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晩夏に捧ぐ-成風堂書店事件メモ(出張編)-
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晩夏に捧ぐ-成風堂書店事件メモ(出張編)-の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 21~36 2/2ページ
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文章としては、前作よりは風景や心理の描写力が上がっていると思います。頭の中に浮かび易い。作品としては、成風堂書店を離れてしまったせいで、昼間再放送されているよくある推理物ドラマみたいになってしまったのが残念でした。主人公はあくまで成風堂書店の店員なのですから、やはり成風堂と何かしらの連携プレーを見せて欲しかったです。あと、実際に謎を解く多江の物言いがすごくわかり辛いせいで、途中経過の段階で『ここまでは解けた』という確認がし辛いです。それならば最後に総まとめというか、一通りおさらいのようなものが欲しい。杏子とまるう堂の主人のやり取りは、昔本屋に勤めていた頃の私自身と店長のやり取りと重なって、懐かしさを感じました。 | ||||
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前作「配達あかずきん」の仄々とした良さが影を潜め、暗い雰囲気にガッカリさせられた。しかも謎解きを読んでいてイライラさせられた。全部で3作出ているが、この本はパスした方が良い。 ただし、書店の描写は秀逸。“まるう堂”こと宇都木書店の歴史を感じさせる本店の佇まいは、本屋好きには嬉しい。読んでいてワクワクさせられる。嘗て神田の書店街にも、風情のある店が多かった。ノスタルジーを覚える。或いは風景描写なども良く描けていると思う。その点を評価しての星2つ。 ミステリーとしては、評価0。これを読まずに3作目の「サイン会はいかが」に進んでも問題ない。寧ろ「配達あかずきん」の雰囲気に惹かれているのなら、本作は読まない方が良い。 | ||||
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前作「配達あかずきん」の仄々とした良さが影を潜め、暗い雰囲気にガッカリさせられた。しかも謎解きを読んでいてイライラさせられた。全部で3作出ているが、この本はパスした方が良い。 ただし、書店の描写は秀逸。“まるう堂”こと宇都木書店の歴史を感じさせる本店の佇まいは、本屋好きには嬉しい。読んでいてワクワクさせられる。嘗て神田の書店街にも、風情のある店が多かった。ノスタルジーを覚える。或いは風景描写なども良く描けていると思う。その点を評価しての星2つ。 ミステリーとしては、評価0。これを読まずに3作目の「サイン会はいかが」に進んでも問題ない。寧ろ「配達あかずきん」の雰囲気に惹かれているのなら、本作は読まない方が良い。 | ||||
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2006年に出た単行本の文庫化。 「成風堂書店事件メモ」シリーズの第2弾で、長篇ミステリである。 主人公と名探偵役の二人が、長野の老舗書店を訪れ、店に出没するという幽霊について調べていくという話である。やがて、当地で殺された流行作家の事件とからんできて・・・という展開なのだが、この著者にはまだ長編小説を書くだけの技量はないと感じた。物語の展開に難があり、結末もぎょっとするほどカタルシスがない。これはちょっと・・・。 書店に勤めた経験を生かした豆知識的な部分は面白いのだが。 | ||||
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2006年に出た単行本の文庫化。 「成風堂書店事件メモ」シリーズの第2弾で、長篇ミステリである。 主人公と名探偵役の二人が、長野の老舗書店を訪れ、店に出没するという幽霊について調べていくという話である。やがて、当地で殺された流行作家の事件とからんできて・・・という展開なのだが、この著者にはまだ長編小説を書くだけの技量はないと感じた。物語の展開に難があり、結末もぎょっとするほどカタルシスがない。これはちょっと・・・。 書店に勤めた経験を生かした豆知識的な部分は面白いのだが。 | ||||
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『成風堂書店事件メモシリーズ』の2作目で, 06年09月の単行本 の文庫化になります. 前作 の短編集から長編に,また『出張編』とあるように舞台は地方都市へと移ります. 物語のきっかけが幽霊話という事もあり, 前作 と同じ『日常の謎』系かと思いきや, 過去に起きた殺人事件や怨恨と,サスペンス寄りな内容に少し戸惑ってしまいました. 幽霊話も物語の流れ上,その事件や真犯人を捜すミステリのような方向へと傾くも, 早々に現地に入っての推理パート以降は,起伏に乏しくダラダラ感が拭い切れません. おかげで,時折挟まれるその土地の景色や何気ないやり取りまでが冗長に感じられます. また,辻褄は合うにしても事件の動機や真相についてはスッキリできない部分があり, 書店の謎を書店員が解くという,このシリーズの特色が中途半端になっているようです. 主人公二人の出会いのエピソードや葛藤の描写も,この中では埋もれているのが残念です. まだ2作目,始まったばかりの作品で雰囲気や登場人物のイメージも固まっていない中, 地元の書店を離れてしまい,なおかつミステリ方向へと舵を切ったのが裏目に出た印象. テンポも鈍くなり, 1作目 のような『書店の謎』に絞った短編集の方がよかったような…. なお, シリーズのコミカライズ もされている久世番子さんの4コマが巻末に掲載されています. | ||||
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『成風堂書店事件メモシリーズ』の2作目で,06年09月の単行本の文庫化になります. 前作の短編集から長編に,また『出張編』とあるように舞台は地方都市へと移ります. 物語のきっかけが幽霊話という事もあり,前作と同じ『日常の謎』系かと思いきや, 過去に起きた殺人事件や怨恨と,サスペンス寄りな内容に少し戸惑ってしまいました. 幽霊話も物語の流れ上,その事件や真犯人を捜すミステリのような方向へと傾くも, 早々に現地に入っての推理パート以降は,起伏に乏しくダラダラ感が拭い切れません. おかげで,時折挟まれるその土地の景色や何気ないやり取りまでが冗長に感じられます. また,辻褄は合うにしても事件の動機や真相についてはスッキリできない部分があり, 書店の謎を書店員が解くという,このシリーズの特色が中途半端になっているようです. 主人公二人の出会いのエピソードや葛藤の描写も,この中では埋もれているのが残念です. まだ2作目,始まったばかりの作品で雰囲気や登場人物のイメージも固まっていない中, 地元の書店を離れてしまい,なおかつミステリ方向へと舵を切ったのが裏目に出た印象. テンポも鈍くなり,1作目のような『書店の謎』に絞った短編集の方がよかったような…. なお,シリーズのコミカライズもされている久世番子さんの4コマが巻末に掲載されています. | ||||
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シリーズ一作目「配達あかずきん」を楽しく読んだので、 この作品も期待して手に取りました。 まず気に入ったのが、幽霊騒動の舞台である宇都木堂書店の描き方です。 重厚感のある店舗に、「まるう堂」という通称。 すんなりお話の世界に入り込めました。 話の展開としては、探偵が27年前におこった殺人事件の主要人物一人一人を訪ね歩き、 真実をつきつめ、最後は皆を集めて謎解き・大団円という、 ものすごくオーソドックスなものです。 更に”いくら名探偵でも、たったの3泊4日でそんな昔の事件を解決して良いの?!” と、少し疑問も残りました。 そのあたりを差し引いても、ラストのまるう堂店主とのやりとりと、 作者のあとがきには胸が熱くなりました。 本屋という場所を、いかに神聖なものと捉えているかが伝わってきます。 実際に携わらないとわからないものなのですね。 私も本屋に勤めたくなりました。 | ||||
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長編である必要が全くない。大事なところだけを集めたら前作のような短編で充分収まる。 宿がどうとか景色がどうとかにページを割きすぎて、物理的な厚みを増すために必要ない描写を積み上げているような気さえした。 事件の方も、時効が来るほど誰も分からなかったのに、そんなカンみたいので解けちゃって良い物やら…。 最後の罠に引っかからなかったら犯人分からなかったし。 | ||||
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事件の容疑者のアリバイを確かめに来た刑事が、本屋に2時間もいられるものか?と不思議そうにいうところ、思わず笑ってしまった。2時間でも3時間でも、その気になったらお弁当もちで一日中だっていられるぞーと思った本好き本屋好きもいるだろうなあ、なんて。 短編の第一作とは違って、たっぷり長編で読み応えはあった。けれど、もっと日常的な本屋さんの謎を読むほうが好きかなあ・・ | ||||
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前作『配達赤ずきん』の何が出てくるかわからない、わくわくする感じが少なくなった気がする。 おそらく、本屋さんで起きるような日常の小さな事件というのは、長編で語ることが難しいのだと思う。 古い事件を組み込んだことは、上手だと思った。司法をなるべく絡めないためには、時効が過ぎていたり、すでに判決が出ている出来事を設定しないといけない。つまり、犯罪としては終わっているのだ。 とても魅力的な老舗の本屋さんや、おしゃれで大型の本屋さんが出てくる。本屋さんを描くとき、この作者の魅力が一番発揮される気がする。 本を書く人、作る人、売る人、読む人と、それぞれ本に思い入れをこめた人たちが出てくる。幽霊よりも、生きている人間のほうがはるかに恐ろしいと、日頃の思いを再確認した。 | ||||
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作「配達赤ずきん」ではちょっとした日常の もちろん本や本屋に関する謎を杏子と多絵が解決していったんですが、 今回は20数年前に起こった殺人事件とそれに関係する 幽霊騒動の謎を解き明かす。 前作は連作短編だったせいか テンポよく読めたんだけど、 今作は長編ということで 途中だらけてしまったりもしました。正直言うと。 それにあれだけの情報で 真犯人を見つけ出せるものだろうか?なんて思ったけど、 まぁ、それはそれで。 やっぱり本好き本屋好きとしては 途中途中の本屋の描写の方に 心奪われたりして、 本編にはあまり入り込めませんでしたね。 まぁ、もちろん内容としては 面白くないわけではないんだけど、 ちょっと長すぎたかも、という印象はぬぐえません。 もう少しいらないところを削って コンパクトに纏められたら すっきり読みやすかったんじゃないかな、と。 | ||||
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幽霊の正体は、作家殺しの犯人として捕まり、刑務所内で病死した作家の弟子 小松秋郎だというが・・・。はたして彼は本当に殺人犯なのか?また、なぜ事件 から20数年を経た今になって幽霊が出るようになったのか?どんな真相が出て くるのかとワクワクしながら読み進んだが、真相をつかんだ多絵がなかなかそれを 話さないのでかなりイライラした。もったいぶっているとしか思えない。杏子の ように多絵に対して「はっきりしろ!」と詰め寄りたくなった。ちょっと引っぱり すぎではないだろうか?その割には真相は貧弱だと思う。正直言って、がっかり した。もっとテンポよく、読み手を作品の中にのめり込ませるものがあればよかった のに。作品の内容自体はちょっと・・・という感じだが、本屋さんの描写はさすがに うまい。本好きにはたまらなかった♪ | ||||
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率直な感想としては、前作の短篇の方が良かったなぁ。 今回も要所要所で、本屋のこだわりが語られていて、こんな本屋さんが近くにあれば、毎日でも通うのになぁとうらやましく思いました。 うちの近所の本屋は、近年めっきり手抜きで、ラノベの新刊が発売日に並びません… なので、いろんな出版社のラノベの新刊情報をまとめて載せているメルマガをチェックして、アマゾンでまとめて購入してます。 近所の本屋だと、新刊でも一ヶ月ほど待たされるので…。 話が逸れちゃいましたが、前作は本屋が舞台の身近な日常のミステリーでしたが、今回は信州で殺人事件の犯人探しです。 主人公は、成風堂書店勤務の杏子と、アルバイトの多絵。 探偵役は多絵ちゃんです。 途中やや中だるみします。 で、後半は犯人がなんとなくわかった多絵ちゃんの、度重なる思わせぶりな台詞に苛々しますw 杏子さんも苛々していて、一緒に苛々w が、最後の方で杏子さんは、人一人が殺されてる事件が絡んでいるのに、はっきりしろ、ちゃんと説明しろ、真犯人は誰なのだと、何度も多絵ちゃんに詰め寄ってしまったと反省するようなことを言ってます。 事実そのせいで、多絵ちゃんが危ない目に合いそうにはなってるんですが、なんだかちょっとむっとしてしまいましたf^_^; 一緒に苛々していたので、読者に対してのようにも感じたわけです。 本の中とはいえ人を殺しておいて、読者をたしなめるってどうよ、ってw 次は、苛々させない引っ張り方をしてほしいです。 | ||||
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『配達あかずきん』のシリーズ第2弾。 しっかりものの書店員・杏子とアルバイト・多絵が、今回は杏子の元同僚が勤める 長野の老舗書店の幽霊騒動の謎に挑む。 前作がとても気に入っていたので、第2弾が出るのを心待ちにしていました。 でも、まさか殺人事件が絡むとは…。 どこかほんわかとして楽しいのは、主役の二人のキャラクターがいいおかげ。 また、本に対する思い入れがすばらしく、今回も期待を裏切られませんでした。 | ||||
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いい本です。前作の「配達あかずきん」に登場している、迷?探偵コンビが今度は長野の老舗書店の幽霊騒ぎの謎を解きます。長野の老舗書店のたたずまいもいいし、なんといっても、本屋さんに対する情熱が素晴らしいです。元書店員さんが書いたミステリーですが、今回は長野の自然が本の隙間からあふれてくるような、素敵なお話でした。 | ||||
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