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夜にその名を呼べば
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夜にその名を呼べばの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
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引き込まれました。 | ||||
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外交や経済の分野には弱いのですが、簡潔で分かりやすい文章表現のおかげでスムーズに作品世界に浸ることができました。450頁をこえる比較的長い小説ですが、飽きることなく読ませる構成はさすがです。ただ、あくまでも個人の感想ですが、予想とあまりにかけ離れた結末に不満が残りました。全体的な流れからいって、ラストは主人公が無実を証明して自分を陥れた人々に復讐を遂げるものとばかり思って読み進めていたため、あまり読後感はよくありませんでした。 | ||||
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ハードボイルド感のある前半に魅力を感じてしまった為、前半ドイツのページ数に比べては 後半ラストシーンとなる小樽での半日ほどの出来事がやや長いな~と感じてしまった。 しかしながら、神崎はいつどうやって来るか?!とハラハラドキドキして読み終えれました。 | ||||
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ハードボイルドで唯一保存している本です。好みの問題ですが、やはり、ラストがかっこいいことと、スピード感があること、風景の描写がきれいだからでしょうか。不思議と何度も読んでしまう本です。 | ||||
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1986年10月、ベルリン。欧亜交易社員の神崎哲夫は、とつぜん窮地に陥った。親会社の共産圏への不正輸出が発覚、証拠湮滅をはかる上層部の指令で、神崎は命を狙われる身となったのだ。しかも上司殺害の濡れ衣まで着せられ、彼はベルリンの壁を越えて東へ亡命、消息を絶った―それから五年後、日本の関係者たちに謎の手紙が届き、雨の小樽に凄絶な復讐劇が幕を開ける。新時代のミステリの担い手が放つ、入魂のサスペンス。 | ||||
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これは最高に面白い 作者の作品を読んだのはコレが初めて、力量に驚かされました。 他の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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ココム違反、東ドイツのスパイ?などのキーワードと佐々木譲ブランドで読み始めましたが、個人的には残念でした。9割ぐらいが謎掛けで、最後の1割で事件が解決?しますが、殺人事件の背景やスパイ容疑などはうやむやです。佐々木譲の真骨頂は、史実に沿った大胆な仮説や演出なのですが、今回は不完全燃焼が否めません。東西ドイツ、小樽の情景は小説として彩りを与えているのですが、プロット回しが弱かったと思います。 | ||||
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同作者の作品は他にも読んでいるが、作者の視点にはいつも感心させられている。一人のパイロット、一人の諜報員、一人の警察官。そしてこの作品では一人の営業マン。彼らの視点で物語が淡々と語られることで読者との連帯感が生まれ、「生きる」ことへの切実感が伝わってくる。作中、前半の主人公神崎が東ベルリンの入国係官に発したセリフには体が震えた。そして言外でほのめかされる巨悪への告発が読後感として長く余韻を残す。 評価を5つ星にしなかったのは後半の話の展開に少し弛みが感じられたから。しかし、結末を読者に暗示する意味ではこの”弛み”も作者の仕掛けの一つなのかもしれない。 | ||||
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他作を読んだ時も感じたが、時間軸の移し方がうまい作者だと思います。 ことが起こるまでの前半と、その数年後となる後半。 一人の男が不穏な事件にまきこまれるまでを書く じっくりとした前半が、後半のスピード感溢れる展開に効いている。 もう少しこの時代を読んでいたい、と思わせるところで、数年後にうつらせるのも上手い。 引き込まれます。 オスカーたちの存在など、多少ご都合主義的な部分もありますが、重厚な下地がありますので、それも楽しめるでしょう。 読後、読み手を熱くさせる愛の姿も描かれていて、タイトルの付け方含め、とても満足感がありました。 | ||||
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派手な演出はないが、淡々と読みやすい文章でストーリーが展開して行くのは僕の好みで、とても楽しめた。 | ||||
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佐々木氏の作品は、非常に丁寧で、大好きです。 この作品も、例外ではなかったです。 社会が犯罪者になる事がある。そして、自分が、それに加担してしまうことがある。 で、そうならないように、注意したいと思いました。 代償は、あまりにも、大きい。 人の命や、幸せを、取り返しがつかないほど、ぶち壊してしまう… 悲しい | ||||
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無実の罪で国外逃亡した男の壮絶な復讐劇を想像していたのですが、 意外にも驚きました。 ミステリです。復讐物でも、大藪春彦や船戸与一のようなハードボイルドやアクションではありません。 二部構成になってるのですが、二部の最後まで読んで、こういう仕掛けだったかと、 真相に驚かされました。 冬の寒々しい小樽の風景と、全てを無くした者の復讐がマッチして、情感漂います。 ただ、読後感は良くないですね。 誰も報われず、事の発端・真の黒幕は闇の中のまま終わるので。 例によって、異常な警察官がでてきますが、こいつに引導渡せたくらいはスカッとしたかな。 | ||||
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ハードボイルド色の濃い作品なのかと思って読んでいましたが、最後のどんでん返しにやられました。確か、○○という描写があったはず、と読み返してみたら、フェアな書き方でミスリードが仕掛けられていました。 | ||||
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確かにネタバレ的なところはあると思います。 ハードボイルドと言えば、確かに以前流行したそのタッチ。 何せ、ベルリンの壁が壊れる前の時代。今は遠くなったその時代の 情景と、緊張感。東西ドイツの壁は、北朝鮮と韓国の境界線にも 匹敵する、一つの世界。 ココム違反と言えば、昔懐かしい響き。今は無きソビエト連邦 への包囲網。それを破ることの罪。 決して濡れ衣ではないけれど、失われた家庭と、失われた自分を 取り戻す。復讐。 舞台装置が整う前半が終わると、流れは勢いを増していきます。 途中から、鈍い私でも気が付いていたのですから、公安が気が 付かないなんてありえないのですが、あまりにも流れは急速でした。 あっという間にたどり着いたエピローグ。ドキドキして、深夜 なのに、しばらく眠れませんでした。 シドニーシェルダンを初めて読んだ時みたい。夢中でした。 小樽の景色が残念ながら、ちょっと伝わりにくい。15年前くらい に綺麗になった運河の景色。個人的に好きなのは、駅から見おろす 小樽の町。花園通りとか、小林多喜二の展望台とか、ガラス工房。 もう少し小樽が欲しかったけれど、深い深い愛情に降参!!!! 100点。お勧めします。 覚めやらぬ興奮をどうぞ。 | ||||
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いやはや最後のどんでん返しにはやられた。 ネタバレになるので詳しくは書かないが、 どうなるどうするとハラハラしながら読んでいてまさかの展開。 ハッピーエンドではないのに納得できるその力量に降参です。 これは文句無く星5つ。 主観ですとか逃げ打って批判しているド素人はすっこんでろ、という 感じですね! | ||||
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『警官の血』以来の大好きな作家さんです。 新旧の作品を片っ端から読み漁っています。 主人公の神埼は、濡れ衣を着せられ命までも奪われかけて逃亡します。 そして、5年後事件関係者が雨の小樽に呼ばれます。 逃亡までの前半部分には、証拠隠滅を図る企業の闇と人の情!! 事件の起こった町の情景描写が物悲しく主人公の孤独を感じます。 そして、復讐が始まる後半部分は、抑えることの出来ない哀しみの末路に思わず嗚咽。 雨の小樽の情感が漂ってきて、やりきれない感じが増してしまいました。 もう少しだけ輝く時間を注入して欲しかった気もします。 | ||||
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『警官の血』以来の大好きな作家さんです。 新旧の作品を片っ端から読み漁っています。 主人公の神埼は、濡れ衣を着せられ命までも奪われかけて逃亡します。 そして、5年後事件関係者が雨の小樽に呼ばれます。 逃亡までの前半部分には、証拠隠滅を図る企業の闇と人の情!! 事件の起こった町の情景描写が物悲しく主人公の孤独を感じます。 そして、復讐が始まる後半部分は、抑えることの出来ない哀しみの末路に思わず嗚咽。 雨の小樽の情感が漂ってきて、やりきれない感じが増してしまいました。 もう少しだけ輝く時間を注入して欲しかった気もします。 | ||||
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東西ドイツを隔てる壁の崩壊前夜の時代を背景に、一人の若者の運命が予期せぬ者達によって翻弄される。 知己の少ない外地で、寄る辺を失う者の不安が痛々しい。 偶然の出会いが、かろうじて危機を救いながらどうしようもない状況の中で何とか光明を見いだし、捨て身に生きてみる決断は、痛々しい。 前半のプロットがこうして敷かれ、後半はその謎解きといわば復習劇へと進む。 最終日へと、ある種気分を盛り上げながら次々起こる事件に、期待感が増していく。 と、全体プロットはこういう感じだが。。。。 前半部分のあれよあれよという進行に比べ、後半がどうも乱暴に思える。 せっかくの綿密な設定が、一つの謎解きに集約させているようで、うーん、これは残念。 だからおもしろい、だから奇抜という言い方もできるかもしれないけど。 事件の背景を結局、物語の流れではなく、説明、で終わらせたようで、物足りない。 背景、プロット、時代性など非情に幅の広い奥深いものだけに、落とし所が今ひとつ物足りない気がしたのは事実だ。やりきれない気持ちが残ってしまった。 | ||||
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気になっていた作家さんにデビュー。せっかくだからデビュー作から。 というわけで、本作を手にとりました。 面白かった。一気に読めました。 まだベルリンの壁が壊される前のドイツで話は始まります。 殺人の濡れ衣を着せられた主人公が追手や警察の包囲を潜り抜けて 東側へ身を隠すまでが前半。 5年を経た後半、事件の関係者たちに手紙が届き、雨の小樽に集められます。 そして物語は、核心へ。 物語は後半だけでも、かなりの面白さです。 前半も、じゅうぶん面白いんだけど蛇足っぽい感じで 私は無くても良かったかな、と思いました。 主人公が壁の向こうに逃げざるを得ない 説得力がいま一つなんです。 それでも読み終えたとき、胸に迫るものがありました。 何といっても主人公の母親が、魅力的なんです。 ぜひ、ページをめくって、この女性に会ってみてください。 | ||||
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作者は私の大のお気に入りで、どの作品も大好きですが、本作「夜にその名を呼べば」が最も好きな作品。 舞台は雨の小樽。内容は復讐劇。10年以上前の作品にもかかわらず、古くささが全くありません。僅か半日程度の経過を描いてるに過ぎない核心部分は、緊張感でドキドキするほど。 ドイツ三部作や、最近の警察モノが著名な作者は、起承転結で言えば、「起承転」までの大きな転回に比べ、「結」の部分がやや弱いとこれまで思っていた。しかし、本作はいい意味で裏切られました。 初めて呼んだときの読後感が忘れられません。 廃刊になってしまっていたので、売れ残った本作品がないか、近所の書店を探し回っていました。ヒギンズ作品でさえ廃刊が相次いでいる中、図書館でしか読めなかった本作を復刊したハヤカワの英断に感謝。 一人でも多くの方に読んでいただきたい作品です。 | ||||
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