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ノルウェイの森
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【この小説が収録されている参考書籍】
ノルウェイの森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全172件 81~100 5/9ページ
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やたらと性描写があるだけで、あとは特に何も起こりませんでした。 カッコつけてるだけですよね。 これがいい、って言っている方も、カッコつけてるだけですよね。 買ってしまったから仕方なく読んだけど、最後まで読むのが苦痛でした。 | ||||
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有名になった本なので、試しに読んでみました。 読んでみて、いや途中で読むのを断念して思いましたが、恐ろしく「何もない」本でした。 読み進めても、読み進めても、わからない。 簡単に言ってしまえば「つまらない」。 登場人物のセリフがわからない。感情の起伏がなく、著者が登場人物を操って言わせているような気さえしてくる。 気持ち悪い表現「死んだ友だちの彼女」 なぜかわからないが「右翼」が数多く登場していたり。 後味がなく、「ただ」そこにある本という印象しか受けませんでした。 | ||||
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長編はまったくもって駄目。とくにだめなのがこの作品。 話がだれてくると、自殺者が出てくる。都合がいいね。 あるいは、当たり障りのない性的描写が始まる、 しかも、異性が主人公にとって都合よくふるまう。 読者には気持ちの悪い喪失感が残るだけだ。 原型となった短編「蛍」の方がはるかに良かった。 彼がねちねちした長編を書くたびに貴重な森林資源 {ノルウエーの森}が一つ一つ消えていく。 地球温暖化が進み、平均気温が少し上がり。砂漠化も少し進行する。 せめて、自然保護のために印税を少し寄付してください。 | ||||
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とぅまんない、俺嫌い、エロい、ただの官能小説。そもそも上下巻分かれてる意味がわからん。印税目当て。 | ||||
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村上春樹のほとんどの小説に共通して云えることがあります。巨編ということです。小説は基本的には、長編よりかは中編、中編よりかは短編の方が、好ましいのですが、それは、長々しいものは、確実に冗長になり、終局まで読み通すのが困難、というよりも苦痛になるからであります。長編小説を読み、苦痛になるというのは、あるいは読者とその小説との相性の問題もあるのかもしれませんが、しかし、大抵の場合は、書き手の力量に問題があるように思われます。巧みに物語を構築し、洗練された文体で創造された長編小説は実は読めるし、もっと読みたくなるものであります。つまりは、巨編でも読めるのであります。また、巨編であることを希求する小説もあるのであります。たとへば三島由紀夫の豊饒の海、四部作、その一作一作が誠に素晴らしく、洗練された豪奢な小説となっておりますので、巨編ですが、読書が甘美なものに感じられるでしょう。幾何学的精神によって、論理的に構築された構想に、磐石の重みを感じさせながら、毒性が強く、悪の魔力を帯びた物語、そして宝石箱の中の燦然たる輝きに似た絢爛豪華な文体。読ませる魅力があります。それこそ、三島由紀夫の腕力なのであります。少しく脱線しましたが、ともかく長編でも、あるいは巨編でも、読める小説は読めるのです。村上春樹の小説は読めません。ほとんどの作品が巨編過ぎるので、了読不可能なんです。大した腕力もないくせに巨編を書けば読むに耐えないものに成り果てる事ぐらい自覚してほしいものです。最早、高い価格で売り捌く為の商業目的のような小説とし思えません。なんて狡猾で、傲慢なんでしょう。そういえば、彼は、カフカに魅了され、かなりの影響を受けたらしいのですが、カフカを本当に読んでるのかいささか疑問です。よしんば読んでいても吸収しきれてないのでしょう。安部公房とは対極的ですね。天賦の才という言葉の通り、生まれつき才能がある者は確かにいて、あとはその上でその能力の原石を磨くか磨かないかで、その道のプロになれるか否かが決定されるのでありましょう。無論、プロになっても、生きているうちに、成功をおさめられるかどうかは運次第でありましょう。もし、村上春樹が成功者であるならば、それは、才能以上に運があったということですね。まぁ、運も才能のうちという言葉もありますが。しかし、安部公房や三島由紀夫は、運と才能を持った、本当にプロの小説家であったことは間違いないでしょう。 | ||||
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まず、村上作品を読むのはこれが初めてです。 文章は長くもなく、短くもなく、適切な感じで読みやすい。 1人称の小説なので、「ボク」の内面はのぞき見れても 他の人たち(これがまた、一風変わった病んでるひとばかりなので)まったく何を考えてるのかわからない。 すりガラスの向こうにある、ルノワールばりの印象派の絵画を鑑賞しているような、そんな読後感です。 緑さんの「ショートケーキ」の逸話はおもしろかった。 ボカロの曲「ワールドイズマイン」が流れました。。。なんか緑さんにぴったりだと思った。 | ||||
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文章は美しく、登場人物も個性的で魅力的です。 ただ、ストーリーはありきたり、というか、、、単純です。 登場人物の自殺と細かい描写のセックス、正気と狂気の混在、死と生の対比。よくあるパターンで内容を追いながら読むと、気が滅入るか、 そんなにパカパカみんな自殺しないよ。とか、そんなセックスまみれ?と浮世離れな感想をもつか。 死の虚しさの割に生の煌めきがないので感情移入もしにくい。 美しい死を夢見る若い人が読むと違うかもしれませんが、、。 | ||||
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一読して抱いた印象は、「ダメ人間の散文詩」、です。 主人公は覇気のない人物で、まるで水槽の中から外の世界(世間)を見ているような、ぼんやりした雰囲気の中で物語は進みます。 この感じが散文詩的です。 自分だけはピュアで、世間は穢れていて、自分はそのために傷つき、その傷を慰めるために色々な女性と関わり、リリカルな音楽を聴き、 「あ〜オレってなんて可哀相なんだろう、オレって繊細!」 と、日々感傷に浸る主人公の言動が延々と続く小説。 個人的にはこういう主人公の気持ちは分かるし、感傷に浸りたい時間も人には必要であると思います。 だけどず〜っとそればっかりな印象で、主人公に共感はすれど、同情は出来ない作品でした。 わたしにとっては、魅力のある小説ではありませんでした。 ただし、一つだけ良い点がありました。 それは当時の大学生の「学生運動」の様子が描写されていたことです。 マルクス主義云々を唱えながら、女子大生にお昼のお弁当を作ってこいと言う男子学生とか、 学生運動しつつも4年生になるとしっかり裏で就活してるアジテーター達がいたとか。 この辺のお話はリアルで良いです。 | ||||
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有名な作品なので読んでみました。読んだ感想は一言、「何これ?」です。 何の取柄もない主人公が、次々と体を使って奉仕してくれる女の子に至れり尽くせりされているだけの悪書です。三文エロ漫画と同じです。何かにつけて性行為を行うので、読んでて「何でやねん!」とツッコミを入れるところばかりでした。 こんな作品でも有名になってしまうんですね。日本人て他の人が賞賛してれば自分も賞賛してしまう民族なんだな、とつくづく思います。 | ||||
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0点。読書でこんなに不愉快な思いさせられたのは初めてです。 この作品の前に読んだとある芸人小説がオナニーだ、ウンコだ下品な話を妙に誇張した作品でうんざりさせられていたので、この小説はベストセラーだし少しは美しい物語に浸れるだろうと思っていました。しかしその期待、思いっきり裏切られました。 芸人のギャグ小説をもはるかに上回る勢いで射精、勃起、マスターベーション、セックス・・・と下ネタのオンパレード。しかもその使い方がかなり悪質。そういう性的なものが「愛すること」の象徴みたいに描かれていて(少なくとも自分にはそうとしか取れなかった)、本当に軽蔑します。もはや発想が男子中学生と大差ない。 小林緑という女もかなり鬱陶しい。公然と意味深な言葉ばかり並べて、挙げ句「私でマスターベーションしてみて」なんて言い出す女が、どうして生の象徴になり得るでしょうか。 他の方の意見に「ストレス社会に生きる人々には癒しを与えてくれる」「女性よりは男性の方が共感を持てる」といったのがありましたが、自分も青年期の色々な悩みを抱えている男です。しかしこの主人公には微塵も感情移入できません。しろと言われても無理です。知り合ったばかりの女とためらいもなく寝て性行為して、そんな奴に孤独感だ喪失感だ語られては、自分のようなもてない男達、女性に奥手な草食系男子達に喧嘩売っているとすら思えますね。 少なくとも下ネタを敬遠する方々、「美しい話を読みたい」と思っている方々は、間違っても手に取るべきじゃないです。 | ||||
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女の思考回路のが全然りかいできてねえwww 童貞まるだしwwwwwwwww もてないのが背伸びして書いた感ありまくりwwwwwwwwwww こんなの、なんとなくクリスタル以下ですwwwwwww こんなの文学なんていいませんwwww | ||||
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僕は、村上春樹のあのキザな文章が苦手で、「風の歌を聴け」も「ねじまき鳥クロニクル」も、この「ノルウェイの森」も読破が出来ませんでした。 僕の持論は、自分にとってフェイバリットな物は、最初の数行で惹きつけるものを持っている・・・ということです。 なので、最初読んだこの本の印象が悪く、最後まで読まなくてもいいと、判断し放置していました。 しかし、国内最高の売り上げを誇ったこの作品を読んでおくのも一興かと思い、我慢、努力して、ついに上下巻を読破しました。(最初に投げ出してから、ゆうに2年は経ったかと・・・。) そして、自分の持論があたっていることを実感しました。 面白くなかったし、心に引っかかる部分も無かったし、どちらかというとやたら出てくる性描写に不快感がこみ上げてきました。 しかし、それはあくまで僕個人の意見。 この本が1000万部の大ベストセラーだという事実は変わりません。 伊達や酔狂でそんな化け物的な数字で売れたりしません。 つまり、その当時の人達には熱狂的に受け入れられたのでしょう。 ただ、僕はわかりませんでした。 ただそれだけです。 | ||||
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以前から興味のあった村上作品、初めて読みましたが全然理解できませんでした。 数パージで読むのを止めたのですが、知人が絶賛するので再チャレンジ。 上巻は何とか読み切ったのですが、とにかく皆さん言われているように性描写が無駄に多すぎです。 朝、電車などで読んでたのですが恥ずかしくなって閉じたぐらいです。 直子が、とても美しく謎めいていて神秘的なイメージに書かれているのに反し同じ女性として有り得ないほどの性的発言があります。 上巻だけ読んで私が勝手に抱いた感情は(以下、勝手な感想なので読み飛ばして頂いて結構です)、 いくら主人公がタラシのすぐヤル軽い男であっても良いのです、 ただ直子だけは抱くべきではなかったなと感じます。 直子だけは触れられない領域だったのであれば主人公の発散しきれない感情をその他大勢で発散しても良かったかな...と。 主人公も博識ぶっていて、「僕は君たちとは違う」と周りを見下したような男にしか思えなく、軽いです。 文章は確かにスラスラ読めますが、小学生の日記か?と思われるような程くどい情景描写。 正直、エロ本に近いと思います。 しかし、流行りの文学に付いていけない時代遅れの自分のせいなのかもしれません(1番好きな本は人間失格/太宰治) が、もう村上作品を読む気にはなれないです。 残念です。 | ||||
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作品を通して、世界観や人間味が感じられない為、読書中も、読書後も何も伝わって来なかった。 作者はやたら、海外のメーカーを出してくるけど、その意図が解らない。 また、取って付けたような衝撃的なエピソードが時たま出てくるけど、その意図も解らない。 そんなもので、感情移入出来るほど人間の心は簡単じゃないよね。 | ||||
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この小説を読んで楽しめた人は、それはそれでよいとは思いますが・・・。私は家族や友人には読んでもらいたくないと思わされた小説でした。1、人物の意識や風景の表現のそれぞれが長くくどい感じがする。特に性行為に関する主人公の意識の表現は言い訳めいていて都合のよい妄想という感じがする。2、いろいろな意味で魅力的な女性を登場させ、いとも簡単に主人公と性行為をさせるということや、性行為に関する女性の言動が卑猥で非現実的である。男性風俗雑誌にある4コマ漫画を読んでいた方がまだまし、と思うほどの小節だった。 | ||||
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1Q84のヒットを受け、初めて読んだ村上作品でした。読み終わったあと、これまでにない不快な気分になりました。結局何が言いたかったんだろう?どうすることが正しかったんだろう?主人公のワタナベは結局傍観者で何もできず、ただいろいろな女性と関係を持っただけ。確かにあの年代の、あの年頃の男の子ならそうなのかもしれない。でもいろんなことを経験して大人になった目から見ると言いたいことはただ「何かできなかったの?」だけでした。大人になれば理解できるといった人もいますが、わたしは逆に子供だからこそこの小説を素晴らしいと考えるのではと思います。いろいろな苦難を経験し乗り越えてきた大人の目からは、ただ何もできずおどおどした子供たちの集まりで幼さは感じるものの魅力は一切感じることはありませんでした。考えず感じるべきとのレビューもありますが、そんな曖昧で抽象的、評価も浅い作品だったのか、と思い知らされています。 | ||||
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日常に潜む死との葛藤を真剣に綴った一つの記録。 そこから逃げずにネガティブを深く愛する。対峙する。 ひたすらそれについて書かれている。 何故かビートルズやビル・エバンスまでもが、この小説に出てくると鬱々とした雰囲気に変貌している。美しくとりつくろわれたこの社会の中で、ひそかにかつ根強くはびこる不安感。この小説に何かしらの居心地の良さがあるとすれば、その奮闘を静かに露呈してくれているからなのだろう。そして、この小説がファッション的でもある所に決定的な入りやすさがある。しかし、どうも気になるのは、この小説が支持されているという事実である。 この本の評価は、病んだ社会を呑み込んで膨れていくようで、とてもおそろしい。 現代社会が非常に危ういのではないかと感じずにはいられない。 | ||||
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私は日頃かなりの本を読むのですが、ノルウェイの森を読み始めてから上巻の中間辺りでやめてしまいました。高校生の時、国語便覧を参考に読書しまくっていたのですが、この本だけは読破するまで読みたいとは思えなかった。がっかりしました。ストーリーも、人物も私にとって何の魅力もなかったので、BOOK・OFFに売ってしまった。今後、読み直してみたいとは思わなさそう。 | ||||
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上下読みました。何も心に残らない。色々な女性キャラクターとの性描写が豊富なので、男性には青春時代のファンタジーが小説になったようで、楽しめるのかも知れません。私には、登場人物達の浅く見える思考や言動の多くが不可解、時に不快でさえありました。文章は綺麗ですが、それは宝石のカタログの文章みたいなのもので、本質とは全然関係ないけど、読んでいて何となくおしゃれな気分に酔わせてくれるもの、ぐらいの表面的なものしか感じる事ができませんでした。文章として優れた技巧やテクニックや暗喩は理解できますが、ただそれは表面上のもので、そこに本質的な深いメッセージや意味や哲学を感じ取ることができませんでした。主人公の思考があまりにも曖昧で、他人はこんなに曖昧な思考で日常生活を送っているのかと、その点で唯一発見がありました。あまり深い造詣のある本を読んだ事がない人々、もしくは人生で本当の苦悩を経験したことない人々(特に若年層)が、おしゃれな純文学を読んでる自分に酔い知れたい時にはぴったりの小説なんだろう、という印象を受けてしまいました。曖昧模糊とした主人公の一人称形式や、自殺といった要素が純文学の要素なのでしょう。また、性描写やおしゃれな文章も、読者を楽しませる要素でしょう。でも、深さや、哲学や、とにかく心に響くものが何もなかった。思考欠如の曖昧さが文学なのだろうか、という疑問さえ浮かんだ。たぶん、作者と私の感性に接点が一切ないので、共感できる要素を発見できず、とても退屈で浅い小説にしか思えませんでした。男性にとって都合の良い、「純文学という名のカモフラージュをした性描写の多い恋愛ライトノベルって感じです。ファンの人、すいません。大学時代に、当時好きだった男性がこの本を好きだと言っていたので、読んでみました。読んで良かったです。その男性とは感性が合わないことが良くわかったので、それ以来、その男性への興味が薄れました。誰かに「この本の良さを理解できない君は、この文学の深さや哲学、繊細さを持ち合わせていないのだ」と言われれば、喜んで「はい、そういう感性は持ち合わせておりません」と答えたい。そういう感性を持ちたいとも、思えないのです。映画化で再評価されているので、「この本がつまらなかった私の感性は腐っているのだろうか」と疑問に思いアマゾンのレビューを見ました。賛否両論で、私同様につまらないとおっしゃってる方も多く、正直安心しました。アマゾンさん、沢山のレビューを読めるシステムを作ってくれてありがとうございます!話がそれますが、映画「アルマゲドン」もしかり。この映画に感動したという人は、私の中では、思考欠如か、よほど映画を見ていない人、薄っぺらい感動に酔う単純な人、という判断をしてしまいます。それと同じように、この「ノルウェイの森」に感動した人は、私の中では「いい人だろうけど、薄っぺらい感動に流されたり、人の意見に流されたり、物事に対して深い洞察を持たない人」と思わざるを得ない。申し訳ないけど。 | ||||
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映画が話題になっていて興味を持った。村上作品は今まで読んだことがない。上巻はあまりにテンポが遅く、途中で挫折しそうになりながらも下巻に突入。下巻も3分の2に達しようという頃から一気に引きずり込まれた。さすがにこれだけの支持を集める作家だけのことはある。素晴らしい文章力、ぐいぐい引き込まれ、ワタナくんとレイコさんが行なう直子の葬式の場面では思わず落涙してしまった。しかし、最後の最後でこけてしまった。主人公は上巻の冒頭部分でドイツの空港に着陸していたのではなかったか。そういうエピソードを持ち出すなら、きちんとループするのが常道だろう。それなのに、このワケのわからん終わり方は一体何?性=生という捉え方は理解できる。しかし、名もない女の子とは気軽に(何も考えずに)セックスするのに、直子や緑に対して「挿入」にこだわるセックス感はいかがなものか?「挿入」が「種まき行為」=生殖行為として意味をなすものなら、行きずりの女と寝てしまう行動はいかにも矛盾している。また、登場人物が相次いで自殺するのには閉口してしまった。こんなに自分の命を粗末にしてはいけないよ。直子には最後まで共感できず、印象も薄かった。主人公が彼女にこれまで引きずられてしまったのかも理解できないままだった。生きることに執着し、恥をさらしても生き抜く作品に共感する私は、恐らく村上作品はもう読まないと思う。 | ||||
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