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エンジェルエンジェルエンジェル



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【この小説が収録されている参考書籍】
エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)

エンジェルエンジェルエンジェルの評価: 4.36/5点 レビュー 33件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.36pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全33件 1~20 1/2ページ
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No.33:
(5pt)

単行本と文庫本

エンゼルフィッシュと天使と悪魔
聖書 教会
さわちゃんとコウちゃん

ラストが違うーとレビューでみたので、単行本と文庫本、両方読みました。

文庫のほうがもちろん後に出版されているので、ラストは文庫のほうに作者の意図があらわれているのかもしれません。

ですが、私自身は、単行本のラスト2ページで赦された感じがしました。

そんな余韻が残る作品でした。
エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)より
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No.32:
(5pt)

キーワードはエンジェル

「エンジェル」をキーワードに、少女とおばあちゃんのそれぞれの交流を通して、時間と心が巧みに描かれている。現代語と文語(歴史的仮名遣い)の章を交互に編んだところが魅力的。おばあちゃんのエンジェルフィッシュへの行為に、一瞬、著者の他作品に見えた人の闇が想起されたけれど、本作ではそれほどの衝撃はなくホッとした。単行本と文庫本では最後が異なるとのことだけれど、どう違うのだろう。
 女性が主人公になるお話では『西の魔女が死んだ』と並んでのお気に入りとなり、何度も読み返したい。可愛らしい木彫りの天使のチャームが欲しくなった。
エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)より
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No.31:
(5pt)

とても短いお話なのに、奥が深い。完成度の高い作品。

本当に数時間で読めてしまう短編です。
ですが、読後感としてはもっと長い小説を読んだ後のような深い感慨が残りました。

後書きに「からくり箱のようなお話」といった記述がある通り、あちらこちらに仕掛けが組み込まれ、とても周到によく練られています。

「からくりからくさ」や「りかさん」と同じ系統の物語ですが、
「エンジェルエンジェルエンジェル」では、字体や装丁だけでなく、隅々まで気の行き届いた文章で、本当に完成度が高い作品だと思います。

寝たきりのお祖母さんの少女時代と、現代の少女であるコウコが同時並行的に編み込まれた時点で、何も起こっていないのにも関わらず、私は号泣でした。

ひとは誰しも必ず歳を取る。
そして、お爺さんお祖母さんにも、
そして父母にも、周りの大先輩方にも、少年少女時代は必ずあったのだということ。

そして、私もいつかは必ずお祖母さんになる。

当たり前だけれども、すぐに忘れてしまう、
でも、周りの人を尊重するために、おそらく、とても大切であろうことを思い出しました。

いろいろな切り口で読める作品です。
人におすすめしたくなる本だと思います。
エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)より
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No.30:
(5pt)

孫にプレゼント

小学生の孫が梨木香歩さんの「西の魔女は死んだ」を読んでもっと読みたいと言うので、梨木香歩さんの全シリーズをプレゼントしました。
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No.29:
(3pt)

エンジェル・エンジェル・エンジェル

主人公があまりにクールでしっかりしているので年齢不詳(ヒントは出ているので明らかではあるのだが)なところが
ティーン向けにもなりそうなストーリーを大人の雰囲気に仕上げている。
おばあちゃんとの会話が一見ファンタジーなのだが、実はとても厳しい現実を示している。
その辺りのさじ加減が絶妙。
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No.28:
(3pt)

天使と悪魔は紙一重なのかも

天使がたくさん出てきます。母から見たら天使のように良い娘コウコ、そのコウコが飼う熱帯魚のエンゼルフィッシュ、エンゼルフィッシュの水槽を置くことにした古い台の引き出しに入っていた小さな木彫りの天使像、おばあちゃんが女学生時代に通っていた教会の天使様…。いろんなかたちの「天使」を見るうちに「天使ってなんだろう?」と考えさせられました。どんな天使でも些細なことで悪魔になったり見えたりするもので、両極端にもかかわらず紙一重なのだと思います。
現在のお話と、今は呆けてしまったおばあちゃんの女学校時代の日記(古風な文が旧字体で綴られています!)が交互になっており、メリハりがついて読みやすかったです。梨木さんの作品らしく読後感が爽やかですが、いつもはもっと入り組んだお話をかかれているので今回は随分あっさりして少し読みごたえがなかったなと感じました。なので良作ですが☆3つです。
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No.27:
(5pt)

レビュー

読んで損はしないと思います。1人の少女がおばあちゃんの介護と熱帯魚の飼育を通して様々な経験をします。それと同時進行でおばあちゃんの子供時代がよみがえり最後には、意外なところできれいに話がまとまる・・・おすすめの一冊です。
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No.26:
(4pt)

コウモリの翼を持ったエンジェル

エンゼルフィシュ、ネオンテトラ、天使、おばあちゃん。
出てくるキーワードは、優しいイメージのものが多いのになぜか優しさだけではないものを感じます。
おばあちゃんの深夜のトイレ当番中に二人だけのときに顔をのぞかせるおばあちゃんの少女時代のかーこ。
かーことさわこの会話にときどきちらつく切なく、暗い陰の部分。
淡々と描く短い作品の中に深い陰影のようなものを感じます。
決してエンジェルではない人間の悪魔的な要素など、深く洞察すればするほど考えさせられるところがある作品でした。
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No.25:
(3pt)

ずんとした感覚を味わえた作品

久々に、読み終わった後、作品世界から抜け出すことができない感覚を味わった。
ずんと深い所に突き落とされるような感覚。
「神さまは悪魔をどう思っていらっしゃるのだろう。
 神さまが作り出した楽園を乱す悪魔を。」
神様は悪魔を赦されるのか、それともはなから赦しているのか。
このテーマを中心に据え、ヒロインとヒロインの祖母の密やかな交流と
ヒロインの祖母の若いころの思い出が時に重なり合い、時にリンクしながら描かれる。
作品世界から未だに抜け出せないでいるのに、自分の思いを言葉ですくい取ることが
できないもどかしさを味わい続けている。私が何に対して、ずんとした思いを
抱いているのか。なぜ、こんなにも物悲しい気持を引きずっているのか。
その具体的な原因にたどり着けないでいる。
強いて挙げるならば、誰もが持っている人間の「悪」をコウコとコウコのおばあちゃんが
具体的に行動で示していて、その行動に、私はずんと落ちてしまったのだと思う。
「わたしはひどいことをしました。
 神様はわたしたちをおゆるしになるでしょうか。」
これは文庫本にかけられていた帯文句。
しかし、コウコがした「ひどいこと」もコウコのおばあちゃん、サワコがした
「ひどいこと」も大きなことではない。
私たちが感じるちょっとした神経のささくれを言葉で、行動で表し、そのささくれを
解消しようとしているだけに過ぎない。その小さな「ひどいこと」が小さいにも関わらず、
確かにぞっとするような「ひどいこと」で、その小ささとひどさの持つアンバランスさに
私はやられたのだと思う。同様に、コウコもサワコも、自分のそういった言動に
自分自身が最も傷ついてしまう。
けれども、サワコが乗り越えられなかった痛みを、コウコはサワコとの交流の中で
乗り越えていく。いや、「乗り越える」のではない。自分の一部として気づき、認め、
存在を許すことができる。
なぜ、万能であるはずの神様が「悪い存在」の悪魔を作ったのか。
神様は悪魔について、どう思っているのか。
作品全体を貫くこの疑問に対して、梨木さんは温かい視線で回答している。
この温かさ故に、私は人間の身勝手さを更に感じ、読み終わった後も物悲しい気持を
持ち続けたのだろうと思う。
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No.24:
(3pt)

優しさと残酷さと思い出と・・・

天使のようなお婆ちゃん。おばあちゃんの介護を引き受けることで飼う事ができたエンジェルフィッシュ。天使のようだと母の自慢の主人公。
熱帯魚の水槽の音でおばあちゃんは昔の自分を取り戻し、孫の考子は友達のようになれた。エンジェルフィッシュは小さい魚を食べ始め、とてもエンジェルとは思えなくなってくる。悪魔なエンジェルフィッシュ。
おばあちゃんの女学生時代の物語と現在が交互に描かれていて、物語がリンクされている様な感じで上手いな〜と思った。
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No.23:
(5pt)

小一時間もあれば読めてしまうほどの、さらっとした小品

 子供のころの思い出。
 祖母のこと。
 祖父のこと。
 誰しも心の中に持っている懐かしい実家のにおい。
 記憶を思い出させてくれるあたたかな作品。
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No.22:
(5pt)

不思議な静けさを感じる作品

優等生でついつい人に合わせすぎてしまうくせがあり、学校からかえるとバタリと眠り込んで
しまって、起きてご飯を食べたり勉強したりは深夜の二時三時・・・という主人公のコウコの
毎日が「ああ、わかるわかる」とうなずけた。年代的には反抗期であってあたりまえなのに
外には出さず、夜の暗さの中に逃げ込む場所を見つける、その背景には「いいおかあさん」
のコワさもあり、そこらへんもうまく匂わせていると思った。
エンジェルフィッシュを暗喩として人の心のダークサイドを描いてはいるが、年齢による衰え
から女学生に戻ってしまった祖母と共有する夜の時間には不思議に優しさを感じ、安らげる。
コウコとさわの二人に語らせたところといい、救いのある終わらせ方といい、申し分ない。
読むことの幸せを感じる一冊。
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No.21:
(5pt)

神様がそう言ってくれさえしたら

三世代の女性達、祖母−母−娘を軸にしてまわる物語である。
母を飛び越えて、コウコの物語と、祖母の物語と、二つの時間の交流が始まる。
愛したことも、憎んだことも、ぽろぽろと失われ、過去に封じられていく経験。記憶。歴史。
二人の娘たちの過去と未来において、悔やまれたことが赦されていく。
奥底に隠れて眠る天使にどれだけ気持ちが動かされたか、言葉にできないほど揺り動かされた。
小説の中で流れる緊張と緩和の一瞬を味わってもらいたい。素晴らしい体験だった。
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No.20:
(5pt)

僕らは見えない次元でつながっている

誰もが痛みを抱えて生きている。悟りでも開いていない限り、どんなに幸せそうにに見える人でも心の奥のどこかには傷がある。
この本を読むと、その傷についての深い意味を教えられる。僕らが個人的なものだと思っている心の傷や痛みは、他の人の痛みともつながっているのだ。自分が抱えている痛みは、家族の誰かの心の痛みが伝播したものなのかもしれない。他人の痛みを受けとめてあげることで、知らず知らずに自分の痛みにも優しくしている。自分の心の傷を癒すことで、他の人をも癒している。痛みと向き合っていくことで、「実は僕らは世代を越えてつながっている」という事実にたどり着ける可能性は広がる。
字義通りに解釈すれば、善悪がはっきりしているように思える旧約聖書の世界。その教えに従って、自分が善になろうとすれば、他人に悪を押し付け、自分の中の悪を否定し続けなければならなくなる。もしくは、善があまりにも自分からは遠い理想と感じられ、自分に近く感じられる悪を一生背負って生きてゆくことになる。梨木さんは、この旧約聖書の世界の次元を乗り越える必要性を物語る。善悪の二元論を越えるために、まずは僕らが「悪」とみなしていることの中に癒しの種を発見してゆくことが肝要だというメッセージがこの本からは伝わってくる。
心の痛みに重荷を感じている人、自分の中に存在する否定しがたい「悪」について思い悩んでいる全ての人にこの本をお勧めしたい。
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No.19:
(4pt)

"悪魔"と古めかしい文章

 主人公とさわこおばあちゃんの一人称で綴られた物語が、交互に出てきます。天使と悪魔、神が悪魔のことをどう思っていたのか、というのが主題になっています。私がおもしろいと思ったのは、エンゼルフィッシュとさわこおばあちゃんが、テトラフィッシュとコウちゃんが重なっていることですね。それゆえにおばあちゃんは自分の少女時代のことを思い出したのでしょうし。"悪魔"的な立場にあるエンゼルフィッシュに"エンゼル=天使"の名が冠されているのがまた皮肉に思えて仕方ありません。
 筋書きとは全く別のところで、おばあちゃんの一人称で綴られている部分の文体が好きです。旧字体をふんだんにつかい、「っ」が「つ」だったりと、古めかしい文体なのです。フォントも旧字体が使われていますし、まるで明治時代の小説を読んでいるかのよう。文字からセピアな香りが漂っていました。古めかしさ、結構好きなんですよね。
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No.18:
(5pt)

複雑で有機的な比喩

本書は文庫本一冊の体をとっているが、実質的には小説雑誌の一篇の読み切り程度の短編だ。
しかし、その内容たるや、複雑に交錯し、しかも有機的な比喩の連続なのには驚く。
コーヒー、エンゼルフィッシュ、ネオンテトラ、その他諸々は、象徴的な意味を持っている。
何が何を比喩しているのかという事を読む事も、この作品の醍醐味だ。
文章も美しく、現代仮名遣いと、旧仮名遣いが複雑に使い分けられる。
攻撃的な場面もあるにはあるが、全体的に穏和な作品。
癒し系だ。
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No.17:
(4pt)

祖母を思い出しながら

ばあちゃんの時間とばばちゃまの時間が、オーロラのように重なり合って、不思議な世界が描かれます。不思議で幻想的なのに、とってもリアリズム。それは物語のテーマが、人のこころだから、天使でもあり悪魔でもある人のこころだからでしょう。神様が「私が悪かったねぇ」と言ってくれたら、気が納まるよねぇ…というくだり、しんみりと私の心をさすってくれるようでした。細やかな心配りで丁寧に紡がれてきたお話が、最後の仕上げ部分で、急にきめが粗くなったようなところが、ちょっと残念でした。
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No.16:
(5pt)

特別な一冊になる本

 刺々しい言葉を使うわけでもなく、特別華美な言葉を使うこともしないのに、梨木さんは、いつも人間の醜さ、美しさを鋭く描いている。悪い人間が、でてくるわけではない。普通の人間のなかにある、「悪」の部分を梨木さんは描ききる。だから、今まで誰にも見せられなかった自分の奥底の感情に引き寄せて、彼女の本を読むことができる。
現代を生きるユウコと祖母の少女の頃の話が交互に出てくる所が面白い。現在と過去との時間の紡ぎあいに、他の作家には決して織り成すことができない彼女独自の手法が使われているように思う。
古い昔話に通じるような、神秘的な部分も含んでいてそういう部分も私は、気に入っている。 
「生きることとは」と高々に叫び、読者に問うような場面はなくて、物語全体は淡々と進んでいくのだけれど、究極的には「生きる」ということを深く深く考えさせてくれる本。
エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)より
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No.15:
(5pt)

天使がちりばめられたお話

表紙やタイトルからの印象では西洋の童話のようなお話かと思いきや、とても日本的なお話です。ばあちゃんのお世話をする孫であるコウコとそのばあちゃんがさわちゃんと呼ばれた少女のころのお話です。それぞれのお話が最初はつながっていないように見えますが、それぞれの章で1つずつ何かしらの布石をおいていきます。それがだんだんつながっていって、最後にはとっても素敵なものが完成します。時代を超えたお話の接着剤は熱帯魚であるエンゼルフィッシュ。このエンゼルフィッシュは憎たらしい存在なのに、最後にはとてもいとおしくさえ感じます。このお話全体に天使がちりばめられていて、最後まで読むとタイトルの意味がとっても深く感じられます。
最後にコウちゃんにゆるしてもらえてさわちゃんはしあわせだったんじゃないかな。
エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)より
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No.14:
(4pt)

時を超え、世代を超えて解放されるふたつの心

それまで母がやっていた、寝たきりのおばあちゃんの夜のトイレ係をする代わりに、熱帯魚を飼うことを許されたコウコ。しかし、その夜から、なぜかおばあちゃんはコウコの前では活き活きと話をするようになる。自分のことをさわちゃんと呼ぶおばあちゃんとコウコの、不思議な関係。
祖母と孫であり、友達であり、姉妹。
現在と過去を行き来するストーリーの中で、心のもやもやを抱えながら、考え、悩み、傷つくさわちゃんとコウコに、私自身も考えさせられ、癒され、涙した一冊。
エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:エンジェル・エンジェル・エンジェル (新潮文庫)より
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