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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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賞を受賞したり、ファンの間でも評価が高く、期待して読みました……が ……えらくスケール小っさくないですか?計算士、記号士という独自の特権的な職業が出て来て、かなり生々しい勢力争いがされてるようですがそれはあくまで背景で、作中、主人公が遭う被害は、家メチャクチャにされて、ちょっと腹切られるだけ。 地下の冒険も非現実的過ぎるし、「やみくろ」も結局何なんでしょう?単に邪悪な存在?そんなもんいませんよね、現実には。この作品は単なるファンタジーですか?オマケに登場人物も非常に少ない。なんていうか、この作者の作品の主人公は、自分を大事に大事にするのが多いですね。「〜じゃないか」とか言って、反省しない。 あと、周りに愚かしい人間がいて、それに主人公は巻き込まれてしまう、みたいなパターン。「やれやれ」とか言って。作者のそれとなく、しかし揺るぎない自己肯定に付き合わされ、それに共感できた読者には、彼の作品は傑作なんでしょう。ある意味、今の時代を象徴する作家かも。僕には合わなくなりました。ただ、音楽や小説に対する知識、引用は並の作家とは一線をかくすと思います。 | ||||
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めっちゃくちゃひとりよがりな内容。次から次へとよくまあここまで読者を置いてけぼりにして駄文を書き連ねることができるものだ。とにかくつまらない。いつもの作風が行き着くところまで行き着いてしまい、結果やりすぎの駄作になった典型。 | ||||
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村上春樹の作品の中でも群を抜いて評価の高い本作品。 、、、申し訳無いです、私全く面白さが解らなかったです。 五年程前、上巻の1/4ほど読み進めた所で全然物語に入り込めず一度断念しました。 そして最近、凄い時間をかけて読み終えたのですが結局は 「ハードボイルドワンダーランド」の計算士の主人公の脳内世界が 「世界の終わり」って事しか解らず、 要するに 1,「ハード」ではやみくろとの戦い 2,「世界の終わり」では失われた影との惜別 って事で宜しかったンでしょうか? ・・・わからん。。 | ||||
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今更この本にコメントする必要など本当は何もないのだが。何とか文学賞でのスピーチだの、新作が空前のベストセラーだの、という空騒ぎをばかばかしく思うついでに、この作者の小説で自分が最後に読んだこの本に雑感を。 ストーリーも文体も非常にスマートで、ブランド物の洋服や雑貨のように、知的ファッションのツールとしては申し分ない作品。しかし、小説の底はきわめて浅い。物語というものの本質的な娯楽性を逆手にとって読者の不意をつき、喉下に匕首を突きつけ無理心中を迫る、というような真の道化のリアリティーはここにはない。「ふり」程度はあるかもしれないが、読者だけ死んで、自分は生き残ってしまう情けないパターン。いや、読者もこの程度で死んだりはしない。そういう意味では、まったく安全・安心な商品。 「壁」も「システム」も単なる幻想にすぎない。小説の中だけの、文字通りの「フィクション」。「心」もまた同じ。すべては作者の頭の中ででっちあげられた空虚な概念。そんなもの物語の外の「現実」のどこを探しても存在するわけがない。そんなことは百も承知と言いながら、作者も読者も、何か人生の、あるいは世界の真実に迫ったかのような錯覚を楽しんで、自分らの「物語」の限界にはまったく気がついていない様子。「物語」の役割に対する過度の信頼や筋違いの神聖化はやめたほうが良い。それが行き過ぎれば、ひょっとして、そういう「物語」こそが「壁」や「システム」に成り果てることになるかもしれぬ。 そういう意味では、現代における「物語」の衰弱した姿がここにはあるのだと思う。まあ、弱い、というのがこの作者のトリッキーなセールスポイントではあるのだろうが。 | ||||
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村上春樹さんの作品を読んだのはこれでまだ2作目です。 フランツ・カフカの作品が好きで、村上春樹さんはカフカに影響を受けた 日本の作家、というのをどこかで見て読んでみたいと思ったのがきっかけで、 春樹作品の中で最も有名だと思われるノルウェイの森をまず読みました。 そのときは正直、私にはあいませんでした。 読む限りカフカの影響はまったく感じられませんでしたし、ありていに言って しまうと、作者の自慰行為を見せられているような不快感が残りました。 でも、このアマゾンのレビューを見て、どうもノルウェイの森よりこちらの方が 自分には合っていそうだということで、前回のことはありましたがこの本にも トライしてみようと思いました。 結果、やっぱりダメでした。 言いたいことは分かるんですが、とにかく引っかかる部分が多かった。 主人公のために博士と孫が尽力してくれる理由が最後まで分かりませんでした。 システムやカンパニー側が消そうとする理由は分かりますが、博士と孫がなぜ 自分達を危険にさらしてまで? 最後の謎解きも、最初に会ったときに話せばそれで済むのに、なぜ地下でわざわざ インディージョーンズばりの冒険をする必要があったのでしょう。 主人公といい関係になる二人の女性はやっぱり主人公の自慰行為を手助けする ためだけの道具に見えます。私個人の穿った見方かもしれませんが。 上巻の方の世界観作りだけは確かに(私は好きな)カフカ的で、興味を引かれた ので下巻に入ってからの謎明かしに結構がっかりしました。 他に琴線に触れる部分があまりなかっただけに特に。 おしゃれな雰囲気を出したいだけじゃ?と思えて仕方がない現実離れしたセリフ 回しも、うーん・・・ あくまで私の場合ですが、読んでてもそういう部分がいちいち引っかかって あまり楽しめる作品ではなかったです。 | ||||
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約20年前桃色の布表紙の「豪華」箱本を購入したが ほぼ未読のまま捨て本となる。 さらに文庫本を再度購入してみたが、未だ読むに至らず。 著者の名前だけが一人歩きしているとしか思えない。 | ||||
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1.「世界の終わり」の方の世界にリアリティが感じられなかった。 意味も感じられなかった。「ハードボイルド・ワンダーランド」 の方と同程度の分量が、果たして必要だっただろうか? 2.主人公に魅力が感じられなかった。すべての実験をくぐり抜けて 生き残った唯一の計算士にしては、内面が凡庸で、目的意識も希 薄で、読者に力を与えるようなパーソナリティーを備えていると は感じられなかった。 以上の二点の理由により、残念ながらそれほど楽しめませんでした。 | ||||
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カフカ、チャンドラー、ヴォネガットを熟知する人がこの作品を読めば皆 「よくもまあ、棲む世界の全く異なる3人を一冊の本に閉じ込め、ものの 見事に彼等の世界を拝借しちゃって・・・」と驚き、呆れ返ります。 そして一方、上記の3人の作家をあまり知らない人がこの作品を読めば皆 「ひょっとして、村上春樹氏は希有の天才作家なのでは・・・」と、つい 思ってしまうのかもしれません。 そもそも作者みずからそれ(世界拝借)を認めるかのような本書のタイト ルが頂けません。 さらに、それがそれぞれの単なる「模倣の集合体」に 過ぎないとしたら、それはおよそ“創造”とは無縁のものです。 しかしながら・・・ 村上氏が描く世界を私は好きにはなれませんが、上述の件を差し引いても 氏の作品は、圧倒的な哀しみに胸を潰され、無力感に取り憑かれた人々に “新たな「日常の捉え方」”そして“新たな「先への希望の抱き方」”の 一方向を明瞭に指し示しておられると思います。 その意味に於いても、今後は、出来うれば「カタカナの入った題名」でで は無く、また、俗に言われる所の「ネットウヨ」ならび「オタク」の潮流 におもねる事無く、より明確に、より簡潔に、我々日本人に必要な「新し いアイデンティティーの確立」に寄与していかれる事を切に望みます。 | ||||
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私は、村上春樹ファンだ。誰が何と言おうとファンである。この作品を読んで思ったこと。「つまらない」正直に言って悲しくなった。中途半端な哲学書・・・・・・それがこの作品のタイトルといって良いだろう。イメージとしては、ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』という感じだろうか。「心」の持つ不完全性をテーマとして、様々な事象に疑問を投げかける。考えることに対する崇高さ、当たり前のことを当たり前としてとらえれば、そこに不条理さと新鮮さが生まれてくる・・・・・・そんなことを私は彼が言いたいこととして読み取った。しかし、「だからなんなのだ?」といいたい。小学生~高校生に対して書かれた、ただ漠然とした彼の哲学感を投げかけた小説なのだろうか。抽象的かつ印象深い比喩を多用した彼の文体は相変わらず読んでいて心躍らせてくれる。ただ、肝心のストーリーがはっきりいって「つまらない」。抽象的に哲学っぽいことを語れば純文学なのか?村上春樹はこの程度の作品をして、最高傑作と呼ばせていいのだろうか?正直言ってショックである。 | ||||
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村上春樹の最高傑作と誉れ高いこの本を期待して読んだが、まったく理解できなかった。ファンタジー作品というべきかSF作品というべきか著者の自己満足の作品というべきか。この本を読んだ人の感想は、「面白い」と「つまらない、意味不明」のふた手に分かれると思う。文章の行間から自分なりの解釈をして納得するのが前者で、内容自体に疑問を感じこの小説の主人公に感情移入できないのが後者である。私は後者の立場であった。東京の奥深い地下に研究室があったり、「音抜き」の意味や、自分の「影」を切り離したりetc・・・クエスチョンマークが頭上に浮かびながら読み進めていつかは面白くなるだろうと期待していたが、最後も中途半端な形で終わっていて、結局何が言いたかったのかサッパリわかならかった。この本のレビューには5つ星が多いが、私みたいな意見を持った人もいるんだなと思ってほんの少し参考にして頂ければ幸いです。(村上春樹ファンにたて突くつもりはありません) | ||||
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