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蚊トンボ 白鬚の冒険
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蚊トンボ 白鬚の冒険の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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藤原作品らしい主人公なのですが、性格にリアリティがなさすぎて感情移入できませんでした。 ごく普通の若者なのに、アウトローに対してもやたらと強気で筋を通す。 確かに魅力的ではありますが、「異常な性格」(悪い意味ではありません)であるのは確かですよね。 どの様な過去が彼の性格を作ったのか?それについて一切説明がないのが残念です。 | ||||
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直木賞・江戸川乱歩賞受賞作『テロリストのパラソル』著者の最新作。正直いって様々な設定が少々強引すぎる印象です。 解説で香山二三郎氏が語る様に白鬚が突然達夫の頭に入り込む設定自体は〝ファンタジー〟としてOK。ただ、発生する事件やそれに関わる達夫の行動に現実的な倫理的設定が欠ける様に思います。 もっともそのアイデアや物語の展開の仕方は流石藤原伊織、という感じでもあり、この作品自体は週間誌に掲載されたもののようですので、ひょっとしたら当時の藤原さんはとても忙しかったのではないのかな?、と思わせます。 次作に期待を込めて★3つ。 | ||||
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「テロリストのパラソル」で江戸川乱歩賞、直木賞を受賞し、「ひまわりの祝祭」「てのひらの闇」「雪が降る」と、質の高い作品を世に送りだした作家の最新長編ということで、楽しみに購入した。しかし、期待が高かったせいか、満足を得られなかった。 この作品を一言でたとえるなら、「高級食材のごった煮」とでもいおうか、主人公の白髭・達夫をはじめ、脇役の黒木、瀬川、カイバラなどのキャラクターの設定はさすがであるが、それぞれを生かし切れていない。 「達夫はなぜほとんど面識のない黒木を命をかけてかばい、そして数度しかあったことのない恋人真紀を救いにいくのか」「なぜ、黒木と瀬川が敵対するのか」「なぜカイバラは異常なまでの執念を持ち続けるのか」といった動機付けが不十分で、!感!情移入できないまま何となく物語が流れていってしまう感じである。 587ページもの長さでありながら、作品自体に厚みを感じないのは残念である。先述した登場人物の設定、終盤のカイバラ対達夫など、作者の力量にうならされる部分もあり、次回作に期待したい。「もう一息」ですごい作品になったのではないかと思うと、大変に「惜しい」作品である。本作品は2002末のこのミスでベスト20にはいらず、実質22位だった。 | ||||
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「テロリストのパラソル」で江戸川乱歩賞、直木賞を受賞し、「ひまわりの祝祭」「てのひらの闇」「雪が降る」と、質の高い作品を世に送りだした作家の最新長編ということで、楽しみに購入した。しかし、期待が高かったせいか、満足を得られなかった。 この作品を一言でたとえるなら、「高級食材のごった煮」とでもいおうか、主人公の白髭・達夫をはじめ、脇役の黒木、瀬川、カイバラなどのキャラクターの設定はさすがであるが、それぞれを生かし切れていない。 「達夫はなぜほとんど面識のない黒木を命をかけてかばい、そして数度しかあったことのない恋人真紀を救いにいくのか」「なぜ、黒木と瀬川が敵対するのか」「なぜカイバラは異常なまでの執念を持ち続けるのか」といった動機付けが不十分で、!感!情移入できないまま何となく物語が流れていってしまう感じである。 587ページもの長さでありながら、作品自体に厚みを感じないのは残念である。 先述した登場人物の設定、終盤のカイバラ対達夫など、作者の力量にうならされる部分もあり、次回作に期待したい。 「もう一息」ですごい作品になったのではないかと思うと、大変に「惜しい」作品である。 本作品は2002末のこのミスでベスト20にはいらず、実質22位だった。 | ||||
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ハル・クレメント「20億の針」、岩明宏「寄生獣」、ゆうきまさみ「鉄腕バーディ」・・・。宇宙人が人間と一体化し、超人的な能力を得る・・・というストーリーは珍しくないが、本作はカラスに追われた「蚊トンボ」が、青年の頭の中に埋め込まれ合体(?)してしまい、彼は瞬間的に超人的な運動能力を発揮できるなどの特殊な能力を得るところから始まる。 主人公の達夫は天涯孤独の境遇、配管工、20歳の青年。だがいまどきの若者に似合わず、実直、胆がすわり、妙に義理堅く、筋を通す・・・。 住んでいる安アパートの隣人の男と、ヤクザとのいさかいに関わったことから、自分もトラブルに巻き込まれていく・・・。巻き込まれたトラブルにもかかわらず、殴られても脅されても、信念は曲げない。 芸術に造詣が深いインテリのヤクザ、おせっかい焼きの美人・・と主人公も含め人物造形がいつもの藤原伊織調でやや現実感に欠ける。いつもの中年男ならまだしも、いまどきこんな若者いないよ、そこまで筋を通さなくてもいいのではないの? といった思いは最後までぬぐえなかった。 主人公と蚊トンボの掛け合いなどおもしろい部分もあったが、元が雑誌連載という嫌いからか展開が冗長なのも気になった。ラストも好みではない。 | ||||
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ハル・クレメント「20億の針」、岩明宏「寄生獣」、ゆうきまさみ「鉄腕バーディ」・・・。宇宙人が人間と一体化し、超人的な能力を得る・・・というストーリーは珍しくないが、本作はカラスに追われた「蚊トンボ」が、青年の頭の中に埋め込まれ合体(?)してしまい、彼は瞬間的に超人的な運動能力を発揮できるなどの特殊な能力を得るところから始まる。主人公の達夫は天涯孤独の境遇、配管工、20歳の青年。だがいまどきの若者に似合わず、実直、胆がすわり、妙に義理堅く、筋を通す・・・。住んでいる安アパートの隣人の男と、ヤクザとのいさかいに関わったことから、自分もトラブルに巻き込まれていく・・・。巻き込まれたトラブルにもかかわらず、殴られても脅されても、信念は曲げない。芸術に造詣が深いインテリのヤクザ、おせっかい焼きの美人・・と主人公も含め人物造形がいつもの藤原伊織調でやや現実感に欠ける。いつもの中年男ならまだしも、いまどきこんな若者いないよ、そこまで筋を通さなくてもいいのではないの? といった思いは最後までぬぐえなかった。主人公と蚊トンボの掛け合いなどおもしろい部分もあったが、元が雑誌連載という嫌いからか展開が冗長なのも気になった。ラストも好みではない。 | ||||
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