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水の殺人者
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水の殺人者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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「リスト」に名前が記載された者は次々と殺されると言う「殺人リスト」を巡るサスペンス劇。だが残念ながら、折原氏の奇抜なトリックを期待する向きには不満の残る出来。 ある人物が最初に作った「殺人リスト」に載った者は次々と殺されて行き、事件の進行に連れ「リスト」へ名前の追加・削除が起きると言う凝った趣向。本来なら、この「殺人リスト」を巡って強烈なサスペンスが展開される筈なのだが、読者に迫るものがない。折原氏独特の悪意と怨念に満ちたドロドロした人間関係の描写が不足しているのだ。章毎に殺される人物名を表題にしてその人物を中心に描き、その人物の恐怖感を描こうとしているのだが、「殺人リスト」の意図を明確には書けないので人物描写が今一つ、かと言って意味不明のまま殺人が繰り返されても読者に響くものがない、と言うジレンマに陥っているように見える。物語を俯瞰的に描いているためとも思え、いっそ「殺人リスト」中の一人の人物の一人称にした方が、折原氏らしい作品になったのではないか。また、作中でも触れられているが、「殺人リスト」中の人物達が2つのグループに別れてしまうのが痛い。片方のグループが「リスト」に載っているのは不自然で、自然に真相が予測できてしまう。結末で、その予測を覆す大トリックも用意されていなかった。 着想は折原氏らしいものだが、それに見合った実装が出来なかった残念な作品。 | ||||
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「リスト」に名前が記載された者は次々と殺されると言う「殺人リスト」を巡るサスペンス劇。だが残念ながら、折原氏の奇抜なトリックを期待する向きには不満の残る出来。 ある人物が最初に作った「殺人リスト」に載った者は次々と殺されて行き、事件の進行に連れ「リスト」へ名前の追加・削除が起きると言う凝った趣向。本来なら、この「殺人リスト」を巡って強烈なサスペンスが展開される筈なのだが、読者に迫るものがない。折原氏独特の悪意と怨念に満ちたドロドロした人間関係の描写が不足しているのだ。章毎に殺される人物名を表題にしてその人物を中心に描き、その人物の恐怖感を描こうとしているのだが、「殺人リスト」の意図を明確には書けないので人物描写が今一つ、かと言って意味不明のまま殺人が繰り返されても読者に響くものがない、と言うジレンマに陥っているように見える。物語を俯瞰的に描いているためとも思え、いっそ「殺人リスト」中の一人の人物の一人称にした方が、折原氏らしい作品になったのではないか。また、作中でも触れられているが、「殺人リスト」中の人物達が2つのグループに別れてしまうのが痛い。片方のグループが「リスト」に載っているのは不自然で、自然に真相が予測できてしまう。結末で、その予測を覆す大トリックも用意されていなかった。 着想は折原氏らしいものだが、それに見合った実装が出来なかった残念な作品。 | ||||
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