ノルウェイの森

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評判

ノルウェイの森の評価:

3.82/5点 レビュー 818件。 C ランク

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平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1,951件 1,281〜1,300 65/98ページ
No.671
(1pt)

傲慢なる作品

この「ノルウェイの森」には確かに魅力があります。その語りたい真意が難しいかどうかはしりませんが、読みやすいです。確かに、多くの方の批判にあるように登場人物たちの行動には根拠がないです。でも、この小説に登場する人たちのような感情を抱くのは誰しもが経験していることです。そして、根拠のない行動は誰でもします。まあ、そういった文学的な価値があるかは私には分かりません。 ただ、僕はこの本は「悪書」であると断言します。ただ読みやすくて、性描写やおしゃれだなぁと錯覚させる横文字の音楽を無駄に並び立てることで、私たちに得体の知れない魅力を与えるのです。でも、この小説を読んで何を得ると言うのでしょう。私たちは人間です。動物ではありません。一時の感情や衝動で生きていくわけにはいかないのです。それとも、この小説に登場する人々のように傲慢にも「この腐った世界と大衆」と社会を見下すのが高尚な人種なのでしょうか。  あまり本を読んでいない免疫がない方には、とてもおすすめできません。無意識に精神が蝕まれます。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.670
(4pt)

喪失感

●1回目主人公の学生時代の回想を中心に複雑な人間関係を描いた恋愛小説である。思春期の葛藤や人間模様、恋愛、喪失感などが巧に描かれている。 歪んでいる事は正常から来るものなのか、あるいは異常から来るものなのか…。 「生」と「死」という暗く重いテーマが随所に垣間見れるが、どこか情緒的であり美しさを感じる作品である。 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ●2回目ある事柄は対峙すればするほど無に近づいていくものなのでしょう。そして、それは予め想定が出来るものなのかもしれません。 「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している」
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.669
(5pt)

惹きつけられるもの

賛否両論が繰り広げられる村上作品の中でも、特にその傾向が強い作品ではないかと想う。 当時この本を手にしたのは19才の時であり、その年代特有の微妙な感受性が強烈な共振、共鳴を受けた事を鮮明に覚えている。 それから20年近く経て読み返してみると、冒頭の主人公の回想する年齢と重なる故なのか、またまた違う意味での衝撃を間違いなく受ける事となる。 今改めて感じる事は、数ある村上作品の中で当作品はやはり自分にとっての原点であり、最も心に響くという事実である。 誤解を恐れずに咀嚼すると村上作品に魅せられる本質とは、金、女性、名声といった物事に執着しない主人公の生き様なのではと想う。多かれ少なかれ、男というものはそういう生き様に憧れており、求めており、同時に殆ど実現出来ていないからなのではないだろうか。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.668
(1pt)

読まなければよかった

村上春樹作品を何か読もうと思い、たまたま手に取りました。今は後悔してますけどね。たしかに文章は上手いですよね。舌を巻きます。天賦の才なのでしょう。自由自在に言葉がどこまでも延々と続きますが、あれほどの才能を使ってどうしてこんな「病んだ」だけの話を書いたのか私にはよく分かりません。それをかくも多くの人々がどうしてここまで絶賛するのか。真剣に読まされてしまった分、かなりぐったりしました。心地よくない余韻。作者が自分の才能の使い方を間違えて生み出してしまった、このかくも不愉快な余韻。金を払ってこんなもの読まされるのは、かないませんね。村上作品は「危険」なのでもう読みません。この作品も二度と読みません。この作品のよさが分からないなんて、なんて「低俗」な奴なんだと思われてもかまいません。ただ、勉強にはなりました。救いのない話が、日本ではこんなに商売になるのだということだけは知りました。役に立つかどうかは分かりませんけど。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.667
(1pt)

昭和を感じられると思い、期待しました。

人気の村上春樹氏の作品に触れてみたく思い、代表作であるノルウェイの森を選びました。昭和の世界観が好きで、私の生まれた年に書かれたこともあり、期待していました。上巻の途中までは読み進めましたが、そこから中々進みませんでした。主人公に何の魅力も感じませんでしたが、直子や緑には少し感情移入していました。が、人としてどうなんだろうと思う言動が多くがっかりし、途中から軽く流し読みしました。上巻の最後を読めば、下巻を読みたいと感じると思ったので、最後まで目を通しましたが、全く下巻を読む気になりませんでした。話の構成も大事ですが、魅力を感じる人物、応援したくなる人物が居ることが、面白いと感じる要素なのだと認識しました。一冊で村上春樹氏を批判する気はありません。が、批判するために他の作品を読む気もありません。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.666
(5pt)

悪くない一冊

普通に楽しく読めた。欠点もあるだろうが、面白さがそれに勝る作りで良いと思うな
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4061848925
No.665
(1pt)

性描写がなければ短編

人間関係は簡潔で 時代背景もほとんど主人公たちには影響無し長い性描写を除けば 極めて短くなる話
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4061848925
No.664
(5pt)

楽しく簡単に読める!

上巻302p・下巻293pの読み応えある作品です。 全て読みきれるか不安に思う方もいるかと思いますが、 終始平易な文体で書かれ、また随所にユーモラスがちりばめられているので、飽きがこないようになっていると感じました。 登場人物全てが色濃い存在で、かなり親しみを感じる人物もいれば、激しく憎しみを覚えてしまうような人物もいました。これほど感受移入してしまうのは、一人一人に弱い面や人と明らかに異なるあるからだと思いますが、その弱い面や自分の偏向性を皆が見つめています。それゆえに登場人物全員が読者を魅了します。 時々性描写があり、赤面してしまう方もおられると思いますが、僕はこの性描写も好きです。なぜなら、ただ売れるために書かれたものではないと強く感じるからです。むしろこれがないと「愛」の形が表明的なものとなってしまい、作品全体が壊れてしまいます。激しい描写もありますが、僕は村上さんの性に対してオープンな姿勢が好きです。 非日常的経験や、ドキドキ感を味わえることは間違いありません。
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4061848925
No.663
(5pt)

ALL THINGS MUST PASS

この本を読み終わったとき、(JOHNがLIVING THIS CRAZY WORLDと歌ったように) 世界はなんて無常なものだろうとおもった。人は必ずいつか死ぬし、時間は自分が何をしていようが無常に過ぎていく。時間は限られている。誰もが運命から逃れることは出来ない。そばにあるものは必ずいつかなくなるし、その重要性に気付くのは、いつだってそれをなくした後だ。誰もが自分の理想を追い求め、理想を実現するべく前に進もうとするが、なにもかもが思い通りになるはずはなく、自分の居場所もわからず、理想の森をさまようことになる。そういう意味で、この世界全体がノルウェイの森であり、そこかしこに野井戸があいている。野井戸の深さは落ちた人にしかわからない、ワタナベが直子の闇の深さを認識できなかったように、人の心の闇はその人自身にしかわからないのだ。だが、それでも、この世には愛がある。愛だけは世界を救うことが出来る。だからレイコさんはBeatlesを歌ったのだろう。この本には人生の教訓、楽しみ方、うまくやりぬく方法がつまっている。つまらないという人もいるが、この本が面白いという人ばかりだったら、世界はゆがんで、教室は静まり返り、窓の外を眺める人ばかりになるだろうと思うので、それはそれで良いと思うが、僕はこの本を好きな人と友達になりたい。ちなみにこの本を読むときは「SEA CHANGE」、読み終わったら「KID A」を聞くのが良いと思う。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.662
(5pt)

単純に、面白い

88年ころの高校2年生か、3年生のころに読みました。残っている印象は、やたら人が死ぬ、やたらすぐに寝るということだけでした。ただ、面白くて一気に読んだ記憶があります。2010年、39歳、レイコさんの年で改めて読み直しました。それも初めての病気入院のベッドの上で。やはり面白い。一日で一気に上下二冊を読みました。そして、ああ、こんな話だったのかと初めて読むように面白く読めました。何が面白いのかと考えるに、表現の軽妙さもさることながら、主人公のワタナベくんのこだわりのなさ、川に流されるように漂う感じが物語が次にどうなるのかと読ませられてしまうのだろうと思います。ただ、最後、さすがにワタナベくんとレイコさんの話には驚きましたが。あら、びっくり、そうくるか、とさすがに39歳でも思いました。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.661
(4pt)

人間の内面を描いた作品

初めて読んだときには、はっきりいって何がいいのか全くわからなかった。それどころか性描写が多かったり、まわりくどい表現に嫌悪感すら感じた。しかし、2回、3回と読み返すうちに、人間の内面の描写の奥深さに感嘆し、この作品を見る目が180度変わった。村上春樹作品全般にいえることだと思うが、この人は人間の心の奥、喪失感や孤独を描くのが本当にうまいと思う。この作品もしかりだ。登場人物の心の動き、孤独や悩み、葛藤や喪失感が実にうまく描かれていると思う。村上作品はかなり好き嫌いが分かれるし、あわないと感じる人の気持ちもわかる。しかし、この作品を評価するのであれば、2回以上読んでみてからにしてほしい。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.660
(5pt)

時の流れに対する先見性が見える,現状の社会問題をテーマとしている驚き

今更なんですが読んでみたわけです.下巻はこれからですが,当然の事ながら「1Q84」からの流れです.この小説は1987年に書かれており(小生はまだ学生(大学院で研究室に泊まり込んで実験に入り浸り)だった頃),村上春木の文章にも年齢(ここでは若さ?)を,今(23年後の2010年)からすると「ういういしさ」を感じるような印象です.内容を今更書き表すまでもなく,『はっ』とするようなシリアスな部分と,いつもながらの性描写が特徴の村上春樹文学,読者が若かりし青春時代に引き戻されてしまうことがその魅了だと思います.さて,この小説の中に描かれている『(精神的に)切れる』状況に対してヒトはどのような行動を取るのか,その悲しい一つの選択肢が「自殺」であり,現代社会の大きな問題になっている事実があります.実は村上春樹は30年近く前に年間自殺者3万人を超える状況が来ることを予想し,人の心のケアー(今で言うメンタルヘルスの重要性)が如何に重要であるかを説いていたのかもしれません? 時代背景はかなり昔であるにもかかわらず,取り上げているテーマに陳腐性が感じられないところがすごいと思いました.
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.659
(5pt)

村上春樹代表作かつ傑作

とにかく、この本が好きだ。初めて読んだ時から、何度読んでも、何年経っても好きだ。初期村上作品に登場する「僕」と同じ性格であろうと思われる「ワタナベ」と「直子」、そして「緑」との若き日々を記録した物語。どうしてこれほど、この物語が若い頃から私の心に居着いて離れないのだろう。それも性的な描写がふんだんに盛り込まれているにもかかわらず。まずは、登場人物のキャラクターに依るところが大きいのだと思う。この物語以前の村上作品には、とにかくクールな人物ばかりが登場し、やや浮世離れしていた感はある。しかし、「ノルウェイ」ではみんなが生きている。特に「緑」の生へのエネルギーは読む者を快く圧倒する。静的で内向的な「直子」とは非常に対照的であるところが、物語を面白くする。その間で「ワタナベ」は揺れ動く。こう端的に書くと、若者がただ二人の女性の間を揺れ動くだけの物語になってしまうが、まったく違う。これ以上深く書くとあらすじになってしまうのでやめておくが、そんな薄っぺらい話ではない。故にあれから20年近く経った今読んでも心を打つ内容なのだ。なぜならそれは、「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している」このテーマが、この小説の頭から最後まで一貫して色濃く流れているからだ。だから、悲しいほどに物語の中の「性」的な描写が「生」の象徴として違和感なく流れていく。改めて読み返して、この本からも自分は影響を受けていたことをまた見つけてしまった。数年前まで、酒のツマミにピスタチオを好んで食べていたのは、そういえばこの小説の影響だった。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.658
(4pt)

インチキな大人なりの楽しみ方

二十代後半で別の作品を読んで嫌いになって以来だが、四十歳近い今、それでも根強い昨今の評価が気になり。性やエロティシズムを俯瞰したり、ある程度自己が安定した今なお、内容や話自体はやっぱり好きにはなれないものの、楽しみ方は私なりに多々発見できた。若者に特有の自己と相反する他人との距離感と境界に対する考え方。高度成長時代のカオスを思春期時代で過ごした若者とその時代の空気のひとつという捉え方で読んでみたり。意味や答えや共感、とにかく何をも求めていはいない。心を限りなく忠実に表現しようとしたのではないだろうか。その時どう感じたか、考えたか、考えてもわからないことはそのままに、ただ生きること、正常か異状か、何が正しくて間違っているなかという違いについてこだわる潔癖さ、人が人を、自分を理解することの不可能さ、無意味さ、でもなおそうせずにいられなさについて語られる。少しおかしなキャラクターに社会に対する不満やうっくつを語らせるところは巧いのかずるいのか。。はっきりと断定したり押しつけないところがいいのか。カオスをカオスのままに簡潔に表現し、読ませるところが称賛されるのか。世代と世相へのうっくつに悩める若者がそんなに多いのか。(それに比べ自分の青春時代のお気楽さといったら。)読みやすく、だれもが論議に参加できる。論議によっては人の心模様も露わになる。好き嫌いと面白い面白くないが複雑に交差する。こうして新たなカオスを人々や個人の中に生み出してしまうところがたいへん興味深い。そんな私もまた「下劣な連中」「インチキなやつら」の一員なのかも知れないが。さあ、見知らぬ他人の皆様、年代とあわせてご意見をきかせておくれ。ただし、純粋でまだ悩みも知らない柔らかい心の若者、不安定な気分に揺れている人にはおススメしたくない気がする。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.657
(5pt)

春樹作品では間違いなく傑作です。

「作品の売上部数=傑作」という単純な判断にはならないとは思いますが、この作品のクオリティは売上に比例して村上春樹の作品の中でも最高傑作と言えると思います。内容云々では無く、読んだ時のはまり具合、衝撃、読了後の感覚、余韻など全部ひっくるめてこれほどエキセントリックかつノスタルジックかつナルシスティックな作品は無い、と思いました。賛否はあると思います。しかし、村上春樹に興味があるのであれば避けては通れない作品である事は確かです。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.656
(1pt)

ある本屋の「む」の棚の前で聞こえよがしの書評会がおっ広げられたとさ。

日本語としてどこかぎこちない翻訳小説風な文体が、「ある所にモテるにいちゃんがいましたとさ」というだけの話なのに、やたら「読む」に対する自己陶酔を煽るんだよね。とにかく登場人物が生きていない。トレンドを意識して作られた人形にしか見えない。サナトリウムが出てくる辺り、こんなものまで商売道具(あまりに薄っぺらである種の「ハッタリ」にしか思われない)に使うのかと噴飯ものだった。後年、ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」の登場人名(スメルヂャコフ)を自身の書のタイトルに使ったやり口も、恐らく全く同じ思考回路を通って出てきたものと思う。究極の軽薄小説。卵の側に立つとか、(そりゃそうだ、潰れる筈の卵がなければ氏は永遠にヒーローになれないのだ)いい加減くすぐったいイスラエルでの演説もそうだが、手垢にまみれた「ピンチ」の場面で俄然張り切る浅ましさ。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.655
(4pt)

一気に読みました

1Q84で初めて村上春樹さんの作品を読みました。それまで、松本清張さん、宮部みゆきさん、堂場瞬一さんらの作品を多く読んでいました。村上春樹さんの作品は”すかした純文学”というイメージで食わず嫌いでした。読後の感想は”深さのある現代の純文学”でした。”純文学”と思ったのは夏目漱石さんの作品と共通するものを感じたからです。”現代の”と感じたのは、夏目漱石さんの作品よりも身近に感じたからです。”深さ”を感じたのは、自分自身の事を振り返って考えさせられたからです。登場人物たちに、共感出来る部分と共感出来ない部分はありましたが、「生きていくって大変だ」と思いながら、楽しく最初から最後まで読みました。1Q84のレビューで「性描写が不適切」という感想を複数見ました。この作品にもそういう点があると思いました。しかし、「不可避な性から逃げていない」と感じられ、その点についても私は好感をもっています。他の作品も読んでいきます。また、上下巻では、下巻の方が、上巻以上にエキサイティングだと感じました。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.654
(3pt)

やめられない やめたくない

映画化、ということで話題になっており、その流れに誘われてこれだけのベストセラー作品を今回初めて読んだ。内容に関しては、「テンポが遅すぎる」「難しい」「感情移入できるわけがない」これに尽きる。村上春樹氏の著書は『1Q84』を手にしたが、どうしても我慢できず、申し訳ないが挫折した経験がある。今回もそうなるかもしれないと思いながら読み進めた。事実、何度も何度ももう読むのなんてやめてしまおうとした。しかし、やめることができなかった。し、やめたくなかった。読み終わって何が得られたかと聞かれても答えることはできそうにない。好きな登場人物はと聞かれたら永沢だ。「俺は空を見上げて果物が落ちてくるのを待ってるわけじゃないぜ。俺は俺なりにずいぶん努力をしている。お前の十倍くらい努力してる」人間というものが理解し合うのはとても難しいし、不可能に近い。それでも私たちはこの不完全な世界の中で生きていかなければならないのだ。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.653
(3pt)

喪失の再生の狭間

現代文学の最高峰と名高いこの小説のテーマでのもある限りない再生と喪失。でも私は、この小説からは果てしなく続く喪失しか感じ取れませんでした。本能で愛し合い、惹かれあい、悲しみの果てにまた愛し合い。人間らしさといえばらしさかもしれないのですが、そこに読者がどうやって感情を移入し、共感できるかが大きく関わってくるのではないかと思います。この小説が当時、一大ブームを巻き起こしたのには、この作品の内容以上に村上春樹という小説家が今までとは違う作風を世に送り出したということが大きかったんじゃないかと思えます。でもやはり、現代文学史の中で名を轟かす人物が書く小説なので文体は美しく、とても綺麗で、作品に吸い込まれていきます。私は村上さんの作品は世界の終わりやねじまき鳥などのハードボイルド系が好みなのもあるのであえてこの評価にいたりました。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.652
(4pt)

余韻の残る出会いと別れ

下巻に入って、ワタナベ君の周りの世界に環境の変化がいくつか起こる。いろいろな別れがあり、そのたびに、実際の知人を失ったような気持ちになる。登場人物たちはみな、環境が変わって、行動の様式は変わっても、輪郭を変えることなく、自分の人生を選んでいく。そして、賛否両論のある性描写であるが、あれだけ具体的な記述があるにもかかわらず(あるがゆえに?)、いやらしさも情緒も感じない。父親の葬式を淡々と済ませて、それから淡々と性行為におよぶ緑にとって性とはなんなのか、そしてレイコにとっては?それぞれに強烈な登場人物たちの生と死と性の意味についていろいろと考えさせられた。70年代初頭に青春を過ごしたワタナベ君や緑さんは、今頃どうしているのだろう。そろそろ還暦を迎えているであろう彼らにも少し会いたくなった。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X