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最も遠い銀河
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最も遠い銀河の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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白川道・渾身の力作との事。確かに、桐生や美里だけでなく、浩、茜、李、堀峰、淳蔵…皆がそれぞれに魅力的で立っている。 それだけに、彼・彼女らが幸福を得ずして何の正義か?との印象が強く残る。 対し、渡親子の手前勝手な正義感には辟易。特に誠一郎。まさに、世で言われる"老害"の典型。 捜査権も無い身分でありながら、他人の秘めたる部分に手を突っ込みかき回し、それを現職らも半ば肯定。親が親なら子も子…の典型。まあ実社会でも、あの組織で育った者からはこういう匂いを感じるが…。 己自身の不正には目を瞑り、他人の僅かな不正を叩きのめす。それを”正しい事”と信じ行動するこの父親及び息子の愚行数々を、何故読者にたらたらと読ませるのか?その感性を疑う。 この作家さんの作品はほぼ全て読んだが、今作は何を意図したのかが判らない。ラストへと続くダンディズムだけを描きたいのなら、他にもいくらでも手法はあった筈。 後味の悪さだけが残った。 | ||||
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初めに事件全容が読み手に分かり、犯人のその後とそれを調査する元刑事という両局面からの書き方は、いわゆる謎解きのミステリーが苦手でせっかちな自分にふさわしい小説でした。 また、登場人物に魅力的な「良い人」が多く、貴志祐介氏の「青の炎」を思いおこさせます。(それが涙のツボだったりするのです) そもそもなんでそんなことを…!ちょっと主役の涙腺よわすぎ?と、突っ込みどころはありますが、暗く寒い世界、華やかな世界 、と読み応え充分な内容です。 聡明なイケメンが主役の小説好きな方は必読です。 どうでも良いことかもしれませんが、なぜか筆者は「思う」という語を必ず「おもう」とひらがな表記するのが気になりました。 | ||||
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とてもせつないですが、感動しました。映画化とかされないですかね。。。 | ||||
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以前テレビで放送されてました。とてもせつないストーリーですが。感動しました。 | ||||
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ミステリーでもあり純愛そのもの最後が予想が出来ない展開です。 | ||||
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泣けるところが満載ですが、作者が意図して書いてるんでしょうね ただ、余りにも調子よく繋がりすぎて気持ちが悪かった・・・ テンポがいいのはそれは良いのですが、でも、物語の展開が余りにも ご都合主義でそんな?偶然が重なるのは違和感がありました。 主人公は女性にはもてまくりの男性ですが、余りにも良い男すぎる気配が・・ 主人公桐生晴之は小樽の海に沈めた亡くなった恋人から逃れられないようで 結局のところ不幸なる展開に突き進むような予感がする サンライズ実業のお嬢様「茜」とは最後結ばれない運命なのかな ハッピーエンドになって欲しいけれど・・・ 小樽で念願の建築は建つのでしょうか下巻を楽しみにしてます。 | ||||
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読み終わって、ふと、ふり返ってみると、 上下2巻の大作に挑んだというより、なにか、長い旅に出ていた気がする。 速読気味の自分なのに、途中、なんどもページを読む手をとめ、振り返って読み直し、 ふたたび旅を続けていた。 ページをひらけば、瞬時に、遠い銀河の世界へといざなわれる。 当初は、激しい反発を抱いた桐生に対し、いつしか、引き込まれてしまっている自分がそこにいた。 偶然が重なり過ぎる点を批判する書評もあるが、 本作は、偶然が重なり過ぎるところにこそ、ドラマがあるのである。 そここそが、まさに本作の読みどころだ。 以下は、ラストについての話なので、未読の方はご遠慮ください。 このラストは、上巻を読んでいく途中で、当然予想されるラストだ。 だが、もしや違う終末があるのではないかと、密かな期待を抱いてしまう。 桐生を、兄貴同然に愛し続けた孝治が登場することで、彼がもしかしたら・・・、と叶わぬ希望を抱いた。 しかし・・・。 "旅路"をふり返れば、 著者は、こういうラストになると、その道筋を暗示していた。 読後感が悪いのでは決してない。 言いたいことはひとつ。ただただ、哀しいのである。 私のなかの救いは、彼が、小樽の海の彼方に消え、捜査も打ち切られたこと。 目を閉じると、 黒い海の底から、桐生の姿がぽっかりと浮かんできて、 独り、冷たい海を渡っていく姿が見えてきた。 彼はきっと生きている。 李京愛の愛さえ届かない、全く別の人生を、誰も知らない、海の向こうで生きている・・・。 | ||||
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長編ですが、一気に読めました。 主人公が成功を渇望する姿が、痛々しくも読者を惹きつけてやみません。 いろいろと難しい世の中ですが、この時代に、何とか自分の道を見つけたい、と思っている人には素晴らしいエールとなるでしょう。 著者の放つエネルギーのおかげで、大変面白く読めますが、やや説明っぽくなってしまったくだりなどがあるので、星4つにしました。偉そうですみません。 著者がこの作品を執筆中の姿を、「プロフェッショナル 仕事の流儀-ベストセラーはこうして生まれる」で観ることができます。こちらも面白いです。 | ||||
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全くリアリティのない話だけどグイグイ読ませるから不思議だ。 まずリアリティのなさ。「運命」をテーマの1つにしているっていってもなぁ。生き写しの美人2人の一方は被害者で一方は加害者の妹というだけならまだしも、何せ偶然の再会が信じられない位多い。 つっこみどころも満載。そもそも「海に葬る」っても火葬して散骨しておけば、こんな大騒ぎにならないじゃんとか、金融・不動産を生業にする会社が無借金経営ってもの信じがたいけど、そんだけ資金力のある会社が人集めのために上場目指すって考え方が少し古くない?とか。 それでも、グイグイ読ませるのは筆者の筆力もさることながら「お約束」を守っているからかも。「お約束」にテレビ的向きの劇的さと懐かしさを感じて、「赤いシリーズ」を思い出しました。茜役として、山口百恵がチラついたくらい。 まず、コントラスト、過去・未来、都心・地方、貧困・成功といったコントラストは、ちょっとあからさまな気もするが、日陰に生まれた人達の狂おしい位の成功欲、成功者へのジェラシーはヒシヒシと伝わる。 そして人物設定の分かりやすさ。通りすがりの人が振り返るような美人の恋人×2、ボンボンの同級生、昔のワル仲間、卑怯者の兄、建築界の俗物、腰ぎんちゃく、病に犯されたこの道一筋の刑事、等々。主人公以外は思考も比較的単純で、行動が想像しやすい。 こうした「お約束」が、ベタだなぁって思いながらも、筆者の筆力に少しの懐かしさが手伝ってグイグイ読んでしまったけど、読後になんか残るかって言われると微妙だな。 | ||||
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「幻冬舎創立15周年特別書き下ろし作品」として上梓された、原稿用紙2510枚にも及ぶ白川道の大長編。 1996年10月、小樽の漁師が女性の変死体を引き揚げるところから物語は始まる。死体の身元はようとして判明しなかったが、その首にはテッポウユリのネックレスがかかっていたところからストーリーは広がりをみせる。 愛する人との間に悲しい過去を持ち、ふたりの夢をかなえ、彼女の献身に報いるため、手段を選ばずどん底の生活から一歩一歩成功への階段を這い上がる新進気鋭の建築家・桐生晴之。一方、事件からかなりの歳月が流れており、しかも引退した身であるにもかかわらず、ガンに冒されながらも執念の捜査で真相を追い求める小樽署の元刑事・渡誠一郎。両者の行動をメインに据えて、この長い小説は進んでゆく。 両方の視点と行動が重複するため、読者はすでに知っている同じ事実がダブって語られ、まだるっこしいところはあるものの、桐生の“純愛”と渡の“けじめ”には読むものに深い感動を与える。 本書は、物語のそこここに白川道の読者を「泣かせよう」と意図された読みどころが満載で、その根底にあるのは“偶然”、“運命”、“宿命”であり、小説を読んで「泣きたい」人にはこれ以上ない作品で、そのスケールと胸を打つものは’01年の『天国への階段』を質・量ともにしのぐといっていい、落涙必至の感動大作である。 | ||||
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上下合わせると1,000頁の大長編だが、こういう小説をpage turnerと呼ぶのだろう、とにかく止めることができず、一気に読んでしまった。 主人公の桐生晴之は30代後半の新進気鋭の才能溢れる野心家の建築家で、誰もが振り向くほどの容貌さえ利用して、建築の世界で名を残そうとしている。一見嫌味な男だが、貧困の中で愛する女性を失った誰にも語れないほど辛い過去を秘めている。そんな彼の昔の恋人とそっくりな女性が目の前にあらわれたことにより、彼の前には大きなチャンスが広がると同時に、それをすべて失う危険に晒されることになる。 ストーリー展開が素晴らしく、また登場人物が何れも魅力的で、男の友情と女との愛情に気持ちが熱くなり、そして最後は涙が止まらなくなる素晴らしい作品です。 (ここからはねたばれになります) それにしても、この結末はつらいですね。光を目指してこのように必死で生きてきた人間の運命がこのような形で閉ざされたのは残念です。木島がいずれにしても清家淳介を殺害したであろうことを考えれば、桐生の行動に実質的には犯罪となる要素が殆どなかったと思います。このまま結婚しても果たして茜を幸せにできたのかと思うと、こうなるしかないと納得する気持ちと、これではあまりに酷いという気持ちがまぜこぜになって、読み終わったあとはしばらく気持ちの整理がつかなかったです。 | ||||
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「天国への階段」もそうですが、このくらいの長さが必要だと思います。 確かに時間はかかりますが、途中で読者に飽きさせない展開はさすがです。個人的には「天国への階段」も大変 好きな作品ですが、本作の方が面白かったと思います。 おそらく登場人物の世代感覚の違いでしょう。既に実社会で地位と富を築き上げた主人公と、今まさにのし上が っていこうとする主人公、また、その無二の友人と追い詰める元刑事の息子がこの物語を芯の通った読み応えの ある作品にしています。 非常にビジュアルな小説ですのでおそらく映像になるのではないでしょうか。 内容はこれから読まれる方に失礼なので書きませんが、一つだけ。主人公が人に薦められて「太陽がいっぱい」 を見る場面があります。少し古いですが、ああなるほど、と思いました。作者のイメージはあのフランス映画の 傑作がベースなんだと感じました。 | ||||
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待ちに待って、期待期待で読みました。 上下ストレートで。 白川さん これではいかん。売れてTVとかいろいろ話題になって、悩んではわかるような気がしないでもないけれど。 一言で言うと偶然のこじつけ。 それが次から次に。これでもかときてしまう。 同時代を生きた私にとっては、白川さん自身が時代背景を照らしてみても良い生活をしていたことを強調しているだけに見えます。 話中に出でくる食べ物、交通手段、食べ物屋飲み屋の描写、定年退職後の生活、赤プリ等々。 ミステリーでも何でもありません。劇画の世界といえばよいのかな。辻褄が合いません。ドラマの脚本みたいなものと思います。 ファンであったのに悲しい思いがします。 | ||||
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白川道さんのファンなので、☆三つは、おまけです。 過去がある二枚目の新進気鋭の建築家。がんに侵された退職刑事。美しい社長令嬢etc…。 いまどき昼ドラマにもないような設定と登場人物。 えっと思ったし、結末も予想できるのですが、そこはさすがに白川道氏。読ませますね。 後半は、成功を目前にした主人公と追い詰める元刑事。『砂の器』風のタッチですが、なにより 気になるのは、主人公が死んだ恋人を思い続けるといいながら、言っていることとやっていることが 違うんじゃないのって感じ。筋の通った行動をしてないということ。 読者が、感情移入できないですね。 あまりに話が長すぎました。 | ||||
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久しぶりに読み応えのある長編ミステリーを読んだ。最初はあまりに偶然の出会い、再会が多すぎて、昼のメロドラマのように、いささか軽いんじゃないかと思ったが、なかなかどうして、読み進めるにつれて、重くなってきた。最近の新刊でこれほど重い長編ミステリーは少ないと思う。さすがに白川道だ。8年待った甲斐があるというものだ。日の当たる場所に落ちた種子と日の当たらない場所に落ちた種子、主人公晴之とそれを取り巻く友人、恩師、ライバル、それに昔のワルの時代だった頃のダチ公、そして大金持ちの孫娘、それと並行して、事件を追う退職した元刑事と息子、その家族。一つの物語を主人公の晴之と元刑事の立場から描いていて、じっくり、じっくり読ませる。どんな展開になるのか、ハラハラドキドキ、一気に読むわけにもいかず、毎日早く帰って深夜まで読んでしまった。読み終えた感想は、「ああ疲れた。でも面白かった」である。白川道の小説は「天国への階段」「海は涸れていた」を始め、殆ど読んだが、代表作「天国への階段」にも匹敵するできである。本当に長いので、今の若い人は読み疲れてしまうかも知れない。是非ドラマ化、映画化を望む。 | ||||
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泣けます。 何度も泣けます。 白川節全開で最後までなんの裏切りもありません。 …うれしい裏切りもありません。 天童 荒太、村上春樹、連城三紀彦、船戸与一etcが去り、 稲見一良はとっくに逝っちゃった今、 私の中で、過去の全作品を読み、新刊は文庫本は待ちきれない作家。 そんな数少ない作家の一人が白川道。 現在進行形でのそんな作家を他にあげるなら、 井坂幸太郎、横山秀夫、光原 百合… 当然、求めるハードルは高い! 『天国への階段』を必ずしも白川道の最高傑作と見なしていない私ですが、 そして、★は五つですが… 『天国への階段を遙かに凌ぐ』の帯には?と微かな怒りを禁じ得ません。 ふむ… ”絶対読む”作家リストからは外そうかしらん? 次回に期待!! | ||||
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一見何の変哲もない関係のようだが、世間というものは案外狭い。そう思わせるくらい東京と小樽を結ぶラインがマトリックス状態である。 役者それぞれが純粋に自分の役割を演じきっている姿は綺麗である。 ラストに地響きが唸りを上げる。 | ||||
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極貧から立ち上がり苦学の末に新進気鋭の建築デザイナーとなった主人公晴之。天賦の美貌と才能、良き友、良き師に恵まれ大きな希望を持って独立し、将来は大きなプロジェクトを手がけやがては建築界に名をとどろかすと嘱望されていた。 しかし、過去の苦境にあった頃の友や恋人との出会いの回想、徐々に彼の暗く重い青春時代、闇の世界とのつながりも明らかとなって行く。希望に満ちた未来へ突き進めるか、暗い過去からの追求で地獄へおとされてしまうのか。 冒頭の衝撃的な事件からはじまり、策謀の渦まく業界を必死に泳ききろうとする主人公、 最後まで巧みなストーリー展開で読者はひきつけられて一気に読んでしまう作品 | ||||
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まあ多分泣くでしょうね。 ラストは分かっています。 作者も泣かせよう泣かせようとします。 二日で読むつもりでしたが、あまりの話の重さに一週間かかりました。 彼の本が好きな人は細かいDETAILに拘らないですよね。 登場人物、主人公の生き様に共感して、そこに男としての矜持を見つけ共感し、主人公もしくは登場人物へ今の自分を投影するのではないかと思います。 泣きたい人は読んで下さい。 私の側に彼を取り巻く女性の一人でもいればなーと想います。 あなたは誰に自分を投影するのかそれを考えるのも面白いかと | ||||
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白川道著の作品はすべて読んでいます。ですから即、上下巻を購入しました。しかし上巻を読み終えたとき、すでに結末が予想できてしまい、その想像とは違うといいなと願いつつ一気に下巻まで読みましたが、やはりそのとおりでした。 非常にむなしく、この感じ、どうしたらいいんでしょう? また登場人物の酒の飲み方、それとタバコを吸うシーンの多さには違和感があります。いま吸い終わった吸殻はどうしたんだろ?なんて考えてしまいました。 | ||||
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