ノルウェイの森

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評判

ノルウェイの森の評価:

3.82/5点 レビュー 818件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,951件 961〜980 49/98ページ
No.991
(2pt)

セックス小説だが、一種雰囲気はある

上巻を読んでつまらなかったので、下巻は読まなかった。
なんとなくモヤモヤした気分で無気力にだらだら生活している若者の話で、なにかというとすぐにセックスを始める。セックス描写が多過ぎてセックス以外のテーマが見えてこない。
筋書きも有るような無いような感じで、なぜこれがノーベル賞候補になるのか理解できない。
外国語に翻訳するとまた違って見えるのかもしれないが・・・。
ただ、直子とレイコが入っている京都の精神疾患者のサナトリウムの描写には、世間と隔絶し現実離れした一種シュールリアリズム的雰囲気があり、唯一印象に残った。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.990
(5pt)

本質や大切なものを選び取るセンスが身についた

私にとっては、今後の生きるスタンスになりうるような深く心に残る作品だと感じたので、レビューを見て読みのズレや浅さを感じて驚きました。

はっきりした根拠はないのだが、処女作の"風の歌を聴け"を読むと、村上春樹自身が小説を書いていく中で啓蒙され、この作品を書くに至ったのではと思える。
作者自身、過去に実際に大切な人が自殺したように感じてならない。それについての結論がここに現れているのか?

自己主張を抑えているという意見が過去にあったが、
彼は、元々概念をはっきりと言葉に著すのが苦手で、決断力がない。だからこそ小説という媒介で物事を伝えることを選んだのだと思う。
女性のしかも若くして自殺した人間の心情を解釈をするのがおこがましく感じたから、当時の登場する人物の発した言葉を切り取って貼ったのだろうか。
そして"本質"という物を解しているからこそ、言葉にする事が困難になり、びっくりするぐらい聴き上手で、暖かく、強い人格を創っているのだろう。
sexシーンの件は人間関係にある種の親密さや人間臭さを求める、彼の特性かと思われる。この件について、私個人的には理解し難く、あまり重要でないと感じたので、これ以上語るのを控える。

そんな人の代表作がベストセラー、つまり「周りの皆が面白いって言うから」みたいな"本質を解さない様な人々"に買われ、名前だけが先行してブランド化するという何とも皮肉な現象が起きた。
何だか村上春樹のファンの大半は馬鹿なのに、ミーハーでカッコつけて思慮深いフリをしている現代のミスチルファンやジブリファンにも似ている気がする。それが、彼の学生時代のマルクス主義や早稲田の学生運動を差しているのだろう。
大震災の時の学生達の募金活動は、馬鹿だけれど、人を傷つけている訳じゃないので偽善でも讃頌する。それを他者に公表しない限りは。

一般的に、男性はだいたい18〜24歳の間で経験した事が一生の軸になる何かになると思うのだが、彼にとってのそれがこの作品に類似した体験、人間、勉強した事柄、人生に関するスタンスなのだろう。

作品の中身について述べると、
永沢と緑の父親の対比が何とも痛快。そして、緑の父親の類の人々がこの作品を読んで、"sexシーンが気持ち悪い"だとか"男の心理中心の恋愛"だとか何とも的外れなことを言っているのをみているのが痛快。
そして、主人公が最後には永沢のことを痛烈に批判しているところや下巻P167の発言、"君が残っている"という様に主人公が、緑の父親側の立場でいるのがよく、この温かさに泣ける。

"人生は驚くほど短い。時の洗礼を受けていない書物は読まないほうがいい。"という発言や"生きることに意味はない。あるのは紳士であるという行動規範。"自分のやりたいことではなく、やるべきことをやる"
"自分に同情するな"、"不公平な社会は能力を発揮できる"

永沢の発言は本当になるほどと思わせてくれる言葉だ。

それから、上巻P176。女性であるのに直子が"正義"とか"公正"といっただぐいの言葉を発するのが素晴らしくいい。
この類の思想を軸に生きている賢い女性が実際にはどれ程いるのだろう。
大事なのは人からの評判でいかに自分が幸せ者であり、素敵な女性に見られるかを気にして常に演じているのだろう。そして、演じていないこと自体が正しいと勘違いして、汚らしい、好き勝手な言葉を馬鹿げた"女子会"なるもので言い散らかす輩も多数。
ただ、自殺した人間が公正や正義であることを実現したかは甚だ疑問である。

下巻P63あたりの、学問の意義や、マルクスのくだりもいい。上に述べたミスチルファンみたいなことだ。
大学入試だけ頑張って、学歴が高いのに何も学んでない(自分では学んでいると思っている)人間や、
"私、読書好きで素敵でしょ?"さんとか、"英会話できてかっこいいでしょ?"さんなど手段の自己目的としていていちいち自分のことをソーシャルネットワークでつぶやく、自己愛馬鹿、特別な自分馬鹿さんにぜひ読んでもらいたい。
これを読むと、テレビでとりあげられる馬鹿げたミステリー小説や、自己啓発本の類は本棚から消え去り、自身の人間関係や社会との関連の仕方が、少しづつ改まるのではないか。

私は、永沢の言葉通り、生きることの意味や社会や正義、人間について、例えばV.Eフランクルやイヌマエルカント、ジョンロールズなどの時の洗礼を受けた者から学びとっている。

大切な人、大切なものを選び取るセンスが身についた。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.989
(2pt)

アラフォー男性なら共感できるかも

2012年。今さらながら、はじめて村上春樹作品を読みました。
この本が出版された1987年当時、自分は未だ中学生で、綺麗な赤と緑の装幀の本書が、本屋に山積みされていたのを印象的に覚えています。

読後の感想として、他にも同じ感想を述べる方がおられる通り、「この本がどうしてそこまで売れたのか、よくワカラン」という事です。
本書の大きなテーマのひとつは、「死は生の対局にあるのでは無く、生と共存している」という事なのかなと思いますが、それほど斬新なテーマだとは思えません。
また、これも多くの方が指摘しておられますが、過激な性描写、登場人物たちの若さに似合わぬ人生を達観したかのようなセリフ、主人公の周りで多発する死。
「これは小説だから、必ずしもリアルである必要は無いのだ」と自分を説得しつつ、最後まで読みきりはしましたが、どうもアンリアルな感が強く残ります。

ただ、私がアラフォー男性で、物語の中の「現在」の主人公と年齢が近いせいか、若かった頃の自分と恋愛を回顧するという点で、大いに共感はしました。

あの頃の自分が、若さ故に、未熟で何も分かっていなかった事。
自分の事しか考えず、傷つけ、苦しめてしまった女性達の事。

良くも悪くも昔を思い出し、20歳の頃に聞いていた音楽を、久しぶりに聞いてみたりしました。
そういった意味では、私にとって感慨深い作品ではあります。
逆に30歳未満の若い自分では、特に感慨を持つ事も無く、単なる駄作になっていたように思います。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.988
(2pt)

セックス小説だが、一種雰囲気はある

上巻を読んでつまらなかったので、下巻は読まなかった。
なんとなくモヤモヤした気分で無気力にだらだら生活している若者の話で、なにかというとすぐにセックスを始める。セックス描写が多過ぎてセックス以外のテーマが見えてこない。
筋書きも有るような無いような感じで、なぜこれがノーベル賞候補になるのか理解できない。
外国語に翻訳するとまた違って見えるのかもしれないが・・・。
ただ、直子とレイコが入っている京都の精神疾患者のサナトリウムの描写には、世間と隔絶し現実離れした一種シュールリアリズム的雰囲気があり、唯一印象に残った。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.987
(5pt)

本質や大切なものを選び取るセンスが身についた

私にとっては、今後の生きるスタンスになりうるような深く心に残る作品だと感じたので、レビューを見て読みのズレや浅さを感じて驚きました。

はっきりした根拠はないのだが、処女作の"風の歌を聴け"を読むと、村上春樹自身が小説を書いていく中で啓蒙され、この作品を書くに至ったのではと思える。
作者自身、過去に実際に大切な人が自殺したように感じてならない。それについての結論がここに現れているのか?

自己主張を抑えているという意見が過去にあったが、
彼は、元々概念をはっきりと言葉に著すのが苦手で、決断力がない。だからこそ小説という媒介で物事を伝えることを選んだのだと思う。
女性のしかも若くして自殺した人間の心情を解釈をするのがおこがましく感じたから、当時の登場する人物の発した言葉を切り取って貼ったのだろうか。
そして"本質"という物を解しているからこそ、言葉にする事が困難になり、びっくりするぐらい聴き上手で、暖かく、強い人格を創っているのだろう。
sexシーンの件は人間関係にある種の親密さや人間臭さを求める、彼の特性かと思われる。この件について、私個人的には理解し難く、あまり重要でないと感じたので、これ以上語るのを控える。

そんな人の代表作がベストセラー、つまり「周りの皆が面白いって言うから」みたいな"本質を解さない様な人々"に買われ、名前だけが先行してブランド化するという何とも皮肉な現象が起きた。
何だか村上春樹のファンの大半は馬鹿なのに、ミーハーでカッコつけて思慮深いフリをしている現代のミスチルファンやジブリファンにも似ている気がする。それが、彼の学生時代のマルクス主義や早稲田の学生運動を差しているのだろう。
大震災の時の学生達の募金活動は、馬鹿だけれど、人を傷つけている訳じゃないので偽善でも讃頌する。それを他者に公表しない限りは。

一般的に、男性はだいたい18〜24歳の間で経験した事が一生の軸になる何かになると思うのだが、彼にとってのそれがこの作品に類似した体験、人間、勉強した事柄、人生に関するスタンスなのだろう。

作品の中身について述べると、
永沢と緑の父親の対比が何とも痛快。そして、緑の父親の類の人々がこの作品を読んで、"sexシーンが気持ち悪い"だとか"男の心理中心の恋愛"だとか何とも的外れなことを言っているのをみているのが痛快。
そして、主人公が最後には永沢のことを痛烈に批判しているところや下巻P167の発言、"君が残っている"という様に主人公が、緑の父親側の立場でいるのがよく、この温かさに泣ける。

"人生は驚くほど短い。時の洗礼を受けていない書物は読まないほうがいい。"という発言や"生きることに意味はない。あるのは紳士であるという行動規範。"自分のやりたいことではなく、やるべきことをやる"
"自分に同情するな"、"不公平な社会は能力を発揮できる"

永沢の発言は本当になるほどと思わせてくれる言葉だ。

それから、上巻P176。女性であるのに直子が"正義"とか"公正"といっただぐいの言葉を発するのが素晴らしくいい。
この類の思想を軸に生きている賢い女性が実際にはどれ程いるのだろう。
大事なのは人からの評判でいかに自分が幸せ者であり、素敵な女性に見られるかを気にして常に演じているのだろう。そして、演じていないこと自体が正しいと勘違いして、汚らしい、好き勝手な言葉を馬鹿げた"女子会"なるもので言い散らかす輩も多数。
ただ、自殺した人間が公正や正義であることを実現したかは甚だ疑問である。

下巻P63あたりの、学問の意義や、マルクスのくだりもいい。上に述べたミスチルファンみたいなことだ。
大学入試だけ頑張って、学歴が高いのに何も学んでない(自分では学んでいると思っている)人間や、
"私、読書好きで素敵でしょ?"さんとか、"英会話できてかっこいいでしょ?"さんなど手段の自己目的としていていちいち自分のことをソーシャルネットワークでつぶやく、自己愛馬鹿、特別な自分馬鹿さんにぜひ読んでもらいたい。
これを読むと、テレビでとりあげられる馬鹿げたミステリー小説や、自己啓発本の類は本棚から消え去り、自身の人間関係や社会との関連の仕方が、少しづつ改まるのではないか。

私は、永沢の言葉通り、生きることの意味や社会や正義、人間について、例えばV.Eフランクルやイヌマエルカント、ジョンロールズなどの時の洗礼を受けた者から学びとっている。

大切な人、大切なものを選び取るセンスが身についた。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.986
(2pt)

アラフォー男性なら共感できるかも

2012年。今さらながら、はじめて村上春樹作品を読みました。
この本が出版された1987年当時、自分は未だ中学生で、綺麗な赤と緑の装幀の本書が、本屋に山積みされていたのを印象的に覚えています。

読後の感想として、他にも同じ感想を述べる方がおられる通り、「この本がどうしてそこまで売れたのか、よくワカラン」という事です。
本書の大きなテーマのひとつは、「死は生の対局にあるのでは無く、生と共存している」という事なのかなと思いますが、それほど斬新なテーマだとは思えません。
また、これも多くの方が指摘しておられますが、過激な性描写、登場人物たちの若さに似合わぬ人生を達観したかのようなセリフ、主人公の周りで多発する死。
「これは小説だから、必ずしもリアルである必要は無いのだ」と自分を説得しつつ、最後まで読みきりはしましたが、どうもアンリアルな感が強く残ります。

ただ、私がアラフォー男性で、物語の中の「現在」の主人公と年齢が近いせいか、若かった頃の自分と恋愛を回顧するという点で、大いに共感はしました。

あの頃の自分が、若さ故に、未熟で何も分かっていなかった事。
自分の事しか考えず、傷つけ、苦しめてしまった女性達の事。

良くも悪くも昔を思い出し、20歳の頃に聞いていた音楽を、久しぶりに聞いてみたりしました。
そういった意味では、私にとって感慨深い作品ではあります。
逆に30歳未満の若い自分では、特に感慨を持つ事も無く、単なる駄作になっていたように思います。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.985
(1pt)

苦痛

やたらと性描写があるだけで、あとは特に何も起こりませんでした。
カッコつけてるだけですよね。
これがいい、って言っている方も、カッコつけてるだけですよね。
買ってしまったから仕方なく読んだけど、最後まで読むのが苦痛でした。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.984
(1pt)

特に何も。

やたらと性描写があるだけで、あとは特に何も起こりませんでした。
カッコつけてるだけですよね。
これがいい、って言っている方も、カッコつけてるだけですよね。
私はつまらなかったです。
読むのが苦痛でした。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.983
(1pt)

苦痛

やたらと性描写があるだけで、あとは特に何も起こりませんでした。
カッコつけてるだけですよね。
これがいい、って言っている方も、カッコつけてるだけですよね。
買ってしまったから仕方なく読んだけど、最後まで読むのが苦痛でした。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.982
(1pt)

特に何も。

やたらと性描写があるだけで、あとは特に何も起こりませんでした。
カッコつけてるだけですよね。
これがいい、って言っている方も、カッコつけてるだけですよね。
私はつまらなかったです。
読むのが苦痛でした。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.981
(1pt)

苦痛

やたらと性描写があるだけで、あとは特に何も起こりませんでした。
カッコつけてるだけですよね。
これがいい、って言っている方も、カッコつけてるだけですよね。
買ってしまったから仕方なく読んだけど、最後まで読むのが苦痛でした。
ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)より
4061848933
No.980
(1pt)

特に何も。

やたらと性描写があるだけで、あとは特に何も起こりませんでした。
カッコつけてるだけですよね。
これがいい、って言っている方も、カッコつけてるだけですよね。
私はつまらなかったです。
読むのが苦痛でした。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
4061848925
No.979
(3pt)

蒼い経験

村上春樹は、ある種の人間にとってはありがたい存在だと思う。
おそらく、日本で賞をとるタイプの作家ではない。その証拠に海外にファンが多い。

このタイプの作家は、カフカというよりプルーストに近い、まさに現代の作家なのだろう。だから、生きている間は評価されにくいように思う。
まあ、生きている間に評価される芸術家なんてそういないし、評価されると早死にするから、今ぐらいで十分じゃないだろうか?

芸術家や哲学者というものは、もっとも時代に敏感であり、先を見越して今の流れに否を唱える種類の人間だ。だから、共食いの彼だって、コメントばかり目立って迷惑だろう。でも、彼の言うことは正直で好感がもてる。ただ照れ隠しでああなるだけなんだから、別に問題ない。世の中のシステムに乗っかれない人間はゴマンといて、自殺他殺などに走ることもあるのだ。精神を病まずに作家しているだけ素晴らしいことなのだ。

感性に振り回されたくない人間は、平気でこういう人間を槍玉に挙げて悪口言って気晴らしするが、それをただ受け止めるだけで文句も言わず、文学作品にのみ愚痴をこぼす彼らの方が、私はどれだけ人類にとって有用だろうか、と思う。

若さは仕方ない。無謀なものだ。しかし、六十年過ぎても同じことをするのなら、それはただのお荷物だ、と正直思う。

私は、村上春樹は間違いなく、時代が生んだ作家だと思う。だからあえて、この世界の中心で愛を叫ぶ獣に言いたいことは、これからも何が何でも生き抜いて、叫び続けることだろう。
ノルウェイの森 下 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 下 (講談社文庫)より
406274869X
No.978
(5pt)

初体験

村上春樹を知ったのは、この作品が初めてでした。大学時代だから、ちょうど作品と同じ時期? だから、はまった。 今、改めて読み直して、まったく印象が違ってビックリした。 昔は緑の妄想とか、主人公の乱交ぷりが羨ましいような気もしたが、今は自殺した彼女の心理に痛みを覚える。なぜなら、私自身が二度自殺を経験しているからだ。 自殺を経験した人間にしかわからないこともあり、だからといってみなに自殺を経験してもらいたいとは思わない。そうならないためにも読んで欲しい。 私は幸い二度とも発見者に救われ、病院の人達に救われ、友人に救われた。だから生きていられるし、今は生き抜こうと思える。 でも、それぐらい生きづらい世の中だと、間違いなく思う。普通に何も感じないで生きれたらどれほど楽だろう。 感受性の強い人間にとって、今の世界は厳しい世界だが、美しい場所、人、物はいくらでもある。自然を見ればいい。そうすれば救われる。動物たちや植物たちの声に耳をすませばいい。そうすれば世界は救われる。 はやく、人間は猿だった頃に帰って、もう一度歩みなおすべきだ。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.977
(5pt)

音楽でいえば「歌詞」は正直なところ内容的に大したものではないが「メロディー(旋律)や

400人以上の方々がすでに論じれおられますし、中には秀逸な論を立てておられる方もおられます。よって、いまさら私個人の稚拙な意見はほとんど意味をなさないと思いますが、左記を承知の上でレビューを書かせていただきます。

● 本商品は、音楽にたとえれば、次のカテゴリーにあると思います。
- クラシックかポップかといわれれば、本商品は後者
- ポップのなかにも、「歌詞」が秀逸なものと「メロディー(旋律)や声」が秀逸なものがあるが、本商品は後者
-「メロディー(旋律)や声」が優れている曲なので、繰り返し聴いて、大好きになった曲があったとする。そこで改まって歌詞をじっくりと読んでみたら、歌詞はミステリアスだったり面白いフレーズが入っているけれど、正直なところ内容的に大したものではないなと思わせる曲があったとする。本商品はそのような曲にたとえることができる。
- 歌詞は正直なところ内容的に大したものでなくても、ミステリアスだったり面白いフレーズが入っていて、「メロディー(旋律)や声」が優れている曲は、大好きな曲であることには違いない
- たとえていうなら、わたしは井上陽水の大ファンで「氷の世界」をほぼ毎日聴いている。しかし、その歌詞は正直なところ内容的に大したものではないと思っている。けれど「氷の世界」は大好きな曲であることには違いない。

● 文章に、音楽の「メロディー(旋律)や声」は直接的に入っていません。しかし、村上春樹氏の文章の「語りの良さ」が、音楽の「メロディー(旋律)や声」の良さに相当する効果をもたらしていると思います。「語りの良さ」はいいかえれば、流れるような読みやすい文章、心情描写表現および情景描写表現の文章の秀逸さです。

● 村上春樹氏の文章は「語りの良さ」の面できわめて秀逸です。しかし上述のように改まって歌詞をじっくりと読んでみるように読んでみたら、ただただ人間の慾に基づいた描写が目立つので、内容的に大したものでないと思ったり、あるいは幻滅してしまうところがあります。
   
● 人間の慾に基づいた描写の後、ワタナベ君による何かしらの考察が入っていれば(たとえば「人間の慾を満たしていくこと」と「精神的な自由を維持すること」の違い)、本商品の評価も変わったかもしれません。

● 大好きな曲は、聴き手のこころに、何かしらの作用をもたらすには違いないと思います。これと同じように「語りの良さ」が読み手のこころに、何かしらの作用をもたらすには違いないと思います。読み手に慾があったときに、それを代わりにワタナベ君が満たしていくという点で、読み手にとって共感が得られるのかもしれません。

● 読み手に慾がないと、ワタナベ君が満たしていくものについて、共感しにくいのかもしれません。

NOTE
● 文章に、音楽の「メロディー(旋律)や声」は直接的に入っていません。しかしたとえば宮沢賢治の文章は絵画的あるいは音楽的なうつくしさがあります。 

● 「氷の世界」の歌詞はミステリアスだったり面白いフレーズが入っていたりしますが、本商品にあるような人間の慾に基づいた描写はありません。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.976
(3pt)

蒼い経験

村上春樹は、ある種の人間にとってはありがたい存在だと思う。
おそらく、日本で賞をとるタイプの作家ではない。その証拠に海外にファンが多い。

このタイプの作家は、カフカというよりプルーストに近い、まさに現代の作家なのだろう。だから、生きている間は評価されにくいように思う。
まあ、生きている間に評価される芸術家なんてそういないし、評価されると早死にするから、今ぐらいで十分じゃないだろうか?

芸術家や哲学者というものは、もっとも時代に敏感であり、先を見越して今の流れに否を唱える種類の人間だ。だから、共食いの彼だって、コメントばかり目立って迷惑だろう。でも、彼の言うことは正直で好感がもてる。ただ照れ隠しでああなるだけなんだから、別に問題ない。世の中のシステムに乗っかれない人間はゴマンといて、自殺他殺などに走ることもあるのだ。精神を病まずに作家しているだけ素晴らしいことなのだ。

感性に振り回されたくない人間は、平気でこういう人間を槍玉に挙げて悪口言って気晴らしするが、それをただ受け止めるだけで文句も言わず、文学作品にのみ愚痴をこぼす彼らの方が、私はどれだけ人類にとって有用だろうか、と思う。

若さは仕方ない。無謀なものだ。しかし、六十年過ぎても同じことをするのなら、それはただのお荷物だ、と正直思う。

私は、村上春樹は間違いなく、時代が生んだ作家だと思う。だからあえて、この世界の中心で愛を叫ぶ獣に言いたいことは、これからも何が何でも生き抜いて、叫び続けることだろう。
ノルウェイの森(下) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(下)より
4062035162
No.975
(5pt)

初体験

村上春樹を知ったのは、この作品が初めてでした。大学時代だから、ちょうど作品と同じ時期? だから、はまった。 今、改めて読み直して、まったく印象が違ってビックリした。 昔は緑の妄想とか、主人公の乱交ぷりが羨ましいような気もしたが、今は自殺した彼女の心理に痛みを覚える。なぜなら、私自身が二度自殺を経験しているからだ。 自殺を経験した人間にしかわからないこともあり、だからといってみなに自殺を経験してもらいたいとは思わない。そうならないためにも読んで欲しい。 私は幸い二度とも発見者に救われ、病院の人達に救われ、友人に救われた。だから生きていられるし、今は生き抜こうと思える。 でも、それぐらい生きづらい世の中だと、間違いなく思う。普通に何も感じないで生きれたらどれほど楽だろう。 感受性の強い人間にとって、今の世界は厳しい世界だが、美しい場所、人、物はいくらでもある。自然を見ればいい。そうすれば救われる。動物たちや植物たちの声に耳をすませばいい。そうすれば世界は救われる。 はやく、人間は猿だった頃に帰って、もう一度歩みなおすべきだ。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.974
(5pt)

音楽でいえば「歌詞」は正直なところ内容的に大したものではないが「メロディー(旋律)や

400人以上の方々がすでに論じれおられますし、中には秀逸な論を立てておられる方もおられます。よって、いまさら私個人の稚拙な意見はほとんど意味をなさないと思いますが、左記を承知の上でレビューを書かせていただきます。

● 本商品は、音楽にたとえれば、次のカテゴリーにあると思います。
- クラシックかポップかといわれれば、本商品は後者
- ポップのなかにも、「歌詞」が秀逸なものと「メロディー(旋律)や声」が秀逸なものがあるが、本商品は後者
-「メロディー(旋律)や声」が優れている曲なので、繰り返し聴いて、大好きになった曲があったとする。そこで改まって歌詞をじっくりと読んでみたら、歌詞はミステリアスだったり面白いフレーズが入っているけれど、正直なところ内容的に大したものではないなと思わせる曲があったとする。本商品はそのような曲にたとえることができる。
- 歌詞は正直なところ内容的に大したものでなくても、ミステリアスだったり面白いフレーズが入っていて、「メロディー(旋律)や声」が優れている曲は、大好きな曲であることには違いない
- たとえていうなら、わたしは井上陽水の大ファンで「氷の世界」をほぼ毎日聴いている。しかし、その歌詞は正直なところ内容的に大したものではないと思っている。けれど「氷の世界」は大好きな曲であることには違いない。

● 文章に、音楽の「メロディー(旋律)や声」は直接的に入っていません。しかし、村上春樹氏の文章の「語りの良さ」が、音楽の「メロディー(旋律)や声」の良さに相当する効果をもたらしていると思います。「語りの良さ」はいいかえれば、流れるような読みやすい文章、心情描写表現および情景描写表現の文章の秀逸さです。

● 村上春樹氏の文章は「語りの良さ」の面できわめて秀逸です。しかし上述のように改まって歌詞をじっくりと読んでみるように読んでみたら、ただただ人間の慾に基づいた描写が目立つので、内容的に大したものでないと思ったり、あるいは幻滅してしまうところがあります。
   
● 人間の慾に基づいた描写の後、ワタナベ君による何かしらの考察が入っていれば(たとえば「人間の慾を満たしていくこと」と「精神的な自由を維持すること」の違い)、本商品の評価も変わったかもしれません。

● 大好きな曲は、聴き手のこころに、何かしらの作用をもたらすには違いないと思います。これと同じように「語りの良さ」が読み手のこころに、何かしらの作用をもたらすには違いないと思います。読み手に慾があったときに、それを代わりにワタナベ君が満たしていくという点で、読み手にとって共感が得られるのかもしれません。

● 読み手に慾がないと、ワタナベ君が満たしていくものについて、共感しにくいのかもしれません。

NOTE
● 文章に、音楽の「メロディー(旋律)や声」は直接的に入っていません。しかしたとえば宮沢賢治の文章は絵画的あるいは音楽的なうつくしさがあります。 

● 「氷の世界」の歌詞はミステリアスだったり面白いフレーズが入っていたりしますが、本商品にあるような人間の慾に基づいた描写はありません。
ノルウェイの森(上) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森(上)より
4062035154
No.973
(3pt)

蒼い経験

村上春樹は、ある種の人間にとってはありがたい存在だと思う。
おそらく、日本で賞をとるタイプの作家ではない。その証拠に海外にファンが多い。

このタイプの作家は、カフカというよりプルーストに近い、まさに現代の作家なのだろう。だから、生きている間は評価されにくいように思う。
まあ、生きている間に評価される芸術家なんてそういないし、評価されると早死にするから、今ぐらいで十分じゃないだろうか?

芸術家や哲学者というものは、もっとも時代に敏感であり、先を見越して今の流れに否を唱える種類の人間だ。だから、共食いの彼だって、コメントばかり目立って迷惑だろう。でも、彼の言うことは正直で好感がもてる。ただ照れ隠しでああなるだけなんだから、別に問題ない。世の中のシステムに乗っかれない人間はゴマンといて、自殺他殺などに走ることもあるのだ。精神を病まずに作家しているだけ素晴らしいことなのだ。

感性に振り回されたくない人間は、平気でこういう人間を槍玉に挙げて悪口言って気晴らしするが、それをただ受け止めるだけで文句も言わず、文学作品にのみ愚痴をこぼす彼らの方が、私はどれだけ人類にとって有用だろうか、と思う。

若さは仕方ない。無謀なものだ。しかし、六十年過ぎても同じことをするのなら、それはただのお荷物だ、と正直思う。

私は、村上春樹は間違いなく、時代が生んだ作家だと思う。だからあえて、この世界の中心で愛を叫ぶ獣に言いたいことは、これからも何が何でも生き抜いて、叫び続けることだろう。
ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)より
4061848933
No.972
(5pt)

初体験

村上春樹を知ったのは、この作品が初めてでした。大学時代だから、ちょうど作品と同じ時期? だから、はまった。 今、改めて読み直して、まったく印象が違ってビックリした。 昔は緑の妄想とか、主人公の乱交ぷりが羨ましいような気もしたが、今は自殺した彼女の心理に痛みを覚える。なぜなら、私自身が二度自殺を経験しているからだ。 自殺を経験した人間にしかわからないこともあり、だからといってみなに自殺を経験してもらいたいとは思わない。そうならないためにも読んで欲しい。 私は幸い二度とも発見者に救われ、病院の人達に救われ、友人に救われた。だから生きていられるし、今は生き抜こうと思える。 でも、それぐらい生きづらい世の中だと、間違いなく思う。普通に何も感じないで生きれたらどれほど楽だろう。 感受性の強い人間にとって、今の世界は厳しい世界だが、美しい場所、人、物はいくらでもある。自然を見ればいい。そうすれば救われる。動物たちや植物たちの声に耳をすませばいい。そうすれば世界は救われる。 はやく、人間は猿だった頃に帰って、もう一度歩みなおすべきだ。
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)より
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