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(短編集)
鬼の跫音
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鬼の跫音の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 21~40 2/3ページ
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「鈴虫」、「ケモノ」、「よいぎつね」、「箱詰めの文字」、「冬の鬼」、「悪意の顔」の6作を収めた短編集。描写対象は飽くまで日常世界で、「向日葵の咲かない夏」のような異界性はないが、全編を不気味な蠢動感が覆っており、なかなか読ませる。「S」と言うイニシャルの人物が各編に登場するが連作短編集ではない。 冒頭の「鈴虫」は、残念ながらパターン化されたミステリ的趣向が使われており、松本清張氏風の人情譚を読んでいるかの様な印象を受けた。漱石「こころ」も想起させる。全編に言える事だが、特に本編に"古い皮袋に新しい酒"的指向を強く感じた。「ケモノ」は、構成が巧みで心地良い驚きを覚えた。茫漠とした物語展開と主人公の精神状態との融合の匙加減に妙がある。ここではモンシロチョウと鴉を題材に採り上げている。「よいぎつね」は、題名から予想される通り幻想的な因果譚だが、理に落ちていない所に興があり、作者らしさが出た一作。本編も狐の他に鴉を題材に採り上げている。鴉、モンシロチョウ、鈴虫等の羽音が一つのモチーフとなっているようだ。「箱詰めの文字」は、前編の絵解きから始まる構成が興醒めであり、内容も楽屋オチ的で今一つの出来。"箸休め"的作品か。ここでも鴉が登場する。タイトルの由来になっている「冬の鬼」は、日記体の記述形式に工夫を凝らしたものだが、演出(見せ方)が「鈴虫」と同種で少し寂しい。相変わらず鴉が登場する。「悪意の顔」は、「押絵と旅する男」的世界を悪意と救いとで塗り潰した様な作品で印象に残った。最後まで鴉は登場する。 「向日葵の咲かない夏」以降では、「ラットマン」を除くと一番の出来に映った。極度の衝撃的作品が望めない現状では、長編よりもこのような短編において作者のアイデア・個性が発揮される様に思う。 | ||||
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私はもともとがっつりと読むのが好きなんです。 例えば、福井晴敏さんだとか京極夏彦さんだとかの厚さ。 もちろん良質の短編も大好物ではありますが、短編ならではの良い作品とあまり巡り逢えてなくて。 いやいやあの方の短編を読みなさいよ!!と言ってくれる人も居らずに、短編に関しては完全に彷徨う状況でした。 しかし・・ここにいましたよ!道尾さんが。 人間だから悩み迷い、そして一線を越えて狂気の世界へ踏み越えてしまう。悩む場面などはは殆ど描かれていませんが、狂気に到る過程まで想像させられます。 「書く」ではなく「綴る」と言いたい筆力です。 長編ももちろん良いですが、短編はちょっと・・と思う方にも読んで欲しいと思います。 | ||||
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私はもともとがっつりと読むのが好きなんです。 例えば、福井晴敏さんだとか京極夏彦さんだとかの厚さ。 もちろん良質の短編も大好物ではありますが、短編ならではの良い作品とあまり巡り逢えてなくて。 いやいやあの方の短編を読みなさいよ!!と言ってくれる人も居らずに、短編に関しては完全に彷徨う状況でした。 しかし・・ここにいましたよ!道尾さんが。 人間だから悩み迷い、そして一線を越えて狂気の世界へ踏み越えてしまう。悩む場面などはは殆ど描かれていませんが、狂気に到る過程まで想像させられます。 「書く」ではなく「綴る」と言いたい筆力です。 長編ももちろん良いですが、短編はちょっと・・と思う方にも読んで欲しいと思います。 | ||||
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道尾氏の短編集は、私の知るところ、3作あるが、すべてにおいて、 完成度はとても高い。 個人的には「光媒の花」が一番好きであるが、これは、 連作短編集という意味での完成度が秀逸であったからである。 (ご興味ある方は拙私のレビューをご覧ください) 短編そのものを評価した場合、今作中の「ケモノ」「冬の鬼」「悪意の顔」 は、甲乙つけがたいほどのお気に入りである。 ちなみに、「花と流れ星」に収録の「流れ星の作り方」も秀作である。 これは、氏のテイストがそれぞれの短編でいかんなく発揮されており、 いささか冗長気味で、懲りすぎた表現・比喩に彩られた長編より、 他作家にはない、インパクトを強烈に感じたということに他ならない。 今作だけでなく、3作ともに読んでいただくと、長編にはない、 道尾氏のあふれんばかりの才能と、他作家との差別化を実感できる のではないかと、強く思う次第である。 | ||||
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道尾氏の短編集は、私の知るところ、3作あるが、すべてにおいて、 完成度はとても高い。 個人的には「光媒の花」が一番好きであるが、これは、 連作短編集という意味での完成度が秀逸であったからである。 (ご興味ある方は拙私のレビューをご覧ください) 短編そのものを評価した場合、今作中の「ケモノ」「冬の鬼」「悪意の顔」 は、甲乙つけがたいほどのお気に入りである。 ちなみに、「花と流れ星」に収録の「流れ星の作り方」も秀作である。 これは、氏のテイストがそれぞれの短編でいかんなく発揮されており、 いささか冗長気味で、懲りすぎた表現・比喩に彩られた長編より、 他作家にはない、インパクトを強烈に感じたということに他ならない。 今作だけでなく、3作ともに読んでいただくと、長編にはない、 道尾氏のあふれんばかりの才能と、他作家との差別化を実感できる のではないかと、強く思う次第である。 | ||||
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向日葵の咲かない夏を読んだ時は、稚拙な文章・強引な展開・オチ、すべてに苦笑しました。 なんでカマドウマ!?っていうかみなさん、そんなに良かった? 以来、道尾作品は敬遠しておりました。 で、今回短編集とのことで、久しぶり読んでみたら・・・! う・・・うまくなってる!!すべて!! 人物、背景描写、設定、すべて以前の稚拙さが消え、大物漂う描写に驚愕!! 短編なのに! この人こんなに上手かったっけ!?と驚きで何回も読み返してしまいましたよ。 特に大好きなのは、よいぎつねの若い僕が女性を襲う直前の描写。 僕の狂気が伝わって、なんとも言えない気持ちになりました。 あと冬の鬼の主人公の描写、哀しみが終始漂って、この本のタイトル見ただけで何だか泣きそうです。 | ||||
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向日葵の咲かない夏を読んだ時は、稚拙な文章・強引な展開・オチ、すべてに苦笑しました。 なんでカマドウマ!?っていうかみなさん、そんなに良かった? 以来、道尾作品は敬遠しておりました。 で、今回短編集とのことで、久しぶり読んでみたら・・・! う・・・うまくなってる!!すべて!! 人物、背景描写、設定、すべて以前の稚拙さが消え、大物漂う描写に驚愕!! 短編なのに! この人こんなに上手かったっけ!?と驚きで何回も読み返してしまいましたよ。 特に大好きなのは、よいぎつねの若い僕が女性を襲う直前の描写。 僕の狂気が伝わって、なんとも言えない気持ちになりました。 あと冬の鬼の主人公の描写、哀しみが終始漂って、この本のタイトル見ただけで何だか泣きそうです。 | ||||
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著者、初の短編集 6本のホラーミステリ短編を収録 最後に、全てが反転する秀作揃い 基本的には陰惨な事件の話が多かった 本来は普通の人だった しかし、ある種の状況が普通の人を「鬼」へと変容させる | ||||
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著者、初の短編集 6本のホラーミステリ短編を収録 最後に、全てが反転する秀作揃い 基本的には陰惨な事件の話が多かった 本来は普通の人だった しかし、ある種の状況が普通の人を「鬼」へと変容させる | ||||
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長編小説『シャドウ』、『向日葵の咲かない夏』、『龍神の雨』、そして『カラスの親指』よりも、わたしは彼の短編小説により大きな魅力を感じます(長編では『球体の蛇』が個人的には最もよい)。本書は2007・8年に書かれた6つの短編が所収された著作ですが、短いなかに濃密なドラマが凝縮した読み応えある素晴らしい作品群となっています。タイトルからしてなんだか独自の雰囲気を発している。また本書で採用している文体も印象的です。 本書への評価として「素晴らしい」という表現はもしかしたら適切ではないかもしれませんが、「凄みある」内容であることはたしかです。むろん、「好み」の問題はあるでしょう。それはどんな作品についてもいえることです。ただ、あるテーマについていわば極限まで思考を燃焼させ、決して到達してはいけない次元にまで行き着いたとき、こんな作品群が誕生するのではないでしょうか。まずは著者の思考プロセスへの理解(共感?)が必要でしょう。作品の評価は少なくともそれを踏んだあとで行うべき営為です。 誰の心の奥底にも<鬼>が住んでいる、そしてその<鬼>と真正面から対峙し、極限ともいえる文体で赤裸々に抉り出す。本書は「素晴らしい」し、「凄みある」のですが、更にいえば、本当は知ってはいけない内面を容赦なく突きつける「畏怖」なる作品といえるかもしれません。他のレビュアーには「最高傑作」と称するもかたもいますが、あながち間違ってはいないでしょう。読者を深く、もっと深く沈めてゆくような<底知れぬ魔力>をもった内容ばかりです。一読するだけではその作品の真意がにわかに掴めないものもある。強烈でした。読了後も無意識のうちに呟く自分がいます、「Sって結局、誰?」。 | ||||
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長編小説『シャドウ』、『向日葵の咲かない夏』、『龍神の雨』、そして『カラスの親指』よりも、わたしは彼の短編小説により大きな魅力を感じます(長編では『球体の蛇』が個人的には最もよい)。本書は2007・8年に書かれた6つの短編が所収された著作ですが、短いなかに濃密なドラマが凝縮した読み応えある素晴らしい作品群となっています。タイトルからしてなんだか独自の雰囲気を発している。また本書で採用している文体も印象的です。 本書への評価として「素晴らしい」という表現はもしかしたら適切ではないかもしれませんが、「凄みある」内容であることはたしかです。むろん、「好み」の問題はあるでしょう。それはどんな作品についてもいえることです。ただ、あるテーマについていわば極限まで思考を燃焼させ、決して到達してはいけない次元にまで行き着いたとき、こんな作品群が誕生するのではないでしょうか。まずは著者の思考プロセスへの理解(共感?)が必要でしょう。作品の評価は少なくともそれを踏んだあとで行うべき営為です。 誰の心の奥底にも<鬼>が住んでいる、そしてその<鬼>と真正面から対峙し、極限ともいえる文体で赤裸々に抉り出す。本書は「素晴らしい」し、「凄みある」のですが、更にいえば、本当は知ってはいけない内面を容赦なく突きつける「畏怖」なる作品といえるかもしれません。他のレビュアーには「最高傑作」と称するもかたもいますが、あながち間違ってはいないでしょう。読者を深く、もっと深く沈めてゆくような<底知れぬ魔力>をもった内容ばかりです。一読するだけではその作品の真意がにわかに掴めないものもある。強烈でした。読了後も無意識のうちに呟く自分がいます、「Sって結局、誰?」。 | ||||
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これは面白かった。 あまり道尾秀介をはじめて読む!にはおすすめしないし、 中でもグンを抜いて面白いよ!ではないのですが、 今までの「道尾秀介の作品だ」という意識を抜いて普通に面白い短編集だったと思います。 全体的に暗い話ばかりです。暗い話好きなのでよし。 けしてホラーではないけど。 怖い話を期待して読んだわけではないので特になんとも思わなかったのですが、「あまり恐くなかったよ!!」というレビューがあったので、その人はそれを期待したんでしょうな。 確かに帯の文句やタイトルや表紙はそんな感じではありますね。 ってこれホラーサスペンス大賞の作品だったのか… 「悪意の顔」は中でも良い作品だったと思いますね。 不思議でふと出てくる人間の暗い部分だとか、それが見え隠れして面白かった。 中では「ケモノ」が好きでしたけど。 ただ、帯にあったような登場人物のSというのが全部の短編の共通点なんですが、単純にSなだけで特に意味はないです。 なんでこんなズレた帯で煽ったのかしらね。出版社は嘘つきさんですね…よくあることなのでいいけど。 でもそれを期待して、なんだ別に意味じゃないと読者に思われたら、せっかくの本の評価が下がるっつーことは頭にないのかしら。 | ||||
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これは面白かった。 あまり道尾秀介をはじめて読む!にはおすすめしないし、 中でもグンを抜いて面白いよ!ではないのですが、 今までの「道尾秀介の作品だ」という意識を抜いて普通に面白い短編集だったと思います。 全体的に暗い話ばかりです。暗い話好きなのでよし。 けしてホラーではないけど。 怖い話を期待して読んだわけではないので特になんとも思わなかったのですが、「あまり恐くなかったよ!!」というレビューがあったので、その人はそれを期待したんでしょうな。 確かに帯の文句やタイトルや表紙はそんな感じではありますね。 ってこれホラーサスペンス大賞の作品だったのか… 「悪意の顔」は中でも良い作品だったと思いますね。 不思議でふと出てくる人間の暗い部分だとか、それが見え隠れして面白かった。 中では「ケモノ」が好きでしたけど。 ただ、帯にあったような登場人物のSというのが全部の短編の共通点なんですが、単純にSなだけで特に意味はないです。 なんでこんなズレた帯で煽ったのかしらね。出版社は嘘つきさんですね…よくあることなのでいいけど。 でもそれを期待して、なんだ別に意味じゃないと読者に思われたら、せっかくの本の評価が下がるっつーことは頭にないのかしら。 | ||||
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短編がこれだけ上手な作家さんも珍しいのでは? 6編いずれもとてもよかったです。 ミステリー小説は発生した事件の解決を目的としたストーリーが多いですが、 これはちょっと違った観点。 犯罪者側の視点で書かれたものが多く、犯罪者の焦りや孤独が伝わります。 中でも一番好きなのは、、、表題につながる「冬の鬼」。 しんと冷たい狂気がずしっと心に残ります。 私の中ではこの本は道尾秀介さんの最高傑作です。 | ||||
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短編がこれだけ上手な作家さんも珍しいのでは? 6編いずれもとてもよかったです。 ミステリー小説は発生した事件の解決を目的としたストーリーが多いですが、 これはちょっと違った観点。 犯罪者側の視点で書かれたものが多く、犯罪者の焦りや孤独が伝わります。 中でも一番好きなのは、、、表題につながる「冬の鬼」。 しんと冷たい狂気がずしっと心に残ります。 私の中ではこの本は道尾秀介さんの最高傑作です。 | ||||
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作者が野生時代に掲載した短編集。どの作品もホラー要素が強く、長編の緻密な構成要素とどんでん返しができない分、作者の能力がダイレクトに反映されている。今までの作品は誰かの物まね的な要素が多々みられたが、この作品集では道尾流の作風らしきものが見えた気がする。特に最後の「悪意の顔」などは、ぞくりとさせられた。この感性が長編に生かされれば面白いものができると思う。 | ||||
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作者が野生時代に掲載した短編集。どの作品もホラー要素が強く、長編の緻密な構成要素とどんでん返しができない分、作者の能力がダイレクトに反映されている。今までの作品は誰かの物まね的な要素が多々みられたが、この作品集では道尾流の作風らしきものが見えた気がする。特に最後の「悪意の顔」などは、ぞくりとさせられた。この感性が長編に生かされれば面白いものができると思う。 | ||||
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天才、鬼才の呼び声高い道尾秀介氏の短編集です。 他作品同様、本作品にも帯に多くの賛辞が掲載されています。初の短編集にして最高傑作。一人の作家からこれほど多彩な作品が生み出されるものなのか。などなど。 いつも期待させられて、期待しすぎているからなのでしょうか、私の道尾氏への評価は決して高くないんですよね。過去のどの作品も期待値を下回っています。もちろん著者特有の思わせぶりな伏線とかには納得するのですが、どうしてもエンターテインメントとして昇華しきれない何かがあるような気がして好きになれないのです。それは道尾秀介氏の描く闇の部分なのかもしれません。人一倍臆病な私は恐る恐るその闇を見ようとするのですが、最後の最後に逃げてきてしまうのでしょう。黒い鴉がそれを見ている・・・。 | ||||
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天才、鬼才の呼び声高い道尾秀介氏の短編集です。 他作品同様、本作品にも帯に多くの賛辞が掲載されています。初の短編集にして最高傑作。一人の作家からこれほど多彩な作品が生み出されるものなのか。などなど。 いつも期待させられて、期待しすぎているからなのでしょうか、私の道尾氏への評価は決して高くないんですよね。過去のどの作品も期待値を下回っています。もちろん著者特有の思わせぶりな伏線とかには納得するのですが、どうしてもエンターテインメントとして昇華しきれない何かがあるような気がして好きになれないのです。それは道尾秀介氏の描く闇の部分なのかもしれません。人一倍臆病な私は恐る恐るその闇を見ようとするのですが、最後の最後に逃げてきてしまうのでしょう。黒い鴉がそれを見ている・・・。 | ||||
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「ホラーサスペンス大賞」受賞作がホラーっぽく感じられなかったのですが、 本作はまさにホラーという感じ。 6編のどの主人公も、不気味な世界に一歩入り込んでいて、 危うい感じが面白かったです。 全編に共通して登場するのが、不吉なものの象徴・鴉のみというところに、 著者のこだわりが感じられ、一冊の本としてのまとまりがあって良いと思いました。 難を言えば、6編がどれも短く、読み応えという点では今ひとつなことです。 見方を変えれば読みやすい本とも言えます。 著者の作品を初めて読まれる方には特にオススメです。 | ||||
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