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(短編集)

綺譚集



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【この小説が収録されている参考書籍】
綺譚集
綺譚集 (創元推理文庫)

綺譚集の評価: 4.00/5点 レビュー 15件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全15件 1~15 1/1ページ
No.15:
(5pt)

知ってますか?

YouTubeにて、大のお勧め。

絶対、はずれない本!
綺譚集Amazon書評・レビュー:綺譚集より
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No.14:
(1pt)

気分悪くなります

下品などすけべの駄作です!!
こうした作品なら古典を
お読み下さい!!

殺人が、嫌いなのに
なぜこうした作品をわざわざ読むか、
わかりません!!

ゼロにしても良いくらいです

友人にかりて、吐きそうになりました
綺譚集Amazon書評・レビュー:綺譚集より
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No.13:
(5pt)

kindle版の表紙に疑問

ちょっと陰惨すぎる作品が多く、ラストの「隣のマキノさん」がちょうどよかった。昔の椎名誠風のとぼけた味わいがあって好き。
 版権の問題なのかもしれませんが、kindle版の表紙はちょっとどうなんでしょう。解説にはオフィーリアの表紙がどうこうと結構力説されているので、おもわず文庫本の表紙を確認し、なるほどと思いました。
綺譚集Amazon書評・レビュー:綺譚集より
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No.12:
(4pt)

あなおそろしや この作者は一度死んだことがあるにちがいない

「あな恐ろしや
津原泰水この人は一度死んだことがあるに違いない」
本屋さんでこの本の単行本を手に取れる方は
桐野夏生さんの帯に目を奪われるだろう

FB機能によれば丁度一年前の今日、
彼の作者の「エスカルゴ兄弟」を読了し
レビューしていた奇特を思うが
前読作品のコミカルでファミリアな印象と
この短編15品集のダークでサロメなゴシックな
世界観は見事に180度引っくり反っていることに
二度吃驚であります

それぞれの作品は井上さんの異形アンソロジーや
ミステリ雑誌に1997年から2002年に渡って
薔薇めかれた輝石の欠片を集めたもので、
意図したか偶然か文調も素材も読後感も転電波羅波羅、
華麗で漆黒のマスカレードの体でした

エロくて、グロくて、タナトスで、厨二で、ゴスロリ
全編で人が簡単に死に、
死人が当然のように生者の領域を犯します

主語と述語が繋がらない不安

突然意味不明な怪異に突然開門する文章の暗がり

編集者と校閲者と文字変換機能を虐待しまくる
旧字体の迷宮染みた非平衡感覚の酩酊

綺譚の綺は奇形の意に非ズ、優美で綾なる修辞を指ス

この異形の一文を最後に御紹介しよう
 
そうだ (そうだ (そうだ (そうだ封印を)
封印を) 封印を) 封印をいま) いま) いま!
私に懇願する) 封印を早く!)! ‼
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No.11:
(4pt)

怪奇/幻想小説好きは、買って損ない

無気味且つ幻想的な作品群。津原ワールドが存分に咲き乱れています

個人的には『玄い森の底から』が好き。文芸に秀で過ぎた筆者にしか書けない一品だと思います。
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No.10:
(3pt)

雰囲気が出始めている

江戸川乱歩とエドガー・アラン・ポーの奇怪さが滲み出ているとはいえ
やや文章が下品に思えた。綺麗ではない。抽象的で申し訳ないが何となく、もう少し経てばこの方は化ける気がする。
確実に言えることは、表紙だけ見て衝動買いすると絶対に後悔するということである。
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No.9:
(5pt)

宮沢賢治の「オツベルと象」と似た構造だが基本グロ

彼岸と此岸のあわいを文章で描こうとした短編集。15の小品がちりばめられている。多くの作品に、解説で「パリノウド」と説明される「はぐらかし」(韜晦)技法によって、奥行きのある作品に仕上げている。
 たとえば冒頭の「天使解体」では、ただ交通事故で即死した少女を少々損壊するだけの話である。他にも死体愛好癖や性倒錯、近親相姦や心霊現象が素材になっている。ただ作者が作品に自己陶酔してしまわずに、作品として客観化しようとする姿勢が、結末近くの「はぐらかし」技法を採用しているように感じられる。
 読者を怖がらせたり驚かせたりしようというのではなく、むしろ自分の書きたかった異形の世界を、少しでも受け手の口に合うように仕上げたシェフの工夫である。
 少し興ざめなのは、裏面の紹介文や解説が本作品集を大仰に大傑作扱いしすぎていて、そう思えない者は間違っているとでもいわんばかりなことだ。
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No.8:
(3pt)

幻想的に漂う怪奇な短編集

男性版の笙野頼子氏のような独特の幻想模様。
ミステリアスでエロティシズムを醸し出した一風変わった異世界。
短編それぞれに、性と死が曖昧に宿り縺れ合う危うげな様相。
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No.7:
(5pt)

彼岸と此岸の狭間に現出する「異界」

◆「赤假面傳」
  村山槐多の評伝小説「音の連続と無窮変奏(槐多カブリチオ)」
  に含まれていた作中作。
  戦前の探偵小説を模したかのような旧仮名遣いの文体により、
  美しい者の精気を吸い取り、画に定着させる異能を持つ、醜い
  画家のたどる末路が、妖しく描かれます。
◆「黄昏抜歯」
  原因不明の歯痛に苦しむ陶子は、学生時代から、
  交際している婚約者との関係もうまくいっていない。
  痛みに耐え切れず、出先で歯科医院に入った陶子は、
  治療を受けながら、ふいに学生時代のことを思い出す……。
  歯痛というのは、何にも増して、つらいものですよね。
  そうした、歯痛に対する身体感覚に基づいたリアルな実感が、
  「記憶は歯に宿る」という本作の着想に説得力を与えています。
  歯痛によって、忌まわしい過去の記憶や罪が呼び起こされる、
  という本作の趣向は、より劇的に構成することで、ホラーにも、
  ミステリにも転化可能とも思いますが、あえて日常的な次元に
  とどめることで、かえって印象深い余韻を生んでいます。
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No.6:
(3pt)

ちょっとついていけない世界でした

 もしかしたら、美を追求するとこういう世界になるのかもしれないな、と思いました。過去に読んだ他の作品が、漢字の使い方や表現方法など細部にわたるまで素晴しく、この本も試しに読んでみました。文章の切れはやはり素晴しいと思います。臨場感にあふれ、文字で書かれているのにその場面が映像で視界に飛び込んでくる。しかし、表現されている内容がややグロテスクで、その文章の切れのよさゆえに耐えられないのです。申し訳ありませんが、星は、3つにさせていただきます。
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No.5:
(4pt)

職人たろう、という姿勢に敬服

最近の作家の中では、「文を書く」ということにきちんととりくんで
いる稀有な書き手の一人。
収録された作品の中には当たり外れもありますが、この作者を知るに
は他の本よりもお薦めの一冊。
「玄い森の底から」の一節に、「いい目をしてらっしゃる。ただ、
手がそれについていってませんな」という、書家の言葉がありますが、
作者自身にとっての自戒の言葉のような気がします。
「この程度の作品では、自分が今まで圧倒された偉大な作品に全く
太刀打ちできない」という思いを抱きつつ、作品を書いている作家
ではないでしょうか。もっと化けてほしい、という期待をこめて
☆4つ。
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No.4:
(5pt)

美しき異形のモノ

津原泰水がこれまで様々な媒体に掲載した短編15作が収録されている。驚くべきはその多様性。様々な切り口で描き出される文章は、七色の怪しげな輝きをもって読み手を幻惑し、異境の地へと誘い込む。そして全編に渡って立ち上る濃密な情感。それは時に呪詛の念であり、思慕の情であり、怜悧な殺意であり、エロスの衝動であり、生への執着であり、絶望的な諦念でもある。それらが美麗な文体を通し咲き乱れる。咽返るような密度で充満する。
あな恐ろしや津原泰水この人は一度死んだことがあるに違いない
この世に無いモノが想う走馬灯の記憶『暗い森の底から』
死んだはずのモノがスルリと蘇る『アクアポリス』
常人には想像もつかぬ観点から語られる物語の多くは、怖気をふるうような不気味でグロテスクな想像を喚起させながら、同時に芸術的とさえ言いたくなるような繊細な美意識を伴って迫りくる。氏の艶やかな筆致により場に満ち満ちる情感。其にほだされた時、現実と非現実の境はその意味を失い、掴みきれぬもどかしささえどこか心地よい、「幻想」という名の異世界へと引きずりこまれる。現実を侵食する現実に非ざる空気。恐ろしくも美しい情念の糸に絡め取られる253頁。素晴らしいです。
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No.3:
(5pt)

短編のコツ

 というものをきちんと押さえていて、レベルとしても高いものが揃っている。ホラーと一概に分類することができない、幻想的な文学感が読者の思考をぐらぐらと揺さぶる。
 最後の隣のマキノさんはいわゆる企画ものをの短編だが、それは気にしなくていい。よくわからない人は、とりあえずあれはギャグだと思っていただいてけっこう。
 とりあえず、稀有な筆致で、わざと崩しているだろう現実的解釈が難しい文もなかなかに素敵。おすすめ。
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No.2:
(4pt)

奇妙な夢を観る

ここ二三日おかしな夢を観るのは、きっとこの本を読んだからに違いない。生に対する漠然とした安定感を揺さぶる作品、ひたすら妖しい作品、意味不明な作品、いろいろあるが、きっと変な夢をみせられている気分になるだろう。リアルさとあり得なさ、そしてどこか本能や無意識に繋がっているような感覚はは、まさに夢のそれ。そういう短編集。装丁のイメージがぴったりだ。
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No.1:
(4pt)

妖しき美酒を酌むかの如き幻想綺譚集

 エロスとタナトス、愛と死。そうしたモチーフが、ゆらゆらと立ち上ってくるかの如き幻想綺譚集。「異形コレクション」といったホラー・アンソロジーや、「小説新潮」「小説すばる」等の文芸誌に収められた著者の作品が15編、収められている。 正直、私には理解不能な短編もあったけれど、作者が紡ぎ出す美の世界にいつしか絡め取られてしまっているような、独特の吸引力を感じた。 なかでも、「ドービニィの庭で」が私の一押し。ゴッホ最晩年の作品「ドービニィの庭」の絵に魅せられ、その風景を再現しようとする人たちの話。ゴッホの絵の色彩に浸食されていくような、眼前に絵がぐんぐん大きくなって迫ってくるような感覚に囚われた。 ゴッホの絵をモチーフにした作品では、デイヴィッド・マレルの「オレンジは苦悩、ブルーは狂気」(宮部みゆき編『贈る物語 Terror』光文社所収)が忘れがたいが、国内にもこんな逸品があったんとは。ネットで検索したゴッホのその絵をスクリーン上で眺めながら読み耽った時間は、至福のひとときだった。 初版限定ということで、著者検印が本の奥付に入っているのも嬉しい。 Laurel as Ophelia by Kim Stringfellow, 1989 とある装丁写真も、とても魅力的。 本書にこめた作者の思いが伝わってくる。
綺譚集Amazon書評・レビュー:綺譚集より
4087747034

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