バイバイ、エンジェル
評判
バイバイ、エンジェルの評価:
4.22/5点 レビュー 27件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21〜28 2/2ページ
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バイバイ、エンジェルの評価:
4.22/5点 レビュー 27件。 B ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
本書の面白さを端的に紹介する上での要点を三つ挙げてみようか。
まず第一点は、情感の豊かさ。語り手ナディアの少女でもなく大人の女性にも成りきれていない瑞々しくもほろ苦い心情描写と、事件が渦巻く
舞台冬空パリの寂寥感抱かせる風景描写の両方があまりに抜群で巧い。一種それが絡み合って行間から滲み出る様なモノを感じさえする。
二点目は、本格推理小説としての十分な顔。アパルトマンで見つかる血の池に転がる首なし死体。従来ある首切断の概念を覆してしまう驚きの
真意や、ホテルでの爆破事件で魅せる二重の意味で堅牢な不在証明が演出する《不可能》などを、読者にしっかり材料を提示した上で《可能》
にしてしまうので、緻密に謎解きに挑戦したい本格ファンも納得の出来。
最後に一番重要なファクターとして存在する、読み手の脳を汗だくにするように横溢する思想。無愛想でいつも憂鬱な微笑を浮かべる東洋人の
青年が語る現象学。小難しい理屈を並べるのでなく絶望的に解り易い例えが沢山あるのが良い。そして革命とは何か?とゆう犯人との思想対決
での息詰まる緊張感も見事。
ただ、もっと端的に素晴らしさを語るなら導入部の妙。現象学の本質直観を論じる序章の件。駆は言う、名探偵は推論の組み立てによって犯人像
を限定する訳ではない。ナディアは問う、では論理的整合性なしに指摘する事が可能なのは何故か。問いの答え「初めから知っていたのさ」...
......最高。。