ノルウェイの森

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評判

ノルウェイの森の評価:

3.82/5点 レビュー 818件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,951件 1,041〜1,060 53/98ページ
No.911
(4pt)

村上春樹とは

この作品を初めて読んでから村上春樹ワールドにはまった気がします。
スプトーニクの恋人の方が私は好きですが、やはりノルウェーの森を読まずして
村上作品を語れないと思います。名著です。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.910
(5pt)

村上春樹らしい本

言わずと知れた村上春樹の代表作です。
作者がローマに住んでいた時に書いた本です。あまりに売れた事がショックだったようです。
(このあたりの事情は「遠い太鼓」にあります。)
その時の作者の孤独感やその時前後の住環境などが作品に反映されています(とかってに思います)。
評価平均が最高点でないのは有名すぎるから、と思います。
他の作家には絶対書けない独特の静かな不思議な落ち着きのある文章です。
村上春樹の本はレビューで具体的になんやかや書くものではないです。
よんでこれほど浸れる本は他にあるでしょうか、作者のワールドを堪能して下さい。

ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.909
(4pt)

スルリとした感触

全体を読了して、何とも言えない虚無感を感じさせられる作品でした。
知人が次々と自殺して、生存している人も去っていってしてしまった僕(ワタナベ)はどうなってしまったのだろうという疑問が残りました。これを推察するのは、今の自分には難しいとしかいえません。
しかし、何となくこの僕(ワタナベ)に共感できてしまう部分もあり、不思議な感触をした作品でした。

他の多くの方も書かれている通り、過激な性描写が多いので、おいそれと人に薦められない作品ではありますが、読んで損はない作品だと思います。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.908
(5pt)

私の青春の書です。

自分がこの本に出会ったのは大学1年の時です。当時の心境(擦れていた自分)と、物語の主人公が重なって、物語に没頭できました。同じく、大学1,2年生、二十歳くらいの方に読んで頂けると、共感できると思います。是非お勧めします。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.907
(4pt)

痛い思い出回想記

この小説を読んでると主人公に対して腹が立ちます。
誰にでも愛を告げる割には、行動にそれがあらわれない。
現実で会ったら嫌いなタイプです。それでも僕はこの主人公にかなり感情移入しました。
なぜなら自分自身がこういう筋の通らない事をした思い当たりがあるからです。
迷いに迷って、結局裏切ってしまう。あるいは良かれと思って傷つけてしまう。
実際に主人公の様に派手に女遊びをしていなくても、こういう願望は男であれば共感できる人も多いと思います。
大学生の主人公のまだうまく世の中と折り合いがつけられない視点を通して、
若い頃のみずみずしい気分を感じることが出来たのが良かったところです。

また話の筋を追う小説というより、会話文や手紙の形式での登場人物の気持ちの描写が多く、
わりと軽い感じの構成で男性よりも女性の方が楽しめるのかなあと思います。
読んでてカラマーゾフを思い出しました。あそこまで重厚じゃないけど。
注意深く読めば、19世紀ロシアの総合小説の様に寓話的な含意や宗教的な主張が見つかると思います。
最終的にヒロインがああなる事によって、誰かが救われたのかも知れません。

よって僕としてはかなり満足しましたが、そんなに誰にでも向けた小説ではないとも思います。
本当に個人的な小説なんです。なので☆は4つにしておきます。
昔18くらいの時に読んだときは正直面白くありませんでした。
年をとってから再度読んでみたい小説の一つです。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.906
(2pt)

面白いけど内容が単純

文章は美しく、登場人物も個性的で魅力的です。
ただ、ストーリーはありきたり、というか、、、単純です。
登場人物の自殺と細かい描写のセックス、正気と狂気の混在、死と生の対比。よくあるパターンで内容を追いながら読むと、気が滅入るか、
そんなにパカパカみんな自殺しないよ。とか、そんなセックスまみれ?と浮世離れな感想をもつか。
死の虚しさの割に生の煌めきがないので感情移入もしにくい。
美しい死を夢見る若い人が読むと違うかもしれませんが、、。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.905
(5pt)

著者のメッセージを探ってもらいたい。

昨年、待望の映画化が成されるので、23年ぶりに「ノルウェイの森」を読んでみた。

書店に行くたびに、なんとなく再読したくない気持ちが意識の深いところから起こり「ノルウェイの森」を避けてきた。正確には村上春樹自体を避けてきた。『1Q84』が昨年ビック・ヒットしたが読んでいない。
青年の頃に感動出来たものには羞恥心を感じるし、再読してどう感じるのかということには恐れも感じるのだろう。
「ダンス・ダンス・ダンス」なんかはマシだった。当時に読み取った作者のメッセージをいまだに思い浮かべる。「何故、人は生きるのか?」という主人公の疑問に、羊男が答える。「何故という理由なんか考えてはいけない。 人生はダンスみたいなもの。なんで踊っているのだろうなどと考えたらダンスを続けられない。それと同じで理由なんか考えずに生き続けるだけだ。常に全力で、いつも無心で。」そんなメッセージだったと思う。いつの時代にも必要な観念だと思うのだ。
その点、「ノルウェイの森」は悲恋の物語と把握していたから重いのだ。恋いが叶わないだけでなく、その女の子(直子)が自殺しちゃうのだから、なおさら重い。まだ「セカチュウ」の方が病死なので気が楽だ。今回読み返してみて、自分の意識の深いところがどう感じていたのかよく分かった。
直子だけでなく、主人公の”僕”が関わる主要登場人物の過半数が自殺している。高校生時代の唯一の友人がまず死に、前後して直子の姉、寮で同室の”突撃隊”も もしかしたら自殺かもしれないし、ハツミさんも数年後に自殺。今の時代には重すぎるのだ。
1987年の出版時に巻かれた帯に「100パーセントの恋愛小説」とあったが、ラブストーリーとして読むとキツイのだ。
事実、今の若い人の読書感想は評判が悪い。重いだの、湿っぽいだの、最後まで読む気が起こらないだの、23年前の一世を風靡したブームは、今の時代では無理なのかとも疑いたくなる。

蛇足の話だが、この物語の自殺した登場人物や現実世界の自殺する人も、大正・昭和初期に美談として受け入れられた心中よりは良い。「ノルウェイの森」でも心中する人は誰もいない。現実の社会でも心中って少なくなった。一時期、ネットで集まった知らない人同士で自殺することが問題になったが、これは心中とはちょっと違う。心中とは死語の世界でも一緒に居たいという気持ちから行うものなのだ。

僕自身も今回の再読で、「嗚呼、重いなぁ」と感じた。今の若い人の気持ちが分かる。
しかしそれは、恋愛小説として読むから気分良くないのだ。繰り返すが 、1987年の出版時に巻かれた帯には「100パーセントの恋愛小説」とあった。しかしこれは講談社の販売促進作戦であって、村上春樹が「ノルウェイの森」を恋愛小説としてはいないのだ。
その証に、この長い小説の始めと終わりに2度も同じ文章が出てくる。それも太字で。
それは、
「死は 生の対極としてではなく、
  その一部として存在している」
という”僕”の気づきだ。
死者が生きている自分と違う世界に行ってしまうと思うから、死は辛いのであり恐ろしくなる。でも、魂が肉体を離れることが死だと仮定したらどうだろう。肉体が無くなっても魂が近くにあっても不思議でない。物理学が基礎である人間の科学では、非物質である魂はその存在を証明出来ない。しかし、物理学が抜本的に頓珍漢かもしれないのだ。2,000年前に祈祷が医療だった頃はこれが正しいと思っていたようだし。

心中が美談になった時代も、死が対極であって離ればなれに成りたくないという心情がそうさせた。
村上春樹は「ノルウェイの森」で、死と生について語ったのだ。
”僕”は自分の気づきを確認しながらも直子に対する記憶が無くなるのを恐れるが、愛する人を忘れるのが離ればなれという対極ではないのだ。

なぜなら、あなたが人を愛した時、
その肉体という物質を愛したのではなく、非科学的な魂を愛したはずだから。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.904
(5pt)

村上春樹らしい本

言わずと知れた村上春樹の代表作です。
作者がローマに住んでいた時に書いた本です。あまりに売れた事がショックだったようです。
(このあたりの事情は「遠い太鼓」にあります。)
その時の作者の孤独感やその時前後の住環境などが作品に反映されています(とかってに思います)。
評価平均が最高点でないのは有名すぎるから、と思います。
他の作家には絶対書けない独特の静かな不思議な落ち着きのある文章です。
村上春樹の本はレビューで具体的になんやかや書くものではないです。
よんでこれほど浸れる本は他にあるでしょうか、作者のワールドを堪能して下さい。

ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)より
4061848933
No.903
(4pt)

スルリとした感触

全体を読了して、何とも言えない虚無感を感じさせられる作品でした。
知人が次々と自殺して、生存している人も去っていってしてしまった僕(ワタナベ)はどうなってしまったのだろうという疑問が残りました。これを推察するのは、今の自分には難しいとしかいえません。
しかし、何となくこの僕(ワタナベ)に共感できてしまう部分もあり、不思議な感触をした作品でした。

他の多くの方も書かれている通り、過激な性描写が多いので、おいそれと人に薦められない作品ではありますが、読んで損はない作品だと思います。
ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)より
4061848933
No.902
(5pt)

私の青春の書です。

自分がこの本に出会ったのは大学1年の時です。当時の心境(擦れていた自分)と、物語の主人公が重なって、物語に没頭できました。同じく、大学1,2年生、二十歳くらいの方に読んで頂けると、共感できると思います。是非お勧めします。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.901
(4pt)

痛い思い出回想記

この小説を読んでると主人公に対して腹が立ちます。
誰にでも愛を告げる割には、行動にそれがあらわれない。
現実で会ったら嫌いなタイプです。それでも僕はこの主人公にかなり感情移入しました。
なぜなら自分自身がこういう筋の通らない事をした思い当たりがあるからです。
迷いに迷って、結局裏切ってしまう。あるいは良かれと思って傷つけてしまう。
実際に主人公の様に派手に女遊びをしていなくても、こういう願望は男であれば共感できる人も多いと思います。
大学生の主人公のまだうまく世の中と折り合いがつけられない視点を通して、
若い頃のみずみずしい気分を感じることが出来たのが良かったところです。

また話の筋を追う小説というより、会話文や手紙の形式での登場人物の気持ちの描写が多く、
わりと軽い感じの構成で男性よりも女性の方が楽しめるのかなあと思います。
読んでてカラマーゾフを思い出しました。あそこまで重厚じゃないけど。
注意深く読めば、19世紀ロシアの総合小説の様に寓話的な含意や宗教的な主張が見つかると思います。
最終的にヒロインがああなる事によって、誰かが救われたのかも知れません。

よって僕としてはかなり満足しましたが、そんなに誰にでも向けた小説ではないとも思います。
本当に個人的な小説なんです。なので☆は4つにしておきます。
昔18くらいの時に読んだときは正直面白くありませんでした。
年をとってから再度読んでみたい小説の一つです。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.900
(2pt)

面白いけど内容が単純

文章は美しく、登場人物も個性的で魅力的です。
ただ、ストーリーはありきたり、というか、、、単純です。
登場人物の自殺と細かい描写のセックス、正気と狂気の混在、死と生の対比。よくあるパターンで内容を追いながら読むと、気が滅入るか、
そんなにパカパカみんな自殺しないよ。とか、そんなセックスまみれ?と浮世離れな感想をもつか。
死の虚しさの割に生の煌めきがないので感情移入もしにくい。
美しい死を夢見る若い人が読むと違うかもしれませんが、、。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.899
(5pt)

著者のメッセージを探ってもらいたい。

昨年、待望の映画化が成されるので、23年ぶりに「ノルウェイの森」を読んでみた。

書店に行くたびに、なんとなく再読したくない気持ちが意識の深いところから起こり「ノルウェイの森」を避けてきた。正確には村上春樹自体を避けてきた。『1Q84』が昨年ビック・ヒットしたが読んでいない。
青年の頃に感動出来たものには羞恥心を感じるし、再読してどう感じるのかということには恐れも感じるのだろう。
「ダンス・ダンス・ダンス」なんかはマシだった。当時に読み取った作者のメッセージをいまだに思い浮かべる。「何故、人は生きるのか?」という主人公の疑問に、羊男が答える。「何故という理由なんか考えてはいけない。 人生はダンスみたいなもの。なんで踊っているのだろうなどと考えたらダンスを続けられない。それと同じで理由なんか考えずに生き続けるだけだ。常に全力で、いつも無心で。」そんなメッセージだったと思う。いつの時代にも必要な観念だと思うのだ。
その点、「ノルウェイの森」は悲恋の物語と把握していたから重いのだ。恋いが叶わないだけでなく、その女の子(直子)が自殺しちゃうのだから、なおさら重い。まだ「セカチュウ」の方が病死なので気が楽だ。今回読み返してみて、自分の意識の深いところがどう感じていたのかよく分かった。
直子だけでなく、主人公の”僕”が関わる主要登場人物の過半数が自殺している。高校生時代の唯一の友人がまず死に、前後して直子の姉、寮で同室の”突撃隊”も もしかしたら自殺かもしれないし、ハツミさんも数年後に自殺。今の時代には重すぎるのだ。
1987年の出版時に巻かれた帯に「100パーセントの恋愛小説」とあったが、ラブストーリーとして読むとキツイのだ。
事実、今の若い人の読書感想は評判が悪い。重いだの、湿っぽいだの、最後まで読む気が起こらないだの、23年前の一世を風靡したブームは、今の時代では無理なのかとも疑いたくなる。

蛇足の話だが、この物語の自殺した登場人物や現実世界の自殺する人も、大正・昭和初期に美談として受け入れられた心中よりは良い。「ノルウェイの森」でも心中する人は誰もいない。現実の社会でも心中って少なくなった。一時期、ネットで集まった知らない人同士で自殺することが問題になったが、これは心中とはちょっと違う。心中とは死語の世界でも一緒に居たいという気持ちから行うものなのだ。

僕自身も今回の再読で、「嗚呼、重いなぁ」と感じた。今の若い人の気持ちが分かる。
しかしそれは、恋愛小説として読むから気分良くないのだ。繰り返すが 、1987年の出版時に巻かれた帯には「100パーセントの恋愛小説」とあった。しかしこれは講談社の販売促進作戦であって、村上春樹が「ノルウェイの森」を恋愛小説としてはいないのだ。
その証に、この長い小説の始めと終わりに2度も同じ文章が出てくる。それも太字で。
それは、
「死は 生の対極としてではなく、
  その一部として存在している」
という”僕”の気づきだ。
死者が生きている自分と違う世界に行ってしまうと思うから、死は辛いのであり恐ろしくなる。でも、魂が肉体を離れることが死だと仮定したらどうだろう。肉体が無くなっても魂が近くにあっても不思議でない。物理学が基礎である人間の科学では、非物質である魂はその存在を証明出来ない。しかし、物理学が抜本的に頓珍漢かもしれないのだ。2,000年前に祈祷が医療だった頃はこれが正しいと思っていたようだし。

心中が美談になった時代も、死が対極であって離ればなれに成りたくないという心情がそうさせた。
村上春樹は「ノルウェイの森」で、死と生について語ったのだ。
”僕”は自分の気づきを確認しながらも直子に対する記憶が無くなるのを恐れるが、愛する人を忘れるのが離ればなれという対極ではないのだ。

なぜなら、あなたが人を愛した時、
その肉体という物質を愛したのではなく、非科学的な魂を愛したはずだから。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.898
(5pt)

村上春樹らしい本

言わずと知れた村上春樹の代表作です。
作者がローマに住んでいた時に書いた本です。あまりに売れた事がショックだったようです。
(このあたりの事情は「遠い太鼓」にあります。)
その時の作者の孤独感やその時前後の住環境などが作品に反映されています(とかってに思います)。
評価平均が最高点でないのは有名すぎるから、と思います。
他の作家には絶対書けない独特の静かな不思議な落ち着きのある文章です。
村上春樹の本はレビューで具体的になんやかや書くものではないです。
よんでこれほど浸れる本は他にあるでしょうか、作者のワールドを堪能して下さい。

ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.897
(4pt)

スルリとした感触

全体を読了して、何とも言えない虚無感を感じさせられる作品でした。
知人が次々と自殺して、生存している人も去っていってしてしまった僕(ワタナベ)はどうなってしまったのだろうという疑問が残りました。これを推察するのは、今の自分には難しいとしかいえません。
しかし、何となくこの僕(ワタナベ)に共感できてしまう部分もあり、不思議な感触をした作品でした。

他の多くの方も書かれている通り、過激な性描写が多いので、おいそれと人に薦められない作品ではありますが、読んで損はない作品だと思います。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.896
(5pt)

私の青春の書です。

自分がこの本に出会ったのは大学1年の時です。当時の心境(擦れていた自分)と、物語の主人公が重なって、物語に没頭できました。同じく、大学1,2年生、二十歳くらいの方に読んで頂けると、共感できると思います。是非お勧めします。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.895
(4pt)

痛い思い出回想記

この小説を読んでると主人公に対して腹が立ちます。
誰にでも愛を告げる割には、行動にそれがあらわれない。
現実で会ったら嫌いなタイプです。それでも僕はこの主人公にかなり感情移入しました。
なぜなら自分自身がこういう筋の通らない事をした思い当たりがあるからです。
迷いに迷って、結局裏切ってしまう。あるいは良かれと思って傷つけてしまう。
実際に主人公の様に派手に女遊びをしていなくても、こういう願望は男であれば共感できる人も多いと思います。
大学生の主人公のまだうまく世の中と折り合いがつけられない視点を通して、
若い頃のみずみずしい気分を感じることが出来たのが良かったところです。

また話の筋を追う小説というより、会話文や手紙の形式での登場人物の気持ちの描写が多く、
わりと軽い感じの構成で男性よりも女性の方が楽しめるのかなあと思います。
読んでてカラマーゾフを思い出しました。あそこまで重厚じゃないけど。
注意深く読めば、19世紀ロシアの総合小説の様に寓話的な含意や宗教的な主張が見つかると思います。
最終的にヒロインがああなる事によって、誰かが救われたのかも知れません。

よって僕としてはかなり満足しましたが、そんなに誰にでも向けた小説ではないとも思います。
本当に個人的な小説なんです。なので☆は4つにしておきます。
昔18くらいの時に読んだときは正直面白くありませんでした。
年をとってから再度読んでみたい小説の一つです。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.894
(2pt)

面白いけど内容が単純

文章は美しく、登場人物も個性的で魅力的です。
ただ、ストーリーはありきたり、というか、、、単純です。
登場人物の自殺と細かい描写のセックス、正気と狂気の混在、死と生の対比。よくあるパターンで内容を追いながら読むと、気が滅入るか、
そんなにパカパカみんな自殺しないよ。とか、そんなセックスまみれ?と浮世離れな感想をもつか。
死の虚しさの割に生の煌めきがないので感情移入もしにくい。
美しい死を夢見る若い人が読むと違うかもしれませんが、、。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.893
(5pt)

著者のメッセージを探ってもらいたい。

昨年、待望の映画化が成されるので、23年ぶりに「ノルウェイの森」を読んでみた。

書店に行くたびに、なんとなく再読したくない気持ちが意識の深いところから起こり「ノルウェイの森」を避けてきた。正確には村上春樹自体を避けてきた。『1Q84』が昨年ビック・ヒットしたが読んでいない。
青年の頃に感動出来たものには羞恥心を感じるし、再読してどう感じるのかということには恐れも感じるのだろう。
「ダンス・ダンス・ダンス」なんかはマシだった。当時に読み取った作者のメッセージをいまだに思い浮かべる。「何故、人は生きるのか?」という主人公の疑問に、羊男が答える。「何故という理由なんか考えてはいけない。 人生はダンスみたいなもの。なんで踊っているのだろうなどと考えたらダンスを続けられない。それと同じで理由なんか考えずに生き続けるだけだ。常に全力で、いつも無心で。」そんなメッセージだったと思う。いつの時代にも必要な観念だと思うのだ。
その点、「ノルウェイの森」は悲恋の物語と把握していたから重いのだ。恋いが叶わないだけでなく、その女の子(直子)が自殺しちゃうのだから、なおさら重い。まだ「セカチュウ」の方が病死なので気が楽だ。今回読み返してみて、自分の意識の深いところがどう感じていたのかよく分かった。
直子だけでなく、主人公の”僕”が関わる主要登場人物の過半数が自殺している。高校生時代の唯一の友人がまず死に、前後して直子の姉、寮で同室の”突撃隊”も もしかしたら自殺かもしれないし、ハツミさんも数年後に自殺。今の時代には重すぎるのだ。
1987年の出版時に巻かれた帯に「100パーセントの恋愛小説」とあったが、ラブストーリーとして読むとキツイのだ。
事実、今の若い人の読書感想は評判が悪い。重いだの、湿っぽいだの、最後まで読む気が起こらないだの、23年前の一世を風靡したブームは、今の時代では無理なのかとも疑いたくなる。

蛇足の話だが、この物語の自殺した登場人物や現実世界の自殺する人も、大正・昭和初期に美談として受け入れられた心中よりは良い。「ノルウェイの森」でも心中する人は誰もいない。現実の社会でも心中って少なくなった。一時期、ネットで集まった知らない人同士で自殺することが問題になったが、これは心中とはちょっと違う。心中とは死語の世界でも一緒に居たいという気持ちから行うものなのだ。

僕自身も今回の再読で、「嗚呼、重いなぁ」と感じた。今の若い人の気持ちが分かる。
しかしそれは、恋愛小説として読むから気分良くないのだ。繰り返すが 、1987年の出版時に巻かれた帯には「100パーセントの恋愛小説」とあった。しかしこれは講談社の販売促進作戦であって、村上春樹が「ノルウェイの森」を恋愛小説としてはいないのだ。
その証に、この長い小説の始めと終わりに2度も同じ文章が出てくる。それも太字で。
それは、
「死は 生の対極としてではなく、
  その一部として存在している」
という”僕”の気づきだ。
死者が生きている自分と違う世界に行ってしまうと思うから、死は辛いのであり恐ろしくなる。でも、魂が肉体を離れることが死だと仮定したらどうだろう。肉体が無くなっても魂が近くにあっても不思議でない。物理学が基礎である人間の科学では、非物質である魂はその存在を証明出来ない。しかし、物理学が抜本的に頓珍漢かもしれないのだ。2,000年前に祈祷が医療だった頃はこれが正しいと思っていたようだし。

心中が美談になった時代も、死が対極であって離ればなれに成りたくないという心情がそうさせた。
村上春樹は「ノルウェイの森」で、死と生について語ったのだ。
”僕”は自分の気づきを確認しながらも直子に対する記憶が無くなるのを恐れるが、愛する人を忘れるのが離ればなれという対極ではないのだ。

なぜなら、あなたが人を愛した時、
その肉体という物質を愛したのではなく、非科学的な魂を愛したはずだから。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.892
(5pt)

若さと未来

未来はどうなるか?
若さゆえの苦悩を思い起こさせる。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162