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【この小説が収録されている参考書籍】
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スキップ (新潮文庫)

スキップの評価: 4.21/5点 レビュー 82件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.21pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全64件 41~60 3/4ページ
No.24:
(4pt)

数年後の自分もやっぱり自分なんだ。

うたた寝から目覚めたら、そこは25年後の世界だった。
さっきまで学生だったのに、教師として1学年上の授業をすることになった真理子。
部活の顧問、学生指導、テスト作成・・・・戸惑いの連発。
17歳の心を最大限に成長させて、42歳の自分を演じきらなければならない辛さ。
日常的な出来事なのにハラハラドキドキの連続で一気に物語にすい込まれます。
成長したり、朽ちていくものがある生身の人間ですが、
何年経っても変わらない“心の核”があるのだと気付かされます。
スキップ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:スキップ (新潮文庫)より
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No.23:
(5pt)

高校生の頃

に読みました。この文庫本は1999年に出て、当時私も高校生だったので一気に話に引き込まれました。後で母も読みましたが、真理子さんと世代が近かったので母も楽しめたようです。だから親子で読める本だと思います。同世代の方に是非読んで欲しい本です。
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No.22:
(5pt)

久々の感動

主人公と同様に高校生の娘を持つ年齢として読んでみて、主人公とは逆に17才の高校時代にスリップしてしまいました。毎日を大人として生きなければいけない自分ですが、心の奥隅にはあの頃の自分がまだこんなにも元気にいたのだということを発見できました。大人と高校生の2つの立場で感情移入し、2倍ポロポロ泣けた作品です。
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No.21:
(5pt)

残酷な「時」に翻弄され・・・

17歳の真理子は普通の女子高生。家でレコードを聴きながらうとうとと眠りにおちた。ふと目を覚ますと、25年後の世界に「スキップ」していた・・・! 高校生から、突然42歳の「高校の先生」になった真理子さんは、現実に戸惑い苦しみながらもその世界で生きていく努力をします。彼女は42歳のおばさんになってしまったけれども、彼女は「美しい」です。過去や未来に縛られず「今」を一生懸命生きようとする心は、現代の日本の若者が失っているものではないでしょうか。誰かが何かをしてくれるのを待つのではなく、自分の意思で自分の行動を決定し、その責任は自分でとる。コンビニの前に意味なく集まっている若者たちよ、「毎日つまんねーなー」なんて、言ってる場合じゃない! 自分の「明日」が絶対にあるなんていう保障はないのだから。作者の北村薫さんは、以前は国語の教師だったそうですね。42歳の真理子さんも国語の教師になっていました。真理子が行う授業はとても魅力的で、日本語の素晴らしさに気付かされます。こんな先生に教えてもらえる生徒は幸運ですね。
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No.20:
(5pt)

時の残酷さ

初めて読んだのは、大学生だった。ラスト近く、新田少年との会話の場面で、涙が流れた。本はかなり読むほうだけれど、読みながら泣いてしまったのは、この本が初めてだ。この物語で、「時」はあまりにも真理子に残酷だ。青春を奪い、恋を奪い、両親を奪う。けれども真理子は「時」に押しつぶされない。現実を受け止め、そして自分の「少女の心」も否定せずに、「42歳の肉体を持った、17歳の少女」として、人生を歩き続けていく。真理子の決意が美しいからこそ、封じ込められた彼女の恋が切なく、悲しかった。本職の国語教師ならではの、いきいきとした授業風景も魅力的。高校教師時代の北村先生の授業も、きっとこんなふうだったのだろう。
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No.19:
(5pt)

過去と未来、そして、今

私は17歳だった。大人にも17歳の時間があり、未来には17歳になる人もいる。高校生の頃には、10年後、20年後の自分がいるだなんて想像もできなかった。その頃に、何をしているかなんてまったく考えたことがなかった。今現在の自分があり、未来の自分に繋がってる。大人になるにつれて、ふとそんなことを考えてしまうのでした。
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No.18:
(5pt)

清々しさと心のはり。

17歳の高校生の「私」が25年後の「私」へ飛ばされた。時に弄ばれた17歳の心を持った「私」は42歳の「私」として生活をはじめる。「時」をテーマにした作品で、清潔な読後感を与えてくれました。「時」は日常でもすごい残酷で、どうあがいても動かすことはできません。その残酷さを逆手に取って、そこから立ち直り、前を向いていく主人公の、作者の清潔な強さが感じられます。読んでよかった。そう思える作品です。
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No.17:
(4pt)

私にとってはとっても辛い話

私にとってはとっても辛い話でした。自分の人生がスキップしても、前向きに生きていく主人公。若い心で、周りに溶け込んでいき、周りの人も彼女を受け入れていく・・・・・とてもすばらしい話です。やっぱり、人生は前向きに!ですね。でもでも、もし、自分に同じ事が起きたら・・・・一番キラキラしている時期を経験せずに「ババァ!」って。。。。うーーーん、耐えられない!やっぱり、主人公はすごいです!!!欲を言えば・・・・最後に、「どうしてこうなったの?の謎解き」もしくは、「元の自分に。。。」が無かったのでちょっと悶々としました。でも、とってもさわやかな終わり方です!蛇足ですが、自分のお腹周りの肉が増えてきたのを「ま、歳だから仕方ない」半ば諦め始めている自分に喝がはいりました!
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No.16:
(5pt)

あっというまの500ページ

初めて読む北村薫さんの小説です。一気に540ページ。あっというまでした。時間をネタにした小説はいくつもありますが、この雰囲気は初めて。落ち着いた勢いと新鮮さを堪能しました。
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No.15:
(4pt)

B+

コレは良かったです。物語に出て来る女性達がみなイイ!まぁ主人公の生き様とその周囲の女性がカッコ良かった。これも結局テーマは「前を向いて歩いてこう」系ですが、良かったです。物語自体に興味を持つのに50ページくらいかかりましたが。。買って読む価値あり。
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No.14:
(4pt)

自尊心のもとに

大好きな北村薫の時と人をテーマにした3部作の1作目。主人公真理子は17歳から42歳へ、25年の時を越えた現代に突然目覚めます。環境も文明も自分の体だって変わってしまったのに、「わたし」を生きるために真理子がしたことは・・・?私は高校生だった頃、国語の先生が好きでした。教室で机の合間を歩きながら朗々と小説を読み上げる声。「わかりません」としか答えないやる気のない生徒に、苦笑いしながら丁寧に文学のおもしろさを説明してくれた。そんな思い出に「スキップ」しつつ読みました。真理子は、人生においていろんな選択肢を選び取ることはできなかったけれど、与えられた環境に向かって、強くのびやかに生きていこうとします。それでも、失った歳月、家族や、その歳月に感じたであろうあたりまえの感覚の欠落をまのあたりにして涙してしまう。甘えないこと。失ったものを思って嘆かないこと。今を享受することで自分を取り戻そうとする真理子が、いつか予期したものとは違う、新しい奇跡を手にできることを、願ってやみません。
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No.13:
(5pt)

過ぎる日々を愛しく思うこと。

普通の文庫本の倍はある厚みだけど、実際読み始めたら止まらない。私はじっくり3日間かけて読んだけど、多分一日でも読めてしまうだろう。なんて鮮やかな、なんて愛おしい話なんだろう。25年という長すぎる空白。それすらも乗り越えた真理子の姿は大変生き生きとしてたいへん魅力的です。言葉ひとつひとつが本当に美しくて、そしてあたたかい。読みながら涙が止まりませんでした。こうやって何気なく過ぎて行く毎日。それすらも愛しく思えてくる程、本当に美しい作品でした。
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No.12:
(5pt)

心地のよい小説

 なんとも心地よい小説。 主人公一ノ瀬真理子は17歳のとき文化祭が雨で中止になった。その後家に帰り、眠って目覚めた先は25年後の世界。自分は桜木真理子になり、国語教師をやっていた。 親父が読み、自分に渡ってきた。俺は学生だから生徒側の立場が分かりやすい。しかしながら生徒と同じ心の年齢を持つ真理子にも非常に共感できる。先生と生徒という関係でこれほどほがらかで心地よいものは少ないだろう。現代においてはタブーかもしれない。しかし読み進めるうちに、そう言った考えは捨ててしまう。こういった小説があった方がいいじゃないか、と思うはず。 これはあくまでも学園物に仕上がっているし、そこがメインである。常に前向きで向上心のある真理子と、個性豊かな生徒達。17歳が同じ世代を教師として教えているところに面白さがあり、授業の他に文化祭やバレーボール大会などを通じての生徒の交流は、人間的な温かさがあっていい。 読めば分かるが、スキップのトリックは簡単である。それ以上に小説そのものを存分に味わって欲しい。
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No.11:
(5pt)

心が温かくなる話

実家に帰る新幹線の中で読み返した。そう、「読み返した」のである。もう何度も読んだ話なのに、それでも涙がとまらなかった。無常な時の流れ。それでも一生懸命に生きる主人公。そのぴんと背筋の伸びた生き様に心が温かくなる。目頭も熱くなる。ふと気が付くと、新幹線の中で涙ぐんでいた。一生懸命生きることの爽快さを知ることができる小説である。
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No.10:
(5pt)

北村薫氏の本の中で一番おすすめです!

北村薫氏の本とはじめて出会ったのが、この「スキップ」でした。主人公・真理子の清潔感のある美しさ。そして、人生というものに対する真摯な態度。真理子の高校時代のエピソードや親友との友情。失ったものだけにとらわれず、前向きに生きていく姿が本当に美しい。真理子が「未来」を「現在」として、受け入れていく過程で、さまざまな人に与える影響などが微笑ましい。親友との再会にも涙が出そうになりました。「未来」での真理子の先生ぶりにも目を見張ります。生徒との交流、娘とのやりとり、17歳が輝くほどにちりばめられています。新田君との交流が個人的には一番素敵だと思っています。どんな世代の女性も共感できる素敵な本です。
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No.9:
(4pt)

ああ、納得がいかない

 昭和40年代初頭17歳だった真理子が転寝から目覚めると、そこは彼女にとって25年後の世界。彼女は心こそ女子高生のまま、肉体は夫と娘を持つ42歳の国語教師になっていた。どうしてこんなことが起こるのだろう、という謎解きや、どうやって元の世界に心を戻すかなどは本書では為されていない。真理子が25年後の彼女にとっては「未来世界」にいかに溶け込むかが細密に描写されている。女子高生にこのシチュエーションは酷だと思う。綺麗に「スキップ」してしまった真理子の25年間は、空白のまま彼女の歴史に刻まれてしまうのだ。その間の大切な想い出や重大事すら彼女は知り得ぬまま…。物語は丁寧できっちりと構成されている。でも、この点だけは私は買えない。だって、ヒロインが余りに気の毒ではないか。そう思いません?
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No.8:
(5pt)

果たして母は…

「とっても面白かったので、あげます。17才のあなたはどういう感想をもつのか…?」ある日、机の上に母からの置手紙と共に置かれていたのが、この本でした。私たちは常に心にふさわしい体で生きているものだと思います。それが、この本の主人公のように、もし25年もの歳月をスキップしてしまったら、心と体がかみ合わない″自分″を生きていかなくてはならないとしたら…。始終そんなことを思いながら読んでいました。読み終わった私の心に残ったのは、不思議な爽快感。人は、いくつになったって、若い頃と同じように、すべてのものに様々な思いを抱けるのだと。母は、果たしてどのようなことを思ったのでしょうか。
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4101373213
No.7:
(5pt)

すっきりした。

この本を読んでから、嘘じゃなくて、まわりのものがいままでと違って見えました。それまでの自分よりもほんのちょっとだけ大きくなれた気がします(おおげさだけど)。この人みたく、強く生きなきゃって思いました。
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4101373213
No.6:
(5pt)

母の面影

この本を読んだのは母の一周忌のすぐ後でした。母がそこにいるようで懐かしく、哀しく、読みました。ふだんは北村作品を読まない父も一気に読み終えたらしいです。前向きで美しい母にこの本を開くたびに会えることがとてもうれしい。読んだ後にいつも優しい気持ちになれる北村作品はどれもお勧めです。
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4101373213
No.5:
(5pt)

高潔な強さ

時間のねじれに翻弄される17才の少女。その魂の高潔さとその強さに感動させられます。何度読み返しても爽やかな読後感を残してくれる本です。たくさんの方に読んでいただきたいです。
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