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さぶ



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さぶの評価: 4.47/5点 レビュー 120件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.47pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全107件 61~80 4/6ページ
No.47:
(5pt)

大変オススメします。

主人公はもとより、脇谷にも深く感情移入できる話で、先が気になりひたすら読み進めました。
さぶ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さぶ (新潮文庫)より
4101134103
No.46:
(5pt)

再版を何度も重ね、良い物は何時まで経っても読み継がれる理由が分かりました!

最後の、さぶ、のセリフ。松田権蔵の結婚での涙には、泣かされました
ストーリーについては他のレビューも有るので書きません
栄二と言う人物を中心に話は進みます
罠に貶められ、社会を拒絶しながらも、周りの仲間達の心情を感じ
立派に立ち直ると言う、その過程の人間の心理の変化を巧みに描いています
赤鬼も、嬉しかったでしょう。松田は泣いてました、私も目が潤みました
それから最後の、さぶ の言葉にも泣きました
これだけの名作を残してくれた山本周五郎氏に感謝有るのみです
さぶ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さぶ (新潮文庫)より
4101134103
No.45:
(5pt)

どんなに騙されても盗られても傷つけられても汚れても、支え励ましてくれる人たちのお蔭で活かされている。人の真心を描き、涙無くしては読めない物語。

最近、乙川優三郎さんの作品にはまっているんですが、乙川さんの著作の解説で何度も触れられていたので、読んでみたら、あまりの面白さ、というか毀誉褒貶の激しさに引きずり込まれ、一気読みしてしまいました。

才気煥発の栄二、鈍だが気のいいさぶの二人の青年の、表具師の小僧時代からの堅い友情が、職人としての互いの成長、順調に歩んできた栄二の無実の罪での運命の暗転を経ても、決して壊れることなく、むしろ一層堅く結びつき、やがて貧しくても二人を理解する女性たちともめぐり合い、生き馬の目を抜く残酷な世の中で最初の一歩を踏み出してゆくところまでが走馬灯のように描かれる。

貧しくても腕の立つ職人目がけて迷うことのなかった下積み時代から一転、栄二が叩き込まれた石川島の寄場は、どうしようもないこの世の悪に痛めつけられて半死半生、揚句の果てに犯罪者となった本当は善良な人々が、黙々と労働にいそしんでいる。
「俺らはもう外の世界に出たくはねえ、これ以上だまされるのはごめんだ」と思いながら。

彼らを陥れたのは、人の金をくすねたり暴力をちらつかせて場で一番弱い者をいじめる小悪党、先祖伝来汗水流して守ってきた田畑を騙し取った権力者、強い立場を利用して人間の尊厳を踏みにじる富商の悪妻など様々。
しかし善良で気弱であったために、騙され、苦界に落とされたことは同じ。栄二も。

それでもさぶやおのぶ、おせい、そして寄場の一統など、栄二を心から励まし、身を投げ出して守ろうとする人々の支えで、最初復讐の鬼であった栄二は、少しずつ変わり始める。

その人間としての栄二の成長が、「最初から汚れてる人間なんていない」「一度汚れてもきっと立ち直れる」「みんな支えあって生きてる、それを忘れず、支えてくれる人たちのために尽くせ」「忘れがたい憎しみであっても、必ず忘れられる」とでもいうべき著者の痛いほどのメッセージを、読者にもたらしてくれていると思います。
ただならぬ緊張感を持った話なので、真剣に読むことになり、とても疲れますけど。
さぶ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さぶ (新潮文庫)より
4101134103
No.44:
(5pt)

いい作品です

月並だが、本当にいい作品です。男前で腕がいい栄二と不器用なさぶという対照的な二人の友情を描いた作品で、冷静に見つめると二人の両極端な性格が型にはまり過ぎでの感はあるが、描かれる江戸の生活がリアリティに溢れているので、読んでいるときはそんなことを感じさせない。人に騙されて頑なであった栄二の心が、様々な人ととの関わりの中で次第にほぐれて人間として成長していく様子が好きだ。
さぶ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さぶ (新潮文庫)より
4101134103
No.43:
(5pt)

さぶ 山本周五郎作

無実の罪の罪で、それを明らかにしようとするがために、落ちるところまで、落ちてしまう。江戸の寄せ場で、人間性に目覚め、周りの助けで、そこから這い上がる。これは、一気に読める作品です。
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4101134103
No.42:
(4pt)

読むのが遅すぎた?

瀬尾まいこの「図書館の神様」で紹介されていたのにずっと読まずに通り過ぎていました。
時代小説はなんとなくとっつきにくいというイメージで。
けど読んでみてよかった。
古さを感じさせない。(時代小説だから?)
ちょこちょこ小さな謎でひっぱりつつ、最後の最後まで驚かせてくれる。
そして読み応えがある。
人間の善き心を描いている。
今時のばーっと読んでおわり、という話と違って、ゆっくり長く楽しめます。
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4101134103
No.41:
(5pt)

さぶ

いい本です!!
皆さんにもおすすめします!!!
自分を見つめるいい機会になればと思います!!!
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4101134103
No.40:
(4pt)

さぶ

山本周五郎の本は多く持っていましたが「さぶ」は、再読しようと思っていたのに、人に貸したら返してもらえず気になっていた本です。古書として手に入ったのを喜んでいます。状態もよくうれしいです。
さぶ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さぶ (新潮文庫)より
4101134103
No.39:
(5pt)

衝撃のラスト

傑作です。かなり長編にも関わらず、続きが気になって仕方ない!!読み終わった後の余韻がすごいです……
さぶ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さぶ (新潮文庫)より
4101134103
No.38:
(5pt)

最高!

山本周五郎良いですね~。
時代小説難しいかと思いましたが、とても読みやすくあっという間に読み終えました。
最後が・・・。
是非呼んでみてください。
さぶ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さぶ (新潮文庫)より
4101134103
No.37:
(5pt)

青年の成長

江戸下町職人である「栄二」の、困難にぶつかりながらも成長していく姿が描かれている。栄二はあらぬ疑いをかけられ、仕事を失い、自暴自棄となり、「人足寄場」と呼ばれる場所で懲役につくこととなる。人生を転げ落ち、なおも心を閉ざしていたが、周囲の人との関わりから、次第に素直な心を取り戻し、大人へと成長していく。
またあわせて、「栄二」と「さぶ」の友情も描かれていた。
さぶ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さぶ (新潮文庫)より
4101134103
No.36:
(5pt)

しばらく余韻から抜け出せなかった。

40歳を手前に控えて、本書を読むのは年齢的に遅すぎるのではないかという懸念のもとに読んだのですが、あっという間に物語の展開に夢中になってしまいました。人生の苦渋を織り込みながら、人と人との信頼を謳ったこの物語に、激しく心が揺さぶられました。個人的には、栄二に思いをよせながら自分をわきまえざるを得ないおのぶが印象的でした。現代において山本周五郎を読む意味はあるのだろうかと考えたりしましたが、心ある人たちに脈々と読み継がれていくのかもしれないと思いました。
さぶ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さぶ (新潮文庫)より
4101134103
No.35:
(5pt)

おのぶの存在が大きい

栄治、さぶ、おすえの3人もがんばっていたが、その中でおのぶの存在がひときわ光る。このおのぶのおかげで3人はやっていけたのだと思う。
さぶ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さぶ (新潮文庫)より
4101134103
No.34:
(4pt)

世話物の古典

本書は青年の人間的成長を描く物語であり、また無私の貢献とは何か、才のあるべき人間の心のあり方とは何か等、重いテーマを上質なエンターテイメントにくるんだ佳作である。評者は、他の筆者の著書は「樅の木は残った」くらいしか読んだことはないのだが、本書もそれに勝るとも劣らない名著であると思う(最後がややひっかかったが)。

# 江戸時代に「人足寄場」のような、犯罪者の更正施設があったことを知らなかった。作ったのはあの「鬼平」長谷川平蔵である。寛政の改革の時代である。これだけでも勉強になった。
さぶ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さぶ (新潮文庫)より
4101134103
No.33:
(5pt)

名作

読後感が最高です。
本当にこの作品に出合えてよかった。
さぶ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さぶ (新潮文庫)より
4101134103
No.32:
(5pt)

結末に囚われすぎないこと。

本の紹介文やレビューに、「どんでん返しの結末」「まさかの結末」とあり、
結末知りたさに読みました。
 それがいけなかった。
 私自身は結末に気を囚われすぎて、内容を充分に味わえなかった。
すごく勿体無い読み方をしてしまった・・。後悔。

 本そのものは素晴らしい内容です。若い子に是非読んで欲しい一冊だと思います。
世の中には不条理に思うことが多々あること、物事が単純な損得ではないこと、
信じてくれる人が居てくれることの大切さ・・・
これから長い人生を生きていく若い子に、是非一度考えて欲しいのです。
 
 勿論、どの世代が読んでも満足できます。栄二や”さぶ”の全てに共感はできなくても、
どこかに重ね合わせる部分があるのでは? 

 早速、中学生の娘にも薦めます。 

 ちなみに・・結末は当初の予想通りでした・・・。 結末に気を囚われていなければ、
愕然としていたんでしょうが・・。 やはり、残念。
さぶ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さぶ (新潮文庫)より
4101134103
No.31:
(5pt)

超人さぶは、実在するのか?

物語はさぶにはじまり、さぶに終わる。しかし舞台の中心に常にいる主人公、それは栄二だ。だから作者のポジションも栄二サイドだ。その栄二(=作者)が「おれの無二の親友、さぶってえのはこういう奴なんだ」と読者に語りかける物語、それが「さぶ」である。そしてそれは同時に作者にとっての理想の友人像と重なる。

ではその理想の友人さぶとはどういう人物なのか。一見すると二人の名前は栄二と三郎だから、名実ともに兄貴分は栄二の方である。しかし、世間を渡って行くための器用さ以外に、作者は人間を見るための第二の物差を用意している。それが「さぶ」の大きなテーマである。

そのような、第二の物差で見た場合、大きく成長するのはさぶではなく栄二だ。読者の目がくらまんばかりに流転する栄二。その三年間「おらがわるかった」と自分で噛み締めながら、日々の仕事に、そして足しげく栄二の元に向かうさぶの言葉は感動的ではあるが、それすら栄二にとてつもない激情をおこしてしまう。そしてそんな栄二のそばにさぶは最後まで変わらぬ友情を持って立ち続けるのだ。人間の高貴がここにある、と言いたいところだが、読み進むうちにだんだんある疑惑がもたげてくる。本当にこんな人間がこの世にいるのだろうか、と。 少なくとも私はさぶにはなれない。友人のために自分の仕事を投げ打つことなど、私には到底できそうにもない。

振り返ってみれば驚くべきことに、第二の物差で見るとさぶは最初から完璧な人間として登場するのだ。そういう意味で所詮さぶはこの世に実在しない理想の友人である。栄二の身に何がおころうとも、常に栄二の身を案じ、献身的に支え続けるその行動は、もはや人間のそれでは無く、超人、あるいは、神である。そんな疑惑を栄二は代弁してくれる。「人間わざじゃあねえ」と。

ここで作者はもう一つの大きなテーマを投げかける。それは人間の罪だ。ついに明かされる真犯人。だが、作者が問題にしているのは真犯人が誰かではなく、罪を告白するに至った過程だ。「これは一生、どんなことがあっても云わないつもりだった」と固く決意しながらも、犯人が心の中にさぶを思う時、自ら罪を告白せずにはいられなくなるのだ。このことから、ごく当たり前の結論が導き出される。そう、さぶは誰の、どんな罪人の心の中にでもいる。人間がごく自然に生まれながらに持っている友情、善意、良心。それこそがさぶの正体ではあるまいか。そしてさぶは言う。「人間のすることに、いちいちわけがなくっちゃならない、ってことはないんじゃないか」と。女衒の六の唐突な死。その死の謎も結局こういうことだったのではあるまいか。

真犯人に向かって栄二は言う。「おれはいま、おめえに礼を云いたいくらいなんだよ」と。犯人の罪、そして、さぶ。栄二の成長にはどちらも必要だったのだ。私達人間は、心の中のさぶによって犯した罪を告白し、そしてまた、心の中のさぶによって、お互いの罪を許し合いながら生きて行く。「さぶ」は、還暦を迎えたそんな作者の願いが、栄二という若者を通じて私達の胸を打つ傑作である。

「おらだよ、ここをあけてくんな、さぶだよ」
さぶは私達の心の戸を叩かずにはいられない。
私達もまた、そんなさぶの声に耳をすまさずにはいられない。
さぶ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さぶ (新潮文庫)より
4101134103
No.30:
(4pt)

周五郎マジック!

齋藤孝さんの「読書力」で紹介されていたため購入。
高校生から大学にかけて、山本周五郎作品は短編中心にはまったっけなあと懐かしく思いながら読んだ。
最初は栄二に対して「そうそう、いるいる、こんな奴。器用に生まれたし見た目もいいんだけれど、それだけに周りに対する感謝の気持ちが足りないんだよなあ…傲慢な奴だなあ」と思いっきり人ごととして読んでいた。
そしてさぶはというと、いい奴なんだけどあくまで残念な存在。心の中にはとっても清らかでいいものをもっているのに、一生報われず終わる、そんな人が今の世の中にもいっぱいいるんだよねえと、一人納得顔で読んでいた。
つまり、思いっきり上から目線。
それなのに、栄二が人足寄場で過ごす場面を読み進めていくうちに、だんだんと気付かされていく。栄二ほど才能がなく、栄二ほど見た目が良くなくても、自分も相当「栄二度」が高いということに。
特にわたしにとっては、岡安が栄二に「風の肌ざわりに秋を感じたり、送られてくる花の匂いをたのしんだりしたことがあるか」と尋ねるシーンが大きな転換点となった。
人はついつい自分の境遇や不運を嘆いたり恨んだりしがち。でもそんなとき、その人は身の回りに吹いているおだやかでやさしい風に気付いていない。その風の中には、もくせいの香りのように、周りの人たちの優しさや今自分がこうして在ることの幸せが満ちているのに。
そんな気付きを得ながら、栄二と共に、だんだんとさぶのすごさにも気づいていった。
またしても、周五郎マジックにはまりました。

さぶ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さぶ (新潮文庫)より
4101134103
No.29:
(5pt)

自分じゃ気づかないだけで・・・

きっと自分の周りにも「さぶ」がいてくれる。ぐずで、のろまで、ただただまっすぐな「さぶ」。とかく世界は要領や効率に偏り始め、知恵や才覚に頼りすぎる観があるように思われるが、昔も今も、本当に大事なのはカメの並足の如く、1歩1歩信念を確かめながらまっすぐに歩んでいくことなんだね。
さぶ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さぶ (新潮文庫)より
4101134103
No.28:
(4pt)

息子に読ませたい価値ある一冊

まさしく人間社会。世の中には善悪で二分するほど単純な事はなく、自分と他人との人間関係から、国と国との高いレベルでも矛盾がある。いつしか私の父が「人生ではどんな人間であれ、ほんの些細なことでも、自分を誘惑するものであったり、人生を投げてしまいたくなるようなことがある。そこでふんばれるかどうかで人生が決まる」と言っていた。この本を読んで、その意味が本当によくわかった。小説なのでもちろんフィクションであるが、自分が生きる上で出会うこと、忍耐、誘惑、怒り、友情全部含まれており、たかが小説とあなどれない。決して堅苦しくなく、登場人物一人ひとりに生い立ちを彷彿とされる書き方だと思う。悩み多く、誘惑多い若者に読んでほしい。
さぶ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:さぶ (新潮文庫)より
4101134103

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