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猛き箱舟



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猛き箱舟の評価: 4.65/5点 レビュー 55件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.65pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全55件 21~40 2/3ページ
No.35:
(5pt)

「机上の行動至上主義者(笑)」を燃やし尽くす迫力

あまり言われていないようなので今さら書いて置くが、船戸ハードボイルド作品の中で猛き箱舟を金字塔たらしめているのは、主人公がそこらへんにいそうな日本人のニーチャンであり、主要登場人物が日本人で占められていることだ。凄く今さらな感じがあるが、このことの価値を改めて噛みしめておく必要がある。
筋立て的にはこの作品、ほぼ様式美化していた船戸ハードボイルドと変わらない。だだ、恥知らずな主人公が「その筋の人に一目おかれる人間になりたかったのさ」と紛争地域でケロリと言い放つ以前と以後とで彼の見え方がまるで違って来る。海外の事情通気取りなハードボイルドかぶれ(要するに船戸読者)を「現場」の業火で焼き尽くすシーンがあることはとても大きい。船戸作品には珍しいメタな発想だし、ダメ主人公が「ハードボイルドで描くべきタフな人物」に仕上がって行く様がこの作品に唯一無二のポピュラリティを与えているだけでなく、「机上の行動至上主義者(笑)」たる我々日本人読者に「他人事でない暴力」を突き付けて来る。
「灰色熊」の叫ぶような独白をもって「悪漢の正義」的なモンに共感するのは自由。けど生活を、故郷を、愛する人を奪われた者は「灰色熊」のような存在を決して許すことはない。船戸与一が描いて来たのは「民」という存在のブレない生命力だ。子どもの手に潰されようとする虫は抵抗する。そんな当たり前の持つ尊さだ。猛き箱舟はその当たり前を日本人に直で問うて来る作品と言えるだろう。
猛き箱舟〈上〉 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:猛き箱舟〈上〉 (集英社文庫)より
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No.34:
(3pt)

取材力には脱帽

相変わらずのリアルな血と暴力の世界観。
この作家の文体は受動態が多いような気がして、少しうっとうしくなります。
たとえば、「たばこがとりだされた」など「なになにが、された」と連発。描写力自体はすさまじく上手いのですが……。
登場人物のだれ一人、幸せにはならないのは、どの作品にも言えることですね。それが残念。
ラストに関谷が殺されるのは蛇足では? せっかく幸せになろうとしているのに。
作者は関谷の孫が「第二の香坂」になるという暗示を残して幕を下ろします。
奥が深いですね。
猛き箱舟〈上〉 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:猛き箱舟〈上〉 (集英社文庫)より
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No.33:
(5pt)

涙が…

何故に筆者は 自分を殺す 死なないと終われないの?船戸与一に会えて良かった !
猛き箱舟〈下〉 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:猛き箱舟〈下〉 (集英社文庫)より
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No.32:
(4pt)

良くも悪くも船戸節

起承転結の起の部分が結になってるわけだが、転の部分が良くも悪くも船戸節。
それ自体はいいとしても、結の部分で語りきられてない伏線がいくつか残ってるような感じがして若干消化不良気味と感じた。
他の、例えば砂のクロニクルや南米三部作と比べれば一枚落ちるというだけで、船戸好きの人は十分満足出来ると思う。
猛き箱舟〈下〉 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:猛き箱舟〈下〉 (集英社文庫)より
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No.31:
(2pt)

上下巻とも星2個!

気になる。どうして「車」じゃなくて「くるま」なのか?
どうして登場人物は常にフルネームなのか?
なぜか「官能」が多くなったのか?
どうして主人公は恋人の「心臓をシャリシャリと食べる」のか?
「灰色熊」という俗称が、どうしてこんなにダサいのか?
(何メートルもぶっ飛ばす必殺技がビンタというのも笑える。要は熊なんだろうね。)
登場人物の殆どが死亡する「皆殺し」はどうしてなんだ?
12発も弾丸くらってるのに死なないのは明らかにおかしいでしょ?
青年向けの週刊誌に連載してるんだから、多少のお色気サービスは当然でしょう。
心臓を喰うのは、主人公が人から人ではない物の怪に変貌する様の表現なんでしょうよ。

あんたいちいちうるさいなあ。船戸与一を判ってないのに生意気なこと言うんじゃないよ!
とファンの方からは叱られてしまいそうですが、上記の点が気になって気になって首を傾げっぱなしでした。

気になると言うか「クスッ」と笑っちゃうんです。

舞台は東京~中近東。
外国に出掛けて地元の人々に迷惑をかける日本の悪特企業と、それを阻止しようとする反政府勢力。
その反政府勢力を抹殺しようとする、日本人が首謀者の傭兵部隊と政府軍。
灰色熊とよばれる日本人の家族、介護者、部下達。傭兵達、ゲリラの女性、手助けする悪特商人、凶悪な犬。
灰色熊に憧れて一流になろうとする主人公の無職の男。

全員が死にます。とにかく皆殺しです。(-_-;)

なんだかなあ、主人公が唐突に心臓を喰いだしたから読むの止めようかと思いましたが、
分厚い本作を駆け足でしたが読み切りました。

そして表題の「方舟」の意味や意義がいまひとつ説得力に欠ける。
長期連載で様々な意見によってストーリーが迷走した感が否めない。

ファンの方、ごめんなさい。高評価はできません( -_-)
猛き箱舟〈上〉 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:猛き箱舟〈上〉 (集英社文庫)より
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No.30:
(5pt)

何も言わず、読んで欲しい。

かつて松本清張や司馬遼太郎、それに筒井康隆等の作家に凝った時期があり、その殆どの作品を読破してきた、その同じ思いで、船戸与一の作品を読み漁った記憶がある。そして、その頂点に位置するのが本書であった。

当時、概ね文庫化されていた中で、本書はそうではなく、ハードカバーを買ったわけだが、冒頭から、痺れっぱなしだった。日本-海外-日本が舞台で、船戸の作品には珍しく日本人が主人公である。

読了後、日本の冒険小説では、今後10年間、本書を超える作品は出ないだろうと思い、実際、10年経っても、その思いは変わらなかった。ほぼ、30年を経た現在、久しぶりに再読して、10年どころか、本書を抜く作品は、現在の小粒にまとまった作家たちを見渡してみて、暫くは出てこないだろうと確信するのである。
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No.29:
(5pt)

あらゆる要素が詰まっています

冒頭はヘミングウエイのキリマンジャロ…。を、彷彿とさせられました。単なるアクションでもなくサスペンションでもなく、やはりヒューマニズムが中心に据わっています。一気に読めますし、アフリカ方面に実際に行かれた経験ある方ならより一層楽しめると思います。
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No.28:
(5pt)

最高傑作

冒険小説として序盤から入りこまされ、一気に上巻を読了。 このように上下巻に分かれている時、レビューは非常に書きにくいのだが、 上下まとめて傑作中と傑作と断言できる。 連載物にありがちな冗長さもなく迫真、独特の描写。 ペンが冴え渡る最高傑作 船戸さんの作品を人に勧める時にはまずこの作品にしています。
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No.27:
(3pt)

船戸作品には珍しいパターン

船戸与一作品はちょっと癖があって、初めて船戸与一の作品を読む人は船戸節とでも言うべき話の進め方に慣れるまで我慢出来るかどうかで船戸与一の評価が変わってくることが多いと思う。
というのも、冒頭部分で何が言いたいのか掴みかねる作品が多い。掴みが悪いというか。
例えば私が初めて接した船戸作品の砂のクロニクルではハジが二人出て来て、しかも主人公が複数人いる。
もしくは蝦夷地別件でも後半の畳み込みは凄まじい凄みがあるが、前半は若干掴み辛い。
大まかに言って船戸作品は100ページ我慢出来ればあぁそういう展開かと分かるんだが、そこまで我慢出来るかどうかという作品が多い。
ところがこの作品は珍しく掴みがバッチリ。
船戸作品はほぼ全作読んだがこんなに出だしがいい船戸作品は他にないと思う。
ただ、その掴み、いわゆる「起」の部分であり「結」の部分でもある掴みの冒頭部分がなかなか「転」まで辿り着かず上巻はかなり苦しいものがあった。
全体通しての評価と言われれば☆3とは思わないが上巻の評価と言われると3になるなという感じ。
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No.26:
(5pt)

おもしろい

すごく読みやすくて、どんどんページが進んでいきました。船戸さん、好きです。
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No.25:
(5pt)

おもしろい

すごく読みやすくて、どんどんページが進んでいきました。船戸さん、好きです。
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No.24:
(5pt)

船戸流タイガーマスク

船戸氏の訃報を耳にして、思い浮かべたのは、やはり、この一冊。

ある意味、、三本ロープのジャングルから、アフリカの砂漠へと舞台を変えたタイガーマスク(アニメの方)といえるのではないでしょうか。
終盤の展開は、冒険小説というよりも、難敵を次々と退けていくプロレス活劇のイメージに近いです。

圧倒的な強さを持つラスボスを倒すにはどうすればいいのか、というか、どうならなければ倒せないのか・・・
この一点においても、両者は見事にシンクロします。

「光」ではなく、「影」を描き続けた船戸氏・・・
この作品のテーマは、タイガーマスク同様「いびつな正義」ではないかという気もします。

タイガーマスクのラストに感銘した方に、お勧めしたいです。
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4087486370
No.23:
(5pt)

圧巻

内藤陳さんの「読まずに死ねるか」で知りましたが、圧巻でした。冒頭の日本の雪深い山奥のシーンから一転、高度成長期の華やかな銀座へ、男の野心、邂逅、そして舞台はアフリカへ・・・。ページを繰る手が止まりません。上巻後半あたりから二転三転四転していく状況。ハードボイルドでもなく、ノアールでもなく、やっぱり冒険小説としかいいようのない。そしてラストがやるせない。
言い立てれば瑕瑾はあるのかもしれないけれど、そんなことはどうでもいいと思える迫力と魅力。
「砂のクロニクル」もよかったけどこれもよかったです。
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4087486362
No.22:
(3pt)

問題なし

問題なし..........................
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No.21:
(3pt)

問題なし

問題なし............................
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4087486370
No.20:
(5pt)

船戸与一作品No.1

冒頭から手に汗握るシーンであっと言う間に引き込まれます。
暑く、熱く、厚い冒険小説。

読まずに死ねるかよ。
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No.19:
(5pt)

久しぶりに読んでやはり興奮した

最初にこの本を読んだのはおそらく20年近い前だったと思う。その時は香坂の復讐物語としてワクワクしながら、興奮しながら読んだのを記憶している。今回再び文庫で読んだのは、あのときの興奮を再び味わいたいと思ったから。しかし、今回の読後感は以前のそれとは少し違った。年を取ったからなのか。前回と同様に興奮し、ビルドゥングスロマンに満足したが、それ以上に今回感じたのは切なさと空しさ。信じていた、私淑し信奉していた者に裏切られる無念さにいつしか自分を重ねていることに気づいた。あの頃より年は重ねたが、読んでいて泣きそうになる自分と出会えたことが収穫だった。
猛き箱舟〈上〉 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:猛き箱舟〈上〉 (集英社文庫)より
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No.18:
(5pt)

ありがたいの一言です

とてもきれいな本を安く手に入れることができて満足しています。
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No.17:
(5pt)

とってもおもしろいです。

著者の作品は大体読んでいます。たまたま本屋さんに無かったので手配しました。
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4087486370
No.16:
(4pt)

ラストの舞台が残念

週間文春 1987年 国内1位

一級品の男になるため、香坂正次は、灰色熊の異名をとる隠岐浩蔵を訪ねる。隠岐は、海外の組織犯罪から日本企業を守るため、非合法活動をおこなう傭兵たちのリーダであった。渋る隠岐であったが、香坂は、執拗なアプローチの末、マグレブでのミッションに参加することを許される。そのミッションとは、マグレブの利権渦巻くグ・エンザ鉱山を確保し、国益を守ることだった。香坂と、隠岐の要請に応じて参集した傭兵たちは、西サハラで作戦行動を開始する。やがて、砂塵の中からポリサリオ解放戦線の武装戦闘集団が姿をあらわす ・・・

船戸与一さんの冒険小説は、スケールがでかすぎて日本には収まりきらない。本作品も、ほぼマグレブ=北西アフリカ諸国が舞台となっている。モロッコ、アルジェリアの情勢や、ポリサリオ解放戦線の活動を背景に取り入れているのが面白い。それぞれの思惑が錯綜する中、熱砂で繰り広げられる緊迫した戦闘は、映画を見ているように臨場感がたっぷりだ。

登場人物たちのクセの強さも船戸さんの持ち味が良く出ている。「こんな人いない」というぐらい強烈な個性の持ち主がどんどん登場するのだ。彼らがどのように絡み合っていくのかがひとつの見所になっている。ただ、主人公の香坂は『山猫の夏』の山猫のような神秘的なカリスマ性を持っていないので、比較してしまうと魅力に欠けているように思える。

ストーリーは、作戦行動で、隠岐に囮として見捨てられた香坂の復讐劇に展開していく。ポリサリオ解放戦線の収容所の脱出行から、仲間だった傭兵たちに命を狙われていく香坂。ピンチ、またピンチの連続。先が見通せない香坂の未熟さが苛立たしさをつのらせる。だが、隠岐の執念深い裏切りと、ポリサリオ解放戦線の女性兵士との悲恋を経て、香坂は幽鬼の如き存在へ変貌する。そして舞台は日本へ ・・・ と続く。

舞台が日本に移るとスケールが急に小さくなったように感じてしまう。ラストの舞台に日本を選んだのは、西サハラが雄大だっただけに残念ではある。
猛き箱舟〈下〉 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:猛き箱舟〈下〉 (集英社文庫)より
4087486370

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