■スポンサードリンク
死神を葬れ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
死神を葬れの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
設定がぶっ飛んでるとこんな展開になるのかな、映画なら最後までいけたかも、活字だともう無理。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
導入からハイスピードだ。 本書の面白さを人に説明すると「何それ」といわれる。 マフィアで研修医で入院患者がああもう、何それ、だ。 なので、本書の装丁、装画、タイトルで感じるものがあったのなら 手に取ってもらうしかない。きっと、分かってもらえると思う。 軽快な主人公の語り口で一気読み必至。 研修医の多忙感と物語のノンストップ感がシンクロした一冊。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
物語は、現在と過去とをパラレルで書きすすむのだが、テンポも良く読者の興味を、次ページへと繋げる著者のストーリーテラーとしての才能は、並みの作家の誕生じゃーないと感じる。 訳者の池田真紀子さんの訳も秀逸であるから、物語の進むテンポのよさを助けている。 この「死神を葬れ」が第一作だから続編が楽しみな作家である。 巻末に著者が書いていた「警告」が蛇足ながら面白いから、以下引用します。 「警 告」 このパラグラフと謝辞、献辞を除いて、この本はまるごとフィクションだ。冒頭の引用句さえ、でっち上げ、だから、事実として真に受けるのは──とりわけ医学的な情報に関して──まったくお勧めできない。 と、著者が「警告」を書いているが、”事実は小説よりも奇なり”の諺もあるじゃーないか?と考えるとディフォルメされている部分は差し引くとしても、医療の現場の実情を語っているのではないかな? なんせ著者のジョシュ・バゼルが現役のレジデントなんだから・・・。 物語の最後で、主人公が絶対絶命の危機に直面したときに、メスもなく自分で自分の足を引き裂いて腓骨を取り出し、それを武器にすることだけは絶対にありえないと、スキーで骨折をした経験のある吾身から断言できる。著者が巻末に、この「警告」を書くことによって、私のような五月蠅い読者の反駁を封じている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白い。 痛快、そしてブラック。景気のいい毒気が撒き散らされてて一気に読めました。やっぱり毒はいいなあ。 主人公は研修医。ということで医療系のサスペンス話が続くのかしら、海堂尊みたいなのかしらと思っていたら、なぜかマフィアが絡んできてドッタンバッタンとてんやわんやでございます。あまり粗筋を知ることなく「コノヤロー!」と読んでしまうのがオススメですね。 マフィアも出るので、そりゃあもう撃ったり殴ったりもオンパレード。舞う血飛沫、飛び散る肉片。こんなにスプラッター描写いらねえだろ、と思いつつも全体を通底するユーモアとポップさでそこはカバー。 マフィアものには欠かせない(とオレは思っている)サメも出てきて、もう何がなにやらワッショイワッショイのお祭り弾丸ストーリーです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
’09年、「このミステリーがすごい!」海外編第16位にランクインした、ジョシュ・バゼルのデビュー長編。本国アメリカで発売前から話題を集めたり、’10年、レオナルド・ディカプリオ主演での映画化が決まったり、何より訳出がジェフリー・ディーヴァーの<リンカーン・ライム>シリーズの翻訳者池田真紀子とくれば、面白くないわけがない。 ‘僕’ことピーター・ブラウンはニューヨークの<マンハッタン・カトリック総合病院>の研修医。病院勤務は凄まじい忙しさで覚醒剤でも飲んでなければやってゆけない。よくあるメディカル・スリラーかと思っていると、とんでもない転回が待っていた。 冬のある日、新規入院患者に「ベアクローじゃないか!」と言われて事態は一変する。実は‘僕’はその昔、マフィアの殺し屋だったのだ。今は「証人保護プログラム」のもとで新たな人生を送っていたが、そいつは‘僕’の過去を知る男だったのである。ここから‘僕’の多忙を極める大病院の日常と、ノワールが香るマフィア時代のエピソードが交互に語られる。 狂騒的な医療現場の現実は、ブラックなユーモア感にあふれ、「とても安心して病院に入院なんかできないぞ」と思わせるほどだ。また回想シーンでは、ユダヤ人の祖父母に育てられ、マフィアの一員になってゆく姿がシリアスに描かれてゆく。やがてその祖父母にも秘密があることが分かり、過去と現在がシンクロするとき、爆痛に耐えながら自らの身体を切り開いて武器にするという‘僕’の凄まじい戦いが展開される。 本書は、一歩間違えれば“バカミス”にもなりかねない、新しいタイプのミステリーであり、抜群の疾走感とノリで一気に読ませるページターナーである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初読み始めたら病院のシーンで、どうも主人公は研修医らしいのですが、余り真面目そうではない。 そんな感じのスタートで、これはてっきりメディカル小説かと思いきや、次の章ではアウシュビッツから生還した祖父母の話で、主人公の辛い生い立ちが語られます。 おまけにそこにマフィアが登場しと言うことで、話は全く違う方向に。 この二つの話の流れが交互に登場し、マフィアと医師では話の繋がり様がない様に思えるのですが、最後にはきっちり話が繋がります。 しかも、祖父母の話のどんでん返しまであって、とにかく、読むのを止めることが出来ず一気に読んでしまいました。 ブラックな部分やえげつなさなど、ちょっと癖の多い作品ではあるのですが、楽しいミステリーでした。 シリーズ化されるようなので、早く次の作品を読みたいなと思っています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たしかにこの本に関しては前知識がない方が楽しめる。 医療現場を舞台にしたシリアスなメディカルミステリーと思ってたけど予想外の展開に嬉しい誤算でした。 シリアスな部分とユニークな部分を絶妙に織り交ぜて軽快なテンポで読ませてくれるので気付いてたらかなりのページを読んでました 。主人公の過去の何があって今に至るのか分かった時には哀しくなってきました。 マフィアというアリ地獄に落ちていく過程がリアルでマフィアの世界の恐さを実感できます。 好き嫌いはあるやろうけど、個人的にはかなり好きな作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
はじめに本書は医療サスペンスではありません。 主人公の現在と過去の二つのパートを交互に語っていく構成になっています。現在パートで主人公が置かれている状況の背景が、過去パートの語りで徐々に明らかになっていくという構成は、同じ新潮文庫の「最後の晩餐の作り方」などでおなじみの構成といえると思います。 饒舌な語り口で提示される膨大な情報量、スピード感あふれる展開、大量に流される血や希薄な罪悪感、当たり前のように服用される麻薬、続編を作るための伏線を仕込むやり方など、アメリカ的な要素がかなり濃厚な作品です。 ただ本書の優れた面は、単純に主人公を正当化するわけでもなく、患者の死に動揺するMRなど生き死にまつわる人々をさりげなくちりばめて、人間模様の奥行きを示そうとしているところでは無いでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
医療サスペンスかと思って読み始めただけに意外な展開とスピードにびっくりです。医療に関する注釈が多いのは、マイケル・クライトンの処女作「緊急の場合は」に対するオマージュでしょうか。ただし、私も医者なので、お節介すぎる印象を持ちましたが。最初から死後まで盛り上がりどころ満載で、一気に読んでしまいました。今後どのように進んでいくのでしょうか。続編に注目です。骨肉腫の患者は、続編に登場してほしいですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
カリフォルニア大学で研修医として勤務する傍ら作家デビューしたアメリカ・スリラー界期待の新鋭バゼルの注目のベストセラー処女作です。本書の魅力は何と言っても、とんでもないヒーローのピーター・ブラウン、本名ピエトロ・ブラウナ、あだ名ベアクロー(クマの手)にあるでしょう。悪夢のような慢性疲労地獄が当たり前の病院勤務に着く研修医の彼はクスリも使って日々を遣り過ごしていたが、ある日入院患者のマフィアの男に気づき自らの隠された過去が暴かれそうな窮地に立たされる。病院内部での彼は、盛んに脚注を使いシニカルな視点でブラック・ジョークを交え用語解説して笑わせてくれます。この脚注は最初くどくて面倒に思いますが、終わりの方には切れ味鋭い絶妙のオチが待ち遠しくなります。やがて、彼が秘めた過去を回想する場面が平行して語られ、ぐっと雰囲気がシリアスになります。詳しくは書けませんが、親代わりに育ててくれたユダヤ人祖父母のアウシュビッツ収容所体験の挿話、マフィアの息子で悪友‘スキンフリック’(ポルノ映画)との確執、ルーマニア人の恋人マグダレナとの激しく燃える哀しい恋が読み所です。他には、有名なフレンドリー医師が手術中退屈逃れの為に助手達にジョークを連発してうっかりミスする場面に「これは小説の中だけの話だよな」と半信半疑になりましたし、ピーターが片足切断手術を前にした骨肉腫ガールに「片足ダンスパーティ」を勧めて「ひどすぎ!」と返される場面に、残酷な様で実は暗く落ち込ませない配慮を感じました。ピーターは骨肉腫ガールの件にもきっちりケリをつけますし、ラストでの普通は考えられないアイディアにぶっ魂げさせられ、逃げかけて何度も引き返す責任感の強さや無差別でなく悪党だけを成敗する正義感を感じて、少しおバカだけど一本筋の通ったヒーローの魅力にぞっこん惚れ込みました。貴方も笑いと真剣さが絶妙なブレンドの痛快作をぜひどうぞ! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現代もののミステリであると同時に、医療ミステリ? でもあり、なおかつマフィアものだったりする本書。実はもと殺し屋の、ハードなタフガイな医者が大冒険するミステリなんですよ。しかも、現代の物語と過去の物語が、語りの力でうまくリンクしながら展開していて、ひさしぶりに勢い良く読ませる海外ミステリでしたのでぼちぼちお勧めです。 雰囲気でいうと、海堂尊の「チーム・バチスタの栄光」のような純然たる医療ミステリではなくて、どちらかというと出だしのノリと主人公がひたすらしゃべりまくる一人称な感じは初期の舞城王太郎のような感じが一番近いでしょうか。ただ、そこかしこに医学関係のブラックジョークやネタが脚注のようにつけられており、そちらもなかなか楽しくて、なんか色々な側面があって、となると、むちゃくちゃさ加減ではイヴァノヴィッチのシリーズもののような雰囲気もありますね。ハードでコアでシリアスな部分と、軽妙でノリがよくてシチュエーションコメディのようなギャグな部分とがうまくバランスとりながら共存しています。 (ただ、こういう作品の場合、小説だと面白いけれど実写映画化するとどうなんだろう? 実はレオナルド・ディカプリオ主演で映画化決定しているようです。「チャイルド44」といい実写映画化についてはいろいろあるもんですね) どちらかというとウィングフィールドの「フロスト警部」もののような感じか。 ともあれ、久々に楽しく一気読みさせてくれた海外ミステリでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
やたら、注釈が多くドストエフスキーもびっくり、読みにくい。最初5分の1位までは読みましたが、あとはスキップ。メディカル・スリラーからは程遠く、海堂尊のほうがよっぽど面白いと思います。ほとんどが、主人公の過去の話なので、本来の活躍は次編以降へ続くのかもしれませんね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
びっくりしました。 普通のERっぽい話かな?と思って読んでたら、 マフィアの話も絡んできて、両方とも とんでもないんです。 嘘みたいな話が続くんですが、ものすごく とんでもなさすぎて、納得できます。 最後なんて、痛すぎ! 妄想でまねしたけど、頭の中でも無理でした。 すごいっす。 とにかく、面白いです。 たぶん、今年のNO.1 間違いないです! これなら、映画も楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
好きな作家のコナリーが”私を吹き飛ばした”とまで賞賛したと本の帯にあったので、 話半分の積もりで購入。しかし本当に頭が吹き飛びそうになった! (注:本のあとがきにもありますが、後書きを読まずに本編に入ることお勧めします。) 出だしから没入、祖父母を含めたシリアスな生い立ちの話と、勤務先病院での血だらけの スプラッター(気が弱いと飛ばし読みするしかないなぁ)な今の話が、ほぼ交互に語られるの だがページをめくる手を止めることあたわず。 おまけに最後の数十ページで、祖父母の生い立ちにまでどんでん返しを用意するとは。 この主人公、ランボーより強いかもしれない。何故ならランボーは自分の傷を麻酔なしで 縫合したんだが、このベアクローは自分の身体の一部で武器を作ってしまうんだから。 打ち倒したマフィアの数は記録的! ジャンル的にはジェフ・リンジーの<デクスター>=正義の連続殺人鬼とか <聞いてないとは言わせない>みたいな感じだが、読後の満足感は私にとっては数段本書の方 が高い。 ハーラン・ベーコンがこれも本の帯で<こんな賛辞を読む暇があったら、さっさと 買え!>と書いているが、その通りでした。 さっさと続編を読まして欲しい。翻訳も流石の池田真紀子。布陣は完璧。 ミレニアム、川は静かに流れ、と並んで僭越ながら今年の5☆にさせてください。 内容は兎も角、面白いものは面白い。ただ、ディカプリオはイメージ違うなぁ。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!