ノルウェイの森

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評判

ノルウェイの森の評価:

3.82/5点 レビュー 818件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,951件 1,281〜1,300 65/98ページ
No.671
(5pt)

捉えられないものに捕えられる

この小説を初めて読んだのは約10年前、まだ10代の頃でした。当時は特に何かを感じるでも無く、私にとって多くの村上作品がそうである様に、結局何が言いたいのか分からない、という言葉で簡単に片付けられる事が出来る存在でした。しかし今回久しぶりに手に取ったこの本は、それまで私が思っていたのとは全く別の物でした。私の知っている一般的な小説とは、物事のありとあらゆる物事や描写によって、如何に読者にそれを伝えられるかと言う、その本文こそが全てであるのに対し、村上春樹という作家のそれは、物事や描写はただの手段に過ぎず、もっと奥底に秘められている物が主体の様に感じられます。作者の中に確固たる意思があり、しかしそれが現れるはずの本文にこそその正体を現さない為、作中の出来事も描写であっても、良く分からない、と言う現象が起こるのではないでしょか。しかし凄いのは本質が分からないにもかかわらず感じる、その圧倒的な感覚が本の中だけに留まらずに現実の世界にまで後を追って来て漂ってしまうという点です。今回それまでの評価と全く別の物になったのは、他の作品では感じた事の無かったその様な感覚に捕えられてしまった事にあります。そしてその正体の明かされていないその物こそが、村上春樹の作品の最大の魅力なのではないでしょうか。様々な評価や憶測が飛び交っていますが、その本当の意味を知るのは作者本人が明かさない以上大変に難しい事の様に思います。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.670
(3pt)

名作とは思わないが、非難されるものでもないでしょう

読後に「さすが世界的な人気作家の作品!」という感激はないが、面白くなくもない。この作品を好きな人がけっこういるのも解る気はする。舞台設定は1970年前後だが内容にその時代性は全くない。学生運動の記述もほんの少しはあるがリアリティはなく、どちらかと言うと全体的に1980年代を感じる。内容的には、社会から逸脱した人達にどこか憧れている普通の若者である主人公の若き日の青春ストリー。大学を出た後、具体的にやりたい事がある訳でもなくもちろん将来の目標もない、かと言って完全に社会からのハミダシ者になる決心もできない、そんな立ち位置が何もない不安な状態を、心に傷があり現実社会から逸脱している他人を通し、自分も傷ある仲間達と同じ人種であり、そのために「ダメ人間」であるという立ち位置を見つけようとする・・・そいういう若者の話のように思える。そう「僕はしょせん皆と違う人間だから、しょうがないのです。」という心の解放感が聞こえてきそう。現実世界でも、そういう人達は少なくはないので、彼ら彼女らに自分自身の理由付けをくれる最良の書として愛される作品と思う。但し現実はこの主人公のようにその手の異性がすぐ周りに集まる事はないだろうからそこまでも期待するのはいくらなんでも人生に楽観的すぎるとは思うが・・・。その世界に悩みつつも満足しどこに行くかも解らない主人公・・・ビートルズの「ノルウエイの森」のように、「目が覚めると 僕は独りぼっち、可愛い鳥はいなくなってた。それで 僕は暖炉の火をおこしたのさ」という感じでしょうか?登場人物は善人と思っていると人格的にどうかと思うシーンがあったり、それまでちょっと小洒落た言い回しをしていた人物があるシーンではいきなり陳腐な表現を使い違和感があるところもあるが、、それはよく考えれば社会から隔離されて(と言うか望んで隔離した)人達の言動と思うと逆にリアルさは有る。ただ、全体に自殺者が多すぎるのは話を綺麗に解決しすぎでそこはいまいち。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.669
(5pt)

映画化されたので・・・

映画化されたのでそれをきっかけに手にとりました。17歳という多感な時期に一番の友達キズキが遺書もなく死んだそこから主人公ワタナベを取り巻く世界のバランスが崩れてしまった他人の人生に深入りをしなかったら自分も平常心を保っていられただろうに・・・でも、他人と一番近くに感じることができるのは高校から大学のある一時かもしれない。この本は37歳のワタナベくんの回想から始まっているだから少なくともワタナベくんは自ら命を絶つことなくこの世界に生きているんだと・・・・本を読み終えた今ほっとしている。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.668
(5pt)

捉えられないものに捕えられる

この小説を初めて読んだのは約10年前、まだ10代の頃でした。当時は特に何かを感じるでも無く、私にとって多くの村上作品がそうである様に、結局何が言いたいのか分からない、という言葉で簡単に片付けられる事が出来る存在でした。しかし今回久しぶりに手に取ったこの本は、それまで私が思っていたのとは全く別の物でした。私の知っている一般的な小説とは、物事のありとあらゆる物事や描写によって、如何に読者にそれを伝えられるかと言う、その本文こそが全てであるのに対し、村上春樹という作家のそれは、物事や描写はただの手段に過ぎず、もっと奥底に秘められている物が主体の様に感じられます。作者の中に確固たる意思があり、しかしそれが現れるはずの本文にこそその正体を現さない為、作中の出来事も描写であっても、良く分からない、と言う現象が起こるのではないでしょか。しかし凄いのは本質が分からないにもかかわらず感じる、その圧倒的な感覚が本の中だけに留まらずに現実の世界にまで後を追って来て漂ってしまうという点です。今回それまでの評価と全く別の物になったのは、他の作品では感じた事の無かったその様な感覚に捕えられてしまった事にあります。そしてその正体の明かされていないその物こそが、村上春樹の作品の最大の魅力なのではないでしょうか。様々な評価や憶測が飛び交っていますが、その本当の意味を知るのは作者本人が明かさない以上大変に難しい事の様に思います。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.667
(3pt)

名作とは思わないが、非難されるものでもないでしょう

読後に「さすが世界的な人気作家の作品!」という感激はないが、面白くなくもない。この作品を好きな人がけっこういるのも解る気はする。舞台設定は1970年前後だが内容にその時代性は全くない。学生運動の記述もほんの少しはあるがリアリティはなく、どちらかと言うと全体的に1980年代を感じる。内容的には、社会から逸脱した人達にどこか憧れている普通の若者である主人公の若き日の青春ストリー。大学を出た後、具体的にやりたい事がある訳でもなくもちろん将来の目標もない、かと言って完全に社会からのハミダシ者になる決心もできない、そんな立ち位置が何もない不安な状態を、心に傷があり現実社会から逸脱している他人を通し、自分も傷ある仲間達と同じ人種であり、そのために「ダメ人間」であるという立ち位置を見つけようとする・・・そいういう若者の話のように思える。そう「僕はしょせん皆と違う人間だから、しょうがないのです。」という心の解放感が聞こえてきそう。現実世界でも、そういう人達は少なくはないので、彼ら彼女らに自分自身の理由付けをくれる最良の書として愛される作品と思う。但し現実はこの主人公のようにその手の異性がすぐ周りに集まる事はないだろうからそこまでも期待するのはいくらなんでも人生に楽観的すぎるとは思うが・・・。その世界に悩みつつも満足しどこに行くかも解らない主人公・・・ビートルズの「ノルウエイの森」のように、「目が覚めると 僕は独りぼっち、可愛い鳥はいなくなってた。それで 僕は暖炉の火をおこしたのさ」という感じでしょうか?登場人物は善人と思っていると人格的にどうかと思うシーンがあったり、それまでちょっと小洒落た言い回しをしていた人物があるシーンではいきなり陳腐な表現を使い違和感があるところもあるが、、それはよく考えれば社会から隔離されて(と言うか望んで隔離した)人達の言動と思うと逆にリアルさは有る。ただ、全体に自殺者が多すぎるのは話を綺麗に解決しすぎでそこはいまいち。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.666
(5pt)

映画化されたので・・・

映画化されたのでそれをきっかけに手にとりました。17歳という多感な時期に一番の友達キズキが遺書もなく死んだそこから主人公ワタナベを取り巻く世界のバランスが崩れてしまった他人の人生に深入りをしなかったら自分も平常心を保っていられただろうに・・・でも、他人と一番近くに感じることができるのは高校から大学のある一時かもしれない。この本は37歳のワタナベくんの回想から始まっているだから少なくともワタナベくんは自ら命を絶つことなくこの世界に生きているんだと・・・・本を読み終えた今ほっとしている。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.665
(5pt)

捉えられないものに捕えられる

この小説を初めて読んだのは約10年前、まだ10代の頃でした。当時は特に何かを感じるでも無く、私にとって多くの村上作品がそうである様に、結局何が言いたいのか分からない、という言葉で簡単に片付けられる事が出来る存在でした。しかし今回久しぶりに手に取ったこの本は、それまで私が思っていたのとは全く別の物でした。私の知っている一般的な小説とは、物事のありとあらゆる物事や描写によって、如何に読者にそれを伝えられるかと言う、その本文こそが全てであるのに対し、村上春樹という作家のそれは、物事や描写はただの手段に過ぎず、もっと奥底に秘められている物が主体の様に感じられます。作者の中に確固たる意思があり、しかしそれが現れるはずの本文にこそその正体を現さない為、作中の出来事も描写であっても、良く分からない、と言う現象が起こるのではないでしょか。しかし凄いのは本質が分からないにもかかわらず感じる、その圧倒的な感覚が本の中だけに留まらずに現実の世界にまで後を追って来て漂ってしまうという点です。今回それまでの評価と全く別の物になったのは、他の作品では感じた事の無かったその様な感覚に捕えられてしまった事にあります。そしてその正体の明かされていないその物こそが、村上春樹の作品の最大の魅力なのではないでしょうか。様々な評価や憶測が飛び交っていますが、その本当の意味を知るのは作者本人が明かさない以上大変に難しい事の様に思います。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.664
(5pt)

必然の性描写/“文章という不完全な容器”

この作品の評価は極端に別れるようですが、読者の反応を大きく左右する要素の一つに、度々登場する性描写があるようです。なぜ、登場人物が肉体関係を結ぶ必要があるのか、理解できないという意見をよく目にします。最近改めて読んで感じたことですが、この作品の性描写にはちゃんと必然性があります。性的なシーンがなくても物語は成立するという言う人もいるけれど、それは違うと思います。おそらく作者が性行為を描いたのは、作品世界と読者を、作者なりの方法で結ぶためです。他のレビュアーの方も指摘していますが、具体的な曲名や文学作品が多く登場する理由も同じではないでしょうか。ありふれた手法ですが、それらを介することで、作品に流れる時間と読み手の意識が繋がるわけです。この小説は、死者の記憶を共有する人々の物語だという言い方も可能でしょう。死んだ者の存在を、お互いの中に確かめ合おうとする彼/彼女等の想いが、この作品の一番奥にあるように思います。そしてその想いの深さは、同様の体験をしたことのない人間には、本来なら共有の難しいものではないでしょうか。言い換えるなら、物語という形式では、それを表現しきれない。文章という形式で伝えるには無理のある主題を、文章において表現しようするとき、この作者は一見必然性に乏しい行為を描くことで、その矛盾を飛び越えようとしたようのではないでしょうか。例えるなら、ストーリーという平面上の直線に対し、三次元的な振動を読む側の心に引き起こすことで、作品と読者を強く結ぼうとしているように思うのです。作中の生々しい描写は、多分読む手の心にぶつかります。違和感や不快感を抱くのは、自分の中に無理に踏み込まれたように感じるからでしょう。外側にある対象物であったはずの小説が、内側の予期していなかった場所にちょっと触れる。この小説を好きな人が、その魅力をうまく言葉にできないことが多いのは、こうした手法がうまく機能しているからのような気がします。反対に、嫌悪感を抱く人がいることも、作品の特徴を裏付けているのでしょう。はじめてこの本を手にする人には、村上春樹と言うあまりに有名な小説家の代表作であることはとりあえず置いておいて、作品の奥の方にあるものを汲み取るように読んでもらえたらと思います。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.663
(5pt)

必然の性描写/“文章という不完全な容器”

この作品の評価は極端に別れるようですが、読者の反応を大きく左右する要素の一つに、度々登場する性描写があるようです。なぜ、登場人物が肉体関係を結ぶ必要があるのか、理解できないという意見をよく目にします。最近改めて読んで感じたことですが、この作品の性描写にはちゃんと必然性があります。性的なシーンがなくても物語は成立するという言う人もいるけれど、それは違うと思います。おそらく作者が性行為を描いたのは、作品世界と読者を、作者なりの方法で結ぶためです。他のレビュアーの方も指摘していますが、具体的な曲名や文学作品が多く登場する理由も同じではないでしょうか。ありふれた手法ですが、それらを介することで、作品に流れる時間と読み手の意識が繋がるわけです。この小説は、死者の記憶を共有する人々の物語だという言い方も可能でしょう。死んだ者の存在を、お互いの中に確かめ合おうとする彼/彼女等の想いが、この作品の一番奥にあるように思います。そしてその想いの深さは、同様の体験をしたことのない人間には、本来なら共有の難しいものではないでしょうか。言い換えるなら、物語という形式では、それを表現しきれない。文章という形式で伝えるには無理のある主題を、文章において表現しようするとき、この作者は一見必然性に乏しい行為を描くことで、その矛盾を飛び越えようとしたようのではないでしょうか。例えるなら、ストーリーという平面上の直線に対し、三次元的な振動を読む側の心に引き起こすことで、作品と読者を強く結ぼうとしているように思うのです。作中の生々しい描写は、多分読む手の心にぶつかります。違和感や不快感を抱くのは、自分の中に無理に踏み込まれたように感じるからでしょう。外側にある対象物であったはずの小説が、内側の予期していなかった場所にちょっと触れる。この小説を好きな人が、その魅力をうまく言葉にできないことが多いのは、こうした手法がうまく機能しているからのような気がします。反対に、嫌悪感を抱く人がいることも、作品の特徴を裏付けているのでしょう。はじめてこの本を手にする人には、村上春樹と言うあまりに有名な小説家の代表作であることはとりあえず置いておいて、作品の奥の方にあるものを汲み取るように読んでもらえたらと思います。
ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)より
4061848933
No.662
(5pt)

必然の性描写/“文章という不完全な容器”

この作品の評価は極端に別れるようですが、読者の反応を大きく左右する要素の一つに、度々登場する性描写があるようです。なぜ、登場人物が肉体関係を結ぶ必要があるのか、理解できないという意見をよく目にします。最近改めて読んで感じたことですが、この作品の性描写にはちゃんと必然性があります。性的なシーンがなくても物語は成立するという言う人もいるけれど、それは違うと思います。おそらく作者が性行為を描いたのは、作品世界と読者を、作者なりの方法で結ぶためです。他のレビュアーの方も指摘していますが、具体的な曲名や文学作品が多く登場する理由も同じではないでしょうか。ありふれた手法ですが、それらを介することで、作品に流れる時間と読み手の意識が繋がるわけです。この小説は、死者の記憶を共有する人々の物語だという言い方も可能でしょう。死んだ者の存在を、お互いの中に確かめ合おうとする彼/彼女等の想いが、この作品の一番奥にあるように思います。そしてその想いの深さは、同様の体験をしたことのない人間には、本来なら共有の難しいものではないでしょうか。言い換えるなら、物語という形式では、それを表現しきれない。文章という形式で伝えるには無理のある主題を、文章において表現しようするとき、この作者は一見必然性に乏しい行為を描くことで、その矛盾を飛び越えようとしたようのではないでしょうか。例えるなら、ストーリーという平面上の直線に対し、三次元的な振動を読む側の心に引き起こすことで、作品と読者を強く結ぼうとしているように思うのです。作中の生々しい描写は、多分読む手の心にぶつかります。違和感や不快感を抱くのは、自分の中に無理に踏み込まれたように感じるからでしょう。外側にある対象物であったはずの小説が、内側の予期していなかった場所にちょっと触れる。この小説を好きな人が、その魅力をうまく言葉にできないことが多いのは、こうした手法がうまく機能しているからのような気がします。反対に、嫌悪感を抱く人がいることも、作品の特徴を裏付けているのでしょう。はじめてこの本を手にする人には、村上春樹と言うあまりに有名な小説家の代表作であることはとりあえず置いておいて、作品の奥の方にあるものを汲み取るように読んでもらえたらと思います。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.661
(3pt)

下巻を読んで読み方が変わる

有名な作家の代表作ということで、手にした本。下巻まで読むんなんて私にはきわめて珍しい。 上巻に続いて、正直、何を言いたいのか、はっきりと言い出せない感じがした。 やはりこれは芸術作品なのだろう。正解はない。これが一番、作者の言いたかったことという「正解」はなく、おそらく、今の社会に対して、あれもこれも言いたいことがある、言いたいことをありったけ入れ込んでみようというような思いで描かれていたのではないか。 だから、正解なんていうのはなく、自分自身が読んで何を感じ取ったのか、その部分が唯一の自分にとって正解なのだと思う。読んで不思議な気持ちになった。 ただ、上巻と違って、下巻を読んで私が感じたのは、ワタナベ君を表現する、文中の「僕」の言葉が、次第に読み手、すなわし私自身であるかのような錯覚をしながら読んでしまう点。 だから、正直、心に響くものがあった。なんか、人間社会というのは、きれいさっぱり、分かりやすい形ではなく、人間の心もものすごくいろいろなパターンがある。そういった矛盾、人間の心の奥にある繊細な部分に関して「僕」は、壊れやすい心をもちながらも一生懸命、向き合っている。何よりも、何か、正しいもの、人生の正解を見つけに、探しぬいている。そんな姿を「僕」に感じた。この「僕」は決して、ワタナベ君のことではなく、私自身のことでもある。そういう読み方をさせた村上春樹という人物の、筆力は、やはりすごいものがあるのではないかとも思った。ほかの人の感想をぜんぜん、読んでいなかく、この作品がなんなのか、正直、型どおりの理解はまったくしていないのだが感じたままに書いてみた。青春期の葛藤という部分で、恋、肉体関係などがはずせないテーマではあるのだが、私自身も昔の恋や大切だった人を思い出し、思わず恋慕した。 とりあえず、この作品は松山ケンイチが主人公で映画化されたが、どのように表現するのか、かなり興味がある。内容的にポルノ的な部分の描出ってかなり必要だとも思うし、なんか展開的に起承転結みたいな感じの作品じゃないから、映画向きではまったくないだろうに、それを映画させたのだから、映画の内容が気になります。映画を見れば、作者が何を言いたかったのか、一応、世間的な常識は分かるかもしれない。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.660
(1pt)

恥ずかしくて読めなかった

見覚えのある、赤と緑の表紙。当時、気になっていたけれど手にしたことがなかった小説でした。今回は映画化ということでトライ。が。とてつもなく読みにくかったです。難しい言葉や漢字を使っているわけではないのだけど、描写説明がくどい。ちょっとノスタルジックな表現に雰囲気。でもそれがあけすけで、「この人、相当自分が好きなんだなア」と思いました。自分の好きな言葉や空気感をだすことは大切ですが、それが最初から多すぎると飽きるというか。発売当時は時代にあっていたのかもしれませんが、2010年に読むとなると厳しいです。とにかく言葉が恥ずかしかった〜「こんなに説明しなくてもわかるよ!キャー、やめて〜」と叫んでしまいました。なので上巻の冒頭しか読めずに断念。すみません、すみません。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.659
(3pt)

下巻を読んで読み方が変わる

有名な作家の代表作ということで、手にした本。下巻まで読むんなんて私にはきわめて珍しい。 上巻に続いて、正直、何を言いたいのか、はっきりと言い出せない感じがした。 やはりこれは芸術作品なのだろう。正解はない。これが一番、作者の言いたかったことという「正解」はなく、おそらく、今の社会に対して、あれもこれも言いたいことがある、言いたいことをありったけ入れ込んでみようというような思いで描かれていたのではないか。 だから、正解なんていうのはなく、自分自身が読んで何を感じ取ったのか、その部分が唯一の自分にとって正解なのだと思う。読んで不思議な気持ちになった。 ただ、上巻と違って、下巻を読んで私が感じたのは、ワタナベ君を表現する、文中の「僕」の言葉が、次第に読み手、すなわし私自身であるかのような錯覚をしながら読んでしまう点。 だから、正直、心に響くものがあった。なんか、人間社会というのは、きれいさっぱり、分かりやすい形ではなく、人間の心もものすごくいろいろなパターンがある。そういった矛盾、人間の心の奥にある繊細な部分に関して「僕」は、壊れやすい心をもちながらも一生懸命、向き合っている。何よりも、何か、正しいもの、人生の正解を見つけに、探しぬいている。そんな姿を「僕」に感じた。この「僕」は決して、ワタナベ君のことではなく、私自身のことでもある。そういう読み方をさせた村上春樹という人物の、筆力は、やはりすごいものがあるのではないかとも思った。ほかの人の感想をぜんぜん、読んでいなかく、この作品がなんなのか、正直、型どおりの理解はまったくしていないのだが感じたままに書いてみた。青春期の葛藤という部分で、恋、肉体関係などがはずせないテーマではあるのだが、私自身も昔の恋や大切だった人を思い出し、思わず恋慕した。 とりあえず、この作品は松山ケンイチが主人公で映画化されたが、どのように表現するのか、かなり興味がある。内容的にポルノ的な部分の描出ってかなり必要だとも思うし、なんか展開的に起承転結みたいな感じの作品じゃないから、映画向きではまったくないだろうに、それを映画させたのだから、映画の内容が気になります。映画を見れば、作者が何を言いたかったのか、一応、世間的な常識は分かるかもしれない。
ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)より
4061848933
No.658
(1pt)

恥ずかしくて読めなかった

見覚えのある、赤と緑の表紙。当時、気になっていたけれど手にしたことがなかった小説でした。今回は映画化ということでトライ。が。とてつもなく読みにくかったです。難しい言葉や漢字を使っているわけではないのだけど、描写説明がくどい。ちょっとノスタルジックな表現に雰囲気。でもそれがあけすけで、「この人、相当自分が好きなんだなア」と思いました。自分の好きな言葉や空気感をだすことは大切ですが、それが最初から多すぎると飽きるというか。発売当時は時代にあっていたのかもしれませんが、2010年に読むとなると厳しいです。とにかく言葉が恥ずかしかった〜「こんなに説明しなくてもわかるよ!キャー、やめて〜」と叫んでしまいました。なので上巻の冒頭しか読めずに断念。すみません、すみません。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.657
(3pt)

下巻を読んで読み方が変わる

有名な作家の代表作ということで、手にした本。下巻まで読むんなんて私にはきわめて珍しい。 上巻に続いて、正直、何を言いたいのか、はっきりと言い出せない感じがした。 やはりこれは芸術作品なのだろう。正解はない。これが一番、作者の言いたかったことという「正解」はなく、おそらく、今の社会に対して、あれもこれも言いたいことがある、言いたいことをありったけ入れ込んでみようというような思いで描かれていたのではないか。 だから、正解なんていうのはなく、自分自身が読んで何を感じ取ったのか、その部分が唯一の自分にとって正解なのだと思う。読んで不思議な気持ちになった。 ただ、上巻と違って、下巻を読んで私が感じたのは、ワタナベ君を表現する、文中の「僕」の言葉が、次第に読み手、すなわし私自身であるかのような錯覚をしながら読んでしまう点。 だから、正直、心に響くものがあった。なんか、人間社会というのは、きれいさっぱり、分かりやすい形ではなく、人間の心もものすごくいろいろなパターンがある。そういった矛盾、人間の心の奥にある繊細な部分に関して「僕」は、壊れやすい心をもちながらも一生懸命、向き合っている。何よりも、何か、正しいもの、人生の正解を見つけに、探しぬいている。そんな姿を「僕」に感じた。この「僕」は決して、ワタナベ君のことではなく、私自身のことでもある。そういう読み方をさせた村上春樹という人物の、筆力は、やはりすごいものがあるのではないかとも思った。ほかの人の感想をぜんぜん、読んでいなかく、この作品がなんなのか、正直、型どおりの理解はまったくしていないのだが感じたままに書いてみた。青春期の葛藤という部分で、恋、肉体関係などがはずせないテーマではあるのだが、私自身も昔の恋や大切だった人を思い出し、思わず恋慕した。 とりあえず、この作品は松山ケンイチが主人公で映画化されたが、どのように表現するのか、かなり興味がある。内容的にポルノ的な部分の描出ってかなり必要だとも思うし、なんか展開的に起承転結みたいな感じの作品じゃないから、映画向きではまったくないだろうに、それを映画させたのだから、映画の内容が気になります。映画を見れば、作者が何を言いたかったのか、一応、世間的な常識は分かるかもしれない。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.656
(1pt)

恥ずかしくて読めなかった

見覚えのある、赤と緑の表紙。当時、気になっていたけれど手にしたことがなかった小説でした。今回は映画化ということでトライ。が。とてつもなく読みにくかったです。難しい言葉や漢字を使っているわけではないのだけど、描写説明がくどい。ちょっとノスタルジックな表現に雰囲気。でもそれがあけすけで、「この人、相当自分が好きなんだなア」と思いました。自分の好きな言葉や空気感をだすことは大切ですが、それが最初から多すぎると飽きるというか。発売当時は時代にあっていたのかもしれませんが、2010年に読むとなると厳しいです。とにかく言葉が恥ずかしかった〜「こんなに説明しなくてもわかるよ!キャー、やめて〜」と叫んでしまいました。なので上巻の冒頭しか読めずに断念。すみません、すみません。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.655
(5pt)

人間が抱える欠落と人生との関係

この小説にはさまざまな人格上の欠落を抱えた人たちが多く出てくる。彼らの多くはそのことを自覚しながら生きていて、そのうちの何人かは人生の途上で自らの命を断つという道を選んだ。途中、「生も死の一部である」という語り手の言葉が示される。この言葉から、自死というものを「道徳的に悪いことである」という図式の中に容易に回収させないようにしようという作者の意思を読み取った。「自死を肯定することはできないが、自ら死を選ぶ人生は存在する。そしてその存在を否定することはできない」という作者の肉声を聞いたように思ったのだ。読み終えた後も、「自ら死を選ばなかった人々」が、欠落を抱えつつも互いにひしめき合い、危なっかしくも人生を全うしていく人間模様が、心の深いところに刻まれたように思った。下世話な言い方になるけれど、人間の存在そのものにたいする愛しさがこみ上げてきたように思った。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.654
(5pt)

人間が抱える欠落と人生との関係

この小説にはさまざまな人格上の欠落を抱えた人たちが多く出てくる。彼らの多くはそのことを自覚しながら生きていて、そのうちの何人かは人生の途上で自らの命を断つという道を選んだ。途中、「生も死の一部である」という語り手の言葉が示される。この言葉から、自死というものを「道徳的に悪いことである」という図式の中に容易に回収させないようにしようという作者の意思を読み取った。「自死を肯定することはできないが、自ら死を選ぶ人生は存在する。そしてその存在を否定することはできない」という作者の肉声を聞いたように思ったのだ。読み終えた後も、「自ら死を選ばなかった人々」が、欠落を抱えつつも互いにひしめき合い、危なっかしくも人生を全うしていく人間模様が、心の深いところに刻まれたように思った。下世話な言い方になるけれど、人間の存在そのものにたいする愛しさがこみ上げてきたように思った。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.653
(5pt)

人間が抱える欠落と人生との関係

この小説にはさまざまな人格上の欠落を抱えた人たちが多く出てくる。彼らの多くはそのことを自覚しながら生きていて、そのうちの何人かは人生の途上で自らの命を断つという道を選んだ。途中、「生も死の一部である」という語り手の言葉が示される。この言葉から、自死というものを「道徳的に悪いことである」という図式の中に容易に回収させないようにしようという作者の意思を読み取った。「自死を肯定することはできないが、自ら死を選ぶ人生は存在する。そしてその存在を否定することはできない」という作者の肉声を聞いたように思ったのだ。読み終えた後も、「自ら死を選ばなかった人々」が、欠落を抱えつつも互いにひしめき合い、危なっかしくも人生を全うしていく人間模様が、心の深いところに刻まれたように思った。下世話な言い方になるけれど、人間の存在そのものにたいする愛しさがこみ上げてきたように思った。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.652
(5pt)

この本の発するメッセージ

ここには色々な意味で愚かな人間が次から次へと出てくる。
語り手にしても人間的な魅力に乏しく一言でいえばどこにでもいるような男だ。
作者はこの本を書くにあたって「リアリズム小説」を書くということへのこだわりがあったそうだ。
リアリズム小説にこだわると愚か者しか出てこないのかと皮肉を言いたくなるような気分になるが、
私はこの本を読み終えて馬鹿馬鹿しいという気分にはならなかった。
読後感として私の心に残ったのは、口はばったい言い方だが、「希望」という二文字だ。
たしかなものが何もない人生で、それでも生き続けていかなければならないのだという無言のメッセージを
登場人物たちすべてが発しているように思える。
また、ここでは重要な登場人物が二人自殺する。自ら命を断つことが人生の重要な選択肢として扱われていて、
「自殺=悪いこと」という簡単な図式のなかに読者を留まらせないようになっている。
これからこの本を読む人は、登場人物の瑣末で下世話な愚かさにとらわれず、この本全体の発するメッセージを
読み取っていただきたいと思う。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154