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さぶ
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【この小説が収録されている参考書籍】
さぶの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 41~60 3/6ページ
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平成生まれです。梯久美子さんが山本周五郎さんの別の著作をお勧めされていたので、有名どころの本作を読んでみました。 かつて、有名男性作家さんの時代小説に挫折したことがあったので「男性の描く時代小説は、ちょっと…」という偏見がありましたが、読み終わった後にそんな偏見を持った自分を恥じました。 とても素晴らしかったです。 私はてっきり、栄二が「ゆるした」と思えるまでを描いた作品だとばかり思って読み進めていました。 けれど全然違った。ゆるしたと思ったら、実はずっとゆるされていた。 人の持つ「弱さ」や「狡さ」から目を背けずに生きているからこそ、「強さ」と「優しさ」が描けるんだと思いました。 最後の一文がとても印象的です。 また、女性の描写が素晴らしいと思いました。 最近流行るタイプの本では無いと思いますが、今後も読み継がれて欲しい本だと思いました。 | ||||
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読み進めるにつれて、より深く感じるものが生まれて来ました。とても久し振りな感慨です。 | ||||
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森繁久彌さんが朗読していた本を50年ぶりに読みました。懐かしさでいっぱいです | ||||
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山本周五郎の最高傑作との呼び声も高い本作 私自身、山本周五郎作品は初めてでしたが 「これは現代人にも人気があるのは分かる」と納得しました。 女優の知花くらら、柴田理恵や 作家の山本力一なども本作のファンと公言してます。 *ネット検索するとすぐに見つかるので一読をオススメします 本作は、さぶと栄二の友情物語なのですが 物語の中心は栄二です。 通常、題名になっている登場人物はタイトルロールと呼ばれて 主人公になることが多い。 しかし、そのルールに当たらない作品もあって 「主人公にとって、特別な存在」がタイトルになる ケースもあります。例:漫画のAKIRAや藤子不二雄作品に多い なので その意味で、本作の主人公は栄二と考えて 良いと思いました。 時代小説なので、当時の文化などに詳しくない 私は抵抗感があったのですが、 なにより登場人物が魅力的でとてもよい作品でした。 人生において大切な生き方というか、豊かな人生を送るための 本当の意味での『賢い人』というのを感じました。 自己啓発というか自分の成長というものを考える時に 最新の科学的な研究であったり、社会の変化に合わせた コミュニケーションのあり方、といったものに 私自身、目が行きがちなのですが 自分の人生を考える上で、普遍的な人間の情やあり方というのが あるように思えました。 | ||||
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宝塚歌劇の舞台をビデオで観て読みたくなりました。人間は本当に一人では生きられない。 | ||||
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綺麗な装丁に惹かれ、久しぶりに再読。 生きるってこういうことだよなと改めて感じた。 年を経て感じることも変わってきたなと実感。 | ||||
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以前から気になっていた作品だけれど、山本周五郎さんの作品は短編が多いので、そちらに集中して読んでいました。今回初の長編でしたが、長さを全然感じさせなくて、アット言う間に完了。本当にしみじみと味わいのある作品でした。 | ||||
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樅の木は残ったと並ぶ著者の最高傑作、やはり面白く、周五郎語録が、散りばめて楽しめる。 | ||||
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四十五年前に読んだが、その時以上の感動を受けた。人間は一人では生きられない。どんなに優れた人間でも多くの人の支えがあって何かを成し遂げることが出来る。その支える人達の代表が“さぶ”である。支える人達がみんな人間として魅力的であり、そのなかで栄次が成長する“さぶと栄次”の感動人間物語である。さぶがさぶなりに成長することで人間の素晴らしさを教えてくれることも忘れてはならない。 | ||||
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始めの5ページで心が吸い込まれる思いがしました。一気に読んでしまいました。 | ||||
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えいじが、どんどん変わっていった(成長していった)ところがとても良かったです。 | ||||
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才走った性格と高すぎるプライドが災いして人足寄場に送られてしまう栄二。鈍いところはあるがどこまでもまっすぐなさぶ、ふたりの友情を軸に、人の抱えもつ強さと弱さ、見返りを求めない人と人との結びつきを描き、人間の究極のすがたを求め続けた作家・山本周五郎の集大成。 | ||||
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この物語の主人公は「栄二」という男。 タイトルにある「さぶ」は栄二と同じく芳古堂(経師屋)へ奉公する同輩であり、また親友でもある。 二人は十代の頃からの付き合いで、さぶは落ちこぼれ。反対に栄二は仕事をそつなくこなすモテ男であった。 いつも女将にいびられ逃げ出すさぶを栄二は励ましていて、そんな栄二にさぶは頭が上がらないのであった。 しかしある時、栄二に不運が襲いかかる。 得意先で「金襴の切れ」を盗んだ犯人として、無実の罪に着せられるのである。 彼の強情でぶっきらぼうな性格も大きくたたった。十年来務めあげてきた芳古堂からは体よく追い出され、潔白を証明する機会をも与えられず栄二は怒り狂った。 そして、挙句の果てには石川島の人足寄場へ送られてしまった。 すっかり周囲に心を閉ざしてしまった栄二であったが、やがて石川島で大きな糧を得ることとなる。 当初は「飼い殺し」の場のように思えた寄場で、世間や人間の本質を栄二は学んだ。 そして、大きな恩を感じるまでになったのである。 人足寄場は刑務所と異なり、犯罪者や無宿人などを働かせて手に職を与える更生施設である。 そこで栄二は足かけ三年ほど過ごした。 その間、親友のさぶや「おすえ」は栄二に冷たくあしらわれながらも、足繁くまた健気に寄場まで通い続けていた。 おすえは問題の芳古堂で働いていた女で、二人は好き合っていた。 事件をきっかけにおすえは芳古堂から暇をもらい、実家で栄二の戻りを待っていたのであった。 ところで、本書は至る所で人生訓に満ちている。 感銘を受けるシーンも多い。だから、ページをめくる手が止まらない。 自暴自棄になっていた栄二を諭す岡安の説教(236ページ前後)は、身近な人々への思いやりを促す。 その言葉は、報復で頭がいっぱいの栄二の考えを変えただろう。 与平の言葉も心に響く。 「どんなに賢くっても、にんげん自分の背中を見ることはできないんだからね」(278ページ)。 寄場にいる人々は実は世間から傷付けられた者たちの集団で、彼らとの付き合いによって不覚にも栄二は人間として大変貴重な時間を過ごすこととなったのである。 栄二は「人間の一生が一枚の金襴の切れで左右されてはならない」(297ページ)と思うようになり、さぶとおすえへの接し方も変わっていった。 飲み屋「すみよし」の「おのぶ」も重要な役回りを演じている一人である。 石川島から娑婆へ戻った栄二は、やがて事件の真実を知ることとなる。 そこで話は終わるのであるが、なかなか切ない結末であった。 でも、明るい気持ちにさせてくれる終わり方が素晴らしい。 久しぶりに楽しい読み物に出会い、良い時間をもらった次第である。 | ||||
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内容から、今の僕の読解力では、何故『さぶ』になるのか分からなかった。もちろん物語にはハラハラドキドキの連続で感動させられましたし、いろんな人生の教訓も得られました。この疑問に解答を探す為に、再読していきたいと思いました。僕にとって、本を読む楽しさが発見出来て良かったです。 | ||||
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以前購入したものは新品でしたが、それとかわらないくらいの品質で、再読するにはとてもいい買い物をしました。 | ||||
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若い人に是非読んでいただきたい作品ですが、大人にもオススメです。 誤解されたり、理不尽な思いを強いられても、腐らず真摯に生きてさえいれば、後になって「あの事が、今の自分を鍛えさせてくれた」と思える様になるのでは無いか?と辛い日常も前向きになれるかも。 そうでなくても、物語に引き込まれる名作ですので、読んでいる間は浮世の辛さを忘れられます。 最後の部分は女の目線からは、もやっとしなくも無いですが、それがあっても何度も読み返してしまう一冊です。 | ||||
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僕は本の虫を自認しているが、時代小説や歴史小説の熱心なファンとはいえない。しかし、それらのジャンルの中にも、やっぱりこれぐらいは読んでおくべきではないか…と気にかかっているものが何冊かある。『さぶ』は、その筆頭に挙げられる小説だ。もちろん、山本周五郎初体験である。 結論からいえば、すごく豊かで幸せな読書体験だった。まず、簡潔でリズミカルな文章に、ああ日本語って美しいなあ、ということをしみじみと思った。文章がとにかく立っているのだ。また、キャラクターも立っている。主人公の栄二も、その友人のさぶも、脇を取り巻く女性たちも、シンプルな表現でうまく描き分けてある。そしてさらに、ストーリーの面白さ。まるで『レ・ミゼラブル』を読むような感じで、ああ栄二はどうなっていくんだ? とページを繰る手が止まらなかった。ラストにはサプライズまであって、印象的な幕切れとなる。ああ面白かった、感動した、と素直に心から思える本だった。 突然、関係ないことを書くようだけれど、江戸前落語の名人で、古今亭志ん朝という人がいた。何をやらせても超一流の人だったが、その志ん朝が「湿っぽいのはどうもねえ…」というようなことを言っていた、というのを何かで読んで、うーむなるほどと唸ったことがある。落語には人情噺というカテゴリーがあり、笑いはくすぐり程度で、むしろ泣かせることを第一義としている。志ん朝の発言は、そういう噺であればこそ、うまくやらなければ目も当てられない、と品よく感動させることの難しさを言っているのだと思う。ベチャーッとしたお涙ちょうだいは犬も食わない。面白い物語世界にトントンと客を運び、たっぷりとエンターテインメントを提示しておいて、ここぞというときにパッと情をのぞかせる。そんな江戸っ子の粋というか、美学というか、何か相通ずるものを、僕は本書にも感じた。 いかんせん時代小説の読書量が圧倒的に少ないので、何かと相対化するような感想は、僕には書けない。でも、『さぶ』はあらゆる時代小説の中でも、綺羅星のような傑作ではないだろうか、と想像する。いや、もしかしたらすべての小説の中でも、群を抜いた名作かもしれない。僕のこれまでの乏しい文学逍遥からも、そのことは感じる。故・辰巳四郎氏による表紙も、すごくいい。名作にふさわしい、いい装丁だな、と幾度となくほれぼれと見入ってしまうのであった。 | ||||
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新聞の書評コーナーより購入。 江戸時代の市井の人起こる事件をダイナミックに描写している。 人の心の推移のとらえ方が巧で引き込まれる。 終わりが尻つぼみでもったいない。 | ||||
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素直に面白かったし、読みやすかった。 まるで映画を観ているよう。 ただラストシーンがちょっと物足りなかった。 | ||||
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何だか現在の自分にとても当てはまる話だった。 栄二は過酷な経験をしたのにも関わらず、それに負けずに成長した。 自分の周りを良く見回してみようと思う。 | ||||
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