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風の歌を聴け



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風の歌を聴けの評価: 4.06/5点 レビュー 370件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.06pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全274件 221~240 12/14ページ
No.54:
(5pt)

おもろい

 村上さんの作品は気取ったところがあるから嫌いだ、とかいう人がい
ますが僕は彼の作品が好きです。確かにかっこつけすぎの表現はありま
すが、読んでいてなんともいえない世界に浸ることができます。人に何
かを語る本もいいですがカンジで入っていく彼独特の調子は読んでいて
癖になります。
 この作品は村上さんのデビュー作で「1973年のピンボール」「羊をめ
ぐる冒険」「ダンス・ダンス・ダンス」とつづいていく4部作になって
ます。この作品が気に入った方は読んで見てください。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.53:
(5pt)

この本から始まった

単行本の初版を買った。純文学はほとんど読まないがロックとジャズの香りが漂う本を好んで読んでいたから買った。世代も2つ上の作者ということで同世代の共有するものを感じた。僕には「わかる」本であったが、芥川賞の講評を読んで、こういう人のために書かれているのではないのになあと思った記憶がある。20年経った今、いわゆる大作家になったはずなのに、私にはそんな風に思えない。そういう意味ではそれまでの作家のイメージを払拭してくれた新しいタイプの作家です。テレビに出ない、自分の我侭を貫く、すごくアメリカンぽっくて実は庶民の目が根底にある。そして体制に迎合しない。作品の前に人物に惹かれているので一応全ての作品を読むことになった。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.52:
(5pt)

嵐の後で

村上春樹は間違いなく全共闘時代を生き、影響を受けた作家の一人だが、彼はそれから10年の年月を経て語り始める。しかも全共闘時代という嵐を書くのに、70年代の退屈な夏を書く。ちょうど大地震の物凄さそのものを見せるのは不可能で、地震が収まった後に被災地の映像を写すことしか出来ないのと同じように。そういえば、僕の学生時代には「しかし彼女は間違っている。僕はひとつしか嘘をつかなかった。」という部分で、どれがそのひとつの嘘だと思うか、という問題が流行ったこともあった。そういうことを思い出すと、やはり村上春樹は社会現象だったのだなと思う。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.51:
(5pt)

村上ワールドへのプロローグ

この作品に出会ったのは予備校生のときで巷では村上氏の「ノルウェイの森」がベストセラーとなっていました。姉にもらったこの本はいまだに何かのおりに読み返してもう20回ぐらい読んだと思います。当時ちょうど主人公と同じ年頃で大学生への憧れもあいまって強烈に響いたと思うのですが、今も当時のままの思いで読むことができます。確かに他の村上作品にはもっとインパクトのあるものもたくさんあり好きな作品もたくさんあるけれど何故かこの作品は自分にとって別格のような気がします。デビュー作が一番好きだなどというと村上さんには申し訳ないけれど、いまや村上ワールドに入り込んでしまった自分にとってのプロローグがこの作品なのだと思います。かすかに心地よく流れてくる風の歌が本当に聴こえてくるようなそんな作品です。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.50:
(4pt)

この本が出たこと、

 あるいは、村上春樹のデビューはもはや革命だと思う。
 作者は後続の様々な作品世界に決定的に影響を与えた。本多孝好、井坂幸太郎など、今活躍中の小説家たち多大な影響を与えているのが、その作品を一読しただけでわかる。
 理解しやすいと言われている村上春樹だが、全然理解できない。デレク・ハートフィールドなんて架空の作家や変なTシャツの絵は出てくるし、なんだかよくわからない。だけど、全然つまらなくもなく、ヴォネガットのような乾いた文体と文章のラストにときどきぽつんと僕らを突き放すように置かれる「そういうものだ」みたいな文句がたまらない。
 何度となく読んだ本。最高の一冊だ。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.49:
(5pt)

何度でも。

私の場合、夏が近づく度にこの作品が読みたくなります。人物の内面描写よりも、軽妙洒脱な文体に力が入っているため、賛否両論なのでしょう。しかし、私が初めてこの小説を読んだ時は、そのドライな文章に魅せられました。そしてすごく切なくなりました。この三部作(+1)が個人的に村上春樹作品でのベストです。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.48:
(5pt)

軽快さと乾きと

こういっちゃ言葉悪いですが、この小説に中身を求めちゃだめです。中身なんて全然なくて、スタイルだけで書かれたような作品です。でも、というかだからこそ、村上春樹さん初期独特の軽やかな乾いた文体をもろに感じることができ、読後感はさっぱりと気持ち良い気分になれます。内容というより、文章やそのテンポに癒されます。むつかしい文章に疲れたときなんかに、トイレで適当にページをめくり、何行かさらさらと読んでみるのに向いてる気がします。ちなみに僕はもう7回くらい読んでます。けど飽きないです。無内容な小説も良いもんですよ。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.47:
(5pt)

音楽が聞こえてくる

入り込んだら一気に読み終わる。読後感は良質な映画を観た後に似ている。いろんな場所で、いろんな気持ちで、何度となく読んだ本。毎回共通するのは、体が軽くなったような気がすること。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.46:
(4pt)

1970年という時代。

 当時に発表された小説の中では、かなり革新的な作品であったのではないかと思いました。読んでいてあきないし、上から見下ろしたような文章でもないからでしょうかわかりませんが、なんとも不思議な後読感です。長さも繰り返し読みやすい。 村上春樹氏の作品(私が読んだ中で)に登場する主人公はどれも、気の利いたジョークを操ります。それをマネしようとしても咄嗟には出ないような言葉ばかりで、いつも感心させられます。 また作者が本書の題名を「風の歌を聴け」とした意図はなんなのでしょうか。歌ではなく、声や音ではいけなかったのか。風は一体どこにふく風なのか。何かを比喩的に言ったものなのか。などなど想像は尽きませんが、本来このような事を考えるべきでないのかもしれません。読みやすい長さなので、時間をおいて繰り返し読んで、作者が本作品で読者に伝えたかった事を少しでも知りたいと思いました。私も村上春樹氏が聴いた、「風の歌」をぜひ聴いてみたい。 私には評価しがたく、形容しがたい面も数多くあったので、世間の本書に対する、批判的な意見も、肯定的な意見も多く聞いてみたいです。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.45:
(5pt)

日本文学の流れを変えた記念碑

最も人気の高い現代作家の一人である村上春樹のデビュー作。ストーリーらしいストーリーがなく、ごく短く詩的なエピソードの連鎖によって主人公である「僕」とその親友「鼠」のものうい一夏が語られる。どこか芸術短編映画みたいなとりとめない印象を受けるこの作品、行間に隠された謎を解こうと必死になるのも良いが、そのとりとめのない心地良さに浸ればそれで十分だと私は考える。映画のように鮮烈でクールなフレーズ。アメリカ風のちょっと気の利いたジョーク。これまでの日本文学特有の湿った風はここには吹かない。これは不完全な形式によって創り上げられた完璧な文章空間だ。村上春樹はこの小説で日本文学=陰湿のイメージを打破しようとしたのだろうし、その試みは成功したように見える。「ねじまき鳥クロニクル」を頂点とする難解な長編小説のような深みはないけれど、革命的に軽いスタイルは今読み返しても十分楽しい。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.44:
(5pt)

デビュー作

 いわずと知れた村上春樹のデビュー作。ドライな感じで凄くかっこいいセリフばかりでストーリーを覚えてしまってもまた読みたくなる。そういう本。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.43:
(5pt)

社会不適応者のための物語

「僕」と「鼠」はともに20歳で、親友です。二人ともどうも人生が楽しめない。漠然とした悲しみを抱えています。過去に何があったというのではありません。社会に(あるいは自分に)なじめないでいる。拒絶反応を起こし、必死にそれに耐えようとしている。その姿に共感してしまいます。仲間を見つけた、という安心感。社会とも自分自身とも折り合いがついている人には楽しめないかもしれません。この小説は、時間の流れを追いません。著者である「僕」が二十代に失ったものと得たものを交互に描いていく。まるで思いつきのまま書いているみたいに、ものすごく短いエピソードが継ぎ足されていきます。物語はものすごく断片的に語られていきます。そのおかげか、退屈な場面はなく、象徴的でインパクトの強い場面ばかりが連続します。おいしいとこどりの小説です。「僕」は耐える。苦しみながらもいろいろなものを受け入れていく。「鼠」は少し弱い。読者は二人に共感し、「自分も」という気持ちになります。僕らは今のままじゃ駄目だ。でも弱点をなんとか克服すれば、世渡りのうまい奴らよりずっとマシな人間になれそうな気がする。僕は部分的に20回以上読み返しています。何かの補給作業みたいに。この続編が「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」となります。僕らの可能性は書き継がれ、「僕」と「鼠」の努力は続きます。現実世界では、僕らの努力も。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.42:
(4pt)

純文学

真の純文学って、案外こういうものなのかもしれない、と思った作品です。時代を感じさせられました。ああ、今とは違うんだなって。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.41:
(5pt)

とても素敵な作品です。

村上春樹の作品を読んで、最後まで面白かったと思った唯一の作品がこれです。村上春樹の世界が苦手と言う人にもお薦めです。無駄がなく、必要なことだけを語られていているので、さらりと読みやすく、且つ何かが心に残ります。特別に何かが起こるタイプの小説ではありませんが、1970年代の青春を、あたかも自分の記憶の一部として感じることができるのではないかと思います。仕事や人間関係や恋愛や、日常の雑務に少し疲れたときに音楽を聴くような気持ちで読むことができる、そんな小説です。基本的に村上春樹の作品は悪くない、と思っているのですが、彼の作品では、登場人物は皆同じ語り口調。しかも不自然で気障。普段はこれにやられて導入部分の素晴らしさの余韻もむなしく、途中で興ざめな想い味わっていたのですが、この作品ではそれも大きな問題ではありません。文中に挿入される他作品の引用も絶妙です。こんな素敵な作品を書くことのできる人だったのだと、とても感動しました。できればまた、書いて欲しいなと思います。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.40:
(5pt)

ヒルトンが二塁打を打った時、『そうだ、小説を書こう』と思った

村上春樹氏はある春の昼下がりに神宮球場にヤクルト-広島戦を見に行き、外野席に寝ころんでビールを飲んでいて、ヒルトンが二塁打を打った時、『そうだ、小説を書こう』と思ったそうである。そして書き上げた小説が本作『風の歌を聴け』だ。このあたりのことは、氏のエッセイ『やがて哀しき外国語』の『ロールキャベツを遠くに離れて』に詳しく出てくる。二塁打の飛び方とか、太陽の光とかではなく卒業後7年の歳月とハード・ワークが必要だったんだと解説されている(●^o^●)。29才の時のデビュー作は、『人生で必要なことは店で学んだ』氏の創造への欲求の結晶体である。ほとんど日本文学に触れなかった氏の作風は、氏の中で生まれ、氏のハードワークとともに氏の中で熟成されてきた『世界』だった。そしてそれは世界中探しても何処にもない場所だ。彼の『世界』。それは見事なくらいイマジネーションだけで構築されている。そして本作はほんの入り口で、奥は果てしなく深いのだ。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.39:
(5pt)

処女作には全てが含まれる

 「処女作にはその作家の全てが含まれる」とは誰が言ったか忘れたが この村上春樹の処女作にその格言が適用できるかどうか? 僕がこの作品を読んでいた1980年半ばに 今日の村上の作品を想像出来たかというと 否としか言い様が無い。賭けてもよいが 村上自身 想像していなかったと思う。但し 20年以上経った今日 「その後の村上」をリアルタイムで読んできた読者として 再度本作を読んでみると やはり 「全て」とは言わないまでも 「かなり」が含まれてきたことに驚く。 冒頭ハートフィールドという架空の作家の作品を さも実現するかのように紹介しつつ 一気に物語に引き込む「語り部」としての才能。(当時は このハートフィールド探しが行われたという。皆一杯くったわけだ) 一見軽い都会小説のような趣ながら 「人と人とのdis-communication」を通常低音とさせている「苦味」。 いくつかのエピソードの結末や意味を読者に最後にポンと任せてしまい 村上自身は口を閉ざしてしまう「不条理さ」 まさしく全て今日の村上文学ではないかと感嘆する。そう考えると やはり格言は正しいのかな。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.38:
(5pt)

村上春樹流、若き日のひと夏の思い出

さら~っとしていて、さら~っと読める本です。ぽかぽかとした陽気の暇な日曜日とかに読めばいい休日が過ごせる本です。「村上春樹流、若き日のひと夏の思い出」をノスタルジックに描いた小説です。きっと誰もが通過するであろう、青春の日々において不器用で清純な若者たちの自然な毎日の出来事を難しい言葉を使わず、フランクに分かりやすく、軽いタッチで描いた作品。デビュー作ということですが、もうすでに村上ワールドの巧妙な風景描写は健在で、目を瞑るとその情景が浮かんできます。きっとこの本はストーリーうんぬんよりも、その文章を感じる本なのかなと思いました。かといってストーリーもそこそこしっかりしているので読み終わった後のほろ苦さやノスタルジックに浸る感情は与えてもらえます。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.37:
(5pt)

我が座右の諸

私は、村上春樹ファンだ。数ある村上作品の中で一番すきなのが、この風の歌を聴け。大学1年生の時に読んで以来、私の座右の書である。とりとめのないストーリー、漂ってくる脱力感。それでも、圧倒的な力があるのはなぜだろう。思春期独特のやり場の無い思いや、反抗心にとても心を打たれたからか、それとも文章が内容に反してとても爽やかでノスタルジックだからか。確かに、ゆるくてだるい。けれど、これを読むと、18歳のころ私が何に対して怒っていたのか、何を思っていたのか、何を夢見ていたのか、そういったところへ戻っていける。本当に本当に大好きな一冊。思春期の人たちに読んで欲しいなあ。本当に愛すべき本だよ。
風の歌を聴けAmazon書評・レビュー:風の歌を聴けより
4061163671
No.36:
(5pt)

軽くて綺麗な純文学

 「完璧な文章などと言ったものは存在しない、完璧な絶望が存在しないように」 出だしに引き込まれて一気に読んだ。ドライではあるが洗練された文章、起承転結にとらわれない作品構成。大衆文学ではまずお目にかかれない、文学という芸術「純文学」の世界を堪能することが出来る。文学作品はストーリー、主人公の魅力等で読ませるのではなく、思想、文章で読ませるべきだ。作品の良さが解らない人、好きになれない人は読まなければいい。他にも娯楽はたくさんあるのだから。テレビ、映画等容易に手に入るものはいくらでも巷にあふれている。 「昼の光に、夜の闇の深さがわかるものか」 つまりはそういうことだ。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.35:
(4pt)

「書くこと」について

「村上春樹のデビュー作」とある様に、ファンならば読む価値はあると思う。(上村春樹に興味を持ったら、お薦めしたいです)小説というより日記に近い内容で、ページ数は少なくストーリーが面白いというものではないが、その後の作品展開の要素が随所に現れている。冒頭から「完全な文章などどいったものは・・・」に始まり、まず「書くこと」について考えを述べているのも面白い。また、書き出しと最後にハートフィールドという作家が、あちこち出てきて、「書くこと」について影響を受けたことも分かるので、ファン必見の一冊だと思います。
風の歌を聴け (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703

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