ノルウェイの森

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評判

ノルウェイの森の評価:

3.82/5点 レビュー 818件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,951件 1,141〜1,160 58/98ページ
No.811
(4pt)

評価するのは難しい。。

簡単に言えば、主人公が二人の女の子の間で揺れる大学生活を描いたストーリー。 正直、主人公が哲学的に物事を難しく考える場面が多くだらだらと悩みが続き、そんな考えるなよとつっこみたくなることが多かったです。。 こういう点で好みは分かれるんでしょうかね。 ただ、最近は内容が薄っぺらい本が溢れている中でシンプルなストーリをここまで艶やかに表現豊かに描けるのは本当にすごいと思ったので星は四つに。 感受性が強い人は物語にひきこまれて読み終えた時には暗くなってしまうかもしれません。 友達が失恋した時に読みたくなると言ってましたがなんとなく分かります。 恋愛について考えさせられます。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.810
(1pt)

何が伝えたかったのか?

1Q84のヒットを受け、初めて読んだ村上作品でした。読み終わったあと、これまでにない不快な気分になりました。結局何が言いたかったんだろう?どうすることが正しかったんだろう?主人公のワタナベは結局傍観者で何もできず、ただいろいろな女性と関係を持っただけ。確かにあの年代の、あの年頃の男の子ならそうなのかもしれない。でもいろんなことを経験して大人になった目から見ると言いたいことはただ「何かできなかったの?」だけでした。大人になれば理解できるといった人もいますが、わたしは逆に子供だからこそこの小説を素晴らしいと考えるのではと思います。いろいろな苦難を経験し乗り越えてきた大人の目からは、ただ何もできずおどおどした子供たちの集まりで幼さは感じるものの魅力は一切感じることはありませんでした。考えず感じるべきとのレビューもありますが、そんな曖昧で抽象的、評価も浅い作品だったのか、と思い知らされています。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.809
(2pt)

ネガティブの風景

日常に潜む死との葛藤を真剣に綴った一つの記録。 そこから逃げずにネガティブを深く愛する。対峙する。 ひたすらそれについて書かれている。 何故かビートルズやビル・エバンスまでもが、この小説に出てくると鬱々とした雰囲気に変貌している。美しくとりつくろわれたこの社会の中で、ひそかにかつ根強くはびこる不安感。この小説に何かしらの居心地の良さがあるとすれば、その奮闘を静かに露呈してくれているからなのだろう。そして、この小説がファッション的でもある所に決定的な入りやすさがある。しかし、どうも気になるのは、この小説が支持されているという事実である。 この本の評価は、病んだ社会を呑み込んで膨れていくようで、とてもおそろしい。 現代社会が非常に危ういのではないかと感じずにはいられない。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.808
(4pt)

魅力ある作品

読後感がすごくいいとは言えませんが、独特の魅力がある小説だと思いました。ただ、好きになれない表現とかもあって星5つは無理ですね。でも伊坂幸太朗さんや東野圭吾さん、それに神崎和幸さんのように、才能のある作家さんの小説を読むのはほんといいですね。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.807
(4pt)

心の病気を理解することの重要性

この小説は、心に問題を抱える人たちが、多く、登場する。そして、日常生活での苦痛をなんとか乗り越えようとして戦う心が、書かれている。読者は、ワタナベ君の(作者)の鋭い観察眼を共有しながら、病む心を知ることができる。小説には、種類の異なる心の病いが登場する。冒頭は、主人公のワタナベ君が、17年前の出来事を、飛行機の中で突然、思い出し、気分が悪くなるところから始まる。この時、肝心のことは思い出すのに時間がかかると書いている。その理由は何か?実際の小説の文章を以下に書くと、それらははっきりしているので、手をのばせば、それらを指でなぞれそうなくらいだ。しかし、その風景の中に人に姿は見えない。あれほど、大事そうに見えてたものは、彼女やその時に僕や僕の世界は、みんな、どこにいってしまったのだろう。・・・・僕の頭に直子の顔がうかんでくるのに、少し時間がかかる。そして、歳月がたつにつれてそれに要する時間は、だんだん長くなってくる。・・・まるで、夕暮れのかげのように、それはだんだん長くなる。そして恐らく、夕闇の中に吸い込まれてしまうことになるのだろう。と書かれている。ワタナベ君は、直子さんの死に、深い心の傷をかかえている。すぐには直子さんの顔を思い出せない。そして、時間がたつほど、思い出すことが難しくなるであろうと予想している。なぜ、ワタナベ君は、大事なものを思い出せないのだろうか?実はそれが、人の心のしくみであるからだ。動物は、つらいことを最初に忘れるようにしくまれている。その結果、ストレスを軽減させて、生存が可能となる。そうした事実を、著者が心で感じ取って文章に書いたものであろう。最近の脳科学は、ストレスへの対抗力は、海馬、歯状回の働きであうことを明らかにした。記憶は何度も思い出すたびに強化されてしまうことがある。PTDSなどが典型だ。記憶は、物質として残るようになっている。しかし、苦しい思い出は早く忘れるように、脳は調節を行う、こうした医学的知識は、最近、固まってきたものだと思う。この知識以前に、著者は、人に備わる能力に、するどい感覚で、自然に気づき、上記の文章がうまれたのであろう。この忘却能力は、うつを克服する時にも使われるであろうが、人によってはうまく働かない場合がある。そうした人は、苦しいことが重なり死んでしまうのかもしれない。後に自殺する直子さんの場合は、彼女の苦しい心が、小説の冒頭で語られている。彼女は、一人で深い井戸に落ちることを想像している。以下が、小説の文章上の方には、光の円が小さく・・・小さく浮かんでいるの。そんなところで、ひとりでじわじわと死んでいくの。すでに、直子さんはこのように絶望的に考えているが、小説の冒頭では、ワタナベ君に助けを求めていて、直子さんには、まだ余裕があったと想像できる。結局、直子さんは、性と愛の問題の解決がつかず、変化を恐れ、変化から立ち直ることができず、どんどん悪い方向へ、自分自身を追いこんでしまったようだ。突撃隊も、偏執狂で病んでいる。小説には語られないが、彼も不幸な顛末となっている。彼の気持ちは、ひとつだけぬかすってわけにはいかないんだよ。・・・・・一つぬかすとさ、み、み、みんなできなくなっちゃう主人公のワタナベ君も病んでいる。彼の心は以下のように語られている。死は、生の対極としてではなく、その一部として存在している。この小説は、さまざまに病む心を書き、その顛末を具体的に筋書きの中で示すことにより、人の心がかかえる不安について問題提起している。そうした病気の心を描くことにより、病気から抜け出す方法について、示唆しているのではないかと思う。これを読むと、すでに心の問題をかかえる人は、何か展望を見出せるかもしれない。あるいは、心を病む人の周りの人たちの理解が進むかもしれない、そして、サポートの提供につながるかもしれない。いづれにしろ、誰もが、心を病む現代に、この小説は、さまざまな示唆と展望をあたえてくれるような気がする。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.806
(1pt)

人それぞれではあるが

この小説を読んで楽しめた人は、それはそれでよいとは思いますが・・・。私は家族や友人には読んでもらいたくないと思わされた小説でした。1、人物の意識や風景の表現のそれぞれが長くくどい感じがする。特に性行為に関する主人公の意識の表現は言い訳めいていて都合のよい妄想という感じがする。2、いろいろな意味で魅力的な女性を登場させ、いとも簡単に主人公と性行為をさせるということや、性行為に関する女性の言動が卑猥で非現実的である。男性風俗雑誌にある4コマ漫画を読んでいた方がまだまし、と思うほどの小節だった。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.805
(4pt)

評価するのは難しい。。

簡単に言えば、主人公が二人の女の子の間で揺れる大学生活を描いたストーリー。 正直、主人公が哲学的に物事を難しく考える場面が多くだらだらと悩みが続き、そんな考えるなよとつっこみたくなることが多かったです。。 こういう点で好みは分かれるんでしょうかね。 ただ、最近は内容が薄っぺらい本が溢れている中でシンプルなストーリをここまで艶やかに表現豊かに描けるのは本当にすごいと思ったので星は四つに。 感受性が強い人は物語にひきこまれて読み終えた時には暗くなってしまうかもしれません。 友達が失恋した時に読みたくなると言ってましたがなんとなく分かります。 恋愛について考えさせられます。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.804
(1pt)

何が伝えたかったのか?

1Q84のヒットを受け、初めて読んだ村上作品でした。読み終わったあと、これまでにない不快な気分になりました。結局何が言いたかったんだろう?どうすることが正しかったんだろう?主人公のワタナベは結局傍観者で何もできず、ただいろいろな女性と関係を持っただけ。確かにあの年代の、あの年頃の男の子ならそうなのかもしれない。でもいろんなことを経験して大人になった目から見ると言いたいことはただ「何かできなかったの?」だけでした。大人になれば理解できるといった人もいますが、わたしは逆に子供だからこそこの小説を素晴らしいと考えるのではと思います。いろいろな苦難を経験し乗り越えてきた大人の目からは、ただ何もできずおどおどした子供たちの集まりで幼さは感じるものの魅力は一切感じることはありませんでした。考えず感じるべきとのレビューもありますが、そんな曖昧で抽象的、評価も浅い作品だったのか、と思い知らされています。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.803
(2pt)

ネガティブの風景

日常に潜む死との葛藤を真剣に綴った一つの記録。 そこから逃げずにネガティブを深く愛する。対峙する。 ひたすらそれについて書かれている。 何故かビートルズやビル・エバンスまでもが、この小説に出てくると鬱々とした雰囲気に変貌している。美しくとりつくろわれたこの社会の中で、ひそかにかつ根強くはびこる不安感。この小説に何かしらの居心地の良さがあるとすれば、その奮闘を静かに露呈してくれているからなのだろう。そして、この小説がファッション的でもある所に決定的な入りやすさがある。しかし、どうも気になるのは、この小説が支持されているという事実である。 この本の評価は、病んだ社会を呑み込んで膨れていくようで、とてもおそろしい。 現代社会が非常に危ういのではないかと感じずにはいられない。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.802
(5pt)

そうきたか。

実は村上春樹作品に手を出したことがなかったんですが、映画化を期に読んでみました。なんというか、あたたかくて儚い。比較的読みやすい作品だと思うので、普段あまり本を読まれない方でも楽しめるかもしれません。なんで?て感じる部分は、何度かありました。だからこそいいと思います。主人公をはじめ、直子も緑もみんなノルウェイの森という作品の中で生きています。村上春樹にゾクッとさせられた一冊でした。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.801
(5pt)

大人の童話

村上春樹モノはほぼ完読しているほどのハルキストです。まぁ色々な方が厳しい意見を述べていますが、やはり彼は単純に面白い。そして非常に文章が巧い!これだけは言えますね。そして飲んだあとのラーメンのようにスルスルと入ってしまう独特の世界観、これはまさに文学と言うよりは「大人の童話」なんですね。メルヘンを忘れてしまった現代のお父さんたちに、ぜひ読んでもらいたい。しかし……驚いたのは、放送禁止用語である「女性器の名称」をそのまま伏せ字なしで載せている小説だったなんて、みなさんご存じでした?どんな場面に出てくるのか、それを楽しみに読むだけでも価値があったりして?
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.800
(2pt)

希薄な存在感

映画が話題になっていて興味を持った。村上作品は今まで読んだことがない。上巻はあまりにテンポが遅く、途中で挫折しそうになりながらも下巻に突入。下巻も3分の2に達しようという頃から一気に引きずり込まれた。さすがにこれだけの支持を集める作家だけのことはある。素晴らしい文章力、ぐいぐい引き込まれ、ワタナくんとレイコさんが行なう直子の葬式の場面では思わず落涙してしまった。しかし、最後の最後でこけてしまった。主人公は上巻の冒頭部分でドイツの空港に着陸していたのではなかったか。そういうエピソードを持ち出すなら、きちんとループするのが常道だろう。それなのに、このワケのわからん終わり方は一体何?性=生という捉え方は理解できる。しかし、名もない女の子とは気軽に(何も考えずに)セックスするのに、直子や緑に対して「挿入」にこだわるセックス感はいかがなものか?「挿入」が「種まき行為」=生殖行為として意味をなすものなら、行きずりの女と寝てしまう行動はいかにも矛盾している。また、登場人物が相次いで自殺するのには閉口してしまった。こんなに自分の命を粗末にしてはいけないよ。直子には最後まで共感できず、印象も薄かった。主人公が彼女にこれまで引きずられてしまったのかも理解できないままだった。生きることに執着し、恥をさらしても生き抜く作品に共感する私は、恐らく村上作品はもう読まないと思う。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.799
(4pt)

鬱の人たち

ノルウエィの森が映画化され、話題が高まっています。読み手の立場で、いろいろな感想がでてくる小説ですが、私は、この小説では、さまざまなうつ状態が描かれていると思いました。以下は、私の解釈にすぎませんが、私のこれまでの人生の生きざまをふまえて、小説の解釈を書きます。 まず、一人称で語られる主人公のワタナベ君が、小説の冒頭に、自分自身の存在の一部として、常に共存するものがあり、それに支配されるというように書いています。私の理解では、これが、一般的に言われる“内因性のうつ”ではないかと感じました。著者独特の優れた表現力であろうと感じました。恐らく著者自身も、こうした取り付かれた感情にしばられていて、時にうつ状態とつながるであろうと思います。そして、現実の生活で、ストレスが高まると、それに耐えようとする心と、落ちて行ってしまう心のギャップで悩むと思います。著者は、内面的に落ち込む気持ちを抑えながら、矛盾を見つめ思索する若者像を、さまざまに描きたかったかもしれません。 主要な登場人物は、いろいろな程度のうつ状態をかかえています。又、うつの人に加えて、偏執狂的な人や、頭脳明晰ゆえに、社会人としては破綻してしまう人など、登場人物ごとの多彩な精神状態を描いています。そうした人物像は、主人公ワタナベ君のするどい観察眼で表現されています。うつに関しては、ワタナベ君のうつ状態は他の人より比較的に軽く、週日は、(心の)ねじを巻くことで社会生活が送れるようで、ワタナベ君はそう表現しています。又、ワタナベ君は、恋愛も可能で、悩みながらも暮らしていける人として描かれています。一方、自殺してしまった人たちは、重症です。直子さんも重症ですが、彼女には幻覚や幻聴のようなものがあるようなので、統合失調症という病名をつける医師もいるのかもしれません。いづれにしろ、小説では病名はあまり重要なことではないと思いますが、興奮と抑制のバランスをとる脳の神経細胞がうまく機能していない様が、よく書かれています。直子さんは、Sexをすることができないことを自分自身の病気バロメーターにしています。一般的に、精神の病気の人たちは、実際の現在の病気より、将来もっと悪くなるのではないかと悩む傾向があります。直子さんも、ワタナベ君とSexができないことで悩み、病気がよくなっていないと感じて、どんどん落ちて行ってしまったのかもしれません。そして、直子さんは、ワタナベ君が他の人を好きになることを理解し、うけいれたいと頭ではわかっていても、彼女自身の落ち込みを加速させてしまいました。自分自身の病気が重いと感じ、Sexができないことを、人が愛せないというように拡大解釈してしまいました。人は、心に余裕がなければ、性的な興奮もおきにくいわけですが、それを人を愛せなくなったと誤解し、暗い将来への絶望を加速させてしまいました。小説には触れていませんが、直子さんは、ワタナベ君からレイ子さんへの手紙なども読んでしまっていたかもしれません。レイ子とワタナベ君のSexも語られますが、うつが比較的に軽い二人にとっても、Sexは、病気に立ち向かい生きている証として、お互いを感じ合ったのであろうと思います。小説では、Sexは生きるあかしとして描かれているのだろうと感じました。この私の解釈は、皆さまからの意見をいただきたく、学とみ子(私)のヤフーブログにものせました。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.798
(5pt)

やはり、名作です

「羊をめぐる冒険」を読んで村上春樹のファンになった私には、発売当時は納得できない作品だった。時代がバブルということもあって、赤と緑の上下巻のカバーはクリスマスプレゼントと同様に扱われ、がっかりしたものだ。内容も私の一番好きな「ねじまき鳥クロニクル」「ダンス・ダンス・ダンス」など不思議ワールドとはまったく違う作風で非常にリアル。それも、あとですべて納得できた。これは村上氏の自伝に近いもので、この作品を書かなければ、彼は次に進むことができなかったのかもしれない、ということを・・・。事実、この作品は海外で書かれているはずで、村上春樹の強い決意のようなものを感じた。全共闘世代なのに、恋愛小説を書くのは勇気が必要だったかもしれない。結果的に世界の若者に受け入れられた理由は「青春」の哀しさと危うさを、普遍のものとして、きちんと描けているから・・・だから共感を呼ぶのです。何度も読み返すたびに、価値はゆるぎないものになっていく。直子派とみどり派に分かれたが、私はみどりが好きだった。「蛍、納屋を焼く」の突撃隊が登場したのも嬉しかった。そして、まさかこの作品が私の大好きな「青いパパイヤの香り」の監督で映画化されるとはびっくり!!映画はまだ、見ていない。賛否両論は当然だろう。だって、映画化は困難だと言われ続けたのだから。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.797
(3pt)

駄作ではないが、不朽の名作とも思えない。

最初に断っておくが、本書を読んだ時点で拙者が読み終えていた春樹作品は、「アフターダーク」「風の歌」「ビンボール」「ねじまき鳥」「スプートニク」であった。いきなり本書に行かなかったのは、春樹作品にある程度慣れてから代表作である本書に行きたかった為である。全然春樹を知らない訳ではないが、ハルキストでもない、ヌルめのミーハーの言と受け取って頂ければ幸いである。成る丈率直に読後感を書いてみる。結論を先に書くと「決して駄作ではないが、ここまでウケている理由は分からなかった」である。もっとも濃密に描かれていたのは、主人公の青年と彼を取り巻く人々とのコミュニケーションのモヤモヤであるように感じた。そのモヤモヤを晴らそうとする手段として(結局巧くゆかないのだけれども)、性交が用いられているように思われた。出版社の付した「100パーセントの恋愛小説」というレッテルは作品に合っていなかった。主人公は口では直子を愛していると言うけれども、直子でなければならない必要性が分からなかった。なぜそう私が感じたかと言うと、直子の魅力が月並みの娼婦と月並みの白痴の美しさ以上のものに思われなかったからである。ワタナベ氏は直子を入院前から愛していた訳だが、入院後に描かれた娼婦と白痴の美以外の魅力が私には分からなかった。メンヘラの女の子が服を脱ぎ出す場面に立ち会ったらドキドキするかもしれないが、そのドキドキは恋愛感情ではない。直子の死に方はアッサリし過ぎている印象だったし、その後で「生死は対極にあるのではない」と改めて言われても、慰め以上のものではないように感じた。最後に直子の服を着たレイコさんと交わるのも意味合いは分かるが寂しかった。小説的な物語展開としてはアリだと思うのだが、最初ヒロイン扱いされていた女の末路としてはどうなのだろう。それよりも緑である。彼女とワタナベ氏のやり取りは純粋に面白かった。少々淫売過ぎる気はするものの、素直に彼女の人間的魅力を楽しめた。下巻の表紙の色となったのも頷ける。キズキと直子は死後の世界で結ばれ、生者の世界でワタナベと緑は結ばれる(可能性が高い)。この最終的な二つのカップルの線引きこそがこの作品の示した文学的可能性……なのだろうか?
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.796
(5pt)

凄くよかった

普段はまんがばかり読んで居ます。 まんがの中の恋物語が日常的なモノだと感じ取って居ました。今回映画化され注目を集めた事もあって興味本位で買いました。レビューでは途中で止めた、等の酷評もありますが、私は逆に上巻の途中から一気に吸い込まれる様に読んで気が付いたら読み終わって居ました。生(性)と死を取り上げた純愛物語。 酷評された方は何が厭だったのか? 精神的病いや性的描写が理解出来なかったのでしょうか。 私自身、鬱病で通院してます。なので読んで違和感はありませんでした。 セックスだって世界中の誰にも当て嵌まる行為です。この作品にはその描写が美しく表現されていて厭味が無くて本当に純粋な作品だと感じました。 何度も読み返したい。映画は未だ観ていません。 いつか映画の方も観て、原作との違いを確かめてみたいです。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.795
(4pt)

映画を見終わった後に、ビートルズのCD (ラバーソウル)を買いました。

60年代の恋愛小説です。映画を見ました。良い映画でした。映画を見終わった後に、ビートルズのCD (ラバーソウル)を買いました。村上春樹は、なぜ、この歌を小説のタイトルにしたのだろう?この小説で何を伝えたかったのだろう?愛に哀しみはつきものだろうか?恋愛するのは人間だけだろうか?いろいろと考えたくなる小説でした。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.794
(5pt)

好き

映画化されるということで読んでみました。私は好きです。人間の冷たい心と温かい心が丁寧に丁寧に描かれていると思いました。特に印象に残っているのは、直子の姉が自殺したことに対して父親が言った「家系なのかな」という言葉。冷たすぎて泣けました。私にとっては、「心」に何が必要なのかを考えさせてくれる本でした。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.793
(4pt)

私見

この人はある意味、「本能的」な作家ではないかと私は思う。理屈は語るけれど、どうも頭で理屈を考えながら文章を書いている感じではない。自分がどうしてこんな文章を書いたかわからない、というような不思議な体験はよくあるが、村上小説にはそういう矛盾のようなものがところどころに感じられる。なんだかよくわからないけれど、理屈では触れられるはずのない「何か」に間違えて触れてしまうような感じである。だから、そこに形のあるもの(はっきりとした「言葉」とか、自分の理解の範疇におさまりきるスケールのもの)を見出そうとする読み手には、「何も見つからなくて腹が立つ」というような反応をひき起こすのではないかと思う。よい小説というのは、読み手ひとりひとりに対して違う「効果」を及ぼすものだと私は思う。それは言うなれば、読み手自身の人間的な「深さ」や「世界観」の反映である。(小説が一方的に「深さ」や「世界観」を提供してくれると考える人は、おそらくテレビの観すぎだと思う。)そしておそらく、日本人にしか響かない「日本文学」と、いろんな国の人々に(なぜか)響いているという「村上文学」との違いも、そこにあるのではないかと私は思っている。日本人にしか響かない、ということは、日本人には理解できて他の国の人には理解できない「スケール」に収まっているということだと思う。思考の「枠組み」そのものが、知らず知らずのうちにローカルなカラーに染まっているのだ。それとは逆に、いろんな国の人々に「響く」ということは、そこに我々が普段それと気づかずに採用している「日本人的枠組み」を超えた何かを表現できているということに(理論上)なる。世界には「自分の知らない何か」があるかもしれないと思える人にしか、そういうものを感じとることはできない。(それはたとえば、他人にものを教わることができるかどうか、というようなことと重なる部分が多い。)「自分がいま理解しているもの」が「世界のすべて」だと思っている読み手に見えるのは、ただの空虚な言葉の羅列と、自分自身の世界観の貧困さだけである。というわけで、私はここにあるレビューを見て、村上文学がどうやら「本物」ではないかなという印象を持ちました(笑)
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.792
(1pt)

何処が良いのかわからない

私は日頃かなりの本を読むのですが、ノルウェイの森を読み始めてから上巻の中間辺りでやめてしまいました。高校生の時、国語便覧を参考に読書しまくっていたのですが、この本だけは読破するまで読みたいとは思えなかった。がっかりしました。ストーリーも、人物も私にとって何の魅力もなかったので、BOOK・OFFに売ってしまった。今後、読み直してみたいとは思わなさそう。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154