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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全149件 101~120 6/8ページ
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映画化されるということなので、手にとってみました。 第一章は非常に面白かったです。教師である主人公の一人語り方式で話が進み、 その場にいるはずの、後の章の主役となる生徒達についての事細かな描写などがないため 想像力をかきたてられるつくりになっています。 しかし後の章になると、一気に描写や説明が増え、逆にリアルさを欠いてしまいます。 人物の接点の付け方が無茶なところもあり、とってつけた感があります。 話がどんどん飛躍したり、脱線するところも細々とありました。 加害者によって被害者が新たな加害者になり別の被害者を生むという負の連鎖がテーマの作品であり そこに興味を持てれば最後まで読んで損はない作品だと思います。 | ||||
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面白かったです。何処か漫画的で読みやすいです。 淡々とした口調でありながらもやっている事は酷い女教師が良い味だしてます。 でも、☆を沢山つけたり○○大賞とやらで持て囃す程のすごい作品かというと 其処まででは無いと思いますね。 復讐劇とか少年犯罪とか重く暗くなるネタを扱っているので一見、重い作品に 感じますがなんだか全体的に薄っぺらいです。 こういうネタを扱うんだったらもっと深く心に刺さるような作品に出来たんじゃ ないのかなぁ…と残念に思いますね。 何となく何処かで見たようなキャラクター達が、何処かで見たようなドラマを 演じています。その何処かっていうのは2時間サスペンスとかの類。 一章は良いのですが、次の章へと読み進めていけば行くほど薄っぺらさがペラ ペラという感じで…2時間サスペンスとかの方が良い作品あったよなぁ…と。 面白く読めるので私は結構好きですが、レベル的には☆3つが限界かなぁ。 一章だけで終わらせておいた方が絶対に良かったと思います。 | ||||
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手に取ってあらすじを見、第一章から読み始め、気が付いたら第一章の半ばを過ぎていたので、観念してレジに持って行きました。 読み始めたら止まらない。ぐいぐい引き込まれる。 しかし、読んでいて楽しいわけではないという、何とも奇妙な読後感です。 「知りたい」欲求を次々満たしてくれる本、というのでしょうか。 そういう意味では、好奇心満々で教師の話を聞いていた生徒たちと似たようなスタンスでいたのかなと思う。 「ちょっとこわい、でも知りたい。」 まるでセンセーショナルな事件についての週刊誌の記事を読んでいるような感じ。 そういう意味では、本当かどうかはあまり関係なく、ただ野次馬的に「知りたい」と思ってページをめくった。 だから、感情移入はなかった。 敢えて言えば、森口先生の「子供を殺された悲しみ」。 それと、まわりを「馬鹿ばっかり」と見下す少年A。 いろいろ性格と立場の違う登場人物が用意されているので、見方が近い人は見つかると思う。 (後でそれが裏切られたりするけれど。) 皆さん仰っているように、読後感は、よくはない。 「あの時ああしていれば・・・」「思いとどまっていれば・・・」「そんな思い付きがなければ・・・」「その一言さえ口にしなければ・・・」の連続だから。実生活だったら堪えられません。個人的に、その逆の連続の小説の方が好きだ。 すごいなと思ったところは、少しずつ、前の語り手の斜め上を行く真相を次の章で開いて見せて行ってくれることかな。 よく練って作られたお話だと思います。 それだけに、登場人物の行動や心理が、ストーリーのために準備されたものであるような印象は否めません。 語られたことがすべて真実かどうか? ということは、読後一日たって、重要なことではなくなっています。 ただ、Aの母の反応は、知りたかった。 何とも、無責任な感想です。もっと親身になって考えればいいのに・・・それがない。 これが一番「後味が悪い」と思う原因かもしれない。 | ||||
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本屋大賞や映画化で話題の本なので読んでみたが、うーむ・・・。 数人の告白による構成は面白い。全ての文章が一人称で進み、特に難しい表現などはなく、非常に読みやすい。ダークな内容ながらすらっと最後まで読ませるのは文章の巧みさからでしょう。 内容は、ほんとにヘビー。全ての告白者が自分もしくは家族中心で、他人への思いやりなどは微塵もない。表現するなら、悪意・復讐・殺意・狂気・ゆがんだ愛情・・。へこむわ〜。 犯人の生徒には全く同情しなかったので、森口先生には復讐してほしいとも思ったが、最後にとった行動があれかぁ・・。いい終わり方を期待したわけではないが、まきぞえになった人がいるのではと思うと、センセ、それはないんじゃ・・・と、突っ込みたくなる。 まあ面白くなかったわけじゃないし、こういう小説もありかなと思うが、同じヘビーさを持った小説はしばらく読めない。次は明るい本を読ーもうっと。 | ||||
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映画化の予告編を見て興味を持ち読みました。 「娘を殺したのは誰なのか?」と、 犯人を探す話ではなく、犯人を見つけた後、警察にも言わず、 彼女なりの復讐をする話です。 話の展開は早く、一気に数時間で読めました。 いろんな人の角度から語られているので、 一方から見ただけでは気付けない犯罪心理を 見ることができます。 ストーリー的には非現実な展開もありますが、 ラストの展開は、予想外というか、 各自の目的達成の為、関係のない人も巻き込んでいき、 「そこまでするか!」とちょっと怒りを覚えます。 | ||||
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自分の娘を殺された女教師の犯人に対する超ねちっこい復讐キャラクターは かなりいいです。 独白スタイルという設定で、 冷静に淡々と犯人に対する憎悪を語り、復讐を図る第一章のインパクトは最高に楽しめます。 ただ、この本の楽しさはここで終わり、 あとは事件の関係者(全員どっかで見たことのあるような、うっすいキャラクター)が、 色々な問題に、なんか悩んで、なんか苦しんで、なんか考えているだけで、かなりゆるい。 読んでて恥ずかしい気分にさせられる、セリフ、描写も多かったです。 最後にそのゆるさを吹き飛ばす出来事が起こるのですが、 ちょっと展開が強引すぎるかな?という感じ。(嫌いではないですが) 女教師の極悪な心理状態を掘り下げたらもっとよかったのかな? どうなんだろ??? | ||||
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私は、遅読である。とにかく遅い。たった1頁を読むのに、3日費やすことさえある。 まぁ、それは難解な哲学書とかの場合で、1行を理解するのに、あれこれ考えたりする場合だけれども、それでも、他人と比べてもやはり遅いようである。 ところが、この本、そんな遅読の私でさえ、たまたまテーブルの上に転がっていたのを何気なく手に取り、たった冒頭1行読んだがために、あっというまにこの世界に引きずりこまれていき、たぶん、2, 3時間で読んだ。もしかしたら、それでも遅いのかもしれないが、遅読の私としては驚異的なスピードである。 そして、 わぁ、面白かった!!! という感じには、残念ながら、ならなかった。 うーむ、なんだ、この不快な感じは。。 告白者それぞれに、それぞれもっともらしい言い分がある。 聴いているとふむふむ、そうか、ごもっともだと肯き、もっともだけど、もっともすぎて嘘臭くも感じたり、何言ってんだこいつ、と思いながらも、そっちの方がより現実味があるような気にもなってきたりする。 が、やはり、森口先生、私はあなたに同情するが、 あなたは、最初に「私は教育者です」と宣言している。 その「教育者」が、最後に、渡辺と同じレベルにまで降りて、 復讐を遂行してはいけない。私はそう思う。 私は、この救いのない物語が容赦なく進行していくなかで、 あなたが苦悩の果てに何かを見つけ、最後に、救いのような何かが結晶するのだと、 そう期待した。それは、あなたが「私は教育者です」と宣言したからだ。 ところがどうだろう。あなたが苦悩の果てに見たものは、渡辺と同レベルの、救いのない復讐ではないか。 私は実際に自分がこの事件を体験したらどうだろう、と考えてみた。 たぶん、私もあなたと同じことをする。私はそれなりに感情的な人間だ。たぶん、あなたよりも。だからこそ、かえって、あなたには、あのような復讐をして欲しくはなかった。 あなたが、あなたの愛した「世直しやんちゃ先生」から学んだことは何だったのだろう。「生命は大切だ」、それを渡辺にわからせる方法は、苦悩の果てに出した結論は、それで良かったのだろうか。 物語は、現実ではない。それは一つの架空の作り話にすぎないが、この物語を通過した人々が渡辺に、否応なく憎悪の感情を抱き、彼が最も苦しむやり方で復讐することを是とするなら、そんな物語は不要である。単に憎悪を煽るだけ煽り、最後に、最高の復讐を遂げ、最高のカタルシスを得るだけなら、それは本屋大賞的な痛快大衆読本で、はい終わり、それで良い。 しかし、湊かなえはもっと別の結論を考えるべきだった。いや、考えようとした。 考えようとしたが考えつかなった、のではないか。。 遅読の私が、サクサクと2時間弱で読めてしまうような、ただただ面白い、本屋大賞的な危ういテクストを編みたかったなら、湊かなえはこの先、書き手として伸びないだろう。 だが、中島哲也が湊かなえに手を差し延べる。 中島は湊にチャンスを与えているのだ。 彼がこの作品を映画化するなら、私は別の結論があって良いと思う。 私は「復讐しない」、という結論を望んでいるわけでもない。 復讐をしようがしまいが、それは構わない(というと語弊があるかもしれないが)、 観ている人々に、何らかの救いを、登場人物たちの苦悩の果てに、「復讐」というあり方ではない、別のあり方が導きだされるなら、私は、「是」とする。 | ||||
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皆さんが仰る通り、「聖職者」の完成度は高いと思います。普段あまりミステリを読まないわたしでも躓くことなくすらすらと読める構成力、展開力が素晴らしいと思いました。あのオチ(HIV)への批判がかなり見受けられますが、実際もしあなたの前にHIVに感染した方が現れたら…?と考えたらわかると思います。息を止めるとかそんなに差別されてしまう今の世の中は恐ろしいなと感じました。また愛美ちゃんが亡くなったことを知ったときのクラスの生徒や直輝の母、修哉の継母の反応のほうが恐ろしく感じました。好奇の目を平気で向ける人々には末恐ろしいなと。たくさんの闇が浮き彫りになった問題提起小説です松さんの森口先生が見たいので映画は見に行くつもりです。 | ||||
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映画化が決まり,主人公が松たか子だと言うことで,ようやく読んでみた。 主人公に松さんを重ねることで、抑制の効いた語りがイメージさせるようになった。 そうしてみると、モノローグの塊が良く理解できるのだ。 最初と最後の主人公の語りが全てを始め、締めくくるのだけれども、そこに至るまでのサイドストーリーが全体を収めることになるのだと思う。 映画は現実ではなく、場面場面に切り取りにしか過ぎない。 それでも原作の世界を知ることで、理解できることがあると思う。 一気に読んでしまえることが,難点かもしれない。 | ||||
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幼児が殺害された事件を取り巻く関係者が、それぞれ独白するという形式の小説です。平易な言葉遣いでテンポも良く、一気に読むことができると思います。 それぞれの独白から語っている人物の人となりが描かれますが、いずれの登場人物も一言でいえば救いのない人たちで、呆れるほど自己中心的かつ異様にひねくれているようです。ものを書くことは、その人の内面を見せることにつながり、謂わば人前で裸になることに近いという考え方があるようですが、そういった考え方がある中でこのような作品を世に出した筆者の勇気には感心するところがあります。 残念ながら私には読後の清涼感といったものは微塵も感じられず、タイトルのような感想となりました。 | ||||
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内容は簡単でスラスラ読めるが後味が悪い。 理由は、教師も生徒もみんな悪い面しか書いていない。そして何よりHIVを細菌兵器のように扱っているところが非常に著者の人格を落としている。 | ||||
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読者に人間の心理描写を読ませたいのなら読みやすい小説。しかし、人が人を殺したい動機やそれに伴う登場人物の行動、感情、娘を殺された母親がとる行動は全く現実身がないように感じた。著者は少しでもリアリティのある人間の感情や現実的な行動を読者に伝えたかったのか、それとも物語として読みやすい人間像を読者のために作り上げて読者が問題提起しやすい行動や心理を登場人物に盛り込ませたのか…どちらにしてもしなくても伝わりにくい。あまりにもリアリティがなさすぎて感情移入しにくいし登場人物に人間臭い魅力もない。冷酷な自分勝手な殺人者である人間を描きたかったの?何を伝えたいのか私には伝わらなかった ただ読みやすさは認める。構成力もあるから、読んでいて楽しい。 中身はあまりないです。感情は揺さ振られませんでした。 | ||||
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以前から気になっていた作品が文庫化になったので、さっそく購入。 映画化もされるし、気になっていました。 第2章までは面白く一気に読み進めましたが、 内容が衝撃的なためか、第3章以降は段々食傷気味になってきました。 全体的にはよく考えられているし、読みやすく面白かったのですが、 しばらくたってから、読み返してみようという気持ちにはならないと思います。 | ||||
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スピード感があって、なかなかおもしろいストーリーでした。 この作者は、細かなディテールをくどくどと書かないのに、なぜか読んでいると、いろんな情景が浮かんできます。 文章がすっきりしています。 ストーリー展開に関しては、かなり重い内容になってます。 2時間ほどで、さくさくと読めるので、待ち合わせとか時間つぶししている時に、ちょうどよい長さの本です。 | ||||
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とても読みやすい文章です。最後まで一気に読み通せました。 筆力のある新人、という触れ込みは大げさではないと思います。 一読しての感想は、「全員見事に自己中心的」だなあ、というものです。 教師も生徒も母親も、これでもか! というくらい、自分第一に考え、行動します。 自分以外のものを認めようかなとか譲ろうかなとかいう姿勢が、ほとんど見られません。自分の価値観から外れるものは、ほぼ全否定です。 その延長線上に殺人や復讐が存在しているように思えました。 この小説で描き出された世界には、思いやりが存在しないのかな、と感じられるほどです。 エゴ剥き出しで生きている人間しかいないと、こういう事件が起きる、作者はそう伝えたかったのか…? 実際にあった少年事件や、エイズも出てくるけど、思考実験小説、と思えばこれはこれでありだと思います。 読後になんとなく残るものが、確かにありました。私個人の感覚ですが…。 (この作者のほかの小説も読んでみないとまだ分かりませんが、この一作で決め付けなくてもいいんじゃないかなあ。ほかのも全部、こういうのだったら考え物だけど…。) (あと、この作品が「本屋大賞」受賞とは! という嘆きには同感です。書店員さん、本当に、この本を薦めたかったのか??? せっかくの過去の実績がもったいない…) | ||||
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黒武洋の「そして粛清の扉を」に設定が似ていますね。 同じ教室と言う密室で展開され、女教師、娘を殺された復讐もの。 読み比べてみると面白いと思いますよ。 | ||||
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とにかく暗黒です。 救いがないです。 いじめ・ひきこもり・モンスターペアレンツ・モンスターティーチャー・クレーマー・キレる子ども・少年法・未成年の理由なき犯罪などなど。 ほんとにまだまだあります。 こういった社会問題を適当にちょっとずつ摘まんで適当に混ぜたみたいな物語です。 ひとつひとつの問題に対して全く真摯に対応しておらず、本当に適当で無責任な感じがします。 特に理由もなく、なんとなく、だって今問題になってるんでしょ?こういうこと。って感じです。 私は、この無責任な感じはノーテンキで嫌いではないのですが、 すごく憤りを感じる人もいるでしょう。 ただし、病気は悪趣味だな。 笑えない。 結局、作者の心構えだと思います。 これを大真面目に書いてるんだったら結構問題だと思いますが、 馬鹿な大衆はこういうの喜ぶんでしょ ってって笑いながら書いてるならいいと思う。 これに憤りを感じる人は馬鹿にすんなっていう思いなんだと思う。 とは言うものの、 1日で読み切ってしまったのは、それなりにおもしろかったからでしょう。 文章自体はとても上手いとは思わないし、 上記したようにテーマもぞんざいに扱っていますし、 なのですが、恐らく構成が上手いのでしょう。 それぞれの章が登場人物のモノローグ、まさに告白なのですが、 それぞれの章のその人の告白と別の章の他の人のその人に対する告白とは微妙にずれていて、それが大きなことになっていくところなんかはおもしろいと思いました。 あと、最後まで救いがないところも振りきれていていいと思いました。 様々な思い込みの最悪な連鎖。 暗黒エンターテインメントといった趣きか。 ただ、 この本に本屋大賞っていう肩書きは邪魔なだけじゃないのか。 | ||||
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内容を一言でいえば、中学校と生徒や教師の家庭を舞台とした殺戮の応酬を描いたもの。 意外性のある展開を次々に繰り出すプロットは、ミステリ・エンターテイメントとしては最高に面白い。 しかし、このすっきりしない読後感は、繰り返される殺人の無意味さと、救いのない結末ゆえか。個々の殺しには、それぞれ手を下した犯人の心理が十分に描きこまれており、必然性は十分に感じられるが、その奥に何らかの意味を浮き立たせることはない。もとより、殺人に何かの意味を持たせることこそが無意味かもしれないが。 例えれば、登場人物の心理まで展開に組み入れられて入念に作り込まれた戦闘テレビゲームをやっているような感覚か。 ゲームをやっている(=文章を読んでいる)あいだは楽しいし時間を忘れるが、ゲームオーバー(=読み終わった)後は、そこには何も残らない。 | ||||
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エンタテイメントとしてなら面白いのだろう。 でも内容は薄いように感じるかな。 なんか読んだ後、映画でブラピが主演だった。【セブン】を見たあとと同じ気持ちになった。まぁ、世にも奇妙な物語っぽい感じもする | ||||
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学校という閉鎖的な環境で起こった事件。 女教師の語りから物語は幕開けます。 被害者の母・犯罪者の少年・少年の母・同級生などの 視点からの章構成になっており、 それぞれの主観のもと物語は進んでいきます。 自分が感じたことを一言で言うならば、主要登場人物が皆 人間のもつ悪感情な部分を増長しているかのような人格に思えたところ。 皆、自分の都合のいいように解釈し、他人のことは考えない。 自分の信じたことに(悪い意味で)思いっきり突っ走っています。 読んでいて、「え〜!?」と思うことが、しばしばありました。 現実にこんな人間ばかりがいたとしたら、 きっと 世の中事件や犯罪だらけで大変でしょう。 なので、あくまで、小説の中のお話ということで 読み進めていけばいいのではないかと・・・。 最初は独特の長い文に、読むのがためらわれましたが、 次第に引き込まれていくので、私は気になりませんでした。 読了後に思ったのは、 犯罪者になってしまう要因は、 この本の中では 親の育て方につきる。家族環境につきる。 ってことなのかな・・?? 加害者のどちらの少年も、家族 特に母との関わりが根底にあって 今ある自分になっている。 それにしても、 被害者の母である女教師の (少年達をゆっくりとじわじわ追い詰めていく) 一貫して極めて冷静な態度にうすら寒い空気を感じたのは、 私だけではないと思う・・・。 | ||||
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