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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全149件 121~140 7/8ページ
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現代社会の中で、どうしても生まれてきてしまう 反省しない犯罪者たち。 宮部みゆきのように、そういう犯罪者達とどうやって戦っていくのか、 またそういう社会の中で、どのように生きていくのかを 悩みながら模索していく姿勢は大切ですが、 時には(悪い意味での)ハリウッド映画のように、勧善懲悪で バッサリと切りつけるような気分も味わいたくなってしまう。 悲しみ深く、憤りをぶつける相手は法に奪われ、 犯罪者ばかりが(時には)大弁護団を味方につけてその「人権」を 守られるような様子を見ていると、欲求不満はたまっていきます。 仇討や、刑としての拷問を復活させよ!!という論者も日本に一人いますが・・・ 仇討というキーワードでは 『アヒルと鴨のコインロッカー』 アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫) や最近(2009年9月)公開された映画 クリント・イーストウッドの 『グラン・トリノ』 を思い出しました。 | ||||
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読んでいる最中は内容の暗さ、不快感、人物設定/人間関係の薄っぺらなところ、現実味のなさ、本屋大賞であることの不可思議すべてが不快でとにかく早く読み終えてしまおうと一気に読みました(気に入った本はゆっくりと味わうように読むようにしています)。 読後にレビューを見ても概ね☆1つ〜2つの人と同意見で、逆に☆4〜5の人の意見は???でした。 ただ昨今の少年事件(大人も?)で理解不可能な、もしくは浅はかに感じる犯人の人物像/コメントが理解できないように、実はこの作品も作者の力量のなさが、人物を薄っぺらにしているのではなく現実に事件を起こす人物・状況に(あえて)迫った表現になっているかもしれないと思い直しています。 まあ、内容が不快であることには変わりありませんし、人にも勧めることはありませんが・・・ | ||||
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筆力は素晴らしいと思います。多少、無理な設定はありましたが、それでも、全体的な構成力、緻密な文章力、心理描写……いずれも見事です。ということで、とりあえず、三点★です。ただ、この作品が「本屋大賞」を受賞したことは、残念でなりません。 「本が売れないといわれる時代、売り場からベストセラーを作る」……これが本屋大賞の第一コンセプトだった思います。また、「書店員自身が自分で読んで『面白かった』『お客様にも薦めたい』『自分の店で売りたい』と思った本」ということも大きなコンセプトですよね。 この『告白』は、本屋大賞以前に、十分売れていました。ほっとおいても、読者の興味は十分そそる本ですよね。でも、書店員さんというプロは、もっと違った目で本を選んでほしいと思うのです。それが「売り場からベストセラーを作る」という気概のように思います。そして、この本が「全国の書店員さんが、今年一番、読者に届けたかった本」であるということに、本当に残念な思いでいっぱいになってしまうのです。 私は「書店員さんが、ぜひ届けたいと思ったベスト1」と思って、「本屋大賞」を信じてこの本を買いました。この作品が、「江戸川乱歩賞」「山本周五郎賞」さらには、たとえ「直木賞」を取ったとしても、私は「まあ、それもありかな」と感じると思います。「その年、一番のベストセラー」だとしても、もちろん、なんの違和感もありません。 しかし、「書店員さんが読者に届けたい」という「本屋大賞」だけは、どうしても違和感があります。 残念ですね。「本屋大賞」に参加している書店員さんは、この本を多くの読者のもとに届けたいと思ったのですね……。 | ||||
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本屋大賞っていったいなんだ??と思いながら毎年受賞作を読んでいるうちに、いつの間にか芥川・直木両賞よりも楽しみにしていたようです。今までの受賞作品はどれもハズレなく面白く、そして分かりやすい人間肯定の姿勢があって読後の充実感がありました。「さすがは本のプロさんたちのお薦め」と、子供たちにも回していました。(「東京タワー」だけは、もう少し年とってから読んだ方がいいよ、と敢えて勧めませんでしたが)読書がささやかな趣味である平凡な親子が、「いいねえ、この話!」と、感想を語り合う必要もないほど、共感そのものを楽しむことができた作品群でした。そうした意味で「告白」は、私が本屋大賞に期待していたものとは異質だったので、正直なところ失望を禁じ得ませんでした。 この作品の評価は、やはりとても難しいものがありますね。発想や内容は(猟奇じみているいるとはいえ)全面的には否定できません。人間心理の分析も見事だと思いますし文章にも難を感じません。社会性もあるし作者の意図するところは分からないでもありません。でもやはり、仮に宮部みゆきが同じ発想を得てこの話を書いたら、全然違う読後感になるだろうと思ってしまうのです。宮部みゆき作品を長く読み続けている人の中には、ストーリーの面白さはもちろんですが、作品の中でまた宮部みゆきの暖かさに触れたくて新作を手にとる、という人も多いのではないでしょうか。すべての小説に、ストーリーの面白さからくるものとは別の次元のカタルシスを求めるのは甘いかもしれませんが、特に中高生の読者を意識した作品の場合には、作家の責任として考えてほしいと思うのです。 小川洋子が「妊娠カレンダー」から「博士の愛した数式」に至ったことを思いながら、作者の次回作に期待して星三つ。 | ||||
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最初の章「聖職者」を読んで、やられた!と思った。 淡々としているのに、目を離せない引力。 勢いではなく、情感のうねりで読ませる文章。 一瞬、仕事さぼって読んじゃいたいな、と思った。 でもその引力は、次章以降弱まっていく。 ページを透かすと著者の意図が見えてくるような感覚。 構成も筆力もすべてハイレベルなのだけど、 最初の興奮は、ちょっと寂しい後味に。 後で知ったのだが、もともとは初章の「聖職者」が 独立した小説として第29回小説推理新人賞(双葉社)を受賞。 それに加筆する形でできあがったものだそうだ。 だからなのかなぁ、第一章で充分と思えたのは。 こういったミステリーに善悪の判断を持ち込むのは野暮だと思う。 でも、出版社側のサイトにあったコメントは気になった。 『この物語は、愉快なお話ではないけれど、読後感は爽快でした。 だって、これ以外の決着の付け方は、他にないと思いませんか? (担当編集者 平野優佳)』 あのー、爆破された場所には 関係ない人もいたはずだと思うんですけど。 | ||||
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うまいんだと思う。悪くはない。 実は常に読みながら、娘を殺された女教師・独白からの展開と、「そして粛清の扉を」が頭から離れずに引きずられた自分が悪いんだと思う。 いや、似ていないしね。 一章でなにかの賞をとった後、二章以降をつなげて膨らましたということを聞いても、とってつけた感はない。 むしろ各章のつながり方は必然かつ秀逸。 それぞれの登場人物を掘り下げながら進む展開は深みもある。 ただ・・ なんだろ、とにかく読後感が悪い。 粛清の・・が、陰惨だったのにそのド迫力の陰惨さがむしろフィクション感を煽って上手に読後感を緩和したのに比して、 この作品は主人公が独白以外には描写されない分、そして罰の与え方があいまいな分だけ、かえって悪意を感じてしかたなかった。 すごく苦い、ざらざらした、ひび割れた悪意の結晶。 救われないなー。 | ||||
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頭がいい設定なのに、悪すぎる。そこで一気に冷めてしまいました。 でもスルスルっと読めたので、今後が楽しみな作家さんではあります。 | ||||
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結末は一瞬、スカっとしましたが、この直前のやり取りからよく考えると、この後「復讐したつもりが逆に感謝される」というパターンになりそうで、結局やりきれない感じ。 意地悪い見方かもしれませんが、この本で描かれていたのは結局「実は真相をまるで見ぬけていないのに相手をわかったつもりになっている人間たちの滑稽な姿」だったのかもしれません。 それを「現代人の側面をえぐり取った小説」ととらえるか、まるで週刊誌の1ページを見せられたかのごとく、「で、そんなものを見せて私達に伝えたかったのは何?」ととらえるかで、この小説の評価は決まるのかもしれません。 また、相手の生徒がどれだけ悪さをしていようとも、そんな生徒に対し先生としてでなく被害者として感情むき出しで接していく森口元教師の姿は、「あるべき教師の姿」とは到底言えず、そんな彼女に強烈な嫌悪感を感じる方々は、読後感うんぬんというよりは、そもそも初っ端から入ることはできないでしょう。 私個人的には、「第一章 聖職者」で、そんな森口元教師の教師の仮面の中に隠されていた部分をを見た時、末恐ろしさを感じたと共に、そのドロドロした感情をこちらに伝えてきた著者の筆力をそこでは感じ、作品に引っ張り込まれました。 また、「第三章 慈愛者」での、下村の母のシングルマザーへの根拠のない偏見とわが子可愛さゆえ、目の前の事実に正面きって向き合おうとせず自分の都合のいいように解釈を積み重ねる様子は、滑稽さとともに決して「対岸の火事」とは思えない恐ろしさも伝わってきました。 ただ残念だったのは、少年2人の目線で語っている部分が、かなり作り物くささを感じてしまった点です。 2人に共通しているのが、間違った道に進んだ原因が母親の真の愛情の欠如にあったのは明らかですが、少年たちの行動、心情が「小説の中だけの出来事」としか感じなかったのです。 真に筆力があれば、それらが血が通ったものとして読み手に伝わってくるはずですから。 あと、個人的にはウェルテル先生の目線も見てみたかったですね。 | ||||
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かつて、ただ痩せているというだけでいじめにあった経験のある息子が「あらすじ」を聞いただけで拒否した本である。 私も教師、給食の牛乳、学園ものというだけで、普通なら遠慮したい本だが、話題の本だし「宮部みゆきの初期に似ている」という書店員のおすすめの一言だけで買った。 とにかく読み進めるだけで疲労してしまい、何度ページをめくる手を止めたか分からない。 文章は上手であり、新人にしては良く書けている。次に読み進めたいという気持ちと同時に、この作者の作為的なたくらみが随所に見られ、嫌悪感で一杯になる。 作者は「この本に出てくる人物がみんな嫌いだし、みんな好きだ」という殺し文句をキャッチコピーにしたが、これもまたこの本同様ゲーム感覚の確信犯である。 たとえば、桐野夏生の「グロテスク」も読んでて気分の悪くなる本だったが、読まずにはいられない面白さ、好奇心、社会的背景がきちんと描かれて、最後は爽快だった。 このミステリーをどう解釈したらいいか分からないが、とにかく良くも悪くも現代の一面を現していることに間違いないから星3つにした。 | ||||
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文章に関してはひっかかるところもなく、こなれた印象を受ける。 ただし、この小説は書簡体なのだ。この形式は文章の粗がみえづらいと思う。 また、学園もの、である。これまた扱いやすい舞台だ。 なぜなら、誰しも経験したことのある空間でストーリーが展開するのだから。 ものにしやすい形式、舞台を選んで書いている、だからといって 批判するわけではない。そういう、有体に言えば安易な選択をしてなお、 多数の読者を得るような作品をものにする力量が著者にはあったということだ。 読んでいてひっかかったのは、登場人物が振り切れた人が多かったこと。 頭のおかしい人が一杯出てきて、その人たちの告白を聞かされるのはちょっとしんどい。 | ||||
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事件当事者達の告白形式の小説。遺族、同級生、加害者、加害者家族。 当事者ゆえに、どれもがひたすら主観的に書かれている。 それを全部読める読者だけは客観的な視野を持つことができ、 そのためにはとにかく全体像を把握したいから、 読むのを止められない。 当事者各自の自己中心的な思い込みの連鎖が引き起こす事態。 各自が大切な人を想うわりには裏目に出ている負の現実。 小説と言うより週刊誌を読む感覚かも。 人が死ぬ事件なのにフィクションとは言えエンタメ要素があるのは、 この告白手法や、いまどきのネタが満載、のせいか。 子供の起こす事件、ネットや携帯電話、熱血教師や学習塾、 シングルマザーやクレーマー母や存在感の無い父、等々。 一気読み系の一冊。 | ||||
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それぞれの告白で進んでいく形式は面白かった。また、文章も読みやすく、一気に読めた。よく考えられていて、楽しかったが、前半のインパクトに比べて、後半の盛り上がりに欠けてたかなという気がする。また、何の解決にもならないような気がして、爽快感はないかな。 | ||||
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一気に読了しました。東野ファンならきっとお気に入りの作品になると思います。誰も良い登場人物は皆目出て来ません…。しかし、人の暗部を鋭くえぐった作品で綺麗事ではなくみんな心の核の部分はこう言う心根で誰しも持ち合わせている部分だなと痛感しました。今後の作品に期待し次回作も是非、拝読したい衝動にかられたのは否めません。 | ||||
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作品は主な登場人物の手記として大半が描かれていますが、自己愛の強さばかりが目立ち、偽善的な大人が思春期の子供たちと同レベル、もしくはそれ以下のように感じられました。 思春期の心の闇を描いている点では、高評価なのは理解できますが、「大人」がいない世界に はがゆさを感じました。 他人の痛みを鈍感な人は増えていますが、それに対して同レベルの考えで審判を下すのでは 救いようがないと感じました。 | ||||
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まあ読み易いですし、こういう作品があってもいいかな、と。 何となく、学生さんが書いたケータイ小説っぽい感じもありますが。 ちょっと理不尽な部分や、ありえない動機、エゴ丸出しな人物達など 読んでいて嫌な気分にはなりますし、復讐の方法にも首をかしげます。 ただ、賛否両論のラストですが、私は好きです。 こういう救いのないラスト。 ハッピーエンドや、救われるラストもいいですが、最近やたら感動させようとしたり お涙頂戴な作品が多い中、こういう、誰一人幸せにならない、 絶望と狂気が支配するラストは良かったです。 そして、読者に結論(少年犯罪や、被害者遺族の復讐の是非など)を 委ねている所にも好感が持てました。 良くも悪くも、読後、何だかじわりと残るものがあるはずです。 | ||||
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面白かった.一気に読み終えた.最近のミステリのなかではよい出来だと思う. しかし,登場人物すべてがすべておろかなのはどうかと.とくにウェルテルはあまりに戯画化されていて,さすがにこんなやつはいないだろう. 女性教師は第1章だけだと非常に不気味で,面白いキャラだと思うのだけど,長編にするなら,逆にしっかりキャラ設定をして読者が共感をもてるようにしてほしかった.そうなって初めて「倫理とはなにか」「復讐は許されるのか」というテーマも生きてきたと思う.もしくはエンターテイメントに徹して不気味路線で行くならもう少し工夫がほしい.もっとたくみに計算づくで少年Aを追い詰めていくとか.少年Bへの追い込みも計算外だったしなあ. 同じことは少年Aにもいえて,これも第1章だけだと,なにを考えているのか・感じているのかがまったくわからず,やはり不気味で面白いんだけど,2章以降で,こちらは人物像が見えてきたのだけど,それなのに動機にまったく共感ができなかった点が難点.そんな動機でそんなことするかなあ.これもむしろ逆に「まったく理解不能な存在」として描き出した方がよかったのではないか. 委員長は間違いなく不要だった.母親もかなあ. | ||||
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「ひょっとしてこれは、子供向けの作品かもしれない」と思いました。 まず、ケータイ小説っぽい。 人物の心情や背景はほとんど掘り下げられないので、 読み手は、ただ独白をそのまま受け取るしかない。 行間がない、というか、雰囲気がない。 そのあたりが今どきのケータイ小説と通じる気がします。 衝撃的な題材といい、 読者に考えさせず、一気に読ませる構成といい、 ケータイ小説みたいな文体といい、 復讐される立場にとっては、とても怖いエンディングといい・・・・ やっぱりこれは、中高生向けに警告として書かれたものなんじゃないでしょうか。 世の中、とくに少年犯罪に対して、強い憤りを感じている筆者が、 子供達に向けて、「殺人なんかしたら、こんな怖いことになっちゃうよ」みたいな。 そう考えれば、この「稚拙」な印象も少し納得いく気がします。 これがすべて計算で意図的なものなら、筆者は、すごい才能の持ち主ではないかと。 次回はもう少し大人向けの物語を読んでみたい、という期待を込めて星3つ。 とはいえ本作は、私は好きになれないです。 タイムリーで重たい題材なのに、結局ただの鬱憤晴らしのように思えます。 筆者の憤りを、かなり感情的にぶつけられているようで、理不尽な気分になりました。 | ||||
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後味も悪いし、何か不快な気になります。どうしてここまで救いがなく、皆愚かなのか。そこを掘り下げて欲しいです。人間的な小説ではなく、ホラーとして点をつけました。 | ||||
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新人作家のデビュー作として大きく扱われており興味深く本書を手にした。 第一章の語り口は山田悠介を思わせる… ハズレかな…。 不安も感じながら読み進めていく。 章がかわる毎に語り手が変わる手法は面白い。しかし、新たな展開やどんでん返しはなく想像の範疇は越えない。 最後に至っては全く救いがない。 主人公の女性教師のキャラクターをもっと掘り下げるべきだ。彼女は進行形で語るだけで心の内を見せていない。 小説初心者の中高生が怖がったり話題にしたりするには考えさせるテーマを与えて良いかも? 大人向けではなかったですね。辛口でごめんなさい。 | ||||
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様々な年末のミステリー関連本のランキングでベスト10入りしているので、ミステリとして期待して読んだがハッキリ言ってミステリとしたら、そんなに優れた作品ではない。第一章のみなら短編として合格点を与えられるが、最後の章の告白はあまりにも作者のご都合主義だと思う。そんなバカな!と感じる箇所がいくつかある。ラストもミステリを読みなれている人なら大した驚きでもなく、後味の悪さならジャックケッチャムの方がはるかに上である。普通になんの先入観もなくミステリを意識しなければ、読物としては先ず先ずだと思う。 | ||||
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