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ノルウェイの森
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【この小説が収録されている参考書籍】
ノルウェイの森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全172件 161~172 9/9ページ
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多くの人が純文学入門として村上春樹を選びます。それはきっとその文章が一見平易で、すらすらと読める上、その文章中にはおよそ過去の小説が扱ってきた文学的な話題の多くが、村上春樹独自の新鮮な角度から一見分かりやすく書かれているためでしょう。 「但し、あくまでこれは『一見すると』と言うことであり、そこに含まれている内容を理解できるファンは少ない」と、古参のファンの方々や一部の専門家は仰います。しかしながら、僕がかねてから疑問に思っているのは、この小説に代表される村上春樹作品は本当にその文面以上に内容が豊かなのだろうか、と言うことです。 彼は、「あるいはそうかもしれない」「つまりはそういうことだ」「やれやれ」と言った思わせぶりな台詞を好んで使いますが、これらの言葉が表現するもの、それは「具体的に突き詰めて言葉で考える」と言うことの放棄ではないでしょうか。彼の小説で、何か謎に突き当たると、たいていはこれらに類する言葉が使われているように感じ、肩透かしを食らった気がします。物事すべてを言葉で表現しなければならない小説と言う表現手段において、村上春樹小説のこの性質には何か致命的なものを感じるのです。 この小説でも主人公が「それ以来僕は物事を深く考えることをやめた」と言うような描写がありましたが、このような思考を放棄した人物が主人公であると言う時点で、村上春樹自身が「この話には深みはないよ」と語っているようなものではないかと、僕は思ってしまうのです。 また、僕は皆さんと同じように村上春樹の性描写についていつも異質な印象を受けるのですが、安部公房の『他人の顔』とこちらを並行して読むことによって、その理由のひとつが分かったような気がします。 つまり、村上春樹はおよそ必要がないと思われるところで、唐突に『取ってつけたように』性描写を出すことが多いのです。ここで注を入れておきますが、僕は何も、性描写が嫌だなどと言っているのではありません。 実際、安部公房や大江健三郎にも、かなり露骨な性描写は認められます。しかしそれらが村上春樹のそれと決定的に違っているのは、それらがほぼ必ず、ストーリーの本筋から遊離したものではないと言うことです。つまり、必要に迫られて性描写を書いているということがよく分かるのであり、その描写はその他の描写と組み合わさって、小説全体としてひとつの有機体になっているのです。 然るに村上春樹はそうではありません。彼本人は「必要に迫られて」書くと言っているのですが、少なくとも僕にはどこが必要なのかさっぱり分からないのが現状です。この小説にしても、性描写をなくしてもほぼ同じ物語に仕上げることは可能でしょう。となるとこれは、現代流の読者サービスなのでしょうか。少なくとも僕は全く嬉しくないのですが…。必要以上の性描写を読みたいのであれば、僕は官能小説を読みます。 僕は彼のこういったところが主に好きではありません。しかし衰退の一途を辿っていた現代文学を復活させたと言う意味において偉大だと思うので、星は二つにします。 | ||||
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<辛口です>ちょっと冷めた感じの博識博学の主人公が死んだ親友の彼女と付き合い、彼女が療養中に別の気まぐれで可愛い女の子に振り回され…主人公特に何もしてないのに色んな女の子にえろいアプローチをされ、寮の中で最高の権力者に「お前は違う」と気にいられる。ばっかじゃないの、て感じです。結末も「は、」て感じ。女流作家のように文章が平易で読みやすく、尚且つ男性作家で有名・巷で大人気、これを読むと文学をかじった感じになるから皆読むのではなかろうかとさえ思います。しかも官能小説ばりの性描写。読むっきゃないでしょ、こりゃ。著者の中で読んだのはこれが初めてなので他の本を読んだら見方もかわるかもしれませんが、余程のことが無い限り読むことは無いでしょう。この本が好きな方でこのレビューを読んで気を悪くしたらすみません。 | ||||
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この作品自体というより村上春樹自体が過大評価されすぎている気がします。彼の作品だからという先入観でこの作品を評価しているのではないでしょうか。 異様に暗い主人公と無駄に多い性描写しか印象に残らないです。何が言いたいのかが理解できません。 | ||||
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村上春樹の作品の中でも名作と評判なので読んでみたが、やはり今読んでみるとありきたりな青春小説でしかないという印象。これもやはり時代の違いかもしれないが、登場人物もなにか自分の世界に陶酔しているようで好きになれなかった。当時の人には格好良く見えたのかな、という感じがする。個人的には同著者の短編集『レキシントンの幽霊』の方が人間の弱さ、脆さを絶妙に書き綴っていてこの著者の魅力が凝縮しているように思えた。 | ||||
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文章は美しく、また官能的で、苦痛なく読み進めることができるのだが、読み終わった後に心に残るものが何も無かった。この物語が好きな人には悪いが、軽薄という言葉が適当かなと思う。大切な人との出会い、死に直面し、主人公は只ゆらゆらと流されているだけに見える。それが生も死も、なんとも軽く感じられてしまう要因なのだろうか。それが運命だとしても、もう少し何か行動しなさいよ。言葉じゃなくてさ。行動しない人間に対して感情移入することは無理だよ。 | ||||
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たぶん説明しなくてもわかるほど、有名な本。一度高校生のときに最初の1ページだけ読んでやめてしまった。なんとなくやめてしまった。それから10年以上経って、今の自分ならわかるのかもしれない。そんな気がして読んだ。わからなかった。登場人物のだれにも感情移入できなかった。自分の中にこの本に書かれている世界はないのだろう。文章はすごくきれい。でも理解できない。それだけ。 | ||||
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私も登場人物たちとほぼ同じ年齢なのですが、あまり好きにはなれませんでした。買ったお金がもったいないから読み終えたという感じです。何人かの人が死ぬなど、内容が現実離れしているように思えます。 | ||||
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全編を通してあらすじを読んでいるようだった。 | ||||
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村上春樹はこれまで、なんだかんだ言って、ほとんど読んできましたが、あえて人に薦めるようなものは少ないと思います。とりあえず村上春樹を読んでみようかというのであれば、この本よりも、もっと初期の作品のほうが素直でいいように思います。評論家でないので詳しくはわかりませんが、なんだかわざわざストーリーを組んであって、それがみんな陳腐でわざとらしい、と私には感じられました。もちろん、好みの問題だとは思いますが。「1973年のピンボール」はとてもよかったのです。 | ||||
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大学生から社会人まで爆発的人気の本作品、僕にはその良さがわかりません。確かに、文章は印象的ですし独特の雰囲気もあるかもしれない。でも、内容に曖昧なところが多すぎて気が付いたら終わってたって感じです。時代背景・特殊な登場人物・若さでなんとかごまかしているような・・・。僕には「わからない部分を勝手に過大評価している」人々が多いとしか思えません。読み終わってここまで何も残らない作品は初めてでした。 | ||||
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本書はベストセラーの時に読みましたが、感想らしい感想がありませんでした。要するに、だからなんなの?という感じ。どうして、登場人物はこんなに簡単に自殺してしまうのか。本当の恋愛とかこんなのありなの?というような修羅場をくぐり抜けてきた人には、これが生と死を扱った本とは思えないようですけど。かといって、心理小説としてはお粗末すぎます。登場人物も大学生くらいの人には、ハイソな感じですごいと思えるのでしょうが、どこにでもいそうな人しかでてきません。この本がお好きなら、(赤頭巾ちゃん気をつけて)も読まれたらいかがでしょうか。似たような感じで、私には感想らしい感想がなかった本です。夢見るおとぎ話としては評価できるので、星1つにはしませんでした。 | ||||
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本書は、村上春樹氏の他の作品とは、傾向をだいぶ異にしている。同氏の文章の巧さと美しさは十分に楽しめるが、物語のテーマも読後の深みも、他の作品に比べると浅い。登場する人物が次々と死んでいくのには、殆ど合理性が感じられない。直子は仕方ないとしよう。しかし十分な理由や説得性なく、関わりになった人間が他にも何人か自殺する。人生って、青春って、本当にそんなもんだっただろうか?若い頃を振り返った中年男性の、自分に都合の良い青春物語に終わっているような気がする。 | ||||
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