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ノルウェイの森
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【この小説が収録されている参考書籍】
ノルウェイの森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全558件 361~380 19/28ページ
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正直、納得いかない部分もあるが、 1987当時にこの作品が作られ20年 以上読まれ続けてるというのには、 やはり、理由があるのだと思う。 内容は重く暗い影を背負っているが、 正直共感できる部分は多く、学生特有 の倦怠感、本書のテーマの一部であろう 喪失感。 少なくとも当時の自分には心に響いた物 があった。 『良書』とは言えないのかもしれないが、 読むべき作品であることは間違いないと 確信する。 | ||||
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どうしてそんなに死の描写があるのか。 どうしてそんなに性描写が必要なのか。 出来ることなら性とか死とか、そうゆう煩わしいものは触れないでいたい、と思うのは自然なことだと思います。 そもそも、おそらくそんなことに答えはないんじゃないか、とも僕は考えます。 「いいですか、人が撃たれたら血は流れるものなんです」 僕は「スプートニクの恋」の後にこの作品を読んだ、と言うめずらしいタイプです。 その中で出てきたこの印象的な言葉がどうしても忘れられません。 この言葉は少なくとも「ノルウェイの森」にも当てはまるのではないでしょうか。 人は生きているから死ぬ。 人は生きているからセックスをする。 人は生きているから狂う。 村上春樹の作品はドライでリアリティーがないと言われるけど、僕にとってはとても心地がいいです。 この世界と村上春樹の世界、どちらが本当のリアルなのか分かりませんが、少なくとも僕は村上春樹が好きです。 | ||||
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第1章は少しつまらないかもしれない。けどここを我慢して第2章に入ると徐々に小説らしくなってくる。第2章以降は大学生時代の話。主人公は色々な人に出会って、またそのキャラ設定が実に面白い。すべてのキャラに特徴があり、またその設定は今まで読んできたどの小説よりも優れていると感じた。読み返すとさらによく感じられるんではないだろうか(第1章も含めて)。 この小説のテーマは、精神病、自殺、喪失感。単行本が出版されたのは1987年で、精神病が表立ってなかったこの時期にこうテーマ設定できた事は注目されるべき点。 | ||||
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本当に熟慮された上に綴られた文章とは人間の心を揺さぶるのだなぁと思った。 作中に出てくる井戸とは、まさしく人生に突然訪れる落とし穴のような不幸を象徴 しているのだと思う。個人がどのような努力をしようとも不幸は突然やってきて 私たちを捉え、その哀しさの前では人間のできることなどないのだ。 そして切実で真剣だった思いもいつか薄れていき、哀しさや不幸に翻弄されながら 生きていくしかないのだと思った。 | ||||
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春樹が意識したように、この本は「性」と「死」の意味を極めようとしたものです。 若い頃の誰もが困惑を感じて、そして歳を取っても持ち続けるテーマです。 その面では、この本はたくさん共鳴できるものがあり、読み甲斐があると思います。 しかし、この本の中で死んだ(自殺した)人が多すぎるような気がします。 行き詰ると死ぬ、主人公の「僕」の周りはこんな人ばっかりです。 現実にありえない、ごく特殊な集まりです。 青春の悩みだの、孤立だの、失望だの、全部が死ぬことによって解決されるしかない……春樹のこんな趣旨はなんだかとても苦しい感情を起こさせてしまいます。 もちろん、読者を苦しくさせちゃいけないということもありません。 けれど、苦しくさせたあと、何かの示唆なり解放なりを与えてくれればそれなり完全な小説になるはずです。 が、キヅキ君がなんで自殺したのか、直子さんはなんで生涯に一回しか濡れなかったのか、この小説の大終結となった彼女の死はどんな原因でどんな経緯でたどり着いたのか……などなど、結果的にそうなっちゃったんだという「春樹」のいつものスタイルで書かれたが、説明するのが面倒くさいのか、それとも「春樹」の中では未解決のままなのか、読み終わるとすごく悶々とした気持ちです。 そして、最後の「レイコ」とのセックス、とても唐突に感じました。 すべての女性と寝て、すべての女性と死者を共有することもできた、、そのへんで感銘して、「死」と隣りあわせで生きて行こうとひらめいた。。 これでいいのか、ほんとうにうまく行くのか、正直に納得しませんでした。 | ||||
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非常に面白かったです。 やや浮世離れした話の中に日常を描くことで、 さほど違和感もなく話に入ることが出来る一方、 その様な世界への興味を抱かせるようになっています。 この著者独特の次が気になる書き方もあり、 かなり楽しめるものになっているのではないでしょうか。 | ||||
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作者自身も生と死を文章を通して描くことへの困難さを理解しつつも、この作品は 村上春樹自身が書きたいから書いた作品のように私は思える。 自ら死を選んでいく人間の心情や過程を読者が納得できる形で正確に描ききる事など 最初からできないと本人も思っているのではないか。 実際この作品を読んだ人が何故死んだのか理解できない、動機付けが甘い、説明不足 であるという批判は理解できるし、実際その通りである部分がある。 特にハツミさんが死んだ理由の描写がほとんど無い。ただこの作品にそれを求めても 意味はない気がした。人間の本質や業によって、自ら死ぬという行為を選んでいった場合、 人によっては嫌悪感を抱くことの方が多いと思う。このまま説明不足で読者の想像の余地を 残したほうが、作品としては遺る。 何故彼らは死を選んだのか?…そもそも人は死と向合った時どうなるのか。 作家にとってそれを描くことは永遠のテーマではないのか。 この作品はどうしようもなく救いがなく、登場人物もみんなどこか病んだ人が多いわけだが 、緑と突撃隊はこの作品の中での救いの存在のように思えた。 生の緑と死の直子、単純に考えればそういう対比としての面白みがあり、直子の所から 帰ってきて目の焦点が合っていない主人公が、緑と過ごすことで生への感覚を取り戻す というくだりが個人的に好きだ。たまに何度か読み返してもふと考え込むほどの内容が 詰まっている作品である。 | ||||
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僕が、この本に出会ったのは今から10年前の僕が18歳で高校を卒業し、大学に通いながら一人暮しをしている時でした。当時の彼女にすすめられて、最初は嫌々読み始めましたが、どんどん引きこまれ読み終えた後は、なんとも言えない寂しい様な、切ないような、泣きたいような気持ちになりました。それから何度か読み返しましたが、読む度に当時の初めて読んだ時の事を思い出します。そしてこの本は、僕にいろいろな事や気持ちを思い出させてくれる道しるべみたいなものです。願わくば、若い人達に読んで欲しい本です。そして何年か後に読み返して当時の気持ちやいろいろな事を感じてもらえたら。この本を読んだ人の道しるべになりますように | ||||
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いろいろ突っ込みどころ満載の作品だが、この作品に価値があるとしたら、精神医学や道徳の早まって解決した態度を打ち壊しているところではないだろうか。 | ||||
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まさに「限りない喪失と再生」を描いた恋愛小説だと思う。 しかし、100%恋愛、とはいえない。というより、ただの恋愛小説として読んだらひどくつまらないものにもなりうるのかもしれない。 この「ノルウェイの森」を読んだ人(僕の身近にもいるが)の中には、やはり少なからず「とても、ベストセラーになった作品とは思えない」という人もいる。また、「意味不明な性的描写が多すぎる」という批判もある。もしかしたら、僕が村上春樹を知らなかったら、自分もそう思ってしまったかもしれない。 しかし、この本を読んで”何も得るものはなかった”ということはないと思う。 少なくとも、自分はこの本を読んで、人生に対する見方が変わった。具体的にどう変わったのか、と聞かれたら正確に答えることはできないが、何か感じるものがあると思う。 是非、主人公に共感できる時期に読んで欲しい。そして、そこからなんらかの共感できることが(または、得られるもの)があればうれしいと思う。 | ||||
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ベストセラーになった頃読んでいたが正直なにがよいのかわからなかった。ただ、性描写がきつい小説にしか映らなかった。 歳をとったせいか、今この小説を読むとあの頃見えなかったものが見えてくる。死とは何か?生きることの意味とは?を問う性と精神の奥底にある本性の心身一体となったすばらしい小説である。 特に冒頭の件がいい機内でノルウェイの森を聞いて直子のことを思い出す。 なぜ直子は主人公に「私のことを覚えていて欲しい」と頼んだのか?このことを理解すると直子の悲しみ、主人公が愛されていなかった理由が見えてくる。 | ||||
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私が10代の時この本を読んでから20年、毎年のように読み返して来ました。 当時は恋愛小説として気軽に楽しめましたが、今、著者がこの本を記した年になって 改めて読み返すと、人が生きていくということの本質が伝わってくる気がします。 切なさ、悲しさ、苦しさ、そんななかで輝ける瞬間の記憶。 この本は10〜20代の方に是非読んで頂き、これから人生の困難な局面において 時々読み返していただきたいと思います。その時々で心に染みこみ、自分を救ってくれる言葉に出会えると思います。 | ||||
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ここ2日間掛けてじっくりと「ノルウェイの森」を再読した。一度目は結婚して何年目かのやはり5月の連休中に妻の実家で嵌って読んだ。ここ数ヶ月間で春樹をたっぷりと、じっとりと読みふけった。そして、改めて、サンドイッチが食べたくなり、美味しいコーヒーとスコッチが飲みたくなった。僕は「個人的に」村上春樹の作品が好きなのだと思った。小説というのは、少なからず小説家自身の想いや個性、経験をあくまで個人的な観点から表現したものだから、その小説家の感性に読者自身がその奥深いところで感応した時に、個人的に「好きだ」「良い作品だ」と感じるのだと思う。 村上作品の長編小説の中にある静けさ、内省、ゆったりとした時の流れ、時代といった諸々の要素が「僕」の、「私」の個性をしっかりと捉えているのだと思う。 | ||||
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純愛小説と銘打たれているのですが、それだけの小説ではないので長く評価されています。 この小説でこの作家が日本の戦後生まれの代表的な作家であると、読書好きの人に認識されました。 テーマは思春期の喪失とそこから大人へと成長する再生です。 青春期の過程であらゆるものに含まれる死や破滅につながるもので死を選んだり、道を踏み外して大人になれなかった人たちへの悲しみが、この小説が共感を得ている理由でしょう。 恋愛、性、思想、孤独、思春期の少女の美しさと危うさなどが、この小説には描かれております。 軽い文体なのですが、村上文学にはめずらしくリアルな描写で書かれています。 この小説は日本の純文学史に残るでしょう。 | ||||
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恋愛小説と言われて思い浮かべるようなものではないと思うし、 もしかすると文学ですらないのかもしれません。 でも私は、21の春に読んで涙しました。 死へも性へも怯えと警戒をもって距離を置いている私のような人間には、 死そのものよりも、死を匂わせるものが、どうしようもなく哀しく感じられるのです。 それは生きている人間に内在されている死についてもそうだし、 死んでしまった人間の死についてもそうです。 このお話には常にどこかに死の匂いが立ち込めていて、 次にやってくる幸福でない展開をなんとなく予期すらさせる。 それなのに村上春樹の文章の持つ力が、それらの展開を読ませてしまう。 私には、読んで、ただ哀しくなるしかなかったのです。 | ||||
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学生時代にベストセラーになった時は全く興味がなかったのだが、 20年経った今も売れ続けている訳が知りたくて読んでみた。 ストレートな性描写については賛否両論あると思うが、それも含めて非常に面白く読ませてもらった。 また、最後のレイコさんとの「行為」についても議論が分かれる所だと思う。 まあ、フィッツジェラルドやコンラッドやギリシャ悲劇などの小道具によって、 どうにか作品としての品格を保っていると言えなくも無い。 村上氏は本書を「恋愛小説」と言っているそうだが、 自分は「生と死」「セックス(性欲)と理性」「人間関係と孤独」等々に思い悩む「青春小説」だと思った。 大変面白く、ほとんど一気に読んでしまったのだが、 本書を好きかどうか問われたら、あまり好きとは言えないだろう。 もっと若い時に読んでいたら、感化されてグレート・ギャツビイなども読んでしまったかも。 | ||||
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非常に読みやすく一気に読んでしまいました。個性ゆたかな登場人物たちのそれぞれがかかえた悲しみに胸を打たれます。作者の代表作であり続ける理由がよく分かりました。 | ||||
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この本はとても暗く迷路のようでした。しかし、とても共感しました。 私と主人公が同じ学生で似た環境にいるからでしょうか。 性描写が多いのには正直参りましたが、何か確かめ合っているかのようにも思えました。 読んでいる最中や、読んだ直後は「なにこれ」と思いましたが、 しばらくしてあとがきを読み「ふーん」と思いました。 何に共感したんだと聞かれると上手く言えません。不思議な本です。 | ||||
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村上春樹の『ノルウェイの森』を読んだ。この本を読むのは、これで3度目になる。初めて読んだときは、発売当初の1987年。大学を出て2年目の年だ。2度目は10年前。そして今年2007年、ひと月かけて、ゆっくりと一字一句ていねいに読んだ。今回読んでみて、20年の月日を感じた。「あれからもう20年経ったんだんなぁ」という感慨に浸りながら頁を送った。 僕にとって、『ノルウェイの森』は特別な小説だ、と今回読み返してみて感じている。この物語は短編小説『蛍』が元になっているが、この短編を読んだとき、僕は上野から急行で14時間かかる雪の積もる町の大学に席を置いていて、ちょうど小説の主人公の様にふたり部屋の学生寮に入っていた。『蛍』を読んだのは大学が夏休みになって、上野に向かう急行列車の中でだ。この主人公と自分のおかれた類似を考えながら『蛍』を読んだことを覚えている。そして、1987年『蛍』を焼き直した『ノルウェイの森』が出版された。『蛍』も『ノルウェイの森』も出版当初はただ単に自分との類似しか意味を持たなかったが、20年経った現在これらの小説、とくに長編の『ノルウェイの森』は憧憬をもってくる。 今回町の図書館で、僕は『ノルウェイの森』を手にとった。主人公ワタナベトオルが『グレート・ギャツビィ』にしたのと同じように、僕はデタラメに頁を開きその部分を読んでみた。やはり楽しい。それがこの本との再会の第一印象。『ノルウェイの森』は他の村上春樹の長編と異なり、ユウレイやモノモケの類いが出てこない。そこがいい。この小説のおもしろさはワタナベトオルと直子の恋愛にあるのではなく、ワタナベと永沢さんや小林緑との軸にあるのだと今回あらためて思った。 | ||||
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村上春樹の本を初めて読みました。 最初上巻をさっと読んでみたのですが、あまり意味が分かりませんでした。 そして再度じっくりと読んでみたところ、非常に面白く物語の世界に惹きつけられました。 この小説は、子供から大人になるときに失ったものへの郷愁の気持ちというのを感じさせてくれました。 子供の頃に大切にしていたものというのを思い出しました。 5年後、10年後に本書を読んだら今度は何をどんな風に感じるのだろう、と思いました。 何度も読み返してみたい本です。 | ||||
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