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風の歌を聴け



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風の歌を聴けの評価: 4.06/5点 レビュー 370件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.06pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全274件 241~260 13/14ページ
No.34:
(5pt)

原点

私が高校生の頃、この本の数ページが大手予備校の模擬試験に出ました。試験そっちのけで、この文章に引き込まれてしまいました。最初から読みたくて、即効本を購入した記憶があります。独特の世界観と表現力に魅了されます。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.33:
(5pt)

新鮮で感覚的な小説

初めて読んで感じたことは、著者は英語を母国語としている人かアメリカ小説を読み込んだ人だろうな、ということだった。数ある村上春樹の小説の中でもこの第一作目は特に”日本的”でなく、しゃれた会話が交わされる今まで読んだことのないタイプの小説だった。作品中の主人公は「文章について多くをデレクハートフィールドに学んだ」という。この本を初めて読んだ人の中でまずこの作家の存在を疑う人はいないだろう。今では周知のこととなっているがハートフイールドは村上氏が作り上げた架空の作家なのであるが、当時は実在する作家だと信じハートフィールドの作品を書店に問い合わせる人が絶えなかったほど巧妙に架空の作家を作品中に織り込んでいたのだった。ではこのモデルは誰?ブラッドベリ?ロバートEハワード?という風にハートフイールドについてその後もちょっとした論争があったほどである。こんな風に読み手を楽しませるのと同時に数字、古典、和歌またキリスト教的記号を埋め込むのが上手な作家である。作品をストレートに読んだ後は埋め込まれた記号や数字を探し出すという楽しみも味わえるので、村上春樹の小説は二度も三度も楽しめてお得感が高い。まだ村上ワールドに足を踏み入れたことのない方には、すべての始まりである「風の歌を聴け」をおすすめします。文庫本のカバーをとって中を見たことのある人はいるでしょうか?佐々木マキさんが書かれたカバーをめくってみてください。こんなところまで楽しめちゃいます。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.32:
(5pt)

もしも、です。

もしも、あなたが「海辺のカフカ」や「アフターダーク」を読んでがっかりしたのなら、必ずこの本を読まなくてはいけません。それが唯一、村上春樹のディープな所を理解できる方法だから。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.31:
(5pt)

ドライな文体が好きです

旅行、キャンプに行く時に村上春樹の新作が出ていたら必ず持っていきます。中でも「風の~」と「羊をめぐる冒険」は大好きな作品です。この頃の氏の作品はバーを経営されていて完全に職業作家としてではなく、(語弊があるかもしれませんが)片手間に書いてるはずです、今日はここまでみたいな感じで。だから、章立てが多いですよね。けどそこがまたいいと思います。若者の心情をうまく現せていると思います、それから比喩がとてつもなく巧くて判り易いですよね。(自分の拙文が恥ずかしい)時間つぶしに本でも買うかという時に古本屋でついつい買ってしまう本がこの本です。家に何冊あることやら。バリバリの純文学であるにもかかわらず、ライトでドライな文体が僕は大好きです。どこがどういう風にとは巧くいえませんがね。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.30:
(5pt)

虫歯の話

村上春樹さんの小説の中でもっとも好きな作品です。僕と鼠の会話はどこもかなりかっこいいです。その中でも、私は虫歯の話が大好きです。全ての人々は同じ条件であるという僕に対して、鼠が「嘘だといってくれないか」と口にします。いつもここを読むときに、なぜそこまで頑なに鼠は言わねばならないのか、僕は本当に条件が同じだと考えているのか…、と考えます。また初期の頃の作品はストーリーで読ませるのではなく、文章で読ませている気がして好きです。初めから読むだけでなく、適当にページを開いて読んだりしています。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
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No.29:
(5pt)

村上春樹さんを読むならデビュー作から

村上ファンなら誰も知っていると思うけど、村上さんのデビュー作品。大学時代に読んだ時には、その洗練された文体とアフォリズムのタッチにしびれた。暗記するぐらいに読んだ。今でも書き出しは忘れていない。”完璧な文章など存在しない、完璧な絶望が存在しないように”20年たっても、その洗練さは古びていない。青春の倦怠と廃頽をそれまでの日本の小説の土着性と私小説の風土から解き放って描写している。その評価は後世に託されるが、文学のポップ化はこの本が基点と思う。題名はボブディランの名曲に影響されたんだろうね。スパゲッティがゆであがるのでこの辺で終わり。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.28:
(5pt)

再会

 村上春樹の「風の歌を聴け」、僕が高校生だったころに読んだ本だ。当時は何がなんだか分からずに、しかし引きずり込まれるように読んだ。 こうして再び新装丁で出たので衝動的に買ってしまった。読めば読むほど深く、しかし、よく分かる。面白い。新人でこれだけ書ける人はやはり天才だと思う。芥川賞を取った「二人」なんて足元にも及ばないものがある。 デレク・ハートフィールドという架空の作家を創り出すあたり、そしてそれを実在すると信じ込ませる力はやはりすごい。ハートフィールドの小説の内容の説明(もちろん村上さんの創作)がちょっと出てくるが、これは主人公である「僕」の求めていること、こう在りたいと思うことを投影しているように思えるのは僕だけだろうか?村上作品において「井戸」はコミットメントとの関係が深いという観点から見てという話だけど・・・。 そして、「鼠」が書こうとしている小説は「風の歌を聴け」を書いている時点での、村上氏本人の小説のことのように思える。 奥が深く、何度でも読めるこの作品。ぜひお勧めです。
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4062748703
No.27:
(5pt)

クールな夏

ねじまき鳥クロニクル、ノルウェイの森、海辺のカフカと読み、初期の作品から順番に読もうとこの本を手にとりました。上記三作はいづれも長編なので初めて読む中編ということになります。田舎に帰省した僕と素敵な人々と、ビールと音楽の夏。つまみが枝豆でなくピーナツなのがなんとも村上春樹らしいです。膨大な哲学がちりばめられているわけではないけれど、ところどころに垣間見える村上春樹の美学!素敵だと思います。少し気取ったクールな文章は変わらないのですね。
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4061163671
No.26:
(4pt)

小さな”タイムカプセル”

僕の日常"のみ"を綴った小説。この作品の内容はこの一行に集約されます。感動、ハラハラ、考えさせる―。およそ、小説のプラス評価として考えうるものはこの作品にはあてはまりません。何も無いのです。あるのは"相対的状況におかれている"僕の日常だけ。しかしながら、この作品には定期的に読みたくなるような魅力があります。学生時代、小中高と何も考えずにレールにのってきて、自分でレールを探さなければいけなくなったときの虚無感。あるいは、「上を見ればきりは無いけど、下にもいっぱいいるよね」と相対的にしか判断できなくなることに対する恐怖。「自分探し」とかいう人って好きになれないけど、将来の自分がよく想像できないからそれってやっぱり自分も「自分探し」してるのかな、とか。こうした人生に最低1回は体験するであろう感情を”状況描写”で描ききっている作品です。押し付けがましい「価値相対主義」的な哲学論は一切登場しません。不思議な”デジャヴ”が体験できる作品です。一読の価値があるでしょう。
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4061163671
No.25:
(4pt)

翻弄された感じです

舞台や、時間がかなり行ったり来たりして、翻弄されましたが、翻弄されつつも、強烈に引かれる物があって、なんというか、ココロの一カ所をフックで引っ掛けられている感じ。我ながら抽象的で分かりづらいレビューですが、読んだ方なら、何となく分かって頂けるんじゃないかと思います。続編があってよかった!
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.24:
(5pt)

懐かしい新鮮さ!

今や日本を代表するベストセラー作家村上春樹のデビュー作。自ら経営するジャズバーが終わったあと、ひとり夜中の台所で書いていたというこの小説は、一言で言えばとてもビールの飲みたくなる小説です。執筆できる時間が1日に限られていた為、今日はここまで書き上げよう、と決めて書いていたそうです。その結果がチャプターの多さに反映されています。作品の出来については賛否両論あると思いますが、僕は最近の作品よりも初期の作品のほうが好きです。特に2作目の「1973年のピンボール」までは兼業作家だったということもあり、とても楽しんで書いている感じがします。確かに筆力、構成力などは現在と比べるべくもありませんが、逆にそこに新鮮さを感じてしまいます。ちなみに作中登場するデレク・ハートフィールドという作家、僕は実在する人物だと思っていました・・・。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
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No.23:
(5pt)

思い入れ

かれこれ20年も前、青春まっただ中、高校生時の初村上春樹。あろうことか途中まで村上龍だと思って読んでいた(笑)。でもこの本が青春期の私に及ぼした影響はすごいものだと思う。ものの視点とか感じ方とか…途方も無く感化された。当時何度も何度も読み返してまさにバイブルだった。だから思い入れたっぷり。この中で流れる独特の時間。思い出すだけで胸がきゅっとなる。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
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No.22:
(5pt)

村上春樹の本心が分かる・・・?

大学に入る前に読み、大学2年のとき読み返した。その間にフィッツジェラルドなど村上春樹が愛読したと思われる本などもいろいろ読んできた。この本では特に、人はみな不毛な人生を生きるのであり、誰もが人間としての弱さを持っているというテーマを扱っている。これは彼の処女作である点で、彼のそれまでの人生観が反映されているといえると思う。彼の本心を垣間見ることができるようでとても興味深かった。生きていくうえで励まされることも多いのではないかと思う。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
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No.21:
(5pt)

原点

この作品にはじまり『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』『ダンス・ダンス・ダンス』へとつながっています。この本だけでも楽しめますが、やっぱり村上春樹好きの僕としては全部読んでもらいたいてすね。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
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No.20:
(4pt)

なくすと、つい、買ってしまう本。

引っ越しをする度に、どこかへ消えてしまう文庫本だけど、忘れた頃に読み返したくなる作品。彼が作る丁寧な文体は癖になります。すべての村上春樹文学は、ここから。
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No.19:
(4pt)

酒と恋愛と友情と

10代~20代。大学生。モラトリアム。どれも懐かしく響くのは、自分が歳をとったということか・・・。この作品を最初に読んだ時は、大学生だった。村上春樹作品は、高校生のころ「ノルウェーの森」でデビューなのでそれから間が空いている。ちょっときどった作風が鼻についていたのかもしれない。3部作、そして当時の全作品を読み終えてもそれほどの感慨はなかった。しかし、30歳をすぎた今、読み返してみて、この溢れ出す想いは何だ?これがノスタルジーというやつか!?おそらく誰もが通過する酒と恋愛と友情の日々。思い出すのも悪くない。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.18:
(4pt)

危険です

広く、この世に対する失望感を感じているとか、せまく、今の仕事や生活をやめてしまいたい、というような思いを持っている人が読むのは危険です。この作品の指し示している世界の方に行ってしまおうかな?なんて考えてしまうかもしれない。心地良いし、ある邪悪なものからは距離をとっている、その文章の魅力は麻薬のようです。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.17:
(5pt)

毎年、夏が来ると必ず手に取る

大学生時代、夢中で読んだ。読むだけでは満足せず、主人公の「僕」になりきった。「僕」と同じように、夏休みに実家に帰省していたので地元のバーに連日顔を出し、ビールを浴びるように飲んだ。鼠はいなかったが・・・あれから10数年・・・実家に帰ることもないが、毎年夏が来ると必ず手に取る一冊です。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.16:
(5pt)

ラジオのDJがリスナー達に告白する“愛”

この本の存在を知らず、「1973年のピンボール」を先に読んでしまい、あとから読みました。ハルキさんの他の長編作品より短めだし、初期の作品らしく(というかデビュー作ですが)淡々として、クールな感じです。でも、ある種の人間愛が描かれていると思います。「最近の村上春樹は変わった」「デタッチメント(かかわりのなさ)からコミットメントへ」などと言われるようになってからまた読み返して、「ああ、変わっていないんだ」と思ったものです。クールでドライな文体だけれども、この人は昔から一貫して人間を愛していて、それは全然変わらないのだ、と。(もちろん、そうでなければ小説は書けませんけれどね)しかし、初めて書いた小説の書き出しが「完璧な文章なんて存在しない。」なんて、只者じゃあないんだろうな~、やっぱり。スタイルがかっこいいんですよね。好き嫌いはあると思うけれど、私はやっぱり好きなんですねー、村上春樹。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.15:
(5pt)

心を揺すぶられる青春小説

昔、フィツジェラルドやヴォネガットの影響を受けた作家ということで読んでみたのだが、結局フィツジェラルド以上にハマってしまった。特にデビュー作であるこの作品と幾つかの初期の短編は、近年のような超常現象とかファンタシー色が無く、もっとピュアで共感できるところが多い。この続々編にあたる『羊をめぐる冒険』の中で「君は昔はもっとナイーブだったぜ」というセリフがあるが、確かにこの作品での"僕"は、不器用でぶっきらぼうで、青春とか若者のやりきれなさとかそうゆう感じが強く出ていて、読んでて心を揺すぶられた。長編と短編の間ぐらいの半端な長さもこの作品にはピッタリで、今でも一気に読み返すことのできる数少ない作品のひとつです。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671

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