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ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件
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ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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クイーンの良質なパスティーシュが読めるかと思って期待したのだが、ふたを開けてみれば何のことはない、クイーン大好きおじさん(かつては若者)たちの昔話と道楽に付き合わされてしまった。 特筆すべき感想もそんなにないが、『シャム双子の謎』と国名シリーズがどうのこうのという考察には、なるほどねと思った。話としては、動物園での誘拐事件が未遂に終わる理由に、へえと感心した。 しかし芸能人にしろ作家にしろ、有名になると「内輪ネタ」も商売になるのだなあ、と思わずにはいられない。でも本格ミステリ大賞〈評論・研究部門〉受賞って…小説じゃないんかい! という話だが。 | ||||
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五十円硬貨ネタの架空話だという事は、若竹先生の「競作 五十円玉二十枚の謎」の話で知っていたので(目次には例によって戸川さん、法月先生と同面々)。 ヒロイン(?)奈々子他の生い立ち(おさらい)、エラリーの行動、作者のネタ出典・英訳注釈・個人話と大きく三~四の場面切り替えが同時並行し序盤は読み辛かったです。 前半で場面切り替えとしてヒロインを挟みつつ延々エラリーの来日後の活動記録(意見交換といった、作家としての講演活動程度、ずっと英語、日本語の言葉遊び)。 やっと本題に入るのが半分を過ぎた頃。ここまできてようやく例の五十円硬貨ネタを依頼。 この際、「浅見光彦」のように、北村先生ご自身が作中人物として顔を出してヒロインを食って欲しかった(同時並行のゴタゴタも、どちらもエラリーを前に「俺が俺が」なんだと無事解決)が残念でした。 「上野の動物園」や被害者児童の落書き、歌舞伎……さる謎の先生は「空飛ぶ馬」もさることながら、まるで上から写し紙を載せて線をなぞる様に先生の作品を隣に置いて一生懸命書いたのだなと微笑ましく思いながら楽しませてもらいました。生温かい目で「そろそろ動き辛くなってくるだろうし、ここまでバレバレなんだから、そろそろ仮面を剥いでみたら? 先生は読者の夢を守りたいんじゃなくて(女性)読者の強さを信じていないんだよ(その決して認めないグズグズしたところで、男女共、どちらか分かるんだよ)。読者以上に執着しているのは先生自身なんだよ」のジャブ一つ位入れつつ、さる謎の先生を生温かい目で見守って頂けると幸いです。 | ||||
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Very nice | ||||
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何これ? 同人誌? ひどい本だなあ。エラリークイーン知らなきゃ読めたもんじゃないよ。 パスティーシュ、パスティーシュって、そんなに煽てることないんじゃないの? 所詮は内輪受けなんだからさ。 肝心の幼児殺害事件や硬貨の謎も、中途半端どころか全く未消化。これで金取るとは・・。評価は星1つでもあげたくないくらい。 しかし、これがどうして2005年のミステリーベストテンなの? 国産ミステリーって、そこまでひどくないでしょ? 文春の見識を疑っちゃうよ、まったく。しっかりしてよね、頼りにしてるんだからさ。 | ||||
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エラリーファンのみ読んで下さい。 これはミステリなのか? 注釈も多く読むのにかなり疲れる | ||||
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クイーンが書いたものを北村が訳したという設定。 そのためか脚注が多いのでスムーズに読みすすめられない。イライラポイント1 クイーンマニアでないと面白く感じられない薀蓄。イライラポイント2 クイーンが書いた設定なのに、いつものように北村薫の作品によく出てくる優等生女子ワトソンキャラが出てくる。イライラポイント3 なによりミステリー自体が面白くない。クイーン冒涜してないか?イライラポイント4 クイーンマニアのみにおすすめ? | ||||
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本格的な探偵小説のファン向けの小説です。 時代小説やSFファンで探偵小説も読む、程度の人には向かないです。 | ||||
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実は、エラリー・クイーンの作品はそれほど読んでいないのですが、それでもこの少しまわりくどい(?)表現方法はクイーンのそれらしいことは私でもわかりました。だから、クイーンファンであれば、彼の作品に触れる部分もありとても楽しめると思います。 ただ、純粋にミステリとしてはどうか。本格は本格なのですが、どうも結論までの持っていきかたというか推理の過程というか、それがすんなりと飲み込めなくて。せっかく「五十円玉二十枚の謎」とからめてあるだけに、少し残念。読み終えたあと、若干の消化不良感が残ってしまいました。もう少しエラリー・クイーンに触れてから、もう1度読み返したらたぶん楽しめるのだと思います。 | ||||
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2005年に出た単行本の文庫化。 第六回本格ミステリ大賞の評論・研究部門を受賞している。 クイーンが来日時に事件に巻き込まれ、解決していたという設定を使った推理小説である。クイーンが帰国後に自身の体験を小説化していたが、諸事情から出版されず、未発表原稿が見つかったのを気に日本語訳されたという形式を取っている。 かなりクイーンぽく、翻訳調の文体も遊び心に満ちていて楽しい。 しかし、ミステリとしては面白くない。 評論・研究として賞を受けているとおり、本書はひとつの「クイーン論」でもある。良く考えられているし、目から鱗といった指摘なのだが、それを小説としてまとめる必要があったのかどうか・・・。 | ||||
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2005年に出た単行本の文庫化。 第六回本格ミステリ大賞の評論・研究部門を受賞している。 クイーンが来日時に事件に巻き込まれ、解決していたという設定を使った推理小説である。クイーンが帰国後に自身の体験を小説化していたが、諸事情から出版されず、未発表原稿が見つかったのを気に日本語訳されたという形式を取っている。 かなりクイーンぽく、翻訳調の文体も遊び心に満ちていて楽しい。 しかし、ミステリとしては面白くない。 評論・研究として賞を受けているとおり、本書はひとつの「クイーン論」でもある。良く考えられているし、目から鱗といった指摘なのだが、それを小説としてまとめる必要があったのかどうか・・・。 | ||||
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北村薫ファン必読(もちろん)、EQファンも必読。そして何故か(笑)若竹七海ファン必読。 要するに本格好きなら読みましょう! わざわざ翻訳推理小説の文体を使って、国名シリーズの「遺作」を書いてしまったというのが内容です。EQ来日時の日本の推理小説ファンの熱狂ぶりがうかがえますし、この人なしに日本の推理小説は語れないというあの大家も姿を見せます。 何よりうれしいのが、一冊の中で「初期」と「後期」の両方の推理スタイルが楽しめることでしょう。やっぱり北村薫は凄い。しかも、原作者相手に「初期」のスタイルで堂々と作品論を展開するのが若き日の若竹七海嬢! おまけにEQと一緒に探偵役までこなしてしまうという… ここまでいい目に遭うと、若竹さん、EQファンのねたみを買わないか逆に心配になるほどですよ(笑) | ||||
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北村薫ファン必読(もちろん)、EQファンも必読。そして何故か(笑)若竹七海ファン必読。 要するに本格好きなら読みましょう! わざわざ翻訳推理小説の文体を使って、国名シリーズの「遺作」を書いてしまったというのが内容です。EQ来日時の日本の推理小説ファンの熱狂ぶりがうかがえますし、この人なしに日本の推理小説は語れないというあの大家も姿を見せます。 何よりうれしいのが、一冊の中で「初期」と「後期」の両方の推理スタイルが楽しめることでしょう。やっぱり北村薫は凄い。しかも、原作者相手に「初期」のスタイルで堂々と作品論を展開するのが若き日の若竹七海嬢! おまけにEQと一緒に探偵役までこなしてしまうという… ここまでいい目に遭うと、若竹さん、EQファンのねたみを買わないか逆に心配になるほどですよ(笑) | ||||
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1977年のエラリー・クイーン(フレデリック・ダネイ)の初来日。そして、 ミステリ作家の若竹七海が、かつてバイト先の書店で遭遇した毎週 土曜日に来店しては、五十円玉二十枚を千円札と両替していく男――。 この二つの事柄をモチーフに、作家クイーンが執筆したミステリの 未発表原稿を、北村薫が翻訳したという体裁を採った、早い話が、 北村薫によるクイーンのパスティーシュ小説。 若竹さんが体験した前述の《日常の謎》は、かつて同僚作家がそれぞれに 謎解きを試み、一般公募までされました(『競作 五十円玉二十枚の謎』)が、 北村さんは当時、それに参加されませんでした。 本書は、その謎に対する北村さんの遅れてだされた「解答」でもあります。 北村さんは、些細な《日常の謎》を連続幼児殺害事件という陰惨な大量殺人に接続し 抽象的かつ宗教的な《見立て》の構図を描き出すことで、じつにエレガントな解法を 提示されています。 そうした、あまりにも神秘主義的、そして、いかにも後期クイーン的な《見立て》に対し、 違和感をおぼえる人もいるとは思いますが、後に北村さん自身が語るように、あくまで それは「天上の論理」のパロディによる誇張にすぎず、真に受ける必要はないのです。 そして、本書のもう一つの大きな柱にあたるのが、中盤にある『シャム双子の謎』論。 評論といっても、ヒロインの口頭によるプレゼンという 形式が採られ、内容も決して難解ではありません。 また、クイーンをまったく知らない北村薫ファンなら、一つの うんちく話としてスルーしても、まったく問題ないと思います。 何といっても北村さんが描く、明るく愛らしい「若竹七海」(小町奈々子)が読めますし。 | ||||
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