邪魅の雫

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

邪魅の雫の評価:

3.79/5点 レビュー 98件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.79pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全113件 81〜100 5/6ページ
No.33
(3pt)

キャラ小説らしさを消してみました。

一番出番が多いのが益田、というのがどうにも精彩に欠ける。妖怪の蘊蓄もないし。中禅寺の登場までがやたらと長く感じられた。
でも塗り仏、陰摩羅鬼で思いっきり肩すかしをくった後で、キャラに頼らないで「不思議は見る人の心の中にある」という京極堂シリーズらしさを出していく面白さは確認できた。
邪魅の雫 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.32
(4pt)

待望の新作ですが

 ファン待望の「京極堂」シリーズの最新作ですが、これまでの作品に比べて少し読みづらい感がありました。登場人物が多い上に似た名前が多いのも一因ですが、これは面倒でもメモを取りながら読み進むことで解決できるとして、レギュラー陣以外での過去作品からの登場人物が結構多く、流石にそこまでは覚えていなかったので、「こいつはどの事件に登場したどういうヤツだったっけ?」と序盤はかなり苦戦しました。
 ストーリーの仕掛けの部分については割と早い段階で想像がついてしまうのですが、それはまあいいとしても、クライマックスとなる京極堂の登場から謎解きのくだりや榎木津の扱いはちょっとこれまでの作品と違っており、当シリーズの定型パターンにハマっている読者には物足りないかもしれません。
 とはいうものの、ブ厚さと読み応えは今までどおり。やはり言うまでもなくファンは必読でしょう。
邪魅の雫 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.31
(3pt)

京極堂小説

昔、背表紙には"妖怪小説"とか"本格小説"とか"小説"とか書かれていたが、今は何も書かれていない。
一体これは何小説(ジャンル)になるのだろうか?京極小説というジャンルだろうか。
3年ぶりの新作に心躍らせて読みました、あっという間に読了です。でも以前のような興奮は残念ながらありませんでした。ストーリーは心理描写に軸足を置き、視点を変えてたんたんと進み、おどろおどろしいものも余り感じられず、謎は謎という形で提起されておらず、京極堂や榎木津の強烈なキャラクターが爆発しているとも思えませんでした。
それでも読んでしまう、読まされてしまうのだから大したものだと思うのですが、これは私が京極堂のファン、京極小説のファンだからなのかも知れないなぁ、と思う次第。
もし初めて京極小説を読まれる方はやはり"姑獲獲の夏”から読まれた方がよいと思います。
既ファンの私は次回作に期待します。個人的にはもっと伝記的でおどろおどろしくて、京極堂がじっくりと憑き物落としをする作品を。
邪魅の雫 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.30
(5pt)

平成の横溝

 1990年代は日本より海外で暮らした時間が長かったが、たまたま日本に居るときに店頭でみかけ、魅入られたように買ったのが第一作「枯獲鳥の夏」だった。読み終えるまではまさに至福の時間となり、以来、世界のどこにいようと新作が出たことを知るたびに速やかに手に入れ「読書の快楽」におぼれてきた。やはりたまたま店頭で魅入られて嵌まったヒューリック「ディー判事」モノと並んで、自らの幸運を感じさせ、生きる喜びを与えてくれている、宝物のようなシリーズだ。その最新作とあって、さっそく日本から取り寄せた。
 設定が昭和20年代後半であり、あの大戦をくぐり抜けた人物が多く出てくるこのシリーズでは、近代日本、特にあの戦争が抱え、残してきた闇が常につきまとう。第二作「魍魎のハコ」はかなり荒唐無稽とはいいながら、この闇を基本的なテーマとして絶品となった。今回は731部隊と帝銀事件という実際にあったことの闇に光をあてる。
 なおも解明が待たれている史実が大きな役割を果たすからだろうか、これまでのシリーズとはやや異なる趣向になった。多くの人が指摘しているように、毎回、そこらの科学者以上に徹底的な合理主義者である中禅寺秋彦の口から饒舌に語られてきた妖怪に関するうんちくが、今回は影を潜めている。歴史の闇を解体する作業も、通り一遍のレベル。最後に読者にカタルシスを与えてきた中禅寺の憑物落としは今ひとつ破壊力を欠き、中禅寺と並ぶスーパースター、薔薇十時探偵こと榎木津礼二郎の炸裂もない。そういう意味では期待はずれと感じる人がいるかもしれない。
 だがその一方で、近代日本の闇を照らそうという方向はより鮮明になった。「平成の横溝正史」はこれから何を描いていくのか。次作への期待もこめて、星5つ。
邪魅の雫 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.29
(4pt)

邪魅、です

京極堂シリーズ、邪魅の雫。
よいところ:シリーズ通してのファンとしては、やはり読みたい。
今回は『あの人』の過去、それも女性の影が・・・とても気になる。
ついつい読んでしまう面白さ。読み始めると厚さなんて気にならない。
その辺りは、やはり筆力のたまもの。お見事。考えさせられるところも
多々あり、読後は色々考えて・・・妙に納得したりもした。
悪いところ:今回は少々登場人物に覇気がない。各人物の良くも悪くも
個性的で魅力であるはずの部分が感じられなかった。全体に重く、暗い。
テーマが殺意、邪(よこしま)なココロ、そしてヒトゴロシなのだから
暗いのは仕方ないとして、登場人物の個性まで変わってしまうのは残念。
それらを新たな一面と捉えるにも、少し背景描写が薄い気がしてしまった。
全体に物足りない感が残ってしまったのが個人的には残念だったし、
各人物の心理描写より、京極堂の解体〜再構築のくだりがもっと読みたい。
特に妖怪談義、邪魅についてもっと語ってほしかった・・ぜーたくですが。
それでも大好きですからシリーズは今後も読む!次回に期待で星よっつ。
邪魅の雫 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.28
(2pt)

巻を重ねるごとに悪化していく出来

京極夏彦の才能は、このシリーズに関して言えば2つめまでで失われている
ような気がする。
今回の本を見たのだが、誤字脱字は相変わらずひどいし、内容に関しても
贅肉をたっぷりかかえこんだ陳腐なストーリー。
京極夏彦のライトノベル化病が進行しているようだが、原点に返ったものに
してほしいものだ。
邪魅の雫 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.27
(3pt)

路線に変化を与えたかったのだろうが・・・

妖怪をモチーフに気味の悪い事件をこれでもかと積み重ねる。事件の謎が十分に深まったところで陰陽師が登場し、事件解決の憑物落しを行う。これまでの作品で成功している手法を踏襲しているが、名脇役の榎木津探偵のキャラクターを少々変えている。人間の深層心理を読み解く楽しみは相変わらずなのだが、荒唐無稽なキャラクターの人間性まで変えてしまった点には賛否両論だろう。
邪魅の雫 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.26
(5pt)

混沌とした作品

京極堂物の最新作と言うことで、本屋に並んでいるのを見て、迷わず購入した。読了後に持った感想は「混沌」の二文字である。とにかく読み始めてから、京極堂が出てきて事件の解決というか解説をするまで、頭の中が引っかき回されているような感じだった。何しろ事件の全貌と犯人の目線で述べられている犯行動機のような物まで、すべて書かれているのだが、真相はまるで分からないのである。事件に連続性のあるところから、自分としては前々作にあたる「絡新婦の理」の様な結末を想像もしたのだが、最後まで読んでみると事件の連続性という点では似通っているが、片方が整然と計画的に行われたのに対し、今作品はそうではなく、また違った印象を抱いた。本作品は今までの京極堂物と違い、妖怪などの解説に頁をさいていないし、登場人物も従来よりは少ないので、そこが評価の分かれ目となると思うが、今までになかったコンセプトで書かれた小説であると思う。特にラストで探偵が犯人に下す罰は、なかなか秀逸で、勧善懲悪とは行かないものの、読者を納得させるには十分の結末といえるのではなかろうか?
邪魅の雫 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.25
(2pt)

作者自身によるサイド・ストーリー

シリーズ第8作である本書も、先行作に負けず劣らず長い。物語そのものが長く複雑な経緯で語られること、長さの中に帝銀事件談義などのペダントリーが含まれていることは、京極堂シリーズのかたちであるが、本作においては、先行作を踏襲しつつ新機軸を試みようとしているように感じられた。しかし、その試みは十分に成功しておらず、妖怪談義もほとんど見られないので、読後不満が残った。
試みというのは、連作キャラクターの(とくに探偵榎木津礼二郎に)性格に奥行きを持たせることである。
この京極堂サーガ、第一作『姑獲鳥の夏』のときにどこまで意識していたのかわからないが、こうして第8作までそろうと、前半5作と最近作3冊は別系統の狙いを持っているように感じられる。『姑獲鳥』『魍魎』『狂骨』『鉄鼠』『絡新婦』の5作は主人公篇とでも言うべき作品群で、後半3作『塗仏』『陰摩羅鬼』『邪魅』がサブ・キャラクター篇である。
探偵小説として圧倒的なのは何といっても前半の作品群で、私は中でも『魍魎』の伝奇の味と『絡新婦』の見事なトリックを買う。そしてこれら5作と較べると、近作の3つは(こう言っては何なのですが)見劣りしてしまう。後半3作は、京極ファンが作品設定を用いてオマージュを捧げたサイドストーリーのように読めてしまう。同じシリーズ・キャラクター、同じ物語フォーマットで新機軸を出すつもりが、残念ながら失敗に終わっている感じだ。
次回作『鵺の碑』に期待しつつ。
邪魅の雫 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.24
(5pt)

部分のつながりが全体になる構成の妙

トリックを楽しむミステリーとして読むなら、凡庸かもしれません。文章構成も(僕にとっては)複雑で、人間関係を理解するのに一苦労しました。
それでもすばらしいと感じたのは、 各ページ、各章が独立しながらも、全体の一部をなすという文章構成と個々の事件がつながっていくというストーリーが見事な相似形をなしているからだと思います。
「本」というメディアでしか表現できない、「本」の可能性の一つを示した小説だと思います。
邪魅の雫 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.23
(4pt)

シリーズ初・・・

快刀乱麻、
とはいかない。でも好きだ。
いつもなら京極堂登場で、こんがらがった線が一点へと戻る。そこに爽快感があるし、そこに整合性があって読者も納得してきたのだろう。でも今回は点に戻らず、後を引くのである。
事件の全体像が最後には露呈するのだが、それでも完璧には解決していない。それが逆に「京極堂でも解決しないこともある。榎木津だって人間である。」ということを思い返させてくれた気がする。
今回は木場、榎木津、中禅寺などの主要キャストの登場頻度が極端に低い。主にストーリーの筋を引っ張っていくのは益田や青木などの、いわゆる端役と云われる人たちである。それが今までと違って、感情が入りやすかったというのはある。心に迷いの少ない中禅寺や榎木津などのキャラクターよりも、迷いながら答えを見つけていく人物には、やはり感情が入りやすい。
関口も今回は違う顔を見せてくれたし、シリーズ初の探偵の生っぽい部分も見られた。これはこれで何故か少し恥ずかしいが、今作で榎木津を初めて好きになれたのかもしれないと思った。
派手な仕掛けはないが、人間どうしのやり取りが面白い。
地味キャラが好きな人は今作は面白いだろう。
邪魅の雫 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.22
(3pt)

うーん

さすがに面白くはあった。あの厚さを読ませる筆力はさすが。でも複雑すぎて途中で何度も前を読み返したり、「箱根の時…」と言われて話者と同じものが浮かばなくてイライラ。ある意味それがこのシリーズの醍醐味だからとは思っていたが、京極堂や榎木津が思ったほど活躍しないし。地味キャラ(彼らも好きではあるが)の内面だけではねー。シリーズ故に期待が大きいせいかもしれないけど、これが初めての京極堂作品という人を想定して書いてない気もするので。記憶力が衰えた人間にはつらいです。
邪魅の雫 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.21
(4pt)

計算された混沌の美

不思議なことはなにもない。京極堂の言葉が最後に心に落ちる。そんな作品に感じた。
意図的だと思われるその混沌に、多少の息苦しさを感じながら読みぬければ、
そこには複雑で波立つように見えたものが静かに凪いでいく快感がある。
全てを見てみればその荒いでいるかと思った波形は雫が落ちた時の小さなそれであった。
今回は今までの妖怪を見るような不思議さはなかった。
残ったものは、切なさ。
榎木津の今までとは異なる側面が見ることが出来、中々新鮮だった。
良い作品だと思う。次回作も期待。
邪魅の雫 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.20
(5pt)

波紋のような・・

 久々の新作待っていました。重ねあう不明瞭な事柄に京極堂が名前をあたえ明瞭な形をなす。テンポがあり関係の無い話が実はその話を読み解く重要な鍵になる。・・今回は久しぶりということもありなかなか読み進まなかった・・テンポが無さ過ぎて絡み合う事柄が多い不明瞭、不快感・・つながりが見えない不快感に読むのが辛くなりました(厚いし・・笑)でも気づいたんです今の自分が物語の中で奔走する刑事たちと同じではないかと・・分かるものだと思って読むのではなくて分からないまま読んでみる・・ただ読んでいく。いつの間にか自分がキャラクターの一人になった一体感が現れる。泥のようにだくだくとしていた事件に京極堂が言葉という雫を落とし波紋となって泥のような不快感が透明な形を見せる。・・そして事件に関わった一人のように切なくなる・・。計算された話し方(描き方)だったら脱帽です。・・京極 夏彦・・恐るべし。
邪魅の雫 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.19
(5pt)

二読、三読に耐えるテキスト

ストーカーやニートという社会問題について。
書評論。流行論。
益田と青木の物語。
藤村のいぶし銀の名演技。
箱根の事件から大きく変化した山下の生き方。
あのアニメへ。
 何から手繰っても真実は一つ、と云うことか。
 そう云うと藤村は笑った。
「真実なんちゅう洒落た言葉は能う使わんがの、どうであれ、現場でおきたことは一つだろうて(以下略)」(213ページ)
中禅寺と榎木津の出番が少ないと、お嘆きの方へ。
冒頭の6〜12ページの再読を。
欲求不満。落ちます。
邪魅の雫 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.18
(5pt)

スッキリはしないかも

スッキリはしないかもと書いておいて評価は5なんですが。ストーリー上、榎木津がほとんど出てきません。京極堂自身も…いつものように沢山出てきてはくれない。スパッと気持ち良く切ってくれない。仕方ないです。今回の話がそういう話ですから。キャラのファンとして言うなら、榎木津と京極堂が話す場面で(1回しかナイけれど)互いの信頼度の高さが良く分かって、とても嬉しかった…かな。あまり色々書くと、ネタバレになってしまいそう(皆さん上手に書きますね) スッキリはしないと言うのは、話がそういう話だからで、決して面白くないとかでは無いです。あのストーリーで、スッキリさせる必要はナイと思うので。ただ、爽快感を求めている人には不満はあるかと(榎木津でなく京極堂シリーズにそれを求めるのはどうかと思いますが) 京極作品は、推理しながら読んで最後にまさかの超どんでん返し!…のようには書かれていないので、途中で犯人が判る推理小説は不満だ!と思われる方には面白くないかと。私も多少は推理しながら読みますが、京極作品は“小説自体が面白くないと意味が無いから、普通に読んでいけば自ずと見えてくる”ように書かれてあるんだと思います。無理やりミスリードさせたりはしないので、元々、トリックも犯人も、途中で判ってしまっても仕方がない!という書き方がされているように思います。まだシリーズを一つも読んでいないという方は、そう思って読まれた方がより楽しめるかと。
邪魅の雫 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.17
(4pt)

次回作、楽しみに待ちます。

本作はかなりプロットが複雑。
また、今まで以上に多くの人物の視点で物語が進行するので中禅寺が最終最後に語る真相まで混乱しまくり。
読了後スッキリというよりも再読しないといかんな〜と言った感じになります。
前作よりもシュチュエーションに特異性が無いので盛り上がりに欠ける印象を持つと思いまが、従前の作品に比べ関口視点もしくはキーパーソンの視点で進行してきた構成から作者が新たな取り組みに臨んだ作品であると評価をすべきではないかと思います。
しかし、ストーリー上仕方ないとはい榎木津の出番の少なさ(3シーン程)等、今までの主要メンバーの登場場面の少なさには残念な思いが残ります。次回期待します。
但し、青木刑事ってこんなに気骨ある人物だったっけ?と感心するシーンなどもあり相応に愉しむ事も出来ます。
矢張り及第点はあげられる内容ですが、通読して来たファンにとっては星は若干減にて評価。
多くの方はシリーズを通読されていると思いますが、未読の方は過去作品を読んでから臨む事をお勧めします。(事件の関連性は有りませんが、今回に於いては「塗仏」を事前に読んでおく事をお勧めします。)
邪魅の雫 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.16
(5pt)

また一つ世界が続いていく!

待望の京極シリーズ最新刊! 文庫版やらなんやらと出ていましたがファンとして待ち望んでいたのはこの「邪魅の雫」。圧巻の800P。読ませる作家の力の本領発揮というところでしょうか。
小節の冒頭は死ぬか殺すかで始まるのですが、殺伐とした世界ながら魅力あふれるキャラクターが縦横無尽に活躍し、物語は展開していく。すべてが京極夏彦の手の中にあるような、そんな世界観が楽しめます。
連続シリーズで物語が連綿と続き一つの世界を構築しているので、是非とも一作目からすべてを読んで楽しんでほしい一冊。
邪魅の雫 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.15
(3pt)

榎木津が…。

う〜ん。普通だ! 
 正直に言うと、『塗仏の宴』までの不可思議性、非現実性、幻想性、謎、そして、それを最終的に綺麗に収束させる京極堂を期待していた向きには、期待外れだろう。
 前作と同様可能性としての現実味が増し、つまりは、人や世間、社会に焦点が当てられていて、身近な事件と言える。だからといって、悪いわけではない。この作品はこの作品でそれなりに面白い。「人」や「世間」「社会」を考える上では有益かもしれない。しかし、前作と同様、「動き」が少ない。登場人物が本を突き破ってこちらになだれ込む勢いが感じられない。(期待の裏返しかもしれないが…。)こじんまりと纏まっている感じだ。 この作品の不満は、二つ。一つは、京極堂が今までのように、事件を最後にスパッと斬っていないこと。そして、何よりも最大の不満は、「榎木津」がほとんど活躍しないどころか、出番がほとんど無い。なぜ…。
 「京極堂と榎木津」が活躍しない京極作品は、やはり盛り上がりに欠ける。
邪魅の雫 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.14
(4pt)

シリーズ最新作

何やら今回、シリーズの事件年表という
とても親切なものが間に挟まっていて(笑)
へぇ〜、と関心してしまいました。
凄い普通の感想で申し訳無いのですが、面白かった(笑)
各自の視点から徐々に集まって、最後に読者の中に起きる
「こうでしょ?」「こういうことなんでしょ?!」
という疑問を解くラストが、この長いストーリーを読み切る
原動力になっているんじゃないかと思います。
今作では、榎木津のいつもとは違う面や
バカオロカ事、益田くんの内面が丁寧に書かれていました。
また、不思議な事なんてない…、というのが一番良く分かる作品でした。
只、物事は起こっているだけであって
事件というのはそこから人間が連想し、妄想し構築してしまった世界
そんな風に考えさせられました。
人間ってしょうもない生き物なんだよなぁ〜、とか思わすにはいられませんでした。
そういえば今回は木場の旦那がメインで登場しません。鳥口くんも。
まぁたまには二人には穏やかな日常を…と思いながらも
次回作でこいつらが巻き込まれるんだろうなぁ〜とか想像中です(笑)
京極作品は事件に関わった人物が、後々も絡んでくるので
シリーズファンとしてはこれも楽しみの一つになっています。
是非「新書」で買って読んでこの「本の重み」を体感してほしいです(笑)
邪魅の雫 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384