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千里眼 トランス・オブ・ウォー
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【この小説が収録されている参考書籍】
千里眼 トランス・オブ・ウォーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 21~34 2/2ページ
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私が愛してやまない『千里眼』シリーズの、いよいよ10作目です。今回は、いつもの血湧き肉踊るエンターテイメントとは趣が異なり、かなり社会派色が強いです。美由紀ったらついにイラクまで行っちゃったし、最初から最後までドキドキハラハラなのですが、なにせテーマが重い!!先は気になるんだけど、ページをめくるのが怖い……といった感じで上巻は進みます。 見どころは、あっと驚く形で一ノ瀬恵里香との出会いが挿入されているところですね。2作をさらりと繋げてしまうところはさすがです。 でもシリーズ未読の方でも充分楽しまれているようなので、ぜひ多くの方に読んでいただきたいですね。テロや戦争が、いかに無益で残酷かが改めて理解できます。 | ||||
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下巻です。私はハードカバー時に、途中でラストの展開が全て読めてしまったので、いつものような驚き感が味わえず残念でしたが、やっぱりそこは千里眼らしい、爽やかなラストとなっています。 今回はさすがに内容が重かったので、純粋にお話しを楽しむというわけにいきませんでしたが、“戦争”についてほんの少し認識が深められたし、平和な世界を築いていけるよう我々は日々努力しなくてはいけないな、と深く考えさせられました。美由紀の「世界から戦争をなくしたい」という真っ直ぐな想いには本当に感動したし、胸が熱くなりました。 でもファンとしては…、やっぱり次作は、純粋に笑って泣けて、最後は爽やかに終われる、いつもの千里眼らしい千里眼を期待しております。またダビデがちょっかい出しに来るんですかね。すごく楽しみです! | ||||
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初めて読みましたが圧倒的な迫力に引き込まれました。 連続する人間模様と様々なクライシス、正に読むのを やめられない。自衛隊とアルカイダ問題を軸に、完全 無欠の正統派ヒロインを通して描く現代の寓話と感じ ました。とにかく面白かった。 | ||||
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巻末の解説にもあるように、これはもうシリーズ最高傑作でしょう。 いわゆるミステリー調のトリッキーなプロットは今回は採用されず、 ひたすら直線的に話が進む小気味よさ。 「ヘーメラーの千里眼」が自衛隊賛美の話ととらえるのは短絡的で、 今回のストーリーで、美由紀がカウンセラーに転じていく過程が、 説得力をもって描かれています。上巻の読みどころはそこですが、 それだけでも小説一冊分の読み応えがあります。 | ||||
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上巻のほうにも書きましたがこれは現代の寓話です。 ヒロインの活躍にはまりこんで、シリーズを全巻読みたくなります。 | ||||
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スピード感に溢れた下巻です。息をつく暇もありません。 メフィスト・コンサルティングの再来や、「千里眼の死角」の冒頭 との意外なつながりによって非現実性を強調しているところもあり ますが、注目すべきはイラクの描写が案外、かなり正確に描かれて いることです。列車にいくら乗っても千イラクディナールとか、ガ ソリンに八時間待ちとか、著者が現地を訪問したのではないにして もイラクを訪ねた誰かの話を詳しく聞いて書いたのでしょう。 このラストシーンは全人類の願いです。これだけ直球勝負に書いて くれると胸がすく思いです。 | ||||
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前作「ヘーメラー」で違和感を覚えた人も、この作品には納得するでしょう。あれだけ防衛大で優秀な成績を挙げて、将来を嘱望されてた岬美由紀がどうして臨床心理士に転進したかが描かれてます。両親の死から幹部候補生学校での訓練で、徐々に岬美由紀っぽくなっていく姿が描かれます。メインは今のイラク問題に派遣された美由紀の活躍ですが、本格的な展開は下巻のようです。 美由紀の両親の死に絡んでいた一ノ瀬恵里香とは「蒼い瞳とニュアージュ」の主人公ですね? 彼女が今後どう絡んでくるかも読みどころのひとつです。 | ||||
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「ヘーメラー」と同じく、今回も下巻に入り怒涛の展開です。イラクにおける岬美由紀の活躍は今までのシリーズを集約した理論で、ついに武力以外の方法で戦争そのものを終わらせれるか否かというところに話が及びます。ラストは感動的ですが、今までで最も現実離れした理想を描いた叙事詩という印象を受けるかもしれません。 爽快感とオペラみたいな雄大さと共に、まるでシリーズのラストみたいな哀愁さえ漂いますが、すぐ次に「千里眼とニュアージュ」が予告されてるうえに、メフィスト・コンサルティングの影もちらついてますからね。楽しみは終わってないんだと喜びもひとしおです。 | ||||
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もちろん、フィクションなんですが、 かなりきわどい話も出てきます。アメリカの大統領のイラク政策に対する考え方や アルカイーダって本当に存在するのか?なんて、 リアルでした。最初は、岬美由紀の昔の話が中心。 そして、途中からは混沌とするイラクで 命を投げ打って、戦争に反対し、行動する姿、 とても印象に残ります。世界中の人に読んでもらいたくなります。 | ||||
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私、個人的にこの作品シリーズ最高と思います。もちろんフィクションですし、現実にはちょっとありえない解決ですけど、それでも平和への願いがこめられていて素直に感動しました。今回の美由紀はほんと、ナウシカですね。 | ||||
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シリーズであることを知らず、初めて読みましたが、とても 面白かったです。 女性自衛官にしてジェット戦闘機まで操れるほどにまで腕を あげた防衛大生が、幹部候補生として入隊後の訓練中に、次 第に自分に向いているのは組織の駒として働くことでなく、 ある意味で理想論ともとれる超平和主義と気づきます。この 世の争いのすべてが心の問題と悟った岬美由紀は臨床心理士 に転職するのですが、イラク人質問題解決のため派遣され、 そのまま独り置き去りにされてしまいます。 後半のシーア派武装勢力と心を交わすべく古今奮闘する美由 紀はまさにジャンヌダルクかナウシカばりの活躍で、胸のす くような結末を迎えます。「戦意のトランス状態」という着 眼点が面白いです。 | ||||
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千里眼シリーズは好きで全作読んでます。岬美由紀がとにかくカッコよくて憧れます。この手の冒険小説というと男性向けという印象がありますが、この作品は女性も楽しめると思います。理由は、グロさがないこととか、いつも爽快にさせてくれることとか、ヒロインが男性に媚びるところがいっさいないとか、いろいろ理由はありますが、第一の理由は美由紀が行動力だけでなく、28歳にして優しさを秘めた賢人で、可能な限り頭脳で問題を解決しようとするところが魅力的です。心理学もとても勉強になるし、ハラハラドキドキ楽しめます。イラク情勢も「現在」を反映していて凄いです。 | ||||
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遂に、小泉・ブッシュが登場して岬美由紀に 出会っちゃいました。しかもイラクを平和に できるかどうかというキワドい話です。けど、夢中になって読んじゃいます。今度の 美由紀さんは、シリーズでずっと説明されて た「トランス状態の功罪」を説いて、戦争を 阻止しようとします。メフィスト・コンサルティングの新たな勢力 の台頭や、「千里眼の死角」の冒頭の謎も解 き明かされます。ラストは本当に感動しました。戦乱の国に真 に平和が訪れることを願って… | ||||
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シリーズでどの作品を好むかは人それぞれであるが、この作品が近作の中でも最も優れていることに異論を唱える人はそうはいないだろう。紛れもなく秀作、傑作。前作「ヘーメラー」で岬美由紀の過去に違和感を覚えるのは、まだ続きがあったからである。今回の作品で、遂に美由紀が自衛官から臨床心理士へとどう心の変容があったかが明らかにされる。友情とライバルとの敵対、そして現在、イラクの真っ只中に独り置き去りにされた美由紀が、戦乱の国に完全平和を実現しようと奔走する。ラストは「運命の暗示」以上の感動と戦慄! 千里眼最高。 | ||||
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