対岸の彼女

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対岸の彼女の評価:

4.24/5点 レビュー 357件。 A ランク

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平均点4.24pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全575件 381〜400 20/29ページ
No.195
(4pt)

自分の友人を思い浮かべずにはいられない

直木賞受賞の本作を、今更ながら読みました。
人間関係に思い悩んでいる人には、さらなる苦悩と、、最後に小さな突破口をくれる本。

登場する女性は3人。
物語は、”過去”と”現代”の2つのパートに分かれていますが、
その物語は交互に描かれ、小説の中では同時進行していきます。
”過去”は、いじめられた経験を持つ女子高校生の葵と、同級生ナナコの物語。
そして、”現在”は、過去から20年程経っており、
専業主婦に馴染めない小夜子と、会社経営者となった葵の物語。

視点者は、女子高生時代は葵、現代は小夜子。共通して登場する葵は同一人物です。

とても面白いのが、葵の存在。
女子高生時代は、視点者として立ち振る舞い、その心を明かしてくれますが、
現代では、視点者は小夜子に移ります。
小夜子から見た、葵は、女子高生の頃の面影が全く見えません。特に序盤。
読者にとっても、経営者葵は遠い対岸の存在に見えます。
そのもどかしさが、読者をぐっと引き込みます。


彼女らは、それぞれの立場でお互いに近づき合い、親しくなります。
所謂、友情が芽生えることになりますが、様々な要因から、関係維持が難しくなります。
最初は心地良いが、痛みを伴うようになってくる、そんな感じでしょうか。
誰にもそんな友人関係があるのでは。

そんな痛みの気持ちに、とことん向き合う物語でした。
身近に寄り添ってくれている、そう思っていた友人は、
本当の所、一本川を隔てた、対岸の存在なのかもしれません。
そのジレンマと悲しい痛みに、彼女らは向き合い、思い悩み続けます。
女子高生時代はその気持ちが暴発する、切ないラストを迎え、
対して現代は、その過去があったからこその、少し希望が持てる終わり方をします。

友人というのは本当に難しい。
その関係性は、時間経過の要素も大きく影響するんだと、最近感じます。
これから、さらに複雑になっていくいう予想に、少しウンザりしますが、
やはり自分が痛みに向き合う強さを持たいないと、と思った一冊。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.194
(4pt)

自分の友人を思い浮かべずにはいられない

直木賞受賞の本作を、今更ながら読みました。
人間関係に思い悩んでいる人には、さらなる苦悩と、、最後に小さな突破口をくれる本。

登場する女性は3人。
物語は、”過去”と”現代”の2つのパートに分かれていますが、
その物語は交互に描かれ、小説の中では同時進行していきます。
”過去”は、いじめられた経験を持つ女子高校生の葵と、同級生ナナコの物語。
そして、”現在”は、過去から20年程経っており、
専業主婦に馴染めない小夜子と、会社経営者となった葵の物語。

視点者は、女子高生時代は葵、現代は小夜子。共通して登場する葵は同一人物です。

とても面白いのが、葵の存在。
女子高生時代は、視点者として立ち振る舞い、その心を明かしてくれますが、
現代では、視点者は小夜子に移ります。
小夜子から見た、葵は、女子高生の頃の面影が全く見えません。特に序盤。
読者にとっても、経営者葵は遠い対岸の存在に見えます。
そのもどかしさが、読者をぐっと引き込みます。


彼女らは、それぞれの立場でお互いに近づき合い、親しくなります。
所謂、友情が芽生えることになりますが、様々な要因から、関係維持が難しくなります。
最初は心地良いが、痛みを伴うようになってくる、そんな感じでしょうか。
誰にもそんな友人関係があるのでは。

そんな痛みの気持ちに、とことん向き合う物語でした。
身近に寄り添ってくれている、そう思っていた友人は、
本当の所、一本川を隔てた、対岸の存在なのかもしれません。
そのジレンマと悲しい痛みに、彼女らは向き合い、思い悩み続けます。
女子高生時代はその気持ちが暴発する、切ないラストを迎え、
対して現代は、その過去があったからこその、少し希望が持てる終わり方をします。

友人というのは本当に難しい。
その関係性は、時間経過の要素も大きく影響するんだと、最近感じます。
これから、さらに複雑になっていくいう予想に、少しウンザりしますが、
やはり自分が痛みに向き合う強さを持たいないと、と思った一冊。
対岸の彼女 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女 (文春文庫)より
4167672057
No.193
(4pt)

ホンモノの友情とは?

人間関係の難しさ、女性の友情って?、考えさせられる1冊です。

同じ学校や職場で毎日顔を合わせて
同じことを考えたり学んだりしていた友人たちと
当たり前だけど、それぞれ違うライフスタイルを歩んでいく中で
どうしても疎遠になってしまう人、おつき合いが続いていく人って出てくるわけで。
友情ってふるいにかけられる時があるなって思う。


作者の帯メッセージがすごく印象的。

『大人になったら、友達をつくるのはとたんにむずかしくなる。
働いている女が、子供を育てている女となかよくなったり、
家事に追われている女が、いまだ恋愛をしている
女の悩みを聞いたりするのはむずかしい。
高校生の頃は簡単だった。一緒に学校を出て、甘いものを食べて、
いつかわからない将来の話をしているだけで満たされた。
けれど私は思うのだ。
あの頃のような、全身で信じられる女友達を必要なのは、大人になった今なのに、と。』


そうだと思う。納得。

ふるいにかけてかけられて、寂しくなったり不安になったりするけれど、
自分にとって大切なものは何かってことを頭に入れて
考えていれば、選んでいれば、ちゃんと大切な人はいてくれるはず。
生活環境がどうとか、そういうこととかも全部飛び越えて。
個人的にはそんなことを思った。


読むといろいろ考えさせられるけど、なんとなく背中を押してくれる1冊です。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.192
(4pt)

ホンモノの友情とは?

人間関係の難しさ、女性の友情って?、考えさせられる1冊です。

同じ学校や職場で毎日顔を合わせて
同じことを考えたり学んだりしていた友人たちと
当たり前だけど、それぞれ違うライフスタイルを歩んでいく中で
どうしても疎遠になってしまう人、おつき合いが続いていく人って出てくるわけで。
友情ってふるいにかけられる時があるなって思う。


作者の帯メッセージがすごく印象的。

『大人になったら、友達をつくるのはとたんにむずかしくなる。
働いている女が、子供を育てている女となかよくなったり、
家事に追われている女が、いまだ恋愛をしている
女の悩みを聞いたりするのはむずかしい。
高校生の頃は簡単だった。一緒に学校を出て、甘いものを食べて、
いつかわからない将来の話をしているだけで満たされた。
けれど私は思うのだ。
あの頃のような、全身で信じられる女友達を必要なのは、大人になった今なのに、と。』


そうだと思う。納得。

ふるいにかけてかけられて、寂しくなったり不安になったりするけれど、
自分にとって大切なものは何かってことを頭に入れて
考えていれば、選んでいれば、ちゃんと大切な人はいてくれるはず。
生活環境がどうとか、そういうこととかも全部飛び越えて。
個人的にはそんなことを思った。


読むといろいろ考えさせられるけど、なんとなく背中を押してくれる1冊です。
対岸の彼女 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女 (文春文庫)より
4167672057
No.191
(5pt)

どこにでもある人間関係を巧みに描写しており見事です

「八日目の蝉」を読んで大変良かったので、今度は同じ作者の「対岸の彼女」を読んでみました。
この作品は直木賞を受賞した作品です。
主人公は二人の女性です。
しかも、同い年で大学も同じでした。
物語の進み方としては、大人になって家庭を持ちつつも働くことにした女性の目線で描いた話と、高校生時代のどこにでもいそうで、でもどこか特殊な環境で育ち、特殊な性格を持つ女の子の目線で描いた話が交互に語られていました。
高校生時代に特殊な経験をした女子校生が、大人になって起業したところ、同じ大学を卒業した女性と共に働くことになった話です。
全体を通して描いているのは、人と人の関わり合いの表向きの面と裏向きの面を微妙な心理描写と共に表現しているところです。
ある時は仲良くしていた友達同士だったのが、些細なきっかけで仲間外れやいじめが始まったり、裏で悪口を言い合ったりしています。
主人公の女子校生は特殊な経験をしてしまいますが、このような人間関係はごく普通に存在するもので、身近に感じられます。
伊坂幸太郎や東野圭吾のようなサスペンスものや事件ものを好む人には物足りない小説でしょうが、微妙な人間模様を巧みに表現しているこの小説は、私の心に響くものがあり、そんな表と裏のある人間関係の中で生きてゆかねばならない私たちは、それでも強く生きてゆかなくては、と思わせてくれました。
「八日目の蝉」は、主人公の女性は犯罪者ではあるものの、同情を引くものがあり、心にズンとくるものがありました。
この作品は、そこまで引き込まれるものではなかったものの、自分の今までの人生、これからの人生を考えてゆく上で、あるいは他人の人生を考えてゆく上で、大変参考になり、何とも言えない読後感を得ることができました。
地味ではありますが、私はこの作品が好きです。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.190
(5pt)

どこにでもある人間関係を巧みに描写しており見事です

「八日目の蝉」を読んで大変良かったので、今度は同じ作者の「対岸の彼女」を読んでみました。
この作品は直木賞を受賞した作品です。
主人公は二人の女性です。
しかも、同い年で大学も同じでした。
物語の進み方としては、大人になって家庭を持ちつつも働くことにした女性の目線で描いた話と、高校生時代のどこにでもいそうで、でもどこか特殊な環境で育ち、特殊な性格を持つ女の子の目線で描いた話が交互に語られていました。
高校生時代に特殊な経験をした女子校生が、大人になって起業したところ、同じ大学を卒業した女性と共に働くことになった話です。
全体を通して描いているのは、人と人の関わり合いの表向きの面と裏向きの面を微妙な心理描写と共に表現しているところです。
ある時は仲良くしていた友達同士だったのが、些細なきっかけで仲間外れやいじめが始まったり、裏で悪口を言い合ったりしています。
主人公の女子校生は特殊な経験をしてしまいますが、このような人間関係はごく普通に存在するもので、身近に感じられます。
伊坂幸太郎や東野圭吾のようなサスペンスものや事件ものを好む人には物足りない小説でしょうが、微妙な人間模様を巧みに表現しているこの小説は、私の心に響くものがあり、そんな表と裏のある人間関係の中で生きてゆかねばならない私たちは、それでも強く生きてゆかなくては、と思わせてくれました。
「八日目の蝉」は、主人公の女性は犯罪者ではあるものの、同情を引くものがあり、心にズンとくるものがありました。
この作品は、そこまで引き込まれるものではなかったものの、自分の今までの人生、これからの人生を考えてゆく上で、あるいは他人の人生を考えてゆく上で、大変参考になり、何とも言えない読後感を得ることができました。
地味ではありますが、私はこの作品が好きです。
対岸の彼女 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女 (文春文庫)より
4167672057
No.189
(4pt)

友達の話

題意通りです。それ以上も以下もありません。友達のいい話です。ただ、それだけ。心臓を抉られることも、感涙もありません。私が男性だからいけないのでしょうか。共感しきれませんでした。恐らく女性向けですね。作品自体は星3ですが、角田さんのファンなので星4。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.188
(4pt)

友達の話

題意通りです。それ以上も以下もありません。友達のいい話です。ただ、それだけ。心臓を抉られることも、感涙もありません。私が男性だからいけないのでしょうか。共感しきれませんでした。恐らく女性向けですね。作品自体は星3ですが、角田さんのファンなので星4。
対岸の彼女 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女 (文春文庫)より
4167672057
No.187
(4pt)

誰にでもある学校時代の痛い思い出を子育てを通して、乗り越えて行く女性たちの物語

誰でも多かれ少なかれ、
自分はいじめられっこだったと
思ってはいないだろうか。
そんな思いを引きずって、社会に出る。
結婚をして、子供を産む。
待っているのは公園デビュー。

これをうまく乗り越えられるのか。
この辺の微妙な心理を
実にうまく書くのがこの作家の
真骨頂ですねえ。

そして、お決まりの
子供を抱えながらの
職探し。
たまたま見つけた会社は
中身はまったく違う。

姑は意地悪で、
夫は理解を示さない。

こんな中で主人公は
ひたすら新しい仕事に
頑張る。

身につまされて
辛いな〜という
感じは否めないが、
この作家には珍しく
明るい結末で
ほっとする。

現実はだいたいこんなもの。
でも、辛い思い出は
後で考えてみれば
きらきら光る宝石に
なってはいないだろうか。
幸せばかりの
のっぺらな人生より、
ざらざらしてても
味のある達成感の
ほうがいいねと
思わせる作品です。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.186
(4pt)

誰にでもある学校時代の痛い思い出を子育てを通して、乗り越えて行く女性たちの物語

誰でも多かれ少なかれ、
自分はいじめられっこだったと
思ってはいないだろうか。
そんな思いを引きずって、社会に出る。
結婚をして、子供を産む。
待っているのは公園デビュー。

これをうまく乗り越えられるのか。
この辺の微妙な心理を
実にうまく書くのがこの作家の
真骨頂ですねえ。

そして、お決まりの
子供を抱えながらの
職探し。
たまたま見つけた会社は
中身はまったく違う。

姑は意地悪で、
夫は理解を示さない。

こんな中で主人公は
ひたすら新しい仕事に
頑張る。

身につまされて
辛いな〜という
感じは否めないが、
この作家には珍しく
明るい結末で
ほっとする。

現実はだいたいこんなもの。
でも、辛い思い出は
後で考えてみれば
きらきら光る宝石に
なってはいないだろうか。
幸せばかりの
のっぺらな人生より、
ざらざらしてても
味のある達成感の
ほうがいいねと
思わせる作品です。
対岸の彼女 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女 (文春文庫)より
4167672057
No.185
(4pt)

こんな映画だったら、たくさん見たい

もっとどろどろした人間関係が書かれているのかと心配していたが、
リアルで自分のまわりでも、ありそうな日常が描かれて
いて、楽しく読めた。

零細企業で働くと長所短所含めて、こんな感じです。
いい意味で家族的で自由、悪い意味で破天荒に・・・
大規模な職場では感じることのできない雰囲気が面白い。

そのまま、映画に出来そうな構成です。こんな映画だったら、
映画館に足を運んでもよいかなあ?




対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.184
(4pt)

こんな映画だったら、たくさん見たい

もっとどろどろした人間関係が書かれているのかと心配していたが、
リアルで自分のまわりでも、ありそうな日常が描かれて
いて、楽しく読めた。

零細企業で働くと長所短所含めて、こんな感じです。
いい意味で家族的で自由、悪い意味で破天荒に・・・
大規模な職場では感じることのできない雰囲気が面白い。

そのまま、映画に出来そうな構成です。こんな映画だったら、
映画館に足を運んでもよいかなあ?




対岸の彼女 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女 (文春文庫)より
4167672057
No.183
(5pt)

女ってめんどくさい、変われるのは自分だけ

いっつも女どうしひっついたり離れたり・・・めんどくさいと思いながらも、これは女である限り一生にげられないめんどくささなのかと私も思ってました。だからこの本のエンディングももしかしたら出口がないのかも・・・と思いながら読み進めていたら。
思いもかけず出た答えがすっきりとしていて、最後、読んでよかったなあと思いました。変われるとしたら自分だけですよね。そう思わされた一冊です。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.182
(5pt)

女ってめんどくさい、変われるのは自分だけ

いっつも女どうしひっついたり離れたり・・・めんどくさいと思いながらも、これは女である限り一生にげられないめんどくささなのかと私も思ってました。だからこの本のエンディングももしかしたら出口がないのかも・・・と思いながら読み進めていたら。
思いもかけず出た答えがすっきりとしていて、最後、読んでよかったなあと思いました。変われるとしたら自分だけですよね。そう思わされた一冊です。
対岸の彼女 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女 (文春文庫)より
4167672057
No.181
(4pt)

日本人の醜悪な習性

いじめられっ娘高校生の主人公(葵)の親友との交流と、もう一人の主人公(元いじめられっ娘の小夜子)を中心に、葵が成人した後に起業した会社での物語がパラレルで描かれている。 
「友達」「いじめ等日本人の持つ醜悪な習性」がテーマ。「友達とは?」「日本人の習性の下劣な部分」について考えさせられる。高校生の葵の自分の両親も含めた周りの人間への観察眼とその描写、小夜子の娘への細やかな心の描写が秀逸。
ここで描かれる「日本人の持つ醜悪な習性」は、「他人に気を使いすぎる」「世間体を気にしすぎる」「仲良しグループをつくって異物を排除する」「他人への同調圧力」「世間的な常識への盲従」「横並び志向」「みんな一緒志向」「弱きを挫き、強きに媚びる」など。日本人の醜悪な習性は一朝一夕には変えられないが、日本社会で生きるひとりひとりがその醜悪さを直視すること、そしてそれを自分がどう感じるのかをもっと敏感に自覚することが醜悪さ脱出の第一歩だとおもう。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.180
(4pt)

日本人の醜悪な習性

いじめられっ娘高校生の主人公(葵)の親友との交流と、もう一人の主人公(元いじめられっ娘の小夜子)を中心に、葵が成人した後に起業した会社での物語がパラレルで描かれている。 
「友達」「いじめ等日本人の持つ醜悪な習性」がテーマ。「友達とは?」「日本人の習性の下劣な部分」について考えさせられる。高校生の葵の自分の両親も含めた周りの人間への観察眼とその描写、小夜子の娘への細やかな心の描写が秀逸。
ここで描かれる「日本人の持つ醜悪な習性」は、「他人に気を使いすぎる」「世間体を気にしすぎる」「仲良しグループをつくって異物を排除する」「他人への同調圧力」「世間的な常識への盲従」「横並び志向」「みんな一緒志向」「弱きを挫き、強きに媚びる」など。日本人の醜悪な習性は一朝一夕には変えられないが、日本社会で生きるひとりひとりがその醜悪さを直視すること、そしてそれを自分がどう感じるのかをもっと敏感に自覚することが醜悪さ脱出の第一歩だとおもう。
対岸の彼女 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女 (文春文庫)より
4167672057
No.179
(2pt)

はじめにストーリーありき

ストーリーというベルトコンベアに、紙に描いて切り抜いた登場人物が乗っかって流れていっている、そういう印象の本です。
(最近こういうの、多いなあ)
つまり、人物が、本の世界の中で息づいでいない、生きていない、浮き上がってこない。
ストーリーと、役割を演じるための人物がいるだけです。

 高校時代の葵から、今現在の葵になる。そこがとても重要であるのに、ほんの数ページで説明されているだけです。これでは過去と現在が有機的に繋がるわけがありません。

 この人の小説は、「八日目の蝉」もそうですが、非常に「はじめにストーリーありき」です。実際どう執筆されたかは別として。だから登場人物が、いかに気の利いたセリフを言おうとも、脚本を読んで演技している俳優のように見えてしまうんでしょう。ストーリーやエピソードだけでひとつの小説世界を描ことは出来ないと思います。
(登場するのが犬だろうと宇宙人だろうと同じことです)
 評価が高くて、ちょっとびっくり。
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.178
(2pt)

はじめにストーリーありき

ストーリーというベルトコンベアに、紙に描いて切り抜いた登場人物が乗っかって流れていっている、そういう印象の本です。
(最近こういうの、多いなあ)
つまり、人物が、本の世界の中で息づいでいない、生きていない、浮き上がってこない。
ストーリーと、役割を演じるための人物がいるだけです。

 高校時代の葵から、今現在の葵になる。そこがとても重要であるのに、ほんの数ページで説明されているだけです。これでは過去と現在が有機的に繋がるわけがありません。

 この人の小説は、「八日目の蝉」もそうですが、非常に「はじめにストーリーありき」です。実際どう執筆されたかは別として。だから登場人物が、いかに気の利いたセリフを言おうとも、脚本を読んで演技している俳優のように見えてしまうんでしょう。ストーリーやエピソードだけでひとつの小説世界を描ことは出来ないと思います。
(登場するのが犬だろうと宇宙人だろうと同じことです)
 評価が高くて、ちょっとびっくり。
対岸の彼女 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女 (文春文庫)より
4167672057
No.177
(5pt)

現実を切り取る力

ずいぶん前の作品ですが、最近になってやっと読みました。男性と女性とでは、読んだ印象がかなり変わるかもしれませんが、本当に、この作者の「現実を切り取る力」はすごいです!日常によくある会話を文章にするだけで、こんだけ心に響くものになるのだから。うーん、スゴイ作家だ!!
対岸の彼女 Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女より
4163235108
No.176
(5pt)

現実を切り取る力

ずいぶん前の作品ですが、最近になってやっと読みました。男性と女性とでは、読んだ印象がかなり変わるかもしれませんが、本当に、この作者の「現実を切り取る力」はすごいです!日常によくある会話を文章にするだけで、こんだけ心に響くものになるのだから。うーん、スゴイ作家だ!!
対岸の彼女 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 対岸の彼女 (文春文庫)より
4167672057