だと感心させられもする。理想的でもなく、絶望的でもない、至極現実的な人間模様。主人公の主婦小夜子は、まだ幼い娘のあかりを見て時折いらつく。自分の苦手とすることを彼女もまた出来ないということに。あかりを見ていると小夜子の幼い日をみているようで眼をそむけたくなる。年を重ねてもまだそれを苦手としている自分は、何のために年を重ねているのか疑問に思う。そんな中で魅力的な女社長葵と出会う。安易なカタルシスを用いない角田さんの文章は同年代の女性作家の中でも飛びぬけて地に足がついている印象があります。はしゃぎ過ぎない、堅くなり過ぎない。わざとらしくない言葉の巧みさに一気に読み上げました。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.59
(5pt)

すごい作品だが、空しさは深まる

すごい作品だ。負け犬と勝ち犬の友情は成立するのか?なんて一言でとても片付けられるものではない(私もこの解説は問題ありと思う)。深く人間を、そして社会をもみつめている。人と社会と関わるとはどういうことなのか。何のために歳を重ねるのか。作者が投げかける疑問は重く、容赦がない。
葵の視点のみが小中学生あたりから現在へと順を追って記されていく。これが時間軸で物語を壮大にしている。
私は、葵の視点で描かれる3人目の主人公「ナナコ」にくぎ付けだった。小夜子と葵の間に流れる河とはまた違う、葵とナナコの間に流れる深い深い河。そこに「境遇」「社会構造」といったテーマを勝手に見出してしまうのは私だけだろうか。
最後は(やや無理に)明るめで、作者なりの見解をはっきりと示してくれているのは潔くすばらしい。が、身近な現実に戻ってみると全然解決した感じがせずむしろ空しさは深まるばかりだ。弱っている30代女性は読むタイミングに気をつけたほうが良いかもしれない・・・。愛読書「負け犬の遠吠え」に日々癒されている負け犬な私は、本書には激しく打ちのめされた。逆に、30代-40代女性以外の読者に、このリアルさが実感できるかどうかは甚だ疑問。だがそれを差し引いても、一読の価値あり。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.58
(5pt)

女性賛歌!元気を失いつつあるあなたのビタミン剤です!

人と付き合う事の煩わしさ、忌まわしさから、特定の友人を作れず、興味もない集団に合わせながらなんとなく生きてきた10代。家庭を持つ。社会的責任を持つ。それぞれに生きている社会に閉塞感を抱き、疲れている自分を 毎日、もてあましている自分。ところが、この本を読み進めていく毎に、一枚一枚身体にまとった燐片が、剥がされていく。立場も持っているものも感じ方が違っていても、同じ時代に生きた女性たちは、全く別のルートから、同じ丘を上ろうとしている。女性が女性の足で、歩いている。一本のろうそくは、他方から見れば、傾いている。それと、一緒だ。明日へのドアが開いている。今日に疲れている女性に是非 読んでもらいたい一冊です。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.57
(4pt)

なんにせよ、うまく生きていくのは難しい。

信じては傷つくワンマン経営者の葵と、鈍くなった感性が光を得てだんだんと開いていく専業主婦の小夜子。友達なんて考えて作るものでもない。相手の何かを好きになれるかどうか。ただ、そんなことをちゃんと感じて受け止められなくなっている大人は多いんだろうな。みんな時間なくて忙しいものね。心を相手に添って開いていけるかどうかの間合いは難しいけど、わくわくする。本書を読んで、自分にとっての「ナナコ」を数人思った。彼女たちは意図せずに、確かに私を変えている。私は誰かの「ナナコ」になれているのだろうか。構成がすごく上手い、というわけではないが、心の動きを細やかに描いた、しみじみと良い作品。ちょっと読み手の状況におもねる部分も多いけど。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.56
(4pt)

対岸の意味

この本には皆が誰でも覚えている若かりし頃の「自分しか感じえなかったと感じる感覚」とその地域や社会が流れていく漠然とした「状況」が細やかに描かれている。特に眠たい街といわれる地方都市の描写は膝を打ち共感できる。「県営住宅の様子」「渡良瀬川の河原の様子」「ソースカツ丼」「白髭神社」「やぶ塚温泉」「伊勢崎の街」など単に忘れてしまった憧憬としてではなく、心に反芻するジレンマの一部として今も記憶に残っています。結局自分は自分であり過去を捨てることはできないのでしょう。今すぐ関越を飛ばして両毛に向いたくなりました。私は現在横浜に住んでいます。角田様素晴しい小説をこれからも期待します。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108