ノルウェイの森

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評判

ノルウェイの森の評価:

3.82/5点 レビュー 818件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,951件 1,121〜1,140 57/98ページ
No.831
(4pt)

好き

ワタナベ君が 優しくて 何でも受け入れてくれて 読んでいて 幸せな気分になりました。きっと 20年前じゃわからなかったな 今だから この優しさがうれしくて 自分も優しさだけで生きたいと 思いました。ただ 1960年代の大学生って 結構 奔放だったんだな と思いました。一部だけの人ですか?
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.830
(5pt)

まるで自分の青春の一部のよう



なんともいえない気持ちになる本です。
何度も読み返したので、まるで自分の青春の一部であるような、過去の記憶の一部のような感じがします。

初めて読んだ時は高校生のときで、さらっと読んでしまって、話そのものと言うより性描写が目につき、
「なんでこんな誰とでもやっちゃうのかな」とワタナベの都合のよさに釈然としませんでした。(特にレイコさん。)


が、それから何年か経ち、東京での大学生活を経験したのち、読み返すと全く違った思いを抱きました。


ものすごく、人は孤独で、永遠に一人で、だからどうしても他者との繋がりを求める。
セックスはそんな孤独な他者同士が行う祈りであり、救済なのです。
そして、死にながら生き続ける私たちの死への反抗でもある。


ワタナベは、優しく見えるけれどとても残酷でもある。なぜなら彼は嘘をつかないから。嘘をつけないから。
思った通りに行動するし、思った通りにしか行動できないから。
それで多くの人を惹きつけ、かつ、傷つけてしまう。


村上作品の中でも異色のリアリズム感が、手触りまで感じられそうで私は好きです。
こんなに時間がたってもみずみずしくて、これからも、若者がいる限りこの作品の輝きは失われることはないと思います。
むしろ、ひとりひとりの繋がりが無くなり、「個」になっていけばいくほど、この作品は必要とされてくると思います。


これからも、読み返すたびにまた違った感想を抱くことになるのでしょう。
この作品はそっとしまっておきたい、大切な宝物です。


ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.829
(5pt)

素晴らしい作品

映画が公開になったのをきっかけに久しぶりに読み返してみました。
好き嫌いは別にしてこれだけ吸引力のある小説は今までに読んだことがありません。
死を全面に出した作品であるにも関わらず、読後感がすっきりしているのは、
やはり作品に出てくる登場人物がみんな生を望んでいるからなのでは。

閉塞感の漂う時代ではあるけれども、本質的に、皆「生きたい」と願っているからこそ
この作品が現代社会に受け入れられてるのではないでしょうか。

素晴らしい作品だと思います。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.828
(3pt)

なるほど

モラトリアム不純満載のストーリーで、この話を村上ではなく他の者に話されたらひとたまりも無く、こちらが精神疾患に陥るか二度と関りたくない対象になってしまうだろう。読了直後の感想は「だ、ダメオトコ〜」と声に出した。が、全体的な「ちょっとそれどうなの」的な倫理観をセンスで補っているように思える。言い換えると「誰もが経験するもの」なので需要がある反面、誰もが「うざいので聞かされたくはない話」に魔法をかけて読ませてしまうものだと感じた。上手いんでしょうね、この人。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.827
(4pt)

好き

ワタナベ君が 優しくて 何でも受け入れてくれて 読んでいて 幸せな気分になりました。きっと 20年前じゃわからなかったな 今だから この優しさがうれしくて 自分も優しさだけで生きたいと 思いました。ただ 1960年代の大学生って 結構 奔放だったんだな と思いました。一部だけの人ですか?
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.826
(5pt)

まるで自分の青春の一部のよう



なんともいえない気持ちになる本です。
何度も読み返したので、まるで自分の青春の一部であるような、過去の記憶の一部のような感じがします。

初めて読んだ時は高校生のときで、さらっと読んでしまって、話そのものと言うより性描写が目につき、
「なんでこんな誰とでもやっちゃうのかな」とワタナベの都合のよさに釈然としませんでした。(特にレイコさん。)


が、それから何年か経ち、東京での大学生活を経験したのち、読み返すと全く違った思いを抱きました。


ものすごく、人は孤独で、永遠に一人で、だからどうしても他者との繋がりを求める。
セックスはそんな孤独な他者同士が行う祈りであり、救済なのです。
そして、死にながら生き続ける私たちの死への反抗でもある。


ワタナベは、優しく見えるけれどとても残酷でもある。なぜなら彼は嘘をつかないから。嘘をつけないから。
思った通りに行動するし、思った通りにしか行動できないから。
それで多くの人を惹きつけ、かつ、傷つけてしまう。


村上作品の中でも異色のリアリズム感が、手触りまで感じられそうで私は好きです。
こんなに時間がたってもみずみずしくて、これからも、若者がいる限りこの作品の輝きは失われることはないと思います。
むしろ、ひとりひとりの繋がりが無くなり、「個」になっていけばいくほど、この作品は必要とされてくると思います。


これからも、読み返すたびにまた違った感想を抱くことになるのでしょう。
この作品はそっとしまっておきたい、大切な宝物です。


ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.825
(5pt)

素晴らしい作品

映画が公開になったのをきっかけに久しぶりに読み返してみました。
好き嫌いは別にしてこれだけ吸引力のある小説は今までに読んだことがありません。
死を全面に出した作品であるにも関わらず、読後感がすっきりしているのは、
やはり作品に出てくる登場人物がみんな生を望んでいるからなのでは。

閉塞感の漂う時代ではあるけれども、本質的に、皆「生きたい」と願っているからこそ
この作品が現代社会に受け入れられてるのではないでしょうか。

素晴らしい作品だと思います。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.824
(3pt)

なるほど

モラトリアム不純満載のストーリーで、この話を村上ではなく他の者に話されたらひとたまりも無く、こちらが精神疾患に陥るか二度と関りたくない対象になってしまうだろう。読了直後の感想は「だ、ダメオトコ〜」と声に出した。が、全体的な「ちょっとそれどうなの」的な倫理観をセンスで補っているように思える。言い換えると「誰もが経験するもの」なので需要がある反面、誰もが「うざいので聞かされたくはない話」に魔法をかけて読ませてしまうものだと感じた。上手いんでしょうね、この人。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.823
(5pt)

続: 本は読んで映画は見ないほうがいい

〔(上巻)のレビューからの続き〕  レイコさんのピアノの教え子のあの強烈な美少女は ティーンエイジだった頃の観月ありささん(衝撃的な美少女でした)あたりがイメージ。(この辺のエピソードも映画で端折ってほしくなかったんですが時間的に無理なのか・・・・) 直子は、いまの かぼそさのままで若くした宮沢りえさんのイメージ。 レイコさんは・・・難しい。課題。(いつか思い当たったら追記したいです・・・・)  たくさんのレビューを拝見すると、評価が真っ二つに分かれているのが面白いところで、また、この話は、死人が間接的にもたくさん出るため、暗いイメージがぬぐえないと思うが、本質的にはポジティブな話しであると思う。100%の恋愛小説では決してなく、主人公の成長物語であり、再生の物語だ。 大方の人は程度の多少こそあれ大人への成長過程のある時点で、死んでしまいたい、(死んではいけないが)と思うほど悩んだりする時期があると思う。「僕」にとっては、下巻の孤独な春がその最たる時期に思える。この小説は、主人公が、キヅキと直子に象徴される死の世界と、緑に象徴される生の世界の間を行きつもどりつしながら「生きることを選」び、大人になってゆくいわゆるcoming-of-age ストーリーであると思う。伏線には、ヘルマンヘッセの車輪の下、サリンジャーのライ麦や、トーマスマンの魔の山などがちらしてある。  全体として明るい話ではないといいながらも、レイコさんや緑と交わす会話の中には、いきいきとしたウィットが感じられ、暗く重たい通奏低音の中で魅力的なコントラストを描いている。それも、単に明るいのではなく、前述したが、乾いた哀感を裏返したような明るさであると思う。 そのような強烈な個性と運命をもった人たちの中で濃縮された多感な時期を過ごしつつ、主人公は最終的には生を選び取る。 ラストシーンは(映画ではビルの1Fの公衆電話でしたが)本では電話ボックス。「僕」は緑に電話する。緑の声はいつになく「静か」だ。(彼女はそのとき「僕」が緑との新しい関係を築く用意ができたことを予感していただろう。)周りは雑踏。生も死も渦巻く混濁する世界(=「どこでもない場所のまん中」)から(生の世界の象徴としての) 緑を「僕」は呼び続ける。(映像化するならここでカメラをゆっくり回転させながら上方にひいてゆき、周りを行き交う人々の雑踏をいれてほしいところ) たくさんのコメントに、否定的な見解もあったのですが、私はかなりまじめな(どちらかというと抑えた熱のある、むしろ生真面目な)小説のように思えました。  ただ、この小説を友人知人に薦めるか、というと多分薦めませんし、大きな文学賞をとるタイプの純文学か、というとそれも違うと思えます。 知人に勧めないであろう理由は、この類の小説は、読後感がプライベートな人生観と密着しすぎるので、よほど気心の知れた人でない限り、読んで面白かっただの、読んだほうがいいだのと、あえて紹介する気はしません。逆に、このような作品は、個人の好き嫌いに強烈にくいこむからこそ、読み手が各々のバックグラウンドに重ねて味わえるという小説本来の魅力を確かに持っていると思います。 また、日本のクラッシックな文豪と照らして論じる向きもありますが、私の感覚では、ユーモラスでウィットに富んだ和田誠さんのイラストレーションと、重厚で格調高いな青木繁や黒田清輝の絵画を、どちらが優れているかと比べているようなもので、比べる必然性をあまり感じない。(のですが、やはり大きな賞をもらうような予兆がある場合、論じざるをえないのでしょうね・・)  
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.822
(5pt)

続: 本は読んで映画は見ないほうがいい

〔(上巻)のレビューからの続き〕  レイコさんのピアノの教え子のあの強烈な美少女は ティーンエイジだった頃の観月ありささん(衝撃的な美少女でした)あたりがイメージ。(この辺のエピソードも映画で端折ってほしくなかったんですが時間的に無理なのか・・・・) 直子は、いまの かぼそさのままで若くした宮沢りえさんのイメージ。 レイコさんは・・・難しい。課題。(いつか思い当たったら追記したいです・・・・)  たくさんのレビューを拝見すると、評価が真っ二つに分かれているのが面白いところで、また、この話は、死人が間接的にもたくさん出るため、暗いイメージがぬぐえないと思うが、本質的にはポジティブな話しであると思う。100%の恋愛小説では決してなく、主人公の成長物語であり、再生の物語だ。 大方の人は程度の多少こそあれ大人への成長過程のある時点で、死んでしまいたい、(死んではいけないが)と思うほど悩んだりする時期があると思う。「僕」にとっては、下巻の孤独な春がその最たる時期に思える。この小説は、主人公が、キヅキと直子に象徴される死の世界と、緑に象徴される生の世界の間を行きつもどりつしながら「生きることを選」び、大人になってゆくいわゆるcoming-of-age ストーリーであると思う。伏線には、ヘルマンヘッセの車輪の下、サリンジャーのライ麦や、トーマスマンの魔の山などがちらしてある。  全体として明るい話ではないといいながらも、レイコさんや緑と交わす会話の中には、いきいきとしたウィットが感じられ、暗く重たい通奏低音の中で魅力的なコントラストを描いている。それも、単に明るいのではなく、前述したが、乾いた哀感を裏返したような明るさであると思う。 そのような強烈な個性と運命をもった人たちの中で濃縮された多感な時期を過ごしつつ、主人公は最終的には生を選び取る。 ラストシーンは(映画ではビルの1Fの公衆電話でしたが)本では電話ボックス。「僕」は緑に電話する。緑の声はいつになく「静か」だ。(彼女はそのとき「僕」が緑との新しい関係を築く用意ができたことを予感していただろう。)周りは雑踏。生も死も渦巻く混濁する世界(=「どこでもない場所のまん中」)から(生の世界の象徴としての) 緑を「僕」は呼び続ける。(映像化するならここでカメラをゆっくり回転させながら上方にひいてゆき、周りを行き交う人々の雑踏をいれてほしいところ) たくさんのコメントに、否定的な見解もあったのですが、私はかなりまじめな(どちらかというと抑えた熱のある、むしろ生真面目な)小説のように思えました。  ただ、この小説を友人知人に薦めるか、というと多分薦めませんし、大きな文学賞をとるタイプの純文学か、というとそれも違うと思えます。 知人に勧めないであろう理由は、この類の小説は、読後感がプライベートな人生観と密着しすぎるので、よほど気心の知れた人でない限り、読んで面白かっただの、読んだほうがいいだのと、あえて紹介する気はしません。逆に、このような作品は、個人の好き嫌いに強烈にくいこむからこそ、読み手が各々のバックグラウンドに重ねて味わえるという小説本来の魅力を確かに持っていると思います。 また、日本のクラッシックな文豪と照らして論じる向きもありますが、私の感覚では、ユーモラスでウィットに富んだ和田誠さんのイラストレーションと、重厚で格調高いな青木繁や黒田清輝の絵画を、どちらが優れているかと比べているようなもので、比べる必然性をあまり感じない。(のですが、やはり大きな賞をもらうような予兆がある場合、論じざるをえないのでしょうね・・)  
ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)より
4061848933
No.821
(5pt)

続: 本は読んで映画は見ないほうがいい

〔(上巻)のレビューからの続き〕  レイコさんのピアノの教え子のあの強烈な美少女は ティーンエイジだった頃の観月ありささん(衝撃的な美少女でした)あたりがイメージ。(この辺のエピソードも映画で端折ってほしくなかったんですが時間的に無理なのか・・・・) 直子は、いまの かぼそさのままで若くした宮沢りえさんのイメージ。 レイコさんは・・・難しい。課題。(いつか思い当たったら追記したいです・・・・)  たくさんのレビューを拝見すると、評価が真っ二つに分かれているのが面白いところで、また、この話は、死人が間接的にもたくさん出るため、暗いイメージがぬぐえないと思うが、本質的にはポジティブな話しであると思う。100%の恋愛小説では決してなく、主人公の成長物語であり、再生の物語だ。 大方の人は程度の多少こそあれ大人への成長過程のある時点で、死んでしまいたい、(死んではいけないが)と思うほど悩んだりする時期があると思う。「僕」にとっては、下巻の孤独な春がその最たる時期に思える。この小説は、主人公が、キヅキと直子に象徴される死の世界と、緑に象徴される生の世界の間を行きつもどりつしながら「生きることを選」び、大人になってゆくいわゆるcoming-of-age ストーリーであると思う。伏線には、ヘルマンヘッセの車輪の下、サリンジャーのライ麦や、トーマスマンの魔の山などがちらしてある。  全体として明るい話ではないといいながらも、レイコさんや緑と交わす会話の中には、いきいきとしたウィットが感じられ、暗く重たい通奏低音の中で魅力的なコントラストを描いている。それも、単に明るいのではなく、前述したが、乾いた哀感を裏返したような明るさであると思う。 そのような強烈な個性と運命をもった人たちの中で濃縮された多感な時期を過ごしつつ、主人公は最終的には生を選び取る。 ラストシーンは(映画ではビルの1Fの公衆電話でしたが)本では電話ボックス。「僕」は緑に電話する。緑の声はいつになく「静か」だ。(彼女はそのとき「僕」が緑との新しい関係を築く用意ができたことを予感していただろう。)周りは雑踏。生も死も渦巻く混濁する世界(=「どこでもない場所のまん中」)から(生の世界の象徴としての) 緑を「僕」は呼び続ける。(映像化するならここでカメラをゆっくり回転させながら上方にひいてゆき、周りを行き交う人々の雑踏をいれてほしいところ) たくさんのコメントに、否定的な見解もあったのですが、私はかなりまじめな(どちらかというと抑えた熱のある、むしろ生真面目な)小説のように思えました。  ただ、この小説を友人知人に薦めるか、というと多分薦めませんし、大きな文学賞をとるタイプの純文学か、というとそれも違うと思えます。 知人に勧めないであろう理由は、この類の小説は、読後感がプライベートな人生観と密着しすぎるので、よほど気心の知れた人でない限り、読んで面白かっただの、読んだほうがいいだのと、あえて紹介する気はしません。逆に、このような作品は、個人の好き嫌いに強烈にくいこむからこそ、読み手が各々のバックグラウンドに重ねて味わえるという小説本来の魅力を確かに持っていると思います。 また、日本のクラッシックな文豪と照らして論じる向きもありますが、私の感覚では、ユーモラスでウィットに富んだ和田誠さんのイラストレーションと、重厚で格調高いな青木繁や黒田清輝の絵画を、どちらが優れているかと比べているようなもので、比べる必然性をあまり感じない。(のですが、やはり大きな賞をもらうような予兆がある場合、論じざるをえないのでしょうね・・)  
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.820
(4pt)

魅力ある作品

読後感がすごくいいとは言えませんが、独特の魅力がある小説だと思いました。ただ、好きになれない表現とかもあって星5つは無理ですね。でも伊坂幸太朗さんや東野圭吾さん、それに神崎和幸さんのように、才能のある作家さんの小説を読むのはほんといいですね。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.819
(4pt)

心の病気を理解することの重要性

この小説は、心に問題を抱える人たちが、多く、登場する。そして、日常生活での苦痛をなんとか乗り越えようとして戦う心が、書かれている。読者は、ワタナベ君の(作者)の鋭い観察眼を共有しながら、病む心を知ることができる。小説には、種類の異なる心の病いが登場する。冒頭は、主人公のワタナベ君が、17年前の出来事を、飛行機の中で突然、思い出し、気分が悪くなるところから始まる。この時、肝心のことは思い出すのに時間がかかると書いている。その理由は何か?実際の小説の文章を以下に書くと、それらははっきりしているので、手をのばせば、それらを指でなぞれそうなくらいだ。しかし、その風景の中に人に姿は見えない。あれほど、大事そうに見えてたものは、彼女やその時に僕や僕の世界は、みんな、どこにいってしまったのだろう。・・・・僕の頭に直子の顔がうかんでくるのに、少し時間がかかる。そして、歳月がたつにつれてそれに要する時間は、だんだん長くなってくる。・・・まるで、夕暮れのかげのように、それはだんだん長くなる。そして恐らく、夕闇の中に吸い込まれてしまうことになるのだろう。と書かれている。ワタナベ君は、直子さんの死に、深い心の傷をかかえている。すぐには直子さんの顔を思い出せない。そして、時間がたつほど、思い出すことが難しくなるであろうと予想している。なぜ、ワタナベ君は、大事なものを思い出せないのだろうか?実はそれが、人の心のしくみであるからだ。動物は、つらいことを最初に忘れるようにしくまれている。その結果、ストレスを軽減させて、生存が可能となる。そうした事実を、著者が心で感じ取って文章に書いたものであろう。最近の脳科学は、ストレスへの対抗力は、海馬、歯状回の働きであうことを明らかにした。記憶は何度も思い出すたびに強化されてしまうことがある。PTDSなどが典型だ。記憶は、物質として残るようになっている。しかし、苦しい思い出は早く忘れるように、脳は調節を行う、こうした医学的知識は、最近、固まってきたものだと思う。この知識以前に、著者は、人に備わる能力に、するどい感覚で、自然に気づき、上記の文章がうまれたのであろう。この忘却能力は、うつを克服する時にも使われるであろうが、人によってはうまく働かない場合がある。そうした人は、苦しいことが重なり死んでしまうのかもしれない。後に自殺する直子さんの場合は、彼女の苦しい心が、小説の冒頭で語られている。彼女は、一人で深い井戸に落ちることを想像している。以下が、小説の文章上の方には、光の円が小さく・・・小さく浮かんでいるの。そんなところで、ひとりでじわじわと死んでいくの。すでに、直子さんはこのように絶望的に考えているが、小説の冒頭では、ワタナベ君に助けを求めていて、直子さんには、まだ余裕があったと想像できる。結局、直子さんは、性と愛の問題の解決がつかず、変化を恐れ、変化から立ち直ることができず、どんどん悪い方向へ、自分自身を追いこんでしまったようだ。突撃隊も、偏執狂で病んでいる。小説には語られないが、彼も不幸な顛末となっている。彼の気持ちは、ひとつだけぬかすってわけにはいかないんだよ。・・・・・一つぬかすとさ、み、み、みんなできなくなっちゃう主人公のワタナベ君も病んでいる。彼の心は以下のように語られている。死は、生の対極としてではなく、その一部として存在している。この小説は、さまざまに病む心を書き、その顛末を具体的に筋書きの中で示すことにより、人の心がかかえる不安について問題提起している。そうした病気の心を描くことにより、病気から抜け出す方法について、示唆しているのではないかと思う。これを読むと、すでに心の問題をかかえる人は、何か展望を見出せるかもしれない。あるいは、心を病む人の周りの人たちの理解が進むかもしれない、そして、サポートの提供につながるかもしれない。いづれにしろ、誰もが、心を病む現代に、この小説は、さまざまな示唆と展望をあたえてくれるような気がする。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.818
(1pt)

人それぞれではあるが

この小説を読んで楽しめた人は、それはそれでよいとは思いますが・・・。私は家族や友人には読んでもらいたくないと思わされた小説でした。1、人物の意識や風景の表現のそれぞれが長くくどい感じがする。特に性行為に関する主人公の意識の表現は言い訳めいていて都合のよい妄想という感じがする。2、いろいろな意味で魅力的な女性を登場させ、いとも簡単に主人公と性行為をさせるということや、性行為に関する女性の言動が卑猥で非現実的である。男性風俗雑誌にある4コマ漫画を読んでいた方がまだまし、と思うほどの小節だった。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.817
(4pt)

評価するのは難しい。。

簡単に言えば、主人公が二人の女の子の間で揺れる大学生活を描いたストーリー。 正直、主人公が哲学的に物事を難しく考える場面が多くだらだらと悩みが続き、そんな考えるなよとつっこみたくなることが多かったです。。 こういう点で好みは分かれるんでしょうかね。 ただ、最近は内容が薄っぺらい本が溢れている中でシンプルなストーリをここまで艶やかに表現豊かに描けるのは本当にすごいと思ったので星は四つに。 感受性が強い人は物語にひきこまれて読み終えた時には暗くなってしまうかもしれません。 友達が失恋した時に読みたくなると言ってましたがなんとなく分かります。 恋愛について考えさせられます。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.816
(1pt)

何が伝えたかったのか?

1Q84のヒットを受け、初めて読んだ村上作品でした。読み終わったあと、これまでにない不快な気分になりました。結局何が言いたかったんだろう?どうすることが正しかったんだろう?主人公のワタナベは結局傍観者で何もできず、ただいろいろな女性と関係を持っただけ。確かにあの年代の、あの年頃の男の子ならそうなのかもしれない。でもいろんなことを経験して大人になった目から見ると言いたいことはただ「何かできなかったの?」だけでした。大人になれば理解できるといった人もいますが、わたしは逆に子供だからこそこの小説を素晴らしいと考えるのではと思います。いろいろな苦難を経験し乗り越えてきた大人の目からは、ただ何もできずおどおどした子供たちの集まりで幼さは感じるものの魅力は一切感じることはありませんでした。考えず感じるべきとのレビューもありますが、そんな曖昧で抽象的、評価も浅い作品だったのか、と思い知らされています。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.815
(2pt)

ネガティブの風景

日常に潜む死との葛藤を真剣に綴った一つの記録。 そこから逃げずにネガティブを深く愛する。対峙する。 ひたすらそれについて書かれている。 何故かビートルズやビル・エバンスまでもが、この小説に出てくると鬱々とした雰囲気に変貌している。美しくとりつくろわれたこの社会の中で、ひそかにかつ根強くはびこる不安感。この小説に何かしらの居心地の良さがあるとすれば、その奮闘を静かに露呈してくれているからなのだろう。そして、この小説がファッション的でもある所に決定的な入りやすさがある。しかし、どうも気になるのは、この小説が支持されているという事実である。 この本の評価は、病んだ社会を呑み込んで膨れていくようで、とてもおそろしい。 現代社会が非常に危ういのではないかと感じずにはいられない。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.814
(4pt)

魅力ある作品

読後感がすごくいいとは言えませんが、独特の魅力がある小説だと思いました。ただ、好きになれない表現とかもあって星5つは無理ですね。でも伊坂幸太朗さんや東野圭吾さん、それに神崎和幸さんのように、才能のある作家さんの小説を読むのはほんといいですね。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.813
(4pt)

心の病気を理解することの重要性

この小説は、心に問題を抱える人たちが、多く、登場する。そして、日常生活での苦痛をなんとか乗り越えようとして戦う心が、書かれている。読者は、ワタナベ君の(作者)の鋭い観察眼を共有しながら、病む心を知ることができる。小説には、種類の異なる心の病いが登場する。冒頭は、主人公のワタナベ君が、17年前の出来事を、飛行機の中で突然、思い出し、気分が悪くなるところから始まる。この時、肝心のことは思い出すのに時間がかかると書いている。その理由は何か?実際の小説の文章を以下に書くと、それらははっきりしているので、手をのばせば、それらを指でなぞれそうなくらいだ。しかし、その風景の中に人に姿は見えない。あれほど、大事そうに見えてたものは、彼女やその時に僕や僕の世界は、みんな、どこにいってしまったのだろう。・・・・僕の頭に直子の顔がうかんでくるのに、少し時間がかかる。そして、歳月がたつにつれてそれに要する時間は、だんだん長くなってくる。・・・まるで、夕暮れのかげのように、それはだんだん長くなる。そして恐らく、夕闇の中に吸い込まれてしまうことになるのだろう。と書かれている。ワタナベ君は、直子さんの死に、深い心の傷をかかえている。すぐには直子さんの顔を思い出せない。そして、時間がたつほど、思い出すことが難しくなるであろうと予想している。なぜ、ワタナベ君は、大事なものを思い出せないのだろうか?実はそれが、人の心のしくみであるからだ。動物は、つらいことを最初に忘れるようにしくまれている。その結果、ストレスを軽減させて、生存が可能となる。そうした事実を、著者が心で感じ取って文章に書いたものであろう。最近の脳科学は、ストレスへの対抗力は、海馬、歯状回の働きであうことを明らかにした。記憶は何度も思い出すたびに強化されてしまうことがある。PTDSなどが典型だ。記憶は、物質として残るようになっている。しかし、苦しい思い出は早く忘れるように、脳は調節を行う、こうした医学的知識は、最近、固まってきたものだと思う。この知識以前に、著者は、人に備わる能力に、するどい感覚で、自然に気づき、上記の文章がうまれたのであろう。この忘却能力は、うつを克服する時にも使われるであろうが、人によってはうまく働かない場合がある。そうした人は、苦しいことが重なり死んでしまうのかもしれない。後に自殺する直子さんの場合は、彼女の苦しい心が、小説の冒頭で語られている。彼女は、一人で深い井戸に落ちることを想像している。以下が、小説の文章上の方には、光の円が小さく・・・小さく浮かんでいるの。そんなところで、ひとりでじわじわと死んでいくの。すでに、直子さんはこのように絶望的に考えているが、小説の冒頭では、ワタナベ君に助けを求めていて、直子さんには、まだ余裕があったと想像できる。結局、直子さんは、性と愛の問題の解決がつかず、変化を恐れ、変化から立ち直ることができず、どんどん悪い方向へ、自分自身を追いこんでしまったようだ。突撃隊も、偏執狂で病んでいる。小説には語られないが、彼も不幸な顛末となっている。彼の気持ちは、ひとつだけぬかすってわけにはいかないんだよ。・・・・・一つぬかすとさ、み、み、みんなできなくなっちゃう主人公のワタナベ君も病んでいる。彼の心は以下のように語られている。死は、生の対極としてではなく、その一部として存在している。この小説は、さまざまに病む心を書き、その顛末を具体的に筋書きの中で示すことにより、人の心がかかえる不安について問題提起している。そうした病気の心を描くことにより、病気から抜け出す方法について、示唆しているのではないかと思う。これを読むと、すでに心の問題をかかえる人は、何か展望を見出せるかもしれない。あるいは、心を病む人の周りの人たちの理解が進むかもしれない、そして、サポートの提供につながるかもしれない。いづれにしろ、誰もが、心を病む現代に、この小説は、さまざまな示唆と展望をあたえてくれるような気がする。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.812
(1pt)

人それぞれではあるが

この小説を読んで楽しめた人は、それはそれでよいとは思いますが・・・。私は家族や友人には読んでもらいたくないと思わされた小説でした。1、人物の意識や風景の表現のそれぞれが長くくどい感じがする。特に性行為に関する主人公の意識の表現は言い訳めいていて都合のよい妄想という感じがする。2、いろいろな意味で魅力的な女性を登場させ、いとも簡単に主人公と性行為をさせるということや、性行為に関する女性の言動が卑猥で非現実的である。男性風俗雑誌にある4コマ漫画を読んでいた方がまだまし、と思うほどの小節だった。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925