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ながい坂
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【この小説が収録されている参考書籍】
ながい坂の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全55件 41~55 3/3ページ
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主人公の幼少からの半生を描き続けた一作。 長い人生を一つの目標を達成するために、 時には辛苦に耐えながらも努力し続ける姿を描いています。 結局人間はいずれ死んでこの世から居なくなるもの、 そんな中で志を持って、一つのことを成し遂げること の重要さを再認識させてもらいました。 一回切りの人生、死ぬときになって後悔しないように、 一瞬、一瞬を精一杯一生懸命、そして自分で楽しみを見つけながら 生きていくことが大切だと思いました。 | ||||
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山本周五郎 による長編歴史小説。 ストーリーの面白さと主人公を始め登場する人物の 人間臭い生き方や考え方、 それぞれの人生に 考えさせられることも多い。 現在の仕事や家庭にも通じることがあり 自身の内面を振り返らせてくれる。 著者のことを知っていたわけでもなく 入院中に偶然手に取った本だが 読み進めやすく、また勇気をもらえた一冊。 | ||||
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会社の上司に薦められ通読しました。 読み終わったぞ 完読したときに頭にパッと浮かんだ言葉。 それほど中身の濃い 人間ドラマに満ち溢れた上下巻でした。 平侍から城中家老になる生き様。 背伸びし続けていた自分から、 背伸びしないありのままの自分の姿になれるまで。 三浦氏の歩むながい坂は なにも江戸時代の人間にだけでなく 平成の時代を歩む我々にも相通ずるものを感じさせてくれます。 以前に読んだ 『樅の木は残った』を、また読みたくなりました。 | ||||
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友人から薦められて読みましたが、今の自分の境遇とオーバーラップされて感激しました。 | ||||
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主人公のかたくなであるが、背筋を伸ばした生き方に感銘を覚えます。 最近は背を曲げ肩をすぼめることも多いのですが、読後には僅かながら 背筋が伸びた感じがします。 ラストの場面では、よく晴れた青空にむかい、ゆるやかな坂をまっすぐに背を 立てて歩いてゆく武士の姿が見えるようです。 自らが望んだこととはいえ苦難の運命に立ち向かう姿には、男であれば かくありたいという気持ちをおこさずにはいられません。 | ||||
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長編と言われる作品ですが、一気に読みました。「成功」「夢」「サクセス」等をテーマにした本がたくさんでていますが、この本こそ是非手にしていただきたい一冊だとお薦めいたします。言葉は枠組みで、その中に入っている実態ではありえません。「人生とは」「生きるとは」「己とは」、とにかく目の前の具体的な事象を考え、対応する主人公に共感できます。ラストシーンも素晴らしく心に残る物語です。なぜ、この物語にかくも感動するのか、周五郎の作品を読み進めます。 | ||||
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主人公である三浦主水正が、平侍という家格の低い家に生まれながら国家老になるまでを描いた作品。 周五郎ファンであれば読み続けていくうちに気付くに違いない、この作品は著者の自らを模した自伝的作品ではないかと。 文中、主人公が生きる、高が7万5千石の小藩の為に何をそんな懸命に生きるのかと著者は問題提起している。 他者に批判されながらも、生きる意味を問い続けた著者の姿を主人公に投影しているのだ。 この作品を読めば多くの周五郎作品により理解が深まる一作である。 | ||||
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人生というものの縮図がここにあります。8歳の時に、一つの人生における分水嶺的な出来事に直面してしまった、小三郎が向上心と誇りを持って生きることを選んでしまったことから、この物語は始まります。 詳しい筋書きは省きますが、人の世はなんと生きにくく、人の心とはなんと難しいものであるかを思い知らされます。そんなことで妬むのか!そんなことを根に持つのか!おまえまでもがやっかんでいるのか!人間通とでも呼ぶのがふさわしい山本周五郎によって、人の心の奥襞があぶり出されていきます。 それでも負けじと頑張る小三郎は、やがて三浦主水正になり、主君の寵愛を受けるようになるが…。頑張ること、正しいこと、人のためになること、いずれもそれが賞賛さるべきことであると皆が分かっていることでありながら、人の世はそれを押し通すことを許さない。人間観察力において周五郎は、ドストエフスキーを超えていると思いました。 | ||||
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見事に上巻が「起・承」で下巻が「転・結」でした。 主人公の主水正には、いつも重い荷物と孤独の影がつきまとう。 颯爽としたところがない。ものの見方が俯瞰的(藩主継承を巡る勢力争い)なため、 さらに苦労が多い。 これが山本周五郎流なのでしょうか。池波正太郎とも、藤沢周平とも違う真摯さ・律儀さを 感じる作品です。 | ||||
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私は今年35歳になります。ちょうどこの本の主人公と同じ年齢層です。受験戦争を勝ち抜くために頑張った中学・高校時代。そして何とか有名私立大学に入学できたとたんにはじけたバブル。就職氷河期のなかやっと会社に入社し、ガムシャラに働いて中堅クラスになったものの、平成不況の影響で新入社員を採用していないため業務量は増えるばかり。たまに何もかも投げ出したくなることがあります。本書の主人公と与えられた環境や境遇は違いますが、何となく私は自分の今までの人生と照らし合わせて同感する部分が多かった気がします。そしてこれは私だけでなく、どの世代でも日本のサラーマン全員に共感できる部分があると思います。本書の最後は長い人生という上り坂の頂上で到着しません。どちらかというとふっと後ろを振り向いたら思いがけず長い上り坂を登ってきたことに気付くといった感じです。そしてこれからももっと長く急な上り坂が目の前に続いています。しかしそれは悲壮感ではなく今までも頑張ってこれたのだから、これからも頑張るぞ!といった希望感に近いものです。人生の中間点的な35歳から40歳の人にとって、この本は何となく勇気を与えられる薬になるのではないでしょうか? | ||||
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内容は、少し重いが、意外とすらすら読めてしまい、 読み終わったとは、意外と爽快感が。 面白いです。長編大好きな私は、何度も読んでしまいます。 | ||||
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時代小説のかたちを取っていますが、内容は典型的なビルドゥングス・ロマン、つまり、主人公が人間的に成長してゆく、という教養小説です。そこに、最高傑作である、という評価と、それにしては面白くない、という評価にわかれるゆえんがあると思います。 もちろん、時代小説最高峰の山本周五郎作品ですから、読んで後悔することは<絶対に>ありませんが、「樅ノ木」みたいな意外性、「赤ひげ」みたいなストレートなヒューマニズム、のようなわかりやすい魅力には欠けるところがあるかもしれません。 純粋に好みで採点すると四点になります。 | ||||
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山本周五郎の三大長編小説のひとつであるこの「ながい坂」。「樅の木は残った」から派生して、一つは「虚空遍歴」に、もう一つは「ながい坂」となった感じ。 主人公である三浦主水正の半生を綴ったこの作品は、個人的には山本周五郎最高傑作であると思います。しかし、内容が思いだけに好き嫌いも分かれるかもしれません。しかし、内容の重さにしては、全体的な流れの疾走感や読後の爽快感は他の時代小説家と比べても抜きん出ています。 作者自身も若いころは文壇から無視され続けてきたと言う経歴を持ち、主人公と何か共通するところもあります。周五郎は物語に自身を投影することが少ない作家だけにこの作品における意味は小さなものではないのではないでしょうか? 下巻へと続く長編ですが読みはじめると止まらずにガンガンと引き込まれていきます。周五郎の入門書としては薦めることは出来ませんが、一回は読んでおいて損はしない傑作です。周五郎入門としては「さぶ」なんかがいいと思います。 | ||||
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代表作のひとつに数えられながら、個々で好き嫌いが分かれる作品。読み手を引っ張るエンターテイメント性があり、ゴツゴツとした描写も抜群だ。しかし…山本周五郎は非常に厳しい人生観の持ち主だったのではないか。作品の名フレーズを集めた「泣き言はいわない」を読むとそんな気がしてくる。そして、「ながい坂」は山本周五郎の人生観がもっとも極端な形で現れた作品であると思う。その体現者である主人公の三浦主水正に感情移入できるかどうかが評価の分かれ目か。そういう意味では山本周五郎入門としてはおすすめできない。何作か読んだあと、作者の人生観に共感できるようであれば強くお勧めしたい。 | ||||
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私、この様な作品に出会うために時代小説を読んでおります。仁、義、勇。男の生きざまを描いた作品は数々ありますが、読み終えた後に爽快感を残す作品はそうそうあるものじゃございません。人情物で有名な周五郎ですが、こちらの分野も実にうまい。さすがは周五郎。「上杉鷹山」「竜馬がゆく」「死ぬことと見つけたり」「壬生義士伝」「武王の門」などを読んで感動した覚えのあるあなた。ぜひ一度"周五郎版男のありよう"も読んでみてください。 | ||||
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