■スポンサードリンク
ゆりかごで眠れ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ゆりかごで眠れの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
垣根涼介さんの本です。時代小説が良かったので、現代を舞台にどんな小説を、と思って読みました。 エンタメ全開な感じの本を書く人なんですね。 コロンビアに移住した日系人。ゲリラに両親を殺され、貧民街のなかで育ったリキ・小林・ガルシア。 頭の良さから、マフィアの仕事を手伝ううちに、それが本業となる。 冷酷無比にして結束の強い組織を作ったリキは、日本でも麻薬ビジネスをしている。 そんななか、日本の警察に自分の部下が囚われてしまう。 部下奪還のために計画をたてる。 作者は、コロンビアのエグい社会をよく勉強している感じです。 ヒャッハーな社会で、日系人が持ち前の賢さでノシていく、そして作る組織が日本的な義理と人情の浪花節な終身雇用の結束強いもの、という感じでしたね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
リキが若槻妙子という女性と知り合い、そこから警察の不良警官武田に行き着き、そこで部下のパパリトを救う計画をたて、エグい作戦をたてる、というところが、なんかジェットコースターっぽい疾走感がありました。快いですね。 ただ、この作品全般に漂う、「これカッケえ」的な美意識っつーか、それが痛々しいというかなんというか、気恥ずかしさが感じられてしまいました。 カーサvs若槻妙子の女の対決とか、そういうのが面白いですよね。 不良警官の武田もおもろい。 最後の圧巻が、警察署襲撃なのですが、ホントにこういうことをコロンビアマフィアがやったら、すごいことだなぁ、と思いました。 しかし、フィニッシュが、「えっ、これで終わり?」という感じで、いささか唐突な感じがしましたが、ただ、こういうふうに終わらせるしかなかったのかな、とは思いました。 復讐が檻だという考え方は、ありがちなのですが、なかなか面白いですね。 ちょっとエンタメ路線が強い気もしますが、まあ暇つぶしには最適な作家さんかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み応えあり | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ワイルド・ソウルの印象が強烈で、同じ南米を題材にした作品と思い購入しました。 題材は予想通りで主人公たちも生き生きしているのですが、彼らの行動原理がやや軽薄すぎると感じました。 最後のカタルシスに至るまで一気に読めましたが、ワイルド・ソウルにあったような登場人物たちとの共感はあまり得られませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
南米移民(棄民)が大変なご苦労をされた、と言う事実を知らしめてくれる上巻から、一気にハードボイルドの世界に突入。 ただ、復讐の方法がこれで良いのか?疑問を残します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
コロンビアマフィアが日本で警察につかまった仲間を救出するまでを描いた話。 政治的混乱、腐敗、貧困にあえぐコロンビアでは、若者にとってマフィアは一種の憧れの存在であった。 全く日本とは違う世界を描き、かつ日本の警察社会の裏側にもスポットをあてた本小説に引き込まれていった。 文庫版のあとがきには、こう書かれていた。 「懸命に生きても、正しく生きようとしても、決して幸せになれない人間がいる。 どんなに社会的に成功しようとも、一見家庭的に恵まれているように見えても、少なくとも 本人の内面は幸せでない。何故そういうことになるのかを、昔からぼんやりと考えていた。 …実は、傍目から見えることは単なる事実でしかなく、そこに真実はない。その当人の 心持ちの中にしか、真実はない。」 どんなに幸せそうにみえても本人の気持ち次第だということである。 ワイルド・ライフにも共通するが南米と日本の比較を通して、 日本人が日本で日本人として生きる億劫さ、抑鬱感を浮き彫りにしている点に共感を覚える。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今回、「ワイルドソウル」、「ヒートアイランド」、「サウダージ」に続いて4冊目として読み始めました。 垣根涼介お決まりのパターンが炸裂します。主人公は幼い頃に恵まれない環境にあり、親とも死別をしますが、それを才能と努力で克服します。今回はそれに「信頼」というキーワードが追加されていました。いつもかっこよくてグレートな主人公。日本人の良さが出ているところが共感するのでしょうか。 いつものように90年代の車が登場します。今回は黄色いランエボ、ユーノスロードスターが出てきますが、あまり重要な役割を果たしていません。 主人公の他、若槻妙子、刑事の武田が登場します。武田については、レオンの悪徳麻薬捜査官のゲーリー・オールドマンのイメージで読んでいました。 残念なのが妙子の生い立ちや内面がイマイチ掘り下げられていなかったこと。重要な役所のはずなのになぜか、空虚でした。ラストについては、賛否両論ありますが、こういうこともあるかも。ギャングものですから。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今回、「ワイルドソウル」、「ヒートアイランド」、「サウダージ」に続いて4冊目として読 み始めました。 垣根涼介お決まりのパターンが炸裂します。主人公は幼い頃に恵まれない環境にあり、親とも 死別をしますが、それを才能と努力で克服します。今回はそれに「信頼」というキーワードが追 加されていました。いつもかっこよくてグレートな主人公。日本人の良さが出ているところが共 感するのでしょうか。 いつものように90年代の車が登場します。今回は黄色いランエボ、ユーノスロードスターが出て きますが、あまり重要な役割を果たしていません。 主人公の他、若槻妙子、刑事の武田が登場します。武田については、レオンの悪徳麻薬捜査官の ゲーリー・オールドマンのイメージで読んでいました。 残念なのが妙子の生い立ちや内面がイマイチ掘り下げられていなかったこと。重要な役所のはず なのになぜか、空虚でした。ラストについては、賛否両論ありますが、こういうこともあるかも。 ギャングものですから。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
垣根氏の作品の中では、凡庸な内容になるのかなあ、と思います。 特に主人公のリキ・ガルシアがなあ…。すべてにおいて抜け目がなく、客観的にすべてを 見ることができる、と言う触れ込みの割には、元刑事の女性をノーチェックで娘の家庭 教師にしたり、部下に派手な車(ランエボ)で会合に来る事を許したり、エンディングも そういう意味では、あり得ないだろ…と言う設定。 主人公は全てが厭になり、倦み始めていたのだ…と言いたいのは分かるんですが、う〜ん、 どうかな。南米物としても「ワイルド・ソウル」に比べると物足りない。 もう一つ、リキと妙子の関係については、もう少しページ数を割いても良かったのかなあ、 と思いますが、これはまあ好き好きかな。 垣根氏の本を読んだことが無い方が最初に手を出すのは別の本にした方が良いと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公はコロンビア・マフィアのボスであるリキ・小林・ガルシア(日系2世)。話の流れは大きく2つあり、1つはリキがマフィアのボスになるまでを描いた「過去」、もう1つはリキが日本にやってきてからの「現在」。この2つが交差しながら、物語は進んでいく。比重としては、過去の方が大きい。 コロンビアは国としては貧しくないのだが、貧富の差が激しい。そして世界的なコカインの産出国である。その為、マフィアの社会的影響力が非常に強い。この本を読むと、そういった事情がよくわかる。作者は現地取材を行った経験があり、(その成果なのか)描写は生々しく迫力がある。 しかしそういった過去=コロンビアに比べて、現代=日本の話はいささかパンチ力が弱い。妙子や武田はそれなりに魅力的ではあるが、コロンビア人キャラほどの深みがない。また話のクライマックスとなるイベントはさほど盛り上がりもせず、あっけなく話が終わってしまう。せっかくの人物描写へのこだわりが生かされていない。素材はいいのにもったいないことだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
垣根涼介はこんなものじゃないって読者は知っている。だから、読後感はすっきりしない。 コロンビア事情分析などはいい。一種のルポルタージュ風でもある。だから、あえて、日本を舞台にする必要もなかったのではと、思ってしまうのだが。 次回作に期待します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何人かの方のレビューを拝見しましたが 全く同じ感想です。 期待しているものが似ているのでしょうか? ワイルドソウルが最高傑作だと思いますが、 あのヒリヒリとした感じが無く、少し物足りない思いをしました。 ラストについてももう少し何となく落とし方があったような気がします。 あまり詳しく難癖をつけるとストーリーが分ってしまうので・・ ただ孤児の登場のさせ方など、作者らしい印象を受けました。 車の選び方ももう少し凝って欲しかったな。 今回の主人車?ランエボじゃなー もう少し捻りが欲しかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
決して悪くはないのですが、垣根ファンとしてはまだまだこんなものでは満足できません。 主人公があまりに落ち着きすぎてしまい(危うさが足りないと言い換えてもいいですが)、 ワイルドソウルやヒートアイランドのようなスリリングさが不足しているように感じます。 キャラクターの立ち方はやはり一級品ですから、ストーリーでもっと引き付けて欲しい。 過剰な期待かもしれませんが、それが出来る作者ですから期待してしまうのです。 ここ何作かよりは大分楽しめましたが、もっともっとはじけた作品の方が、垣根先生には 似合っています。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!