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神はサイコロを振らない
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神はサイコロを振らないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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とても面白い作品です。 | ||||
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10年前、突然消えた402便の乗客たちが起こす奇跡... かなり前にドラマ化されたものを途中まで見て気になっていた作品。 改めて某書店で発見し迷わず購入。 限定販売だったらしい。 手に入って良かった。 10年後の世界に突然現れる乗客たち。 それを予言したがトンでも扱いをされ、大学を去ることになった加藤教授。 加藤教授の教え子であり、402便の乗客でもある甲斐くんとその父。 ドラマとは異なる設定ですが、最後には心に訴えかけるものが。 運命を受け入れつつも、それを利用して他人の、いや失った家族の運命を救おうと奮闘する神降氏とその甥。 タイトルの"神は..."は、アインシュタインの台詞であると共に、この神降氏にも掛かっているのかとも。 読めて良かったと思える作品。 黛氏の結婚式は涙無しには... | ||||
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物語の設定のうまさが、さまざまな想いをつくる。 10年という 時差が 突然 うまれる。 そして、3日後には 死んでしまう。 という設定。 飛行機が行方不明となった ということで、 乗っていた人たちの関係者は 『死』 を受け入れた。 ところが 実は 生きていたんだ ということで 『死』から 『生』にもどっても 10年は 取り戻せない。 その混乱の中で かかわり合いを 再度 みつめる。 飛行機に乗っていた人たちは 自分たちの『死』はしらない。 そして、10年間たっている という 浦島太郎 の世界。 あんたは 『死』んでいたんだと、関係者に言われる。 それを受け止めることは できないが 10年の変化の中で 認めざるを得ない状況になる。 さらに、後3日間で あなたは 『死』 を迎えると宣告される。 じょじょに 『死』を 意識し始める。 仮の『死』から 事実としての『死』。 つねに 死に向き合うことで、 生きることの意味、愛するということ、親子の関係、 そして、様々な事件に遭遇したことの痛み。 これが 東日本大震災でいわれた 『絆』 なのかもしれない。 この設定の中に 一体誰を乗客とするのか? それが 物語の 彩りを 作り上げていくのだろう。 奇跡の生還であり、飛行機に乗った人たちは 10年の歳月をしらないままに やってきたのだ。 失われた10年。 神戸大震災がおこり、サリン事件が起こった。 死んだとされて 遺族は 様々な試練を受けた。 非現実的な出来事を想像できる範囲内で描く。 リアリティがないが故に、リアルとなる。 航空会社のスタッフの献身的なサポート。 市役所の人々。縁のある人々が かさなる。 ドキュメンタリーの手法がうまく構成する。 群像がおりなす 不思議な空間。 ひとは、それぞれ 輝くときがある。 | ||||
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何年前か忘れるくらい前ですが、テレビで毎回泣き ずっと原作を読みたかった。やっと機会があり読めました。 テレビと内容は少し違いますがやっぱりよかった。通勤で読んでいましたが、電車の中でウルウルしました。 | ||||
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ドラマとどう違うのか気になったんで読んでみた。主人公の性別や登場人物が若干違ってて面白かった。物語の描写がイメージしやすかった。今度は原作を忠実に描いた作品を観てみたい。 | ||||
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忽然と消息を絶ったYS‐11機が10年経って突如、羽田空港に帰還した。しかし飛行機の中は全く時間がたっていないので、周りと10年のギャップが。。。 梶尾真治の「この胸いっぱいの愛を」と似た設定ですが、「神はサイコロを振らない」は、この「この胸・・」に加え、「黄泉がえり」の切なさも加わった、切ない感動作品です。運命とは何か、そして「運命」に直面した時、人はどう行動するのか。 悲しい話でもあるのですが、読後感悪くありません。 | ||||
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この物語は飛行機事故によって、突然消えた人々と、その遺族。 そして、その飛行機会社の人々の話だ。 だが飛行機事故でなくても、誰にでも肉親との別れが突然訪れる可能性はある。 そう思うと、この物語の人々は幸いだったのかもしれない。 10年の時を隔てたとしても、もう一度、会い、最期の時をやり直す機会を与えられたのだから。 それぞれの人生と背景があり、変わってしまったもの、変われずにいるものがある。 それによるジレンマ、人々の喜怒哀楽。 設定が設定だから、リアリティはない。 けれど、それで、敬遠しているのはもったいないと思った。 作品の世界に引き込まれたもの勝ちだと思う。 私は中盤から最後までは、眠る時間になっても本を手放せず一気に読んだ。 寂しさと優しさの入り交じったラストはハッピーエンドではないと思う方もいるかも知れない けれど圧巻のラストだった。 これだけの人々の人生を書き切った大石さんに敬意を表したい。 | ||||
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ストーリー設定は置いておいても、 久しぶりとてもあったかい良い物語に出会いました。 こんなツライ状況がきっかけで本来の大切なコトを 思い出していく状況って結構ある。 それを上手に描いている本書。 家族のあり方、恋人とのあり方、”今”の生き方を 考えさせられる重くも柔らかい物語でした。オススメ!! | ||||
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消息不明だった飛行機の10年ぶりの帰還。迎える者たちは、喜び、驚き、 とまどいなど、さまざまな心境を抱えていた。一方で、乗客たちの幾人かは、 家族の衝撃的とも思える変化を目の当たりにする。10年という歳月は、 どちらの側にとってもあまりに長すぎた。だが、限られた時間の中でその 空白を埋めようとする人たち・・・。その姿はあまりにも切ない。 乗客たちが10年の時を超えて羽田に着陸したことや、その後の自分たちの 運命をすんなり受け入れてしまうことには疑問を感じたが、刻一刻と迫る 運命を前に、その時までをしっかりと生きようとする姿にはとても胸を打た れた。彼らにはまだまだやりたいことがあっただろうに。無念だったに違い ない。ラストは涙が出た。いつの日かまた、YS11 402便が羽田に 着陸することを、願わずにはいられない。 | ||||
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ドラマ化されていましたが、自分は観てないので観ればよかったかなと残念に思いました。 10年前に消えた飛行機が現在に着陸するなんていうありえない設定のため、観るのを敬遠したのですが、自分が思うような、ファンタジーやホラーでは有りませんでした。 いつ何が起きてもおかしくない日々だということを、忘れがちになってしまいますがこの一瞬を生きるということが大切で貴重なんだなと、改めて思いました。 悲しい出来事が主軸になっていますが、当事者の時間が動き出すのを見届けられた自分もそこにあって読後はさわやかでした。 | ||||
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戦争軍事物以外の大石さんの作品ということでちょっと不安でしたが、予想以上のできでした。 タイムスリップ物にありがちな現象そのものが主ではなく、あくまでタイムスリップは小道具で、それによる人間模様に話の重点が置かれています。 運命を知って抗う人、運命を信じずひたすら明日を信じて行動する人、運命を受け入れた上で残される人のために何かをしようとする人、そしてその人々を支援する人々、行動や思いは淡々と書かれていますが、そのためかどの人も異様にかっこよく感じられます。 (個人的には、自衛隊のパイロットの人と402便の乗員がいいです。) また、御存知の方もいるかもしれませんが、本作は既にテレビドラマ化され、放送も終了していますが、はっきり言ってテレビドラマは原作の足元にも及ばない「原作レイプ」と読んで差し支えない代物ですので、ドラマを見て「よかった。」と思った方は、御一読をお勧めします。 | ||||
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いわゆるタイム・スキップものなのだが、さらに、どんでん返しを用意して、それをあらかじめ予定した上で展開する、堂々たる構成からなる作品です。去る側が、限られた時間の中で、何をするのかという観点と、送る側が何を求めるかという観点が、いくつかの家族の中で、たたみかけるがごとく、おしよせる波のごとく、迫ってきます。 | ||||
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墜落事故で全員が死亡だと告げられた遺族は、それぞれの10年間がありました。 再婚した人、離婚した人、必死に子供を育ててきた人、、、 そんな人たちの前に、突然帰ってきた飛行機。 それとは対照的に、普通にフライトを終えて羽田に到着すると10年後だった乗客。 乗客1人ひとりと、その家族や恋人たちにはそれぞれの人生があって、再び消えてしまうまでの間の出来ごとが、事細かに描写されています。 誰かが主役というわけでなく、それぞれの違った人生が絡み合っているところが、人間らしい感じで私はかなり気に入りました!! | ||||
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ドラマの予告CMを見て、「10年というブランクを超えて育まれる愛の物語」だと思い込んでいたのですが、実際は微妙に違いました。またもや「黄泉がえり」的タラレバ・ストーリー。 最近このテの「タラレバ」小説が多いのは、やはりついつい「あのときああだっタラ」「こうしていレバ」と思ってしまうような悲劇的な事件や事故・災害が多いからなのかなぁ。 (=_=)? 私的には、乗員乗客の最後の場面をきっちり描いて欲しかったな〜。「それを書かずに読者に想像させるのが小説の常套的手法」と言われてしまうかもしれないけど☆ ドラマとは同じ内容でありながら設定がかなり異なるので、ドラマを見た方にも楽しめる内容です。 | ||||
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掛かりなラストが描けるのは本ならでは。これをドラマでやったらお金が かかって大変だったでしょう。乗員・乗客の一人一人にスポットが当て られており、それぞれの生き方の短編集といった読み方もできます。 エピローグとして後日談も読めますが、その後日談に意味がないように 思えたので星を一つ減らしました。 | ||||
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テレビの最終回の前の週に読み始めて、途中でやめておきドラマの最終回を見てから読み切りました。 登場人物の設定が異なるところがあるので、どちらを先に見たか読んだかで、どちらがよいか分かれるかと思います。(ちなみに私はドラマ。) 他の方がおっしゃるようシーンがくるくる変わりますが、ドラマより消える時間が短いこともあってのことと、私はあまり気にしませんでした。 私は過去から来た人に殺された人はどうなるのか(ドラマを考えるとそのままかな。)、過去から来て自殺した人も引き戻されるのかが気になりました。 あと、エピローグもいるかいらないか迷いました。(これ書くに当たり読み返すと遺骨は発見されないのでドラマ同様パラレルワールドはあるのか。でも自衛隊が受信しながら何もしなかったというのはいらないかな。) しかし、10年前に消えた飛行機が突然現れるという設定はおもしろいと思い評価は星4です。 みんな消えてしまうのは両方同じですが、(これ書いちゃ行けないか?)残された者は、別れを言うまもなく突然いなくなった人間と再会できた奇跡を胸に自分の人生を歩いていこうということだと思います。 ちょっとドラマに引きづられた面があるかもしれません。読んだ皆さんがまた御意見を聞かせて下さい。 | ||||
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物語の設定がかなり「どんでもない」状況なので、多少混乱するところもあるわけですが、 最終的に第12章へ展開していく為の状況設定であることがよく分かります。筆者は別に飛行機が タイムスリップして大混乱の「とんでも物語」が書きたかったわけではないと言うことです。 そう言う視点で見れば、半信半疑ではあるものの、ある意味極限状態を突きつけられた人々が どんな風に過ごすのか、そしてどうあって欲しいのかが一生懸命に書かれていると言う印象を 受けました。その意味では感動的でもあり面白くもあった。 他方、他の方が書いているように、登場人物が多い上に話がどんどん進み、しかもいきなり 対象人物が変わってしまうので、誰の話なのか分からなくなってしまう所があり、やや読みにくい。 じっくり読みたい人は3日の時系列と登場人物のマトリックス表を作成して読んだ方が良いかも…。 あと、12章の展開は非常に感動的なのですが、後半になって原稿用紙が足りなくなった(!?) のかのように、突然仲直りしたり、突然…と言うことが多くて「なんでなんで?」と思うことしきり…。 12章が書きたかったんだから全体の1/3くらいをそれに宛てても良かったのではないか、 とも思います。 とは言え、喜怒哀楽が盛り込まれ、いろいろ考えさせられると言う意味ではなかなか趣深い本 と言うことが出来ると思います。少し時間を取ってじっくり読むことをおすすめします。 | ||||
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荒唐無稽と言われても仕方のない設定については それが描きたいことではないから この際まるで気にしない。 (SFではないから) 家族や大事な人を失った人間が生きていくこと 特に子供を失った夫婦のそれ。 そのあたりがメインテーマだと思う。 (文庫版あとがきにもありました) 本来だったら重苦しいテーマなのにそれを感じさせないのは リズミカルで読みやすい文体と 多くの登場人物たちが持つ潔さのおかげかな。 さらに10年というくくりで94年から04年を あえて選んだのも見事。 ここでいわゆる「失われた10年」への どうにかできなかったのかという思いや 結局人間のすることなのだからという諦念 それらが見事に描かれ社会派小説としての赴きも充分味わえます。 関係者が多く それぞれがドラマをもっているために それらが錯綜し 混乱してしまうか、あるいはひとつひとつのドラマが浅くなってしまう という危惧はありましたが。 どうしてどうして それらのほとんどを見事に描ききっているのはさすがです。 あくまでもチラリとですが ハードボイルドも、「のだめカンタービレ」も ドロドロ昼ドラも、「映画版ウルトラマン」も 「青が散る」も「博士の愛した数式」も 「破線のマリス」も 一冊で楽しめてしまうような。 ラストはぼくには圧巻でした。 寝室で寝ている妻子の寝顔を確認しないではいられなかった。 タイトルも見事ですし 何と言っても文庫版の装丁 読後改めて表紙を眺めながら 人生が無限でないことを思い 涙しました。 | ||||
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最初書店で手にとって読んだ際は、『黄泉がえり』みたいな感じかな、って思いました。でも違っていました。 402便に搭乗していた、それぞれの人物の人生が、10年間の時(とき)の『過去』と『未来』を たった3日間で埋められないもどかしさが伝わってきました。 『消えてしまう時』のそれぞれの登場人物の行動が涙を誘います。 富士山での黒木亮親子の別れのシーンは涙出っ放しで読めませんでした。 テレビドラマ版とは登場人物に合わせて(だと思うのですが)ストーリーが異なります。 是非テレビドラマ版を見ている方にも読んで欲しいと思います。 私的には、この原作本の方が気に入っています。 | ||||
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ドラマの原作本ということで初めて大石英司の作品を読んだ。まず設定に参った。10年前に消息を失って,墜落した思われていた報和航空402便が時空の壁を越えて,10年後の世界の舞い戻ってくるのだ。それだけでもすごいのに,戻ってきた68名の乗員乗客は,10年前の姿のままで戻ってきた。それも,3日後にはまた消えるという限られた期間で。その3日間にそれぞれの乗員乗客が,10年間に起こったそれぞれの家族の愛憎劇と向き合い,そして,再生していく家族の姿。ライトまで一気に読ませ,最後には涙,涙の物語だ。ぜひ,読んでほしい小説だ。 | ||||
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