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疑心: 隠蔽捜査3
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疑心: 隠蔽捜査3の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全103件 81~100 5/6ページ
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主人公竜崎は自己完結して傍から見ていると超然としているが、一作ごとに何かを学んでいる。今回は事件とは別に恋に苦しむ竜崎が描かれる。今までのイメージを壊すと、あまり評判はよくないようだが、禅の公案(禅問答)を読んで乗り越えてしまう点はいかにも竜崎らしい。 先人の意見など参考にする必要はない。自分で理を尽くして考案すればいいと考えている竜崎だが、今回「婆子焼庵(ばすしょうあん)」という公案を読む。20年僧侶の世話をしてきた老婆が、若い娘を抱きつかせ僧侶を試した。抱きつかれた僧侶は「私に色情はないので何も感じません」と娘に言った。それを聞いた老婆は烈火のごとく怒り狂い、僧侶の庵を焼いてしまった。何のこっちゃ?この話を読んで恋わずらいの竜崎がいつもの唐変木に戻って大活躍する。その心は読んでのお楽しみですが、幼なじみの伊丹に「恋愛の悩みをそんな風に解決するやつを始めて見た」言わしめるのにはにやりとさせられる。 話自体はいたってシンプル、むしろキャラ本に近い。竜崎の学びを愉しむという切り口で読むというのも本シリーズの楽しみ方だと思われる。 | ||||
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まさかのトキメキ編! 笑ってしまった。 その分やはり緊張感は薄いかな。かなりまずい状況なんだけど、どうしてもね〜(笑) | ||||
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愚直なまでに真っ直ぐなあの竜崎が、部下への恋に悩む話です。 まあ、妻子持ちで会社の若い子にほのかな恋心を持つのは誰でもあると思います。 前の2作品とは切り口が違い違和感がありますが、3作目ならこういう話もありかな。 まあ、次にも期待します。 | ||||
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竜崎ってとてもシンプルな人なんだなぁ。 単純という意味でも、純粋という捉え方でも。 合理性を極めると、シンプルになるというのは理解できる。 でないとあんな原理原則だけで46歳までやってはこれまい。 今巻、彼はモヤモヤしっぱなしだけど、突き詰めてみれば 実にシンプルな悩み。 竜崎の人となりがよく分かったエピソードだった。 「疑心」というタイトルだけど、シリーズ1や2の竜崎の方が より疑心まみれだった気が(笑) | ||||
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シリーズ3作目。 キャリア官僚(警察署長)の主人公である竜崎は相変わらず、お堅いキャラクター振りを発揮している。 しかしながら、本作品では部下に恋心を抱くなど意外な一面が描かれており1〜2作と同様に非常に面白かった。 本作品では米国大統領の警護が任務となる。 判断の難しい局面も多々あったものの、これまでのように見事に乗り切って任務を全うする。 通常シリーズ3作ともなると作品に飽きが生じるものであるが本シリーズに関しては次作も是非読んでみたいと思う。 本シリーズを読んでない方は、左遷や家族との不和などを乗り越える前作から1作品目から読み始めることをお勧めする。 本作品の面白さが倍増するに違いない。 | ||||
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物足りない点はある。犯人が早くから予想できることや、四角四面の竜崎が少し物分かりが良くなっている点。でも一気読みさせる魅力も十分。警察機構が描かれているが、民間会社でも多分にあるであろう縦割り組織の弊害、責任のたらい回し、因習にとらわれた硬直性などなどにイライラしながらも信念を貫く竜崎はとても頼れる男だ。意見が分かれるようだが心の悩みを理屈で割り切ろうとするのも、不器用で微笑ましいではないか。また、作品を追うごとに奥さんの度量の大きさが見えてきて面白い。 | ||||
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「竜崎」ファンの女性読者はがっかりしてしまうことでしょう。 竜崎が娘に近いような年頃の部下に身も世もない○をするなど、、とほほです。どうせするなら、もっと深い竜崎にしかできない、竜崎ならではの○を見せてほしかったです。人間・竜崎を見せるのにこれはないだろうと。。 早急な口直しが必要なので、作者にはせめて早めの次作を期待します!!前作が素晴らしかっただけに残念。 | ||||
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「隠蔽捜査」シリーズの第三弾です。 竜崎は大森署長にもなれてきたところで、アメリカ大統領の来日の際の方面警備本部長に任命されます。 そこで、羽田空港でのテロ情報を聞きつけたシークレットサービスと共に、警備に当たるわけですが、作中では、秘書として派遣されてきた女性キャリア官僚と仕事をするうちに、恋心をい抱いてしまい、そのことに竜崎が苦しむという描写に多くがさかれています。 竜崎も人間なのでそういうこともあるのでしょうが、竜崎ファンとしてはややがっかりです。 事件自体は、非常に都合よく解決しますが、そんなにうまくいかないだろう、と突っ込みも入れたくなります。 前二作に比べると、やや落ちるかなというのが正直な感想です。 | ||||
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あの竜崎が、竜崎でなくなってしまいました。ネタばれになるので書きませんが、竜崎がそんなことになるわけないはずなのに…。苦し紛れに思いついたプロットに乗っかってしまった作者が残念です。竜崎が泣いているぞー。 | ||||
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警察署長 竜崎伸也の隠蔽捜査シリーズ第3弾だ。 第一弾で、官房長から 第二弾で、大森署長に左遷され この第三弾では、引き続き大森署長だ。 署長なのだが、なぜかアメリカ大統領来日の警備責任者に抜擢させられる。 竜崎は警察内部の罠かとうたがう。 一方では、妻から”唐変木”といわれる竜崎の論理的思考があることで乱されてしまう。 思考と指示は混乱してしまうほどだ。 前作、前々作に比べると、サスペンス度は低くなったが、最後まで一気に読ませる筆力はさすがだ。 | ||||
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アメリカ合衆国大統領が来日する。その警備体制として、大森署署長の竜崎が、第二方面本部長をさしおいて、方面警備本部長に任命される。今回は、大統領来日までの警備組織作りとテロ対策、未然防止の捜査についての物語。 竜崎の脳裏には、警察組織内の権力確執へのリスクと防備意識、妻から唐変木と呼ばれる己に芽生えた畠山秘書官への恋心を黙殺せんとする心の格闘、娘の結婚問題に対する父親の立場など、いくつもの脇道が同時錯綜しながら、警備体制とテロ対策捜査の本道が進行展開する。 竜崎に方面警備本部の遊軍として巻き込まれた戸高刑事の一匹狼的単独捜査が、要となる捜査行動に収斂していくところに、拍手喝采したくなる。 この大統領来日の警備体制シミュレーション小説は、近未来の先取りなのかもしれない。一気に読ませるおもしろみがある。 | ||||
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「どうした竜崎!」と言いたくなるような展開。 前作が名作が故に本作はシビアなファンにとっては不満が残る。 もちろん、ストーリーテラーとしての作者には大いに好感を持つことができるが、このシリーズにそれはないだろうと言いたい。 まあ、反対に、竜崎の人となりがより深く理解できるとも言える。 ラストで竜崎の妻が一言。これがうまい! 読者としては、シビアな次作を期待したい。 | ||||
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作品自体は上質の仕上がりだと思う。相変わらずの堅物主人公には楽しませて頂いた。少しハメをはずしかけていく様子がワクワクした。 しかしながら、「疑心」というタイトルは、ある意味著者がねらったものだろうが・・・実際にはおどろおどろしい内容ではなかったので、イマイチだったように思う。 | ||||
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大森署の署長・竜崎伸也は何事もかたくなに原理・原則に基づいて 行動する筋金入りの唐変木である。 その唐変木が恋をした! メロメロになり振り回される竜崎。 ||||||||||||||(* ̄ロ ̄)ガーン|||||||||||||||| 。。。なんじゃあ、このあり得ない設定はぁっ!ヽ(`Д')ノ <ウオー 恐るべし今野敏! 竜崎は不倫でも原理・原則を貫けるのか!?( ̄□ ̄;) ワクワクしながら読み進めたが。。。 。。。なんじゃあ、この乗り越え方は。。。 まだまだもうひとひねりもふたひねりも必要なんじゃないの〜〜?? しっかりしろよ今野敏! こんなじゃあ、読者はカタルシスを感じないぜ。 | ||||
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相変わらずの面白さ、リーダビリティは健在でしたが、今回はなんと竜崎が○をしてしまうという、ビックリ設定。 けっこう男性陣には受けるのかもしれないこの交通事故のような敵の出現。 私はちょっと乗れませんでした。やはり竜崎は、唐変木の合理主義者でいてほしかった。 それに、事件は片付いたかもしれませんが、最後の締めが駆け足になってしまったのが残念ですね。 | ||||
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このシリーズ、第一作・二作とたいへん楽しませてもらいました。本作もそれなりに面白かったのですが、ストーリーはちょっと都合よすぎかな・・と思いました。 それよりも主人公竜崎の、随所にちりばめられている独白に「うん、そうそう!」と思わずうなずいてしまいます。 “・・・あたかもこの世で一番大切なものが恋愛であるかのような・・・そんな国は滅ぶ、竜崎は本気でそう考えていた・・・” “・・・いつからテレビはこんなにつまらなくなったのだろう。” 主人公とちょうど同年代の私には、こんな楽しみ方もしています。 それにしても竜崎さん、前作と本作でこれだけ手柄を立てたのだから、次回は左遷人事から復活させてもいいんじゃないですか?それともキャリアの世界はそんなに甘くない? | ||||
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「隠蔽捜査」シリーズも三作目。竜崎の「唐変木」ぶりも、いよいよ快調である。 「キャラ読み」ということになるのかもしれないが、このシリーズは一貫して竜崎の視点で語られており、その異様に低い自己評価と周囲の評価の落差が、えらくオカシイのである。 過去二作での活躍により、竜崎はすでに警察の「生ける伝説」となっている。部下たちは心酔しているし、同僚からは尊敬され、上司たちからは深く信頼されている。警視庁管内にそのことを知らぬ警察官はいない。ただ一人、竜崎本人を除いて。 能力を買われて抜擢されただけなのに「陰謀では」と疑う。同僚が「顔色が悪いですよ」と心配すれば、弱みを見せまいとする。我々読者は、そのたびに「竜崎、違うぞ!」とツッコミを入れてはニヤニヤすることになる。まさに、妻・冴子の言うとおり「唐変木」の面目躍如である。 本作は、かなり上質のユーモア小説かもしれない。 ただし、そういう「読み」のためには「竜崎」というキャラクターに親しんでおく必要がある。第一作から順に読まれることを、強くお勧めする。 | ||||
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第2弾の主題「果断」に対して第3弾は「疑心」。連載時のタイトルは「乱雲」だったそうだ。第3弾ともなればややもするとマンネリ化し、論調も単調・平板なものになる可能性がある。奥田英朗の伊良部シリーズ作品の第3弾『町長選挙』は、現代性・話題性を強く意識するあまり読後感が芳しくなく、「もっと伊良部を大事にしてほしい」というレビュアーが多かったことを想起する。しかし本書にはそのような危惧は不要であった。警察機構が直面した事件・警備内容というよりは、主人公の動揺・変容(それを経ての成長)ぶりが見物なのだ。 なんといっても型破りのキャリア警察官僚が本庁から送り出された美人秘書官に「○をする」という設定は、本書のなかで主人公・竜崎が語るごとく、全くもって新鮮で意外である。感情よりも格段に理性を尊重する生き方を貫いてきただけに、こうした経験はまさに「交通事故」のようなものだった。しかも米国大統領来日のための方面警備本部長という重役を背負わされたなかでの「事故」だ。彼自身の心の葛藤・焦燥は本文でも繰り返し強調され、読者にも十二分に伝わってくる。竜崎の新たな人間性が垣間見られる本作品はそれだけでも一読の価値があるといえよう。残念ながら、事件・警備概要をめぐる内容は、途中でその「結末」が予想できるゆえ大した評価はできないが、それでも本書はなかなか面白い。「疑心」は竜崎の心情を赤裸々に語るものだろう。 竜崎が抱え込んだ悩みは自分の娘が置かれた状況にも呼応し、彼の発言の変貌ぶりも印象的。相変わらず竜崎の妻の直観力・洞察力は恐ろしいほど鋭い。幼なじみの本庁刑事部長の伊丹に相談を持ちかけるシーンも心をくすぶる。「誰かに相談しようと思ったら、おまえしか思い浮かばなかった」(175頁)という言葉は本音であろう。シリーズごとに竜崎と伊丹の繋がりの深化を実感させる。人間的魅力を増した竜崎の今後の活躍を待ちたい。 | ||||
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前2作が面白かったので、書店に並ぶと同時に楽しみに、買って読みました。 相変わらずの人間臭さで楽しめるところも随所にありました。 ただし、今回の作品は話のスケールを大きく広げ過ぎてしまい 取り上げたディテールだけではたたみきれていない印象で、やや消化不良でした。 また、普通のオジさんであるカタブツ竜崎が恋するまでは、まあ、まだ許容するとして 仕事に支障が出るほど動揺する・・・ほど魅力的な女性には描けていなかった気がします。 面白かったのは、面白かったのですが、どんどんハードルを上げてしまうのが 読者の欲張りな気分なのです、すいません、エラソウなコメントで。 前2作読んで、3作目を買おうかな・・・と思ってらっしゃる方、 文庫になるまで待って読んでもいいかもしれません・・・・。 組織の中の政治と確執、問題が起きてしまった家庭での身の処し方、そして恋と推移してきて 一般的に使えそうなネタが一巡した感のある中の次の一手。 斬新な展開を期待しております。 ブチブチ言いつつも、次の一作も発売と同時に買うだろうと思いますので。 | ||||
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「隠蔽捜査」シリーズの3作目。 『隠蔽捜査』は吉川新人賞を、2作目の『果断』では 山本賞と推理作家協会賞を受賞している。 さて3作目は、直木賞か?と読み出したが、もしかしたら 本当にとってしまうかもしれないと思えるほどの面白さです。 主人公の竜崎は今回「ある理由」からなかなかいつもの 建前=本音という特異なキャラを発揮できないのだが、 後半、その枷をはねのける、そのやり方が、最高でした。 いやぁ、これほど読んで損の無いシリーズもないです。 早く第4弾が読みたい! | ||||
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