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疑心: 隠蔽捜査3
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疑心: 隠蔽捜査3の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全103件 61~80 4/6ページ
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読後感に余韻があり良い。作者の人間観があって後味が良い。隠蔽捜査4,5早く文庫本で出してください。 | ||||
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過去2作で、竜崎は犯罪と戦う傍ら、隠蔽工作やスケープゴートなど(「公」務員であるにも関わらず)私利私欲に塗れた組織と闘いました。1作目は、彼の「警察官僚は国を守るために働く」という原理原則のために、そして2作目は「家庭を守る妻」のためでした。 一転、本作で竜崎が闘う相手は自分自身です。米大統領来日に伴うテロ計画を未然に防ぐため、方面警備本部長の役割を担う竜崎は、事もあろうに秘書官として着任した女性キャリアに恋をしてしまいます。「犬猫だって感情は持っている。」「人間を人間たらしめているのは、間違いなく理性なのだ。」といって憚らなかった竜崎が、あろうことか恋愛「感情」を「理性」でコントロールできないことに、戸惑い、苦しみ、そしてそれを乗り越えようと闘う、これが今回の主テーマになります。 過去2作での「唐変木」と言われるまでの合理主義と理性の塊が、竜崎の、そしてこのシリーズの魅力だと感じていた私にとっては、竜崎があまりにもフツーの人に感じられる、そのような心理描写、行動に溢れていて、正直なところ拍子抜けしてしまいました。それでもこの暴れる感情のコントロールを竜崎ならではの思考で解決する手際は見事と言えるでしょう。また、今回描かれる竜崎のフツーの一面が、彼の人間としての多面性を描くために必須であり、今後の4作目、5作目をより味わい深いものにするために必要であったのかも知れません。 出色の過去2作に比して、やや物足りなさは感じるものの、それでもやはりこのシリーズはページを捲る手が止まらないなと、改めて感じました。 | ||||
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お思ったより気に入った。十分に楽しめている。次の機会にも利用したい。 | ||||
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新しい警察小説でした! 一気に読み切ってしまいました。 早く次が読みたくなりました! | ||||
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あらすじはアマゾンの内容紹介にあるとおりです。 本作は竜崎の「恋愛」がキモです。 警察小説に浸りたいという人はたぶん鬱陶しく感じると思います。隠蔽捜査ファン、竜崎ファンですら、くどいと思うかもしれません。途中ほとんど恋愛小説です。 でも、そこがある意味大きな伏線になっているのです。よほど苦痛でないかぎり最後まで読むことをおすすめします。 私は本書は実験的試みの場だったのではないかと思います。 著者はすでに警察小説という安定した枠組を自家薬籠中のものとし、竜崎というヒーローも確立しています。あえて「冒険」せずとも十分佳作を生み出せると思いますが、著者の興味はそこにはないのでしょうね、あくまで立体的に、揺れ動き変化してゆく人間、人間関係、組織、仕事を描きたいのだろうと思います。 優れた小説はみなそういう要素を備えていると思いますが、ここまで主人公を揺さぶってしまう小説というのは珍しいのではないでしょうか。 しかも主人公は竜崎です。まだまだこれから成長してゆく若きヒーローでもなく、成長の余地のあるダメな大人でもなく、完成型の大人のヒーローです。その竜崎が揺さぶられ、変化し、ひとつの成長を遂げます。そして竜崎ゆえにその内的運動量の激しさがまたすごい。ハードボイルドな主人公が半ば自己陶酔的に己を省みたりするのとわけがちがいます。真剣にぶざまに悩んでしまうのです。 これって失敗すればせっかく築いた竜崎の魅力をぶちこわしにしかねないことですよね。 主人公に対する著者のこの厳しい「攻め」の姿勢だけでも感嘆しますが、さらにすごいことがあります。 ひとつは叙述スタイル。本書がいわゆる神の視点の三人称小説だったらそんなに驚かなかったと思います。竜崎がコマの一つとしてどう動かされようと、読者も気楽に見物できます。しかし本書は三人称小説だけど、実質は竜崎視点の一人称小説です。読者は竜崎の視点に立ち竜崎に感情移入して読むようにできています。その主人公が悩み停滞するのですから、否応無しに読者も竜崎の悩みに巻き込まれてしまうわけです。これはいわば著者の読者に対する「攻め」の姿勢です。エンタメ的にはドラマは停滞してしまうわけですから読者に途中で放り出されるリスクがあります。 もうひとつは、「内面」と「仕事」がきちんとリンクしていることです。だれにとっても仕事というものは、仕事それだけで独立したものでなく、生き方そのものが表れ問われる場だということは現実世界では当たり前のことです。しかし小説の世界ではそれが当たり前ではない。「内面」と「仕事」は都合よく分離しているようです(興味のある方は伊井直行『会社員とは何者か?』の一読をおすすめします)。もしその作品が仕事の描写が中心であるなら、主人公の悩みやら疲れやらは描写されないか、されても仕事への影響は微々たるものです。人物の描写が中心であるなら、仕事の方はすっぽり抜けてしまう。 しかし現実生活では内面に問題があっても仕事は待ってくれないし、当然その間の仕事の出来は良くないものになる。本書はまさにそういう「リアル」を描いています。 しかも、叙述スタイルとも関係しますが、内面に問題があるあいだ、仕事の描写も薄くなるのですね。竜崎の関心が仕事の方へ行かないから。「警察小説」を期待する人にとっては、これはもう、まったくおもしろくないのではないかと思います。しかし「リアル」という点ではまさに「リアル」です。 さらにすごいのは、これを文学的な小説でなくエンタメ小説で表現しようとすること。本来こういう内容はエンタメではなく文学で表現されるべきものだと思います。というか「文学」にしちゃった方が楽でしょうに、あくまでエンタメという厳しいしばりを著者は自らに課すのです。 ただ、こうした試みが成功しているかどうかは評価が分かれるところだと思います。エンタメ的完成度でいえば、『隠蔽捜査1』と比べればあきらかにゆるいです。 そして一番のウィークポイントは肝心の「恋愛」の描写です。はっきりいって浅い。心理をえぐる鋭さもおもしろさもない。もしかしたらそれは竜崎というキャラから計算の上で作られた浅さなのかもしれませんが、個人的にはがっかりでした。竜崎にしろ伊丹にしろちょっと底が見えてしまった感じです。 しかし、そういう弱点を含みつつもやはり本書は魅力的だ、と私は思います。弱点はこちらが『隠蔽捜査』と竜崎に課すハードルが高さゆえの弱点であり、本書が仮に無名の新人作家の手によるものだとしたら驚嘆すると思います。 長々とレビューというより勝手な感想・分析を述べてしまいすみません。もちろん実際のところ著者の意図など分かりません。が、人をして語らせたくなるなにかのある作品なのです。魅力的なのです。 著者にはライフワークとして竜崎が死ぬまで書きつづけてほしいと思いました、ぜひ。 | ||||
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自分の意思とは別に動いてしまう人の心、人間身溢れる主人公、非常に共感がもてます。 しかし、最後には信念をま曲げない、ぶれない主人公、カッコイイです。 | ||||
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相変わらず面白い。 このシリーズやめられない。 でも、ちょっと毛色が変わり、竜崎さんの意外な弱点があらわになる。 全体のストーリーは面白いが、弱点がらみの箇所は、なくてもいいような感じがする。 まあ、無かったら「そろそろ他の展開があってもいいのでは?面白いけどワンパターンになってきた」なんて思いそうな気がしますけどね。 身勝手な読者ですみません。 | ||||
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妻から唐変木と言われる位の堅物キャリア警察官が、警察庁から送られてきたかつて研修中に少しだけ席を同じくした美人の女性キャリア警察官に恋心を持ってしまう。 自分は主人公に思い入れを持たないタイプなので、堅物が恋をしようが別に気にしないが、思い入れを持つファンからすると前作、前々作からは想像もつかない展開なので、驚きは有るだろう。 そんなこの主人公には有り得ない「事件」による心理描写は見事だが、それ以外のストーリーについては、もっと捻りが欲しい。 死傷事故を起こしたドライバーに対し、そこまで放っておくだろうか?心理描写に重きを置いている小説とは言え、読後に振り返ってみるとアラが有り過ぎ。 アメリカ側の人間とのやり取りも、もっとやり込めるなりのやり取りが有れば、日本人読者としても喝采を送りたくなるのでは? また恋する事に理由は無いと言うのは誰でもしっている所だが、アイドル歌手と女性キャリア警察官との差はなんだったのか?惹かれた部分と言うか惹かれた理由みたいなのをもっと主人公の口から語ってほしかった。 | ||||
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最近このシリーズを知り、竜崎という主人公に惹かれ一気に隠蔽操作シリーズを3まで読みました。 3では竜崎の辣腕が、半分を過ぎるまで曇っています。 彼が性にも合わず恋をしてしまったから。 彼女のことが頭から離れない。 彼女が他のスタッフと話しているのが腹立たしい。 俺は一体どうしてしまったのだろうか。 俺としたことが仕事が手につかない。夜も眠れない。 こんな人間ではない。もっと冷静で理性的で云々… この類いのくだりがくどいほどに出てきます。 若干うんざりしちゃいました。 こんな竜崎が見たかったのではないにのと。 1や2のようなバリバリ感を期待している方は少しがっかりするかもしれません。 | ||||
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今野敏の作品の中でも最も人気のあるシリーズの第三弾。今回も事件解決に向けてハラハラする設定が読者を惹きつける! 前二作は文学賞を受賞するに値する作品だったが今回も「読ませる」という点では読者の期待を裏切らない。 今回の竜崎は恋に戸惑う情けない中年男。 結局はいつもの唐変木らしい問題の解決の仕方をしてしまうあたりは読者の期待を裏切らない。 | ||||
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物語は面白かったのですが、本の状態が少し悪いため(折れ目が多い)この点にしました。 | ||||
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初陣3.5に今回の恋愛に関する前段階(仕掛け)が書かれていたので読んでみたのですが・・・微妙。 人を好きになるのに理由はないですが、何故好きになっちゃったの?と思ってしまいました。 そして、その打破策が禅による教え。らしいと言えばらしいですが、安易だなぁ。 無理やりな恋愛テイストはいらなかった気がします。 | ||||
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今回も冒頭では主人公竜崎の変人ぷりがいかんなく発揮され、読んでて楽しくなります。 中盤に入るころには竜崎が思わぬ問題に苦しみ、いつもと違う竜崎に読者もやきもきされる展開になりますが、読後感はさわやかというか充実という感想が一番あてはまりました。 ある意味シリーズ全体をとおしてひとつの転機となった内容です。 そして大きな問題を片付けた竜崎に対しての部下からの感想が胸をうちます。男の仕事とはかくあるべき、といった感じです。 | ||||
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異色の警察小説である。隠蔽捜査シリーズ前2作とは明らかに趣向が違う。刑事警察事案ではない。事案は警備である。警備事案とは、起きてしまった事件を捜査するのではなく未来の犯罪への対処である。 そのため、小説を読み進めて半分以上過ぎても事件は起こらない。殺人もない。そこに警察小説を期待する読者は物足りなさと焦燥感が募るかもしれない。しかし、私には面白かった。アメリカのシークレットサービスのテロ防止に対する危機意識は日本の比ではない。そこに米国と日本の警備に対する安全意識の差があり、このことが単なる警察小説の枠を超えて、組織小説として読むことができ興味深かった。 もう一つの視点。主人公・竜崎伸也の恋が大きなテーマになっている。娘の恋愛や結婚話に何の関心も示さない竜崎の恋愛観。 「感情と理性のどちらが大切かと問われれば、竜崎は迷わず理性だと答える。犬猫だって感情は持っている。恋愛など、発情した猫の感情とそれほど違わない。人間を人間たらしめているのは、間違いなく理性なのだ。理性があるから、人間は他の動物と区別される」 その竜崎が恋をすると次のように変貌する。 「人間を人間たらしめているのは、理性なのだ。だが、理性と感情はどうやら次元が違うようだ。そして、感情は圧倒的なボリュームと比重を持っているように感じられる。嵐のように何もかもなぎ倒してしまうほどの激しさを持ち合わせている」 そして、竜崎はこの恋の嵐になぎ倒されそうになる。40男が今更とも思うが作者の狙いは面白い。 今野敏は、警察小説をただ単に事件を解決するプロセスとして、また刑事たちの行動を描くだけに留めようとしない。警察官といえども組織の一員であり、家に帰れば普通の夫であり、親でもある。その人間の生身の姿を描き出して警察小説の概念を大きく変えた作家の一人が今野敏である。さらに、隠蔽捜査シリーズを読むのが楽しみになって来た。 | ||||
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海外ものばかり読んでいて、たまにはと思い購入してみました。海外の方は描写が練られていてストーリーも人脈も複雑、それでいて面白いが この作品は竜崎という警視庁のキャリアの一人称でシリーズ作として物語が進んでゆく。一人称なのでどんどん進んでいくので一気に読んでしまい そうになります。ミステリーとしてそこはおかしいだろう、という点はあるが面白くかけている。警察の内部事情や、現場と官僚たちの考え方等、 そういうところもこのシリーズの魅了だと思う。 次作は日本の首相の訪米時の護衛の指揮をして今作のシークレットサービスの連中と再開 というのいが面白いのでは。 また新作読みたいです。 | ||||
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1作目で左遷されたキャリア警察官僚が主人公のお話。今回は、事件の脇を彩る家族、恋愛が良い味を出してます。こういう警察小説もアリかなぁと思った一冊でした。 ☆4つかな。 | ||||
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今野作品の中でも、特に気に入っていた隠蔽捜査、果断と続いた本シリーズに期待していたがゆえに、これはなんだ?の思いしきり。これは警察小説でもなんでもない。ストーリーは単純で、主人公、竜崎の男気を感じることもなく終わってしまった。正直言って、時間を無駄にした感じ。 | ||||
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竜崎はいつまでたっても、堅物、唐変木だが、徐々に人間くさくなってきてる。ある意味、お坊ちゃん育ちで挫折も知らない幸せモノだったんだね。 今回は堅物が恋愛に真剣に戸惑い、自己を失ってしまう場面がある意味楽しめる(笑える)。筆者も警察の重要な判断の場面で、バシバシ男の嫉妬の描写を絡めてくる。骨太で堅物なトコが好きな竜崎ファンには、この辺が不満なんだろうね。 まぁ、それは置いといて、ソコソコ楽しめた。 1作目のように、上昇指向剥き出しでは無くなったが、やはり組織の序列、ルールは守り、大げんかはせず、卒が無い。この辺はサラリーマンがなかなか真似出来ないトコロ。 あえて不満を言えば、以下の3点だ。 ・畠山女史と何も無かったこと。関係を持った上でどうケジメを付けるか、が見たかった。 ・戸高の動きより、最初から何となく結末が見えてたこと ・手がかり〜解決まで速すぎること。 例えば、松本清張の作品のように様々な仕掛けがあったり、振出に戻ったりというテクがあると良い。 | ||||
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1作目、2作目と比べると、前半部分のテンポが悪く、今ひとつ乗り切れなかったが 後半は一転してグイグイと引き込むあたりは流石だ。 竜崎が部下の女性キャリアに恋心を抱いてしまうという予測もつかない仕掛けには ドンと撥ねてしまった。まさかこのシリーズで、竜崎というキャラクターにそんな 仕掛けをしてくるとは・・・。完全に裏を掛かれてしまった・・・。 しかも、どんな風に収束させるのか見当もつかなかったが、いかにも唐変木の竜崎に ぴったりの思いもつかない収束方法で、完全に作者に一本を取られてしまった。 過去2作と比べると落ちるが、面白いことには変わりなし。隠蔽捜査シリーズは長く 続いて欲しいものだ。 | ||||
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まぁ、本作の評価は分かれるところだろうと思いました。(笑) 本作は以前の2作にもまして、主人公の内面に踏み込んだ内容となっています。 感情より理論を! 常にそうであった主人公が、理屈では処理出来ない感情の壁にぶち当たった時! 私も読み進める中で、「だめだろう〜〜(T T) 竜崎〜〜(T T)」と思いながら読んだモノでした、 しかしながら、同時にようやく現れた人間くささと、 理性では感情を処理しきれない、と言う現実(人により差はあるでしょうが事実だと思います) 心が揺れた時の能力低下を絶妙の書き口で表現していると思います。 もっとも、前2作同様王道でありますから、最期はきちんと収束させますし、 そのさせ方も私としてはとても好みで好感が持てました。 そう、もやもやしていた分、すっきりした場面が何とも心地よかった。(^^ 正直、理性的であるほど時には感情をもてあましたりもするモノだと思います。 | ||||
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