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午前三時のルースター
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午前三時のルースターの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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垣根涼介さんの本です。デビュー作ですね。 旅行代理店に勤める長瀬が、得意先の社長から、孫の慎一郎のベトナム行きに同行することに。長瀬の友だちの源内も同行する。 慎一郎の目的は、実の父がベトナムで失踪したので、それを探すこと。 長瀬たちの行く手に、妨害が…はたして、慎一郎の父は、なぜ社長の座が約束されているのに、失踪したのか? 長瀬を案内する、現地の女メイやビエン(運転手)らが脇役です。 ただ、メイをめぐって、慎一郎と長瀬の恋心とか、そういうのもあります。 とりあえず、ベトナムの描写がよく描かれていますね。 飽きさせることなく話を展開させて、おもしろいです。 ただ、キャラとして源内とビエンがうまく機能してないような、とか、それなりに不満はありますが、まあ許容範囲内でしょう。 | ||||
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最初の宝石商の社長と主人公の旅行代理店の男が、やり取りする場面は読みやすく面白かったです。 社長の一代記や、業務提携などの政治的な話、そんな中、社長の義理の息子がなんで失踪したのか、といったミステリーを感じさせながらこの先の展開がどうなるのか気になります。 そんな中で、失踪した父親を探す少年との出会いからベトナムに渡る。 ここまでは良かったのですが、本編のベトナム大冒険からはそんなに面白くない。 展開を主人公が言葉で説明しすぎるし、その説明が小説の限界なのか、絵とか無いので分かりにくい。 誰誰を待ち伏せして、だれが盗み聞ぎしてとか作戦の段取りを最初に言葉で話すと、ネタバラしされたマジックを見せられているようで興ざめ。 あと登場人物が何だか薄い。 さらっと過去を話して分からせようとするところがある。 車の描写がしつこく、好きなのはわかるが不要で読みにくくしている。 ピンチの場面があっさりと解決して、上手くいきすぎているところがある。 全体的に普通。 | ||||
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『ヒートアイランド』や『ワイルド・ソウル』で名を馳せた垣根涼介のデビュー作。 デビュー作と思えば悪くはない。もと旅行エージェントという経歴をそのまま使って、失踪した父親を少年が語り手のエージェント他の力を借りて探しに行く話。何やら誠実さのようなものがあって、ある種のてらいはあるものの、それでもそこに美学があっていい。 だがインパクトとなるといささか疑問。設定上それほど激しいアクションというわけにもいかないだろう。実際その通りで、さほどの展開もなしに終わる。ベトナムの魅力ある人物たちとの交情も淡いレベルを超えるわけではないし、父親が生きた人生を主人公自身も選ぶ、というのも必然性として弱い。弱い上に、いささかマンガなどでも使い古されたモチーフだから、ドラマ性も足りない。というわけでどことなる尻すぼみ。文章も、一流どころだと、ただ読むだけで生理的に満足するような感覚があるが、それに比べると、大半はただ描写しているだけ、説明しているだけで、まだまだ道半ばという感じ。 というわけで前述の2作よりもだいぶ落ちるのは確かだろうが、この作家のファンなら、初期の初々しい感じを味わうのは、それはそれで楽しいことだろうと思う。 | ||||
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旅行代理店に勤務する長瀬は、得意先の中西社長に孫の慎一郎のベトナム行きに付き添ってほしいという依頼を受ける。慎一郎の本当の目的は、家族に内緒で、失踪した父親の消息を尋ねることだった。現地の娼婦・メイや運転手・ビエンと共に父親を探す一行を何者かが妨害する…最後に辿りついた切ない真実とは。サントリーミステリー大賞受賞作。 これだけの材料が揃っていて、脇役も良しならば、面白いはずなのに? きっと、登場人物たちのキャラクターが、設定そのものままだからかな。 こういう役割で、こう進むかなと思っている通りにしか動いてくれないから、スラスラ読めるが、面白みが無い話になってしまったのかな。(すみません、偉そうなこと言って) | ||||
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初めての作品でこれだけのものを書くとはやはり才能を感じます。 しかし、人物描写が他の作品と比べるとまだまだ、今ひとつかな。 表題も最後に強引に付け足した感があるし、垣根作品に興味のある人は「ヒートアイランド」辺りから読んだ方が良いです。 | ||||
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今春の課題作家として?、垣根涼介シリーズを集中的に読んでいるが、「午前三時のルースター」は、結論から言うと、既読の「ヒートアイランド」「君たちに明日はない」と比べるといまいち。舞台は日本ではなくベトナムで、主人公のエスコートする少年が失踪した父親を探すのだが、なぜか意味不明の妨害工作に遭うというストーリー。サントリーミステリー大賞受賞作ということなので、テイストが合わなかった僕の単なる主観的な問題なのかもしれないが、進行がスムーズでなく、垣根作品の特色であるスピード感に欠ける印象だった。 | ||||
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旅行代理店の主人公が、お得意先の孫を連れてベトナムへ行くように依頼される。行った先で事件に巻き込まれるというミステリー。車やバイクなど、オトコのこだわりを感じられる主人公。それはそれでかっこいい。話の展開もおもしろい。でも、でも、なんだかどっぷりと世界に浸れなかった。逃げ出す手順とかを会話ですべて説明するのって、どうよ。そこが矢作俊彦と大きく違う点かな。ちゃんと登場人物の行動で描き切れれば、最高なんだけどな。おしい。 | ||||
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ストーリーは非常にシンプルであり、ミステリー性は薄い。だが、登場人物のキャラクター、言葉が魅力的に描かれており、最後まで読ませる冒険譚である。この作品の後すぐに、「ワイルドソウル」を読んでしまったため、印象が薄まってしまった感はあるが、この作者のルーツとして、その資質をちゃんと伝えている作品だと思った。 | ||||
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第三作目「ワイルド・ソウル」、第二作目「ヒート・アイランド」を読了後に氏のデビュー作を読みましたが、これもなかなかのものでした。ストーリーは面白かったのですが、魅せ方にもう一工夫あれば、というのが正直なところです。主人公と友人の源内、運転手、ガイドは非常に魅力的でしたが、逆にそれ以外のキャラクターの人物像が若干弱く映りました。特に少年の父親にもっと存在感を持たせて、失踪の動機を補強していれば更に良かったと思います。素性の判らない追っ手の妨害を受けながらの、探索行は非常にサスペンスフルでしたが、読み終わってふと考えれば、その追っ手の動機もいまいち弱いような気もします。書き込みが薄いと感じた部分もありますが、デビュー作・枚数制限ありの投稿作ということを考えればこれで充分でしょうし、次作以降はそんな不満も解消されています。ヒート・アイランド、ワイルド・ソウルと、どんどん面白くなっていますので、本作から順番に垣根作品を読まれることをお薦めします。決して本作がつまらないわけではありませんよ。むしろ面白いです。 | ||||
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なんといえばよいのだろう。決して悪くはない、むしろいいような気もするのだが、なにか読み終わって満足感がない。途中までの展開にはとても満足していたのだが、後半の展開があっけなさすぎた。それと、これはあくまでも私の考えだが、失踪した父親の本当の理由が想像とかけ離れていた。拍子抜けした。そんなわけで、星三つです。 | ||||
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2000年度のサントリーミステリー大賞に輝いたこの作品。 旅行代理店に勤めるおれが父親を探す少年とともにベトナムの町で様々なことを学んでいく。この作品は少年小説としても優れていると思う。帰ることのなかった父親を今も愛しつづけ、真実を知ろうと一生懸命に努力する姿は美しい。ドラマ化もされたこの作品。この機会に一読してみてはいかがだろうか。 | ||||
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